となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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二学期編

鉛筆削り

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のんびりとした休み時間
今日も今日とて
となりの席の神川さんは話しかけてきた。



「ねぇ…秋兎くん」

「何だよ舞?」

「鉛筆削りって素敵よね」

「最近使ってないな……」

シャーペンだしな……


「棒を締め付けて飲み込むなんて素敵よね?」


「お前って穴と棒があればそうゆう風に見えるのか!?」


「失礼ね……」

あ、流石に言い過ぎたか?

「当たり前じゃない?」

「やっぱりか!」

「あと、入れると剥けて素敵よね」

「た、確かに削れてなくなるけど!」

「芯が見えて素敵よね!」

「お、おう」

「ビンビンに硬くなって素敵♡」

「硬いのは元からだろ!?」

「あと入る度にビクンッってして素敵よね」

「確かに自動のやつはなるけども!」

「手動も手に伝わるプルプル感が素敵よ?」

「知らんわ!」

「えんぴつさんから出たので私の中いっぱいだよぉぉン♡みたいな?」


「削りカスだけどな……」

「使う度に小さくなるのは困るわよね?」

「持ちにくいしな。」

「現実ならたいへん困るわ。」

「えんぴつも現実のものだよ!」

「実際に秋兎くんの修正ペンが使う度に小さくなったら……」


「妙な想像をするな!」

「ありね!」

「ありなのか!?」

「比例して秋兎くんも小さくなったらさらにベストね!」


「やっぱりそのケがあるじゃないか!?」

「毛はあるわよ!大人なんだし!」

「そこじゃねぇよ!?」

「あら、どこだと思ったの?」

「う、うるせぇ!」

「安心しなさい綺麗にしてるから!」

「宣言するなよ!?」

「削ってるから!」

「削る!?」

「あ、間違えたわ剃ってるから!」

「どっちにしても堂々と言うんじゃない!」

「別にいいじゃない」

「何で!?」

「隠すような事じゃないわ!」

「隠すような事だよ!?」
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