1 / 6
生きるため
しおりを挟む
今日は俺の誕生日だった。別に祝うつもりはない、なぜって?友達もいなければ親もいない俺が誕生日如きで喜べないからさ。
生きていくうえで一番大切なのは何だと思う?金だ?違う生きがいだ。金は生きがいがあるから欲しいんだろ?
俺みたいに生きがいのない奴は死んでいき、金があって多趣味な人間が生きていくこんな世の中じゃ滅ぶのも無理はない。
◎
日本が戦争をした理由をご存知だろうか?全体主義である。何事も強制にして誰も反対しない、休みの日にも出勤して自分が偉いと錯覚する奴もいる。こんな奴ばかりじゃいずれこの国は滅びてしまう。この物語はそんな全体主義に反対する。男子高校生とある一人の女子生徒の話である。
◎
「なんでこんな夜中に学校に呼び出しを食らわなければいけないのだ?先公は寝ねえで仕事してんのか自分偉いとか錯覚してそう」
そんな文句を言いながら学校に向かうのは赤桐來(あかぎりらい)である。彼はもう一年以上学校に来ていないのに中退になっていないことを疑問に思っていた。それでその謎が解けると思って学校に来た。
「にしてもこの学校明るくねえか?こんな夜中だっていうのにガソリンスタンド並みに明るいじゃねえか」
文句は絶えない様子だ。そんなこんなで職員室に着いたが誰もいなかった。赤桐は不審に思い校長室に向かった。
「んだよ!居ねえじゃねえか!ふざけんなよわざわざ呼び出して不在とか、頭どうかしてんじゃねえのか?」
職員室には誰もいなかったが、校長室には三人の男と一人の女の子がいた。恐る恐る赤桐は入っていった。
「で?何のために俺を呼んだんだ?」
「君を呼んだのは、この女の子を守って欲しいからだ。どうか引き受けてほしい。この少女は、赤桐潤(あかぎりゆん)という。君も赤桐だったね」
突然の頼み、これはまだいい赤桐という苗字を聞き來はゾッとした・。何やら嫌な予感がする。
「赤桐潤って死んだはずの俺の妹だったような」
「その通りだ。この娘はお前の妹だ。今日から同居してもらって、刺客から守って欲しい」
「待て待て待て~!!俺の気持ちは無視かよ?いや妹が生きていたのは嬉しいが、なんで今なんだよ?別に明日学校に来いって言えばいいじゃねえかよ?」
正論だ、その場にいた、全員がハッとする。ただ一人を除いて。
「バカかてめえら。まぁいいや、じゃあ刺客ってどういうことだ?」
「お兄ちゃん、それは私から説明するわ」
初めて口を開いた、潤に全員驚いた。
「私達の両親は、商売で成功して莫大な資金と周囲からの恨みを買ったの、それで母親は自殺、父親は内臓をえぐり取られて死亡した。でも私とお兄ちゃんがいるから資金は手に入らない、でもお兄ちゃんは失踪して行方不明になっていたのを私は発見して、急いできた、私達は何時殺されてもおかしくないの。」
「zzz,,,]
そんな大事な話に飽きて來は爆睡していた。
◎
翌日、來の頭にはたんこぶと顔に痣があった。
これが悲劇の始まりになることを二人はまだ知らない。
生きていくうえで一番大切なのは何だと思う?金だ?違う生きがいだ。金は生きがいがあるから欲しいんだろ?
俺みたいに生きがいのない奴は死んでいき、金があって多趣味な人間が生きていくこんな世の中じゃ滅ぶのも無理はない。
◎
日本が戦争をした理由をご存知だろうか?全体主義である。何事も強制にして誰も反対しない、休みの日にも出勤して自分が偉いと錯覚する奴もいる。こんな奴ばかりじゃいずれこの国は滅びてしまう。この物語はそんな全体主義に反対する。男子高校生とある一人の女子生徒の話である。
◎
「なんでこんな夜中に学校に呼び出しを食らわなければいけないのだ?先公は寝ねえで仕事してんのか自分偉いとか錯覚してそう」
そんな文句を言いながら学校に向かうのは赤桐來(あかぎりらい)である。彼はもう一年以上学校に来ていないのに中退になっていないことを疑問に思っていた。それでその謎が解けると思って学校に来た。
「にしてもこの学校明るくねえか?こんな夜中だっていうのにガソリンスタンド並みに明るいじゃねえか」
文句は絶えない様子だ。そんなこんなで職員室に着いたが誰もいなかった。赤桐は不審に思い校長室に向かった。
「んだよ!居ねえじゃねえか!ふざけんなよわざわざ呼び出して不在とか、頭どうかしてんじゃねえのか?」
職員室には誰もいなかったが、校長室には三人の男と一人の女の子がいた。恐る恐る赤桐は入っていった。
「で?何のために俺を呼んだんだ?」
「君を呼んだのは、この女の子を守って欲しいからだ。どうか引き受けてほしい。この少女は、赤桐潤(あかぎりゆん)という。君も赤桐だったね」
突然の頼み、これはまだいい赤桐という苗字を聞き來はゾッとした・。何やら嫌な予感がする。
「赤桐潤って死んだはずの俺の妹だったような」
「その通りだ。この娘はお前の妹だ。今日から同居してもらって、刺客から守って欲しい」
「待て待て待て~!!俺の気持ちは無視かよ?いや妹が生きていたのは嬉しいが、なんで今なんだよ?別に明日学校に来いって言えばいいじゃねえかよ?」
正論だ、その場にいた、全員がハッとする。ただ一人を除いて。
「バカかてめえら。まぁいいや、じゃあ刺客ってどういうことだ?」
「お兄ちゃん、それは私から説明するわ」
初めて口を開いた、潤に全員驚いた。
「私達の両親は、商売で成功して莫大な資金と周囲からの恨みを買ったの、それで母親は自殺、父親は内臓をえぐり取られて死亡した。でも私とお兄ちゃんがいるから資金は手に入らない、でもお兄ちゃんは失踪して行方不明になっていたのを私は発見して、急いできた、私達は何時殺されてもおかしくないの。」
「zzz,,,]
そんな大事な話に飽きて來は爆睡していた。
◎
翌日、來の頭にはたんこぶと顔に痣があった。
これが悲劇の始まりになることを二人はまだ知らない。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

あの日、さようならと言って微笑んだ彼女を僕は一生忘れることはないだろう
まるまる⭐️
恋愛
僕に向かって微笑みながら「さようなら」と告げた彼女は、そのままゆっくりと自身の体重を後ろへと移動し、バルコニーから落ちていった‥
*****
僕と彼女は幼い頃からの婚約者だった。
僕は彼女がずっと、僕を支えるために努力してくれていたのを知っていたのに‥

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる