ゴンザレス☆タマミの日常

犬派のノラ猫

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ホットサンド

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ワタシは夜の蝶
夜を舞う一匹の蝶
そんな蝶でもお腹は空く


「ホットサンド…久しぶりに食べたいわね」

ワタシが小さいとき
お父さんが休みの時によく作ってくれた
ホットサンド…何年使ってるの?
ってくらい古びたホットサンドメーカーだったわね


「物持ちが良すぎる人だったわ」

だったって死んだみたいだけど生きてるからね?
ピンピンしてるわ


「確か…食パンはあったわね…」

本当はサンドイッチに使う耳無しのパンが好きだけど

「耳のおいしさに気づいたし食パンでやりましょうか。」

ワタシはスーパーに行き
ハムとタマゴとレタスを買って帰った


「今から使うのは代々受け継がれしホットサンドメーカーだ!」


代々は別に受け継がれてないけど

「まだ、生きているかしら?」

ワタシは独り暮らしをするときに受け継いだのを
思いだしキッチンの収納スペースから
ホットサンドメーカーを引っ張り出した

「コンセント入れたら…うん、電気付いたし大丈夫そうね」

さて、本当はゆで卵作って潰してってしたいところだけど
めんどいわ…って訳で

「出来上がったものがこちらになります。」

ワタシはスクランブルエッグを作った

「これなら簡単…さて」

食パンの上にレタスを引いて
スクランブルエッグを乗せて
ハムとチーズを乗せたらマヨネーズと粒マスタードと
胡椒をかけて…挟む!!

「さらにぃ~…」

ホットサンドメーカーで挟む!!!

「潰して焼いてやるわ!ゼハハハハハハハハハ!!」

ワタシは変なテンションでホットサンドを焼いている
間に牛乳を用意し粉のコーンスープを溶かし

「よし…あとは君が熱くなれば!!」

みんな君を待ってるわよ!!
頑張って!

ワタシの応援が効いたのかホットサンドメーカーの
ランプが消え

「よくぞ、耐えきったわ…そして」

ワタシはすこし緊張してホットサンドメーカーを開ける

「老体でよくぞやりきったわ…見事!」

ホットサンドメーカー老のお陰で綺麗に焼けた
ホットサンドを見てすこし涙目になりながら
ワタシはホットサンドをお皿に写し
全ての用意を終えた


「さて…いただきます。」

うん!熱々で美味しいわ!
耳あり良いわね!ちょっと不格好になったけど
これはこれでいいわ!
ハムとチーズとタマゴとレタスで不味くなるはず無いわよね!
あと、マヨネーズとマスタード!
もう、ゴールデンメンバーよね!

この組み合わせは【鬼に金棒】【タモさんにグラサン】
だわ!

「ペロリね…もう一個焼きましょ♪」

ワタシはさらに老体に無知を打ちつけるのだった

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