拒絶少女は世界を拒絶する

犬派のノラ猫

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ボクは_

まわりと違う。

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まわりがバカにしか思えなくなったのは
いつからだっただろう。

物心付いたころには
何故まわりがこれを理解出来ないのかの
方が難解だった。

当てはめるべき場所に
当てはめるべきモノを置くだけ
それだけなのに。


1+1=□さて□には何が入る?
これを常に求められているのと
なんら変わらない。

違うのは物体か生物か数字か位だ。

しかしボクは10歳になった時
考えを改めた。

バカをバカにしてはいけない
バカにはバカの使い道がある。

財力があるバカには金を出させ
人脈のあるバカにはボクとの繋がりを作らせ
それを自らの成果かかのように錯覚させてみた。

すると面白いくらい物事は早く進んだ
なるほど…人間が繋がりを求める理由が
分かった気がした。

利用するべき人間を
正しく利用する
その大切さをボクは学んだ。

そして何もないバカにも価値を見出だすことにした。


縛り付け
眠らせ
実験をし実験をし実験をし
壊れたら別のバカに。

それを繰り返していると
いつの間にかバカは居なくなっていた。

それはボクが20になった頃だった。


財力があるバカは
肥えたいい素体に。

人脈のあるバカは新たな素体を
用意してくれる都合のいいやつだった。
信用を失ったあれをどうしたかは
覚えていない。


「しかし…」

ボクは一人の少年の肩に手を置く


「人脈とはバカに出来ないと学べた。」

そう人脈は繋がりに繋がり
ボクは闇の奥底まで繋がりを得た。
そして…


「こんにちは…ボクはジェネス…君は?」

ボクが手を置いた少年はこちらを
まっすぐに見つめ

「名はありませんが私はあなたの所有物です。」


と答えた。

奴隷ショップ…
繋がった人脈を使い暇潰しに
見に行ったそこでボクは彼に出会った
何やらどこぞの施設で扱いきれなくなった
掘り出し物が出るとは聞いていたが…なるほど


「名前がないのは困った…そうだな。」

ボクは少し考え口を開いた


お手伝いアシストそれが君のこれからの
名前だ。」


何かは分からないが…彼からは
ボクに似た匂いがした。


「アシスト…君に質問だ」

「何でしょうか?」

「君はまわりの人間をどう思う?」

アシストは少し考え口を開く

「ジェネス様は別ですが、あまりにも未熟で未完成なモノだと思います。」


「くはっ…」

ボクは初めて同じような考えの人間に
出会い…喜びなのか何なのか
よく分からない笑いが出た。





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