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第026話:JC魔女はチョロかった
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メリッサの家はドムの街外れにあった。高い垣根に覆われた、庭付きの小洒落た一軒家だ。外門に呼鈴があったのでそれを鳴らそうとすると、頭上から声を掛けられた
『待っていたわ。お入りなさい』
見上げると黒猫がこちらに顔を向けている。この猫が喋ったのだろうか? 首を傾げていると、猫はプイと顔を背けて庭の方に下りていった。レイラと顔を見合わせて、門扉を押し開ける。庭には薬草と思われる植物が何種類か植えてあり、研究家というわりには綺麗に整っていた。
ギィ……
平屋建ての扉を開けると、そこには黒髪の美少女が立っていた。
「懐かしいわね。エリシアの実家であるファーミリウス子爵家とは縁があってね。彼女がまだ子供の頃、魔法の手解きをしたことがあるわ。まぁ、エリシアはあまり魔法の才能はなかったけれど」
「え……」
いやいや、どう見ても目の前にいるのは十代前半のJCなんだが? 俺の表情に気づいたのか、メリッサは黒猫をなでながらクスッと笑った。
「知らないの? 魔女は老いないのよ?」
どうやら彼女は、見た目とは裏腹に俺より年上らしい。
「王国随一の剣才を持つ剣姫様と未知の加護持ち、珍しい組み合わせね。それで、私になにをして欲しいの?」
「できれば、魔法を教えてくれないか。あとダンジョンについてもだ。それらのことを俺はなにも知らない。弓矢は狩人ギルドで、剣はレイラに教わったが、魔法はまだなんだ」
「いっそ私たちと一緒に、ダンジョンに入らないか? 私もユーヤも、ダンジョンは初めてなのだ。詳しい案内人がいてくれると助かる」
だが目の前の美少女は、興味なさそうに黒猫に目を落とした。
「いやよ。面倒くさいわ。あなたたちに魔法の才能があるかどうかくらいは見てあげるけれど、教えるのも案内するのもゴメンよ。私にとって利益がないもの」
まぁそうだろうと思った。エリシアの手紙になにが書かれていたかは知らないが、初対面でいきなりパーティーを組もうと申し込んだところで、断れるに決まっている。俺としては地球とは異なる物理法則である「魔法」について学べれば、それで十分だった。だが、隣にいるポンコツ娘はそう思わなかったらしい。
「利益ならあるぞ? 仲間になれば、ユーヤの料理を食べることができる!」
「はぁ?」
「おい、なに勝手なことを言ってる。なんで俺が飯を奢らなきゃならんのだ?」
「ユーヤは王国一、いや世界一の料理人だ。ユーヤの料理に比べれば、王都の高級レストランの食事ですら色褪せるだろう。メリッサ殿も、一度食べてみればわかる」
「料理? ますます興味ないわ。食事なんてお腹が膨れればいいじゃない。誰が作ったって同じよ」
メリッサは呆れた表情を浮かべた。仕方なく、俺は手土産のレアチーズケーキを収納袋から取り出した。本当なら飯で釣るようなことはしたくないが、食事なんて腹が膨れればいいとか聞き捨てならないことを言っているので、餌付けしてやる。
「手土産に、俺が作ったデザートを持ってきた。紅茶を淹れよう」
「ちょ、ちょっと! 勝手なことしないで!」
止めるメリッサを無視して、目の前に皿を並べる。厨房の場所を聞くと、そんなものはないという。湯が必要な場合は、卓上の焜炉で適当に沸かすそうだ。やれやれと首を振って、まず水を確認する。硬水ではないが、もう少し硬度が低いほうがいい。
「俺の水を使うぞ。紅茶に適した水は軟水で、ミネラル成分がリッターあたり五〇ミリグラム程度入っていること、そしてペーハーが七以上の弱アルカリだ」
富士の天然水を取り出す。硬度二〇、ペーハー八の水だ。ちなみに美容と健康のために超硬水を飲んでいる女性がいるが、ハッキリ言って意味がない。だいたい生まれた時から軟水で生きてきた日本人が、いきなりフランス産の超硬水なんて飲んだら不味く感じるに決まっている。アレは料理に使うべき水なのだ。超硬水で緑茶を淹れて飲んでいた芸能人がいたが、味覚が狂っているのだろう。
「紅茶の淹れ方はゴールデンルールがある。まずは湯をしっかりと沸騰させる。次にポットを温めておく。そしてポットの湯は捨てて、茶葉を入れる。三人だから八グラム程度でいいだろう。そして、沸騰した湯を勢いよくポットに注ぐ。肝心なことは茶葉を踊らせることだ。そしてすぐに蓋をして三分待つ」
砂時計をひっくり返し、ティーカップも湯を入れて温めておく。用意してきたレアチーズケーキを切り分け、さらに乗せる。メリッサは興味なさそうにしつつも、チラチラとケーキを見ている。クックックッ! この世界はただでさえ甘味が不足しているのだ。これを食ってもなお、味なんてどうでもいいと言えるか?
「茶葉を濾しながら、均等な濃さになるように紅茶を注いでいく。最後の一滴までしっかりと出し切ることが重要だ。さて、待たせたな。木苺ジャムのレアチーズケーキと異国の茶、楽しんでくれ」
人より長く生きている私は、料理なんてほとんど食べ尽くしてしまったわ。だから美味しい料理が作れるなんて言われたところで、心は動かない。だって大抵の料理は、私が知っているものだもの。
「……変わった見た目ね」
でもこの男が出してきた料理は、私の知らない料理だった。鮮やかな紅色が白い土台とマッチしていて、とても彩りが良い。白の下にあるのは焼き菓子かしら。フォークで端の部分を少しカットして、恐る恐る口に入れてみる。
「ンッ!」
驚いて思わず唸ってしまったわ。口の中に淹れた瞬間、程よい酸味と甘みが舌に滑らかに広がる。上に乗っていた紅色は、木苺ね。それを砂糖で煮込んだんだわ。一番下の茶色の土台は、思ったとおり焼き菓子。でも普通の焼き菓子ではない。なんというか、濃厚という表現が相応しいだろうか。だけど真ん中の白い土台はわからない。チーズと言っていたから、たぶんチーズの一種なのだろうけど、こんなチーズは食べたことがない。チーズといえば、子牛の内臓に乳を入れて固めた硬いもののはずなのに、これは驚くほどに柔らかい。噛む必要すらない。舌先だけでトロリと崩れていく。
「……このお茶も、美味しいわね。よく合ってるわ」
紅茶というお茶は、一般的なハーブティーとはまったく違う香りと味だわ。一口啜ると、ホッと落ち着いてしまう。そしてチーズケーキを口にする。なんてことなの。こんな味と組み合わせなんて、私の人生でも初めての体験だわ。
「ま、まぁ、ちょっと驚いたわ。確かに初めての味よ。人一倍長く生きていた私でも、知らない味があるのね。世界は広いわ」
「フフフッ……この程度で驚いているようではまだまだだな。ユーヤの料理は無限に広い。メリッサ殿が食べたこともない料理が、極上の美食が毎日食べられるのだぞ?」
「う……」
いやだ。少しだけ心が動いてしまったわ。確かに、こんな味が毎日食べれるのなら、どんな人でも抵抗はできない。エリシアの手紙に「レイラ姫が餌付けされた」と書かれていたけれど、納得だわ。この男…… 美食の官能によって人を籠絡するなんて、恐ろしい人間だわ。でも、確かに惹かれてしまう。
「と、とりあえず魔法を教えるくらいならいいわ。私はたいていこの家にいるから、教わりたいときに来なさい」
「そうか。報酬は料理でいいか?」
「毎回、私が食べたことがない料理を出すこと。そのかわりに、その日は一日、魔法を教えてあげる」
「契約成立だな」
どうしよう。私も、餌付けされてしまったのかも……
この世界は本当にダメな奴が多いな。レアチーズケーキ一個で堕ちやがった。チョロすぎだろ。まぁ、それで魔法を教えてくれるというのなら、問題ないか。
「とりあえず、今日は魔力鑑定をしてあげる。それで伸ばしていく魔法属性を検討しましょう」
そう言って、メリッサは水晶球を取り出してきた。
「この球に手を翳して。それで貴方の属性を判定するわ。レイラ姫は、王宮ですでに判定を受けているでしょうから、貴方だけね」
「ん、そうなのか。レイラはどんな魔法が得意なんだ?」
振り返ってそう聞くと、レイラは胸を張って誇らしげに言った。
「フッフッフ! 聞いて驚け。私は適正ゼロだ! 魔法は使えん!」
いや、それ自慢することじゃねぇだろ。
『待っていたわ。お入りなさい』
見上げると黒猫がこちらに顔を向けている。この猫が喋ったのだろうか? 首を傾げていると、猫はプイと顔を背けて庭の方に下りていった。レイラと顔を見合わせて、門扉を押し開ける。庭には薬草と思われる植物が何種類か植えてあり、研究家というわりには綺麗に整っていた。
ギィ……
平屋建ての扉を開けると、そこには黒髪の美少女が立っていた。
「懐かしいわね。エリシアの実家であるファーミリウス子爵家とは縁があってね。彼女がまだ子供の頃、魔法の手解きをしたことがあるわ。まぁ、エリシアはあまり魔法の才能はなかったけれど」
「え……」
いやいや、どう見ても目の前にいるのは十代前半のJCなんだが? 俺の表情に気づいたのか、メリッサは黒猫をなでながらクスッと笑った。
「知らないの? 魔女は老いないのよ?」
どうやら彼女は、見た目とは裏腹に俺より年上らしい。
「王国随一の剣才を持つ剣姫様と未知の加護持ち、珍しい組み合わせね。それで、私になにをして欲しいの?」
「できれば、魔法を教えてくれないか。あとダンジョンについてもだ。それらのことを俺はなにも知らない。弓矢は狩人ギルドで、剣はレイラに教わったが、魔法はまだなんだ」
「いっそ私たちと一緒に、ダンジョンに入らないか? 私もユーヤも、ダンジョンは初めてなのだ。詳しい案内人がいてくれると助かる」
だが目の前の美少女は、興味なさそうに黒猫に目を落とした。
「いやよ。面倒くさいわ。あなたたちに魔法の才能があるかどうかくらいは見てあげるけれど、教えるのも案内するのもゴメンよ。私にとって利益がないもの」
まぁそうだろうと思った。エリシアの手紙になにが書かれていたかは知らないが、初対面でいきなりパーティーを組もうと申し込んだところで、断れるに決まっている。俺としては地球とは異なる物理法則である「魔法」について学べれば、それで十分だった。だが、隣にいるポンコツ娘はそう思わなかったらしい。
「利益ならあるぞ? 仲間になれば、ユーヤの料理を食べることができる!」
「はぁ?」
「おい、なに勝手なことを言ってる。なんで俺が飯を奢らなきゃならんのだ?」
「ユーヤは王国一、いや世界一の料理人だ。ユーヤの料理に比べれば、王都の高級レストランの食事ですら色褪せるだろう。メリッサ殿も、一度食べてみればわかる」
「料理? ますます興味ないわ。食事なんてお腹が膨れればいいじゃない。誰が作ったって同じよ」
メリッサは呆れた表情を浮かべた。仕方なく、俺は手土産のレアチーズケーキを収納袋から取り出した。本当なら飯で釣るようなことはしたくないが、食事なんて腹が膨れればいいとか聞き捨てならないことを言っているので、餌付けしてやる。
「手土産に、俺が作ったデザートを持ってきた。紅茶を淹れよう」
「ちょ、ちょっと! 勝手なことしないで!」
止めるメリッサを無視して、目の前に皿を並べる。厨房の場所を聞くと、そんなものはないという。湯が必要な場合は、卓上の焜炉で適当に沸かすそうだ。やれやれと首を振って、まず水を確認する。硬水ではないが、もう少し硬度が低いほうがいい。
「俺の水を使うぞ。紅茶に適した水は軟水で、ミネラル成分がリッターあたり五〇ミリグラム程度入っていること、そしてペーハーが七以上の弱アルカリだ」
富士の天然水を取り出す。硬度二〇、ペーハー八の水だ。ちなみに美容と健康のために超硬水を飲んでいる女性がいるが、ハッキリ言って意味がない。だいたい生まれた時から軟水で生きてきた日本人が、いきなりフランス産の超硬水なんて飲んだら不味く感じるに決まっている。アレは料理に使うべき水なのだ。超硬水で緑茶を淹れて飲んでいた芸能人がいたが、味覚が狂っているのだろう。
「紅茶の淹れ方はゴールデンルールがある。まずは湯をしっかりと沸騰させる。次にポットを温めておく。そしてポットの湯は捨てて、茶葉を入れる。三人だから八グラム程度でいいだろう。そして、沸騰した湯を勢いよくポットに注ぐ。肝心なことは茶葉を踊らせることだ。そしてすぐに蓋をして三分待つ」
砂時計をひっくり返し、ティーカップも湯を入れて温めておく。用意してきたレアチーズケーキを切り分け、さらに乗せる。メリッサは興味なさそうにしつつも、チラチラとケーキを見ている。クックックッ! この世界はただでさえ甘味が不足しているのだ。これを食ってもなお、味なんてどうでもいいと言えるか?
「茶葉を濾しながら、均等な濃さになるように紅茶を注いでいく。最後の一滴までしっかりと出し切ることが重要だ。さて、待たせたな。木苺ジャムのレアチーズケーキと異国の茶、楽しんでくれ」
人より長く生きている私は、料理なんてほとんど食べ尽くしてしまったわ。だから美味しい料理が作れるなんて言われたところで、心は動かない。だって大抵の料理は、私が知っているものだもの。
「……変わった見た目ね」
でもこの男が出してきた料理は、私の知らない料理だった。鮮やかな紅色が白い土台とマッチしていて、とても彩りが良い。白の下にあるのは焼き菓子かしら。フォークで端の部分を少しカットして、恐る恐る口に入れてみる。
「ンッ!」
驚いて思わず唸ってしまったわ。口の中に淹れた瞬間、程よい酸味と甘みが舌に滑らかに広がる。上に乗っていた紅色は、木苺ね。それを砂糖で煮込んだんだわ。一番下の茶色の土台は、思ったとおり焼き菓子。でも普通の焼き菓子ではない。なんというか、濃厚という表現が相応しいだろうか。だけど真ん中の白い土台はわからない。チーズと言っていたから、たぶんチーズの一種なのだろうけど、こんなチーズは食べたことがない。チーズといえば、子牛の内臓に乳を入れて固めた硬いもののはずなのに、これは驚くほどに柔らかい。噛む必要すらない。舌先だけでトロリと崩れていく。
「……このお茶も、美味しいわね。よく合ってるわ」
紅茶というお茶は、一般的なハーブティーとはまったく違う香りと味だわ。一口啜ると、ホッと落ち着いてしまう。そしてチーズケーキを口にする。なんてことなの。こんな味と組み合わせなんて、私の人生でも初めての体験だわ。
「ま、まぁ、ちょっと驚いたわ。確かに初めての味よ。人一倍長く生きていた私でも、知らない味があるのね。世界は広いわ」
「フフフッ……この程度で驚いているようではまだまだだな。ユーヤの料理は無限に広い。メリッサ殿が食べたこともない料理が、極上の美食が毎日食べられるのだぞ?」
「う……」
いやだ。少しだけ心が動いてしまったわ。確かに、こんな味が毎日食べれるのなら、どんな人でも抵抗はできない。エリシアの手紙に「レイラ姫が餌付けされた」と書かれていたけれど、納得だわ。この男…… 美食の官能によって人を籠絡するなんて、恐ろしい人間だわ。でも、確かに惹かれてしまう。
「と、とりあえず魔法を教えるくらいならいいわ。私はたいていこの家にいるから、教わりたいときに来なさい」
「そうか。報酬は料理でいいか?」
「毎回、私が食べたことがない料理を出すこと。そのかわりに、その日は一日、魔法を教えてあげる」
「契約成立だな」
どうしよう。私も、餌付けされてしまったのかも……
この世界は本当にダメな奴が多いな。レアチーズケーキ一個で堕ちやがった。チョロすぎだろ。まぁ、それで魔法を教えてくれるというのなら、問題ないか。
「とりあえず、今日は魔力鑑定をしてあげる。それで伸ばしていく魔法属性を検討しましょう」
そう言って、メリッサは水晶球を取り出してきた。
「この球に手を翳して。それで貴方の属性を判定するわ。レイラ姫は、王宮ですでに判定を受けているでしょうから、貴方だけね」
「ん、そうなのか。レイラはどんな魔法が得意なんだ?」
振り返ってそう聞くと、レイラは胸を張って誇らしげに言った。
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