サーシャ・ハイルーンの日常(異世界に転生したけどトラブル体質なので心配です)

小鳥遊 ソラ(著者名:小鳥遊渉)

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SS18.今日のサーシャ16(サーシャとベスの小さな大冒険)✔

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 アルお兄ちゃんが忙しくて、今日も帰って来ないノ、昨日は王様のお城にお泊りなノ。

 でも、サーシャはアルお兄ちゃんの心配はしないノ、だってアルお兄ちゃんはすごーく強いもノ!

 アルお兄ちゃんにベスと遊んであげてねって言われているノ、だからベスに棒を投げてあげるノ、あれ? いつも門にいるおじちゃんがいないノ。

 いつもは止められちゃう……でも今なら出れるノ。

 アルお兄ちゃんは村を見て歩くことが多いノ、だからサーシャも村を守ってあげるノ!

 サーシャはベスに乗っかっているから歩くのはベスだったノ!

「ベス、チャンスなの行ってちょうだいなノ!」 

 ベスはアルお兄ちゃんのように強いノ、だから一緒ならきっと大丈夫なノ!

「ベス、あっちに行ってほしいノ!」

 何時もはママが一緒だけど今日はベスとふたりなノ!

 マシューおじちゃんのお店は門から一分で着いちゃうノ……今日はママがいないからお買い物はできないノ。ママと来たらクッキーを買ってもらうノ。

 お店の前を通って……練習場のおっきな壁が見えるノ……どんどん進むとブドウ畑があるノ。サーシャ緑のマスカートが大好きなノ。

「ベス、今度はこっちに行ってほしいノ」

 ベスはサーシャが行ってほしいとこに行ってくれるおりこうさんなノ。

 あ、村の終わりの柵……ここから先に行ってはメなノ。アルお兄ちゃんがダメって言っていたノ。

「ベス、今度は向こうに行ってみてなノ」

 この柵もアルお兄ちゃんが作ったんだってマシューおじちゃんが言っていたノ。

 柵の向こうにパパのお馬さん? あなたはシルバー? みんな同じに見えるノ……お馬さんが行っちゃうノ。

「ベス、お馬さんと走ってほしいノ」

 ベスがお馬さんと並んで走っているノ、はやーい、でもギューってしていないと落ちそうなノ。

 頭がグラグラして落ちそうで怖いノ、でもギューってするとモフモフで気持ちいノ!

「ベス、サーシャ疲れたノ」

 ベスがゆっくりになると頭のグラグラもなくなってきたノ、やっぱりベスは賢いノ。

「サーシャ、疲れたから少しお休みしたいノ」

「ワン!」

 ベスはみんなのお風呂があるところで、道からそれて丘に登っているノ、ここ、アルお兄ちゃんが連れて来てくれたところなノ、大きな木、あそこで休憩するノ?

 ベスが止まってくれたノ、よいしょなノ、ベスから下りて……フワフワ、まだベスに乗っているみたいなノ。

 ベスがサーシャをペロペロしてくれるノ。

「ベスありがとうなノ! サーシャは大丈夫なノ、ベスはいつも優しいから大好きなノ!」

 ベスの頭をなでてあげるノ。

「ワン ワン」

 ベスが気持ち良さそうなノ、だからもっとやってあげるノ……くっ付いていたら眠くなってきたノ……。


「ワン、ワン」

「う、うーん、ベス止めてなノ 舐めないでなノ、 サーシャのお顔がベチャベチャなノ」

 いけない、眠っていたノ。

「ベス、起してくれてありがとうなノ、ママに叱られるかもなノ」

 丘から下りているとお風呂から声がしてきたノ。ここは男の人と女の人のお風呂があるノ。

 サーシャも一回だけママと入ったことがあるノ、お家だと一緒だけど、パパとお兄ちゃんたちは一緒に入れないノ。早く帰らないとなノ。

「ベス お家に帰ってちょうだい」

「ワン」

 前に住んでいたお家が見えて来たノ……みんなの家と井戸があるノ。井戸のポンプもアルお兄ちゃんが考えたノ。

 やっと橋と川が見えてきたノ、もう少しでお家なノ。

 橋を渡って川の横の道を進んで行くとお家の塀が見えているノ。

「ただいまなノ」

「まあ、サーシャ、何処に行っていたの! サーシャが見つからないから大騒ぎだったのよ!! 黙って出て行っちゃダメでしょ!! なにかあったらどうするの!! もう、二度と一人で外に出て行っちゃ駄目よ!!」

 ママがいっぱい怒っているノ。

「村を守っていたノ! ベスも一緒にいたからひとりじゃないノ」

「ワン ワン」

「大人が一緒にいないとダメなのよ」

 ママのお目眼が怖いノ。

「ベスはこんなに大きいから大人なノ」

「そうではないのよ、今度からお外に行くときは必ずママに言ってちょうだい、サーシャわかった!?」

「必ず言うノ、ベスは大人なノ……」

「ワン!」

「なんだかサーシャのやっていることがアルに似てきたわね、アルにもサーシャのことを言っておかなきゃね!」

 その日、ハイルーン村のあちこちで、大きな白い毛の動物に跨ったピンクの髪の幼女が目撃された。
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