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第034話:冒険者ランクより飯でしょ!
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「それで、確認しておくけれどダンジョンの攻略は目指さないわけね?」
「あぁ。俺は別に冒険者のランクなんかに興味はないからな。この街に来たのもダンジョンを見てみたかったからだ。こんなもんかと満足したら、別の街に移ろうかと思う」
メリッサがパーティーに加わったため、俺の狩人ランクは急遽、上級に引き上げられた。それに伴い、冒険者登録もされる。冒険者は「純銅」「純鉄」「純銀」「純金」「白金」「真純銀」「真純金」「神鋼鉄」の八段階があるそうだ。
ランクアップの査定は、それまでに持ち帰った素材や魔石の質と量によって決まる。また冒険者内やドム市街での評判も考慮される。その背景として、魔物を倒し続けると、それによって超常的な能力を発現したりするためらしい。力を持ってしまったため身を亡ぼすようなことが無いよう、純銀級からはギルド長との面接もある。強さよりも人物を重視するため、高ランク冒険者は人格的にも尊敬できる人間が多いらしい。
「ユーヤは、ランクへの執着が少ないからな。もっとも、ランクにこだわる奴の多くが純銀級で止まってしまうことが多い。そうした他者からの評価に執着する奴は、精神的にも未熟だと冒険者ギルドでは考えている」
「純金級になると第10層以下に入ることが許されるものね。魔物も強くなるし、それに伴って超常的な力を持つ者も出てくるわ」
「ん? レベルアップってやつか?」
ヘスティアの話では、この世界にはレベル制度は無かったはずだ。魔物を倒してレベルアップをしないのなら、どうして強くなるのだろうか。
「レベル? それは知らぬが、一説には、ダンジョン内に充満している魔素によって、肉体の成長限界から解放されるためと言われている。もっとも、かなりの時間を要するそうだが」
「ただ魔物と戦えばいいというものではないわよ。まったく戦っていない運び屋にだって、信じられないくらいの力持ちになった人もいるわ。魔素というのは成長促進薬みたいなものね」
要するに、筋トレ後に飲むプロテインみたいなものらしい。つまり筋トレしなければ意味がない。そういう意味では、RPGのレベル制度とは違う。
「まぁいい。当面は第9層まで進むことを目標にしよう。ランクについても、どうでもいいな」
のんびり旅をしながら、ユル~く生きるのが俺の希望だ。旨い飯と旅の刺激があればそれでいい。
ダンジョンは異空間のため、通常の「薄暗い空間」ではない。第一層から第三層は草原ステージ、第四層は簡単な迷宮構造、第五層は礫砂漠だった。ラノベのような「転移装置」なんて無いため、進むときも戻るときも、歩かなければならない。
「一日で2層進むのが限界だな。第八層までで往復8日間か。たしかに収納袋がないとキツイだろうな」
第六層は森林と平原のステージであった。ここではオークとゴブリンが出る。ゴブリンは食えないが、オークは食えるらしい。ゴブリンの魔石は、ちょうど心臓の位置にあるそうで、抜き取るのは難しくない。
「運び屋は必要ないけれど、解体師は欲しいところね。ギルドに紹介してもらったら?」
メリッサの魔法は凄まじい。槍先の形状をした石礫を数十発放ち、出現したゴブリンに範囲攻撃を仕掛ける。魔物を寄せ付けない結界を張ることもできる。しかしそれ以外はまるダメだ。ポンコツ王女に魔法オタクのJC魔女…… 次に仲間にするのは、もう少しマトモな奴がいい。
「なに? なにか今、失礼なこと考えてなかった?」
「いや、なんでもない。さて、第六層のゴールも近い。そろそろ飯にするか」
メリッサに結界を張ってもらい、作業空間を確保する。アルティメット・キッチンで台所を顕現し、作業台も用意した。
「相変わらず信じられない加護ね。私としては早く女神様に会わせてほしんだけど?」
「ヘスティアの許可が出たらな」
メリッサを連れて行くと、おそらくヘスティアに質問攻めをするに違いない。連れて行くのはもう少し後にしたほうがいいだろう。市場で買った豚肩ロース肉、生姜、キャベツなどを用意する。
「歩き疲れたし、ガッツリとコメを食いたいよなぁ。というわけで今夜は『豚肉の生姜焼き』だ!」
生姜焼きを作るときにやりがちな間違いがある。特に主婦に多いのだが、すりおろし生姜、醤油、みりんなどの漬けダレに肉を入れて一晩漬けこむというやり方をする人がいる。これは絶対にやってはならない。醤油の塩分によって豚肉から水分が出てしまい、肉が固くなるからだ。
「しっとり、柔らか、ジューシー…… 無限にご飯が食える生姜焼きこそ理想だ。まず肩ロースブロック肉を4ミリの厚さで生姜焼き用にスライスする。このまま焼けば肉が縮れてしまうため、脂身の部分に切れ目を入れる。生姜はすりおろして使う。チューブ製品は使ってはならない。なぜなら、生姜の中に含まれている肉を柔らかくする酵素成分が死んでいるからだ」
筋切りした豚肉をバットに乗せ、すりおろした生姜と日本酒を混ぜた汁を上から掛けていく。生姜が肉全体に広がるようにするのがコツだ。15分ほど置くと、生姜の成分によって肉のタンパク質構造が変容し、柔らかくなる。
「その間にタレを作る。おろし生姜大匙2、醤油大匙8、みりん大匙4、酒大匙3、三温糖大匙1半、そしてタバスコを小匙半分ほど加える。ポイントはタバスコだ。これにより、ともすると甘塩っぱいタレの味が締まる。時間があるから、キャベツの千切りや味噌汁も用意しておくか。無論、コメも炊いておくぞ」
生姜焼きは、読んで字のごとく「肉を焼く」料理である。ここで抑えておきたいのは「焼く」とは科学的に言うと何なのかということだ。
「生姜焼きのポイント、それは肉にメイラード反応を起こすこと。焦げはただの炭化、メイラード反応は糖とタンパク質の温度変化、まったくの別物だ」
「なぁ、ユーヤ…… いつもブツブツ呟いているが、誰に向かって言ってるんだ?」
うるさい! 動画サイトにアップするのが趣味だったから、ついつい口にしちゃうんだよ!
「フライパンにサラダ油を馴染ませ、中火から強火で焼く。ポイントは『片面だけ焼く』だ。生姜が載っていないほうを焼いて、肉の旨味を引き出す」
パチパチ……と肉が焼けていく。表面に肉汁が浮かび上がってきたところで、いったん取り出す。このやり方で、焼く分の肉をすべて片面焼きにする。最後に、フライパンに片面焼きしたすべての肉を入れて、すかさず上からタレを掛ける。
ジュワァァ……生姜の香りを包み込む、醤油とみりんの甘辛い香り。この匂いだけで飯が食えそうだ。肉全体に煮絡ませたら完成だ。時間は40秒以内が目標だ。火を入れすぎると肉が固くなるからな。
「うぅっ……ユーヤの料理はいつもいつも、匂いからして旨そうだ!」
「食べるという行為だけで、ここまで人は苦しみ、そして幸せになるのね。『食文化』とはよく言ったものだわ」
皿に盛り付け、上から生姜ダレを掛けたら完成だ!
遠い昔、一度だけ東方諸国を旅したことがある。こちらとは違う料理だったと覚えているわ。そしてもう一つの特徴、この「箸」という食器よ。これを使うのなんて、どれくらいぶりかしら。
異世界人であるユーヤの作る料理が、信じられないほどに美味しいことは、もう理解している。でもそれは、異世界の調味料があってこそ…… それをどのように再現するかが、彼の今後の課題らしいわ。東方諸国に、似たような調味料があるかも。でも今は、そんな話より目の前の料理が優先。湯気の中から生姜の匂いが薫ってくる。でもそれだけじゃない。鼻腔をくすぐる芳ばしい香り…… 匂いだけで美味しさが伝わってくるわ。一切れの肉を箸でつまんで、ハムッと食べる。
「んんん!」
焼いた肉なのに、信じられないほどに柔らかい。プツンッと簡単に噛み切れてしまったわ。そして口の中に広がるジューシーな味わい。肉の臭みと脂っこさを生姜が打ち消し、独特の甘辛い味が肉の旨味を増幅しているわ。噛むごとに唾液とともに肉汁が口内に溢れてくる。
「炊いたコメと一緒に食べてみろ」
コメは知っているけど、ただ炊いただけの白いコメは初めてね。コメは普通、スープの具材とかに使う「野菜」のはずなんだけど。でも椀に盛られたコメからは、仄かに甘みを感じさせる香りがする。この上に肉を載せて、一緒に食べるのね?
「はぅぅっ!」
思わず悶えてしまったわ。なんなの、この旨味は! 正体は、この汁を吸ったコメね。肉汁が混ざった生姜ダレをコメが適度に吸いつつ、肉の旨味を受け止める土台の役目をしているんだわ。仄かに甘みのあるコメは決して主張しすぎず、それでいて確かな満足感を与える存在になっている。この組み合わせはヒトを堕落させるわ。本当に、いくらでも食べれそう……
「生姜焼きにはまだ先がある。次は味変だ。コレを使うと、さらに食欲が加速するぞ」
ユーヤが、ポテッとした白いタレを用意しているわ。アレは確か、マヨって名前だったかしら?
「あぁ。俺は別に冒険者のランクなんかに興味はないからな。この街に来たのもダンジョンを見てみたかったからだ。こんなもんかと満足したら、別の街に移ろうかと思う」
メリッサがパーティーに加わったため、俺の狩人ランクは急遽、上級に引き上げられた。それに伴い、冒険者登録もされる。冒険者は「純銅」「純鉄」「純銀」「純金」「白金」「真純銀」「真純金」「神鋼鉄」の八段階があるそうだ。
ランクアップの査定は、それまでに持ち帰った素材や魔石の質と量によって決まる。また冒険者内やドム市街での評判も考慮される。その背景として、魔物を倒し続けると、それによって超常的な能力を発現したりするためらしい。力を持ってしまったため身を亡ぼすようなことが無いよう、純銀級からはギルド長との面接もある。強さよりも人物を重視するため、高ランク冒険者は人格的にも尊敬できる人間が多いらしい。
「ユーヤは、ランクへの執着が少ないからな。もっとも、ランクにこだわる奴の多くが純銀級で止まってしまうことが多い。そうした他者からの評価に執着する奴は、精神的にも未熟だと冒険者ギルドでは考えている」
「純金級になると第10層以下に入ることが許されるものね。魔物も強くなるし、それに伴って超常的な力を持つ者も出てくるわ」
「ん? レベルアップってやつか?」
ヘスティアの話では、この世界にはレベル制度は無かったはずだ。魔物を倒してレベルアップをしないのなら、どうして強くなるのだろうか。
「レベル? それは知らぬが、一説には、ダンジョン内に充満している魔素によって、肉体の成長限界から解放されるためと言われている。もっとも、かなりの時間を要するそうだが」
「ただ魔物と戦えばいいというものではないわよ。まったく戦っていない運び屋にだって、信じられないくらいの力持ちになった人もいるわ。魔素というのは成長促進薬みたいなものね」
要するに、筋トレ後に飲むプロテインみたいなものらしい。つまり筋トレしなければ意味がない。そういう意味では、RPGのレベル制度とは違う。
「まぁいい。当面は第9層まで進むことを目標にしよう。ランクについても、どうでもいいな」
のんびり旅をしながら、ユル~く生きるのが俺の希望だ。旨い飯と旅の刺激があればそれでいい。
ダンジョンは異空間のため、通常の「薄暗い空間」ではない。第一層から第三層は草原ステージ、第四層は簡単な迷宮構造、第五層は礫砂漠だった。ラノベのような「転移装置」なんて無いため、進むときも戻るときも、歩かなければならない。
「一日で2層進むのが限界だな。第八層までで往復8日間か。たしかに収納袋がないとキツイだろうな」
第六層は森林と平原のステージであった。ここではオークとゴブリンが出る。ゴブリンは食えないが、オークは食えるらしい。ゴブリンの魔石は、ちょうど心臓の位置にあるそうで、抜き取るのは難しくない。
「運び屋は必要ないけれど、解体師は欲しいところね。ギルドに紹介してもらったら?」
メリッサの魔法は凄まじい。槍先の形状をした石礫を数十発放ち、出現したゴブリンに範囲攻撃を仕掛ける。魔物を寄せ付けない結界を張ることもできる。しかしそれ以外はまるダメだ。ポンコツ王女に魔法オタクのJC魔女…… 次に仲間にするのは、もう少しマトモな奴がいい。
「なに? なにか今、失礼なこと考えてなかった?」
「いや、なんでもない。さて、第六層のゴールも近い。そろそろ飯にするか」
メリッサに結界を張ってもらい、作業空間を確保する。アルティメット・キッチンで台所を顕現し、作業台も用意した。
「相変わらず信じられない加護ね。私としては早く女神様に会わせてほしんだけど?」
「ヘスティアの許可が出たらな」
メリッサを連れて行くと、おそらくヘスティアに質問攻めをするに違いない。連れて行くのはもう少し後にしたほうがいいだろう。市場で買った豚肩ロース肉、生姜、キャベツなどを用意する。
「歩き疲れたし、ガッツリとコメを食いたいよなぁ。というわけで今夜は『豚肉の生姜焼き』だ!」
生姜焼きを作るときにやりがちな間違いがある。特に主婦に多いのだが、すりおろし生姜、醤油、みりんなどの漬けダレに肉を入れて一晩漬けこむというやり方をする人がいる。これは絶対にやってはならない。醤油の塩分によって豚肉から水分が出てしまい、肉が固くなるからだ。
「しっとり、柔らか、ジューシー…… 無限にご飯が食える生姜焼きこそ理想だ。まず肩ロースブロック肉を4ミリの厚さで生姜焼き用にスライスする。このまま焼けば肉が縮れてしまうため、脂身の部分に切れ目を入れる。生姜はすりおろして使う。チューブ製品は使ってはならない。なぜなら、生姜の中に含まれている肉を柔らかくする酵素成分が死んでいるからだ」
筋切りした豚肉をバットに乗せ、すりおろした生姜と日本酒を混ぜた汁を上から掛けていく。生姜が肉全体に広がるようにするのがコツだ。15分ほど置くと、生姜の成分によって肉のタンパク質構造が変容し、柔らかくなる。
「その間にタレを作る。おろし生姜大匙2、醤油大匙8、みりん大匙4、酒大匙3、三温糖大匙1半、そしてタバスコを小匙半分ほど加える。ポイントはタバスコだ。これにより、ともすると甘塩っぱいタレの味が締まる。時間があるから、キャベツの千切りや味噌汁も用意しておくか。無論、コメも炊いておくぞ」
生姜焼きは、読んで字のごとく「肉を焼く」料理である。ここで抑えておきたいのは「焼く」とは科学的に言うと何なのかということだ。
「生姜焼きのポイント、それは肉にメイラード反応を起こすこと。焦げはただの炭化、メイラード反応は糖とタンパク質の温度変化、まったくの別物だ」
「なぁ、ユーヤ…… いつもブツブツ呟いているが、誰に向かって言ってるんだ?」
うるさい! 動画サイトにアップするのが趣味だったから、ついつい口にしちゃうんだよ!
「フライパンにサラダ油を馴染ませ、中火から強火で焼く。ポイントは『片面だけ焼く』だ。生姜が載っていないほうを焼いて、肉の旨味を引き出す」
パチパチ……と肉が焼けていく。表面に肉汁が浮かび上がってきたところで、いったん取り出す。このやり方で、焼く分の肉をすべて片面焼きにする。最後に、フライパンに片面焼きしたすべての肉を入れて、すかさず上からタレを掛ける。
ジュワァァ……生姜の香りを包み込む、醤油とみりんの甘辛い香り。この匂いだけで飯が食えそうだ。肉全体に煮絡ませたら完成だ。時間は40秒以内が目標だ。火を入れすぎると肉が固くなるからな。
「うぅっ……ユーヤの料理はいつもいつも、匂いからして旨そうだ!」
「食べるという行為だけで、ここまで人は苦しみ、そして幸せになるのね。『食文化』とはよく言ったものだわ」
皿に盛り付け、上から生姜ダレを掛けたら完成だ!
遠い昔、一度だけ東方諸国を旅したことがある。こちらとは違う料理だったと覚えているわ。そしてもう一つの特徴、この「箸」という食器よ。これを使うのなんて、どれくらいぶりかしら。
異世界人であるユーヤの作る料理が、信じられないほどに美味しいことは、もう理解している。でもそれは、異世界の調味料があってこそ…… それをどのように再現するかが、彼の今後の課題らしいわ。東方諸国に、似たような調味料があるかも。でも今は、そんな話より目の前の料理が優先。湯気の中から生姜の匂いが薫ってくる。でもそれだけじゃない。鼻腔をくすぐる芳ばしい香り…… 匂いだけで美味しさが伝わってくるわ。一切れの肉を箸でつまんで、ハムッと食べる。
「んんん!」
焼いた肉なのに、信じられないほどに柔らかい。プツンッと簡単に噛み切れてしまったわ。そして口の中に広がるジューシーな味わい。肉の臭みと脂っこさを生姜が打ち消し、独特の甘辛い味が肉の旨味を増幅しているわ。噛むごとに唾液とともに肉汁が口内に溢れてくる。
「炊いたコメと一緒に食べてみろ」
コメは知っているけど、ただ炊いただけの白いコメは初めてね。コメは普通、スープの具材とかに使う「野菜」のはずなんだけど。でも椀に盛られたコメからは、仄かに甘みを感じさせる香りがする。この上に肉を載せて、一緒に食べるのね?
「はぅぅっ!」
思わず悶えてしまったわ。なんなの、この旨味は! 正体は、この汁を吸ったコメね。肉汁が混ざった生姜ダレをコメが適度に吸いつつ、肉の旨味を受け止める土台の役目をしているんだわ。仄かに甘みのあるコメは決して主張しすぎず、それでいて確かな満足感を与える存在になっている。この組み合わせはヒトを堕落させるわ。本当に、いくらでも食べれそう……
「生姜焼きにはまだ先がある。次は味変だ。コレを使うと、さらに食欲が加速するぞ」
ユーヤが、ポテッとした白いタレを用意しているわ。アレは確か、マヨって名前だったかしら?
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