となりの席の変態さん

犬派のノラ猫

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一学期

コンパス

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のんびりとした休み時間
今日も今日とて
となりの席の神川さんは話しかけてきた。


「ねぇ…秋兎くん」

「何だよ舞?」

「コンパスって素敵よね」

「刺すからか?」

「あらやだ秋兎くんたら♡刺すじゃなくてあなたなら挿すよ」


「どうでもいいわ!」

「どうでもいいの?」

「あ、いや……どうでも良くないです!」

「そう。それで話を戻すけどコンパスって素敵よね」


「何でだ?」

「ずっと離れられなくて素敵よね?」

「なるほど」

初めて感心した気がする……
確かにすこしロマンチックかもな

「真ん中の秋兎くんはまた別のを挿してるけどね。」


「ホッチキスの話かな!?」

「ぐぬぬ……」

「別に俺が鉛筆の方でもいいだろ!?」

「書きまくりたいのね!色んなものに!」

「何だよ書きまくりたいって!?」

「かけまくるみたいでイヤらしいわ!」

「もう本気で病気だろ!?」

「自覚はあるわ」

「前も言ったが自覚あるなら病院行け!」

「秋兎くんのところに入院したいわ!」

「家は病院じゃない!」

「秋兎くんにしか治せないのよ!」

「ブラッ○ジャックでも無理なのに無理だろ!?」


「それになんと言おうと貴方は針の方よ……」

「あぁ……コンパスの話か……何でだ?」

「私は貴方を中心に回ってるからよ?」
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