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つかの間の休息
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私とナナシさんはタマさんの
お店のカウンターに座った
な、なんか緊張するわね…
「タマミさん、ウィスキー…ロックね」
「あら?今日は飛ばすわね?何で飲む?」
「……ナッツで良いわ」
はぁ~いと流石に慣れた手付きでお酒を作り
ナッツの盛り合わせを出し
「セツナっちはどうする?」
「わ、私は…」
「オレンジジュースとサンドイッチ」
「え?」
「あなたが頼むのナナシー?」
「…それでいいわよねセツナ?」
「は、はい!」
すごい…頼もうとしてたやつドンピシャ…
「セツナっちがいいなら、いいけど。」
そう言って先にオレンジジュースを出してくれた
タマさんは手際よく美味しそうなサンドイッチを
作ってくれた。
「夜…食べたんでしょうけど若干足りなかったって顔だったから…」
この人は本当に何者なんだろう?
まさにその通りだし
「ありがとうございます!いただきます。」
私が美味しいサンドイッチを頬張っていると
お酒をひとくち飲んだナナシさんが
口を開き
「話なのだけど…」
「は、はい!」
「……ジェネスの話は出来ればアー君…秋兎の居る前ではしないで欲しいの」
「あの…理由を聞いてもいいですか?」
「……アー君はアイツに育てられたの」
「え?」
「アイツがある実験のために孤児院を装って建てた研究所の近くに捨てられてたらしいわ」
「秋兎が…捨て子?」
『帰る家があるなら帰す』
出会った時に聞いたあの言葉…
それを思うと重たい
「まぁ、実験は失敗…廃棄されたアー君は命からがら逃げたってわけ」
「なんか…話がすごくて…正直まだ飲み込めてないです」
「でしょうね?…まぁ、そんなわけでアー君は復讐の機会をずっと狙ってる…時間が空いたら出掛けて情報を集めながら…」
よく出掛けてるのはそうゆう…
「分かったでしょ?アイツ…ジェネス関係はアー君を変に刺激してしまうだけ…だからお願い…出来るだけ名前を出さないで?」
ナナシさんは今まで見たことがない
悲しそうな…心配そうな顔でこちらをみる
あぁ…そうか
「ナナシさんは秋兎が好きなんですね?」
「……これだからガキはすぐに色恋の話を」
ちょっと赤くなった頬を隠すように
そっぽを向いてしまったナナシさん
ちょっとかわいい
「ほら、話は終わり…食べたら早く寝なさい」
それからナナシさんは一言もしゃべらなくなった
お店のカウンターに座った
な、なんか緊張するわね…
「タマミさん、ウィスキー…ロックね」
「あら?今日は飛ばすわね?何で飲む?」
「……ナッツで良いわ」
はぁ~いと流石に慣れた手付きでお酒を作り
ナッツの盛り合わせを出し
「セツナっちはどうする?」
「わ、私は…」
「オレンジジュースとサンドイッチ」
「え?」
「あなたが頼むのナナシー?」
「…それでいいわよねセツナ?」
「は、はい!」
すごい…頼もうとしてたやつドンピシャ…
「セツナっちがいいなら、いいけど。」
そう言って先にオレンジジュースを出してくれた
タマさんは手際よく美味しそうなサンドイッチを
作ってくれた。
「夜…食べたんでしょうけど若干足りなかったって顔だったから…」
この人は本当に何者なんだろう?
まさにその通りだし
「ありがとうございます!いただきます。」
私が美味しいサンドイッチを頬張っていると
お酒をひとくち飲んだナナシさんが
口を開き
「話なのだけど…」
「は、はい!」
「……ジェネスの話は出来ればアー君…秋兎の居る前ではしないで欲しいの」
「あの…理由を聞いてもいいですか?」
「……アー君はアイツに育てられたの」
「え?」
「アイツがある実験のために孤児院を装って建てた研究所の近くに捨てられてたらしいわ」
「秋兎が…捨て子?」
『帰る家があるなら帰す』
出会った時に聞いたあの言葉…
それを思うと重たい
「まぁ、実験は失敗…廃棄されたアー君は命からがら逃げたってわけ」
「なんか…話がすごくて…正直まだ飲み込めてないです」
「でしょうね?…まぁ、そんなわけでアー君は復讐の機会をずっと狙ってる…時間が空いたら出掛けて情報を集めながら…」
よく出掛けてるのはそうゆう…
「分かったでしょ?アイツ…ジェネス関係はアー君を変に刺激してしまうだけ…だからお願い…出来るだけ名前を出さないで?」
ナナシさんは今まで見たことがない
悲しそうな…心配そうな顔でこちらをみる
あぁ…そうか
「ナナシさんは秋兎が好きなんですね?」
「……これだからガキはすぐに色恋の話を」
ちょっと赤くなった頬を隠すように
そっぽを向いてしまったナナシさん
ちょっとかわいい
「ほら、話は終わり…食べたら早く寝なさい」
それからナナシさんは一言もしゃべらなくなった
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