となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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夏休み編

パジャマ

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のんびりとした風呂上がり
先に上がって来た冬花が少し複雑な
顔をしたかと思うと次に出てきた舞は
スッキリした顔で出てきた……
こいつら何やってたんだ?
そんなことを考えながら風呂に入って
普通に出た。
ん?風呂での会話?
……男同士の風呂シーンに需要はない!
お父さんは既に寝てるしな……
そんなこんなで風呂を上がって暇を持て余した俺にパジャマ姿の舞達が話しかけてきた。



「ねぇ…秋兎くん」

「何だよ舞?」

「パジャマって素敵よね」

「かわいいもんな」

「っ……それもあるけど」

「薄い布の下を想像したら素敵よね?」

「た、確かに……ハ」

いつもの癖で乗ってしまったが
今日は妹がいた!?


「兄ちゃんの変態」

ぐふぁ!?
い、妹に変態って言われた!?

「妹さん…お兄さんは変態じゃないわよ?」

「そ、そうだぞ?」

「変態は私よ!」

「そうだけど自慢げに言うなよ!?」

「神川さんの変態!」

「っ……」ゾクゾクッ

「何か身震いしてるよ兄ちゃん!?」

「いいか冬花…こいつに罵倒はご褒美だ……」

「へ、変態……」ジトッ

「罵倒+蔑む目……いい」ビクッ

「やめろ冬花…どんどん悪化する……」

「うぐ……」

「っ?もっと罵倒していいのよ?」

「もうしません……」

「えぇ~……」

すごい残念そうに舞はしょぼくれた。


「兄ちゃんはこの人のどこが良かったの?」

何か本気の目で聞いてきた……
妹よ…気持ちは分かる

「一目惚れってやつだ。」

「……見た目なんだね。」

「最初は……な。」

「ふふ……」

「見た目で好きになって今は中身も好きなんだよ」


「…………なら、いいけど」

「冬花……」

寂しそうな妹を見てすこし申し訳なくなって
しまったが仕方ない。


「兄ちゃん良かったな!」

今度は満面の笑みで俺の背中を叩いてきた。


「さて、邪魔者は消えるよ。おやすみなさい」

「あら?何を言ってるの妹さん?」

「え?」

「貴方は私と寝るのよ?」

「え!?」

「今夜は寝かさないわよ?」

「……寝かせてやってくれ舞」

「兄ちゃんと寝ますよ私?」

「それはダメよ?」

「な、何で?」

「ヤキモチを妬くから」

「っ……」

「嫌なら私がお兄さんと寝るわ……寝るわ!」

……ニュアンスが微妙に違う寝るに
苦笑いしながらも俺はため息をついた。


「そ、それは……ダメ」

「あら、なぜ?」

「ヤキモチを妬いちゃう……から」


「ふふ……やっぱり私と同じね」

舞はそうゆうと冬花の手を引っ張り
自室に連れて行った
……あれ?俺リビングで寝るの?
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