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夏のイベント
奈雲さんの送別会
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前もって参加費を出して行った仕事終わりの奈雲さんの送別会は普通の居酒屋でだった。
それも何か人数が多い……。どうしてこうなった? と富塚君が井村君に話す声が聞こえて来て、何か話がどこかから漏れて奈雲さんの送別会行きたい人が数人出て来ちゃって……ということで、他の課の人も混じっての送別会となったけど、まあまあ順調に送別会は過ぎ去り、今や、ただの飲み会となっていた。
お酒を飲まない相楽さんと私は多少飲む井村君と須磨さんと奈雲さん、それにその奈雲さんと親しい人達の方に座っていたのだが、たくさんお酒を飲む方から突然大声が響いた。
何事? と横のテーブル奥を見れば、荒戸さんと梅沢さんに挟まれて座る富塚君が何だか困っていた。
課長と奈雲さんの方に座れなかった数人の他の課の人達も困っている。
「だから、言ったじゃないっ! 本当に好きだって!」
「ハア?! 酔っ払いの言葉、信じないでしょう?! それにこっちの方が好きですから!!」
「何よ! 酒が強くて? タバコが好きだからって選ばれると思ってんのっ?! 富塚さんに! 若いからってねぇ!!」
「美人だから? それが何? って感じなんですけど!!」
まあまあ……と課長は無駄な事をする。
「富塚さん! どう思ってるんですかっ!!」
そんな事を言われ、たじたじ気味の富塚君。
私はこちらの席に座る人達みたいに自分には関係ないけど、この状況がどうなるかと静観する。
それでしか、自分を守れない。
富塚君が何も言わない今、私が勝ってます! なんて言うバカがどこに居るのだろう。
これ以上やったら、もっと白熱しそうなぐでんぐでんになりかけの梅沢さんと程好い感じの荒戸さんに課長は冷静に言う。
「社内恋愛は良いけどさ、ほら、富塚ってあれじゃん? 結婚願望も子供欲しいってのもないからさ……、付き合っても無駄だと思うんだけど……」
さすが、課長! そんな声を出したそうな周りの人達の反応。
それで白けたのか、二人の言い争いは終わり、そのまま何事もなかった感を出す周りの大人達のおかげでこの送別会は終わった。
その五日後には本当に奈雲さんは県外へと行ってしまい、すぐに仕事は忙しくなり、その騒動の事を言い出す者はいなかった。
それも何か人数が多い……。どうしてこうなった? と富塚君が井村君に話す声が聞こえて来て、何か話がどこかから漏れて奈雲さんの送別会行きたい人が数人出て来ちゃって……ということで、他の課の人も混じっての送別会となったけど、まあまあ順調に送別会は過ぎ去り、今や、ただの飲み会となっていた。
お酒を飲まない相楽さんと私は多少飲む井村君と須磨さんと奈雲さん、それにその奈雲さんと親しい人達の方に座っていたのだが、たくさんお酒を飲む方から突然大声が響いた。
何事? と横のテーブル奥を見れば、荒戸さんと梅沢さんに挟まれて座る富塚君が何だか困っていた。
課長と奈雲さんの方に座れなかった数人の他の課の人達も困っている。
「だから、言ったじゃないっ! 本当に好きだって!」
「ハア?! 酔っ払いの言葉、信じないでしょう?! それにこっちの方が好きですから!!」
「何よ! 酒が強くて? タバコが好きだからって選ばれると思ってんのっ?! 富塚さんに! 若いからってねぇ!!」
「美人だから? それが何? って感じなんですけど!!」
まあまあ……と課長は無駄な事をする。
「富塚さん! どう思ってるんですかっ!!」
そんな事を言われ、たじたじ気味の富塚君。
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「社内恋愛は良いけどさ、ほら、富塚ってあれじゃん? 結婚願望も子供欲しいってのもないからさ……、付き合っても無駄だと思うんだけど……」
さすが、課長! そんな声を出したそうな周りの人達の反応。
それで白けたのか、二人の言い争いは終わり、そのまま何事もなかった感を出す周りの大人達のおかげでこの送別会は終わった。
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