となりの席の変態さん

夏休み編

浴衣

のんびりとしていた夏休みのある日
家に押しかけてきた神川さんは
今日も今日とて話しかけてきた。





「ねぇ…秋兎くん」

「何だよ舞？」

「浴衣って素敵よね」

「日本っぽくていいよな」

「それもあるけど……」

「ん？」

「履いてない何て素敵よね？」

「あれって着物だけじゃなかったか？」

詳しくは知らないし間違ってるかもしれんが

「……え？」

「浴衣なら履くんじゃないのか？」

「……いやいや秋兎くん……無粋よ？」

「え？」

「下着のラインが出るんだから脱ぐに決まってるじゃない！？」


「そんな熱弁されても！？」

「それに恋人同士の夏祭りと言えばあれでしょ！」



「ん？」

「腕にしがみついて押し付けたり！」

「お、おう？」

「履いてないの？って聞かれて頬を赤らめたり！」


「ん、ん？」

「人気のない草むらで運動することでしょ！？」

「最後のだけ分からねぇよ！」

「草むらから野生秋兎くんが飛び出すのよ！」

「ポ〇モンか！」

「からみつく！」

「こら！」

「からみつく、したでなめる、かたくなる、だいばくはつ！」


「最後死んでるじゃん！」

「私の中でだいばくはつ！」

「意味深にするな！」

「秋兎くんのトラ〇セルがかたくなる！」

「こら！」

「バ〇フリーじゃなくて白いのが……」

「そんなポケ〇ンやりたくないわ！」

「それで浴衣なのだけど」

「いきなり戻るんだな……いいけど」

「秋兎くんも持ってる？甚平でもいいけど？」

「あぁ…確かあった気がする」

「冬花さんは？」

「アイツは確か持ってないな……」

「なら、一緒に買いに行きましょう？」

「いや、そんなにお金無いぞ？」

「いいわよ出すから」

「いや……それは流石に……」

「いいのよ。バイト代としてパパに貰ったのよ二人分ね。」


「な、なるほど？」

「冬花さんがいいなら浴衣をプレゼントしようかと……」


「本人に聞いてみるか？」

浴衣何か2日の給料で買えるのか？
最近は安いのがあるのかもしれないが……


「そうね……」

「んじゃ聞いてみるわ」

そう言って俺は隣の部屋にいる冬花に
L〇NEをした。
するとすぐ返事が来て


「OKだってさ」

まぁ冬花も浴衣欲しいわな。


「良かったわ。」

「んじゃ、冬花が来たら買いに行くか」

「そうね」

そう言うと舞はこちらを向いて

「かわいいパンツも買わなきゃね」

「履かないんじゃないのか？」

「いやね……」

そう言うと彼女は照れたように笑い

「パンチらの方が素敵でしょ？」

と、言った