拒絶少女は世界を拒絶する

犬派のノラ猫

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忍び寄る厄災

気を引き締め

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場所が分かった私達はタマさんの
車でギリギリ道だと分かる山道を
移動しながら作戦を考えることにした。



「ずいぶん山奥ね…」

「まぁ、公に出来ないことしてますもんね?」

「響~…絶対起き上がるなよ?」

「わ、分かってますよウプッ」

車は4人乗りなので響さんはトランクに入っている
後部座席の真後ろにあるタイプだから顔見えるけど
完全に車酔いしてるよね…可哀想


「秋兎が後ろに入れば良かったのに」

「お前は俺に親でも殺されたんか?」

「殺したのは私よ?アハハハハハ」

「怖い怖い怖い!」

私のジョークで場が和んだ所で…って
何かみんな顔がひきつってない?
あら?滑ったかな?



「もうすぐ着くぞ…気を引き締めろ?」

秋兎がそう言ってすぐ目の前に立ち入り禁止の看板が
現れた。


「車はここまでだな。」

「あら、この子どうしましょう?」

「任せてください…ウプッ」

響さんがぐったりして出てくると車にさわり


「車は重たい?…いや、軽い」

どうやら定説を変えたらしい車は
片手で持ち上がるほど軽くなり

「タマミさんこれ、山に置きに行くんで手伝ってくれません?」

「もちろん!」

そう言って二人は山のなかに消えていった

「あぁ~…気持ち悪い」

「大丈夫ですかナナシさん?」

「やっぱり事務所に居た方が…」

「ワタシだけ行かないなんてあり得ないでしょ?」

ナナシさんも車酔いのようで
フラフラしながら前に進んだ

「まてまて、響達を待つぞ?」

「あぁ…ごめんなさい…気持ちが先走ってたわ」

「なら、早く行きましょう」

響さん達がちょっと疲れた顔で帰ってきた

「お待たせしたわね!」

「よし…もう少しだ…行くぞ!」

私達は気を引き締め直して書いてあった
場所に向かった。
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