となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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二学期編

ケチャップ

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疲れきった放課後の下校途中
今日も今日とて
となりにいる神川さんは話しかけてきた。



「ねぇ…秋兎くん」

「何だよ舞?」

「ケチャップって素敵よね」

「まぁ美味しいよな」

「それもあるけど……」

「ん?」

「握ると先から飛び出して素敵よね?」

「それはあの形状なら大概そうだろ!?」

「本当はマヨネーズって言いたかったのだけど……」


「お、おう?」

「明日はマヨネーズ私使わないから」

「あぁ…文化祭の時オムライスに文字書くんだっけケチャップで。」



「そうなのよ。だから私の手付き見ててね秋兎くん!」

そう言うと彼女は何かイヤラシイ手付きを
した。


「見ないよ。」

「え?」

俺がそう言うと彼女は意外そうな顔をし

「どうして?」

「……言わなきゃ分からないか?」

「分からないわ」

「……嫉妬するだろ?」

「っ!!!」ボハッ!

俺が照れながらそう言うと口を抑えて
壁に手をついてしまった!?


「お、おい!大丈夫か舞!?」

「だ、大丈夫よ……ドキッっとし過ぎて口から心臓が出る寸前だったけど」



「大丈夫じゃねぇじゃん!?」

それ死にかけを超えてないか!?


「……ふぅ。落ち着いたわ」

「よ、良かった。」

「まったく……私を殺す気かしら秋兎くん?」


「す、すまん?」

なぜ俺は怒られてるんだ?


「まぁ流石にもう決まった仕事は変えられないけれど…秋兎くんに特別サービスしてあげるわ。」


そう言うと彼女は俺の背後に立ち
指で【大好き】と書いた……
何だこれ恥ずかしい!?
でも……


「これで耐えられそう?」


「……無理だな」

「あら……」

「だから……」

「ん?」

「明日も書いてくれよ。」

「…………」

「舞?」

なかなか帰って来ない回答を聞くため
俺は後ろを向いた……すると


「……」ハァハァハァハァハァハァ!!

何か言葉を失った俺の恋人によく似た
犬がハァハァしている……


「お、おい舞大丈夫か?」

「欲情しそう!!」

「しそうでも宣言するな!?」

「ムラムラするわ!」

「だから言わんでいい!」

「ぺろぺろしたい!」

「犬か!」

「犬よ!」

「お前は人間だ!」

「そうゆうプレイよ!」

「このド変態が!」

「っ!!?」ゾクゾクッ!

今後外ではデレないようにしようと
俺は固く誓った俺だった。
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