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381. 俺とクロード兄さんの合同結婚式(トラブル体質は健在です)✔
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遠くの空に四匹の龍が見えてきたが、背中に色々な獣人を乗せている。それに四匹がそれぞれ、両手と両足でひとつずつの大きな荷物を掴んでいる。
あんなに大きな荷物を掴んだまま、魔大陸から運んで来たのか? 信じられない握力をしているな、それとも重そうに見えるが実は軽い荷物なのかもしれないな。いったい何を運んで来たんだ? 全部で八袋も……そうか、獣人達の荷物だな!
四匹の龍が上空で円を描くように飛ぶと、街中から歓声が巻き起こっている。歓声というよりは悲鳴に近い気がするな、どちらにしても大騒ぎで間違いない。事前に龍が飛んで来ることは伝えていたが四匹も飛んで来ると圧巻だ。
あれ? チビとベビは少し豪華なドレスに着替えていたはずだよな? パパ龍さんとママ龍さんを迎えに行くわけない、この二匹には会ったことないぞ、人化できるんだろうか? それに、二匹の服は準備していないぞ! 誰かお母様にお願いして大人用の服を二着借りて来て!
文官の男が慌てて階段を駆け上がると、連絡橋を渡り屋敷の中に消えていった。
〈アルフレッド、来てやったぞ!〉〈結婚なんでしょ、お祝いに来てあげたわ!〉
パパ龍さんとママ龍さんから念話が届いた。
〈遠くから来てもらってありがとう! そちらの龍を紹介してもらえませんか?〉
俺は視線を若い二匹の龍に注いだ。
〈チビとベビの番い(つがい)候補の爆炎龍だ! 魔大陸からの参加者が多くて載せきれなくてな! だから運ばせるために連れて来た!〉
パパ龍さんから俺は偉いんだぞと自慢げな感情と共に念話が届いた。二匹の龍は少し赤みを帯びており一目で種族が違う事は分かった、候補という事は神龍の数は少ないのかもしれないな。
〈人化できたりします?〉
パパ龍さんと二匹の龍がそれぞれの尾を追いかけるようにグルグルと飛び回りながら会話している。
〈上空でグルグル飛びながら話し合っていないで降りてください、目が回りそうですよ〉
〈こいつらはまだ、人化できないと言っている、なんと未熟なやつだ!〉
二匹の龍が少しシュンとしたように見えたが、今まで人化する必要がなかっただけなんじゃないかな?
すこしずつ四匹の龍が降下してくる。
俺の目の前にドカドカドシンドシンと荷物が落ち、地響きがして揺れを感じるほどだ。人々が「うわっ! 地震だ!」などと大きな声で驚いている。この荷物のうち何個かはかなりの重量があるようだ。
地下のシェルターにいた人達は見えていないのだから、さぞ驚いたことだろう。
〈もう少し優しく下ろしてください! 危ないじゃないですか!!〉
〈すまない、背中に獣人を乗せていたから目測を誤ってしまった!〉
ほどなくして、シェルターからの階段に大勢の人々が現れた、やっぱり驚くよね。地面に穴が開かなくてよかったよ、天井が抜けでもしたら地下シェルターで大惨事になっていた。
〈そうなんですね……次は気を付けてくださいね、もう少しで潰れていましたよ!〉
パパ龍さん達が申し訳なさそうにしている。龍の謝る姿なんてなかなか見れないだろうな。
あれ? 周りの人たちがなぜか俺を見て恐れているように感じるんだがどういうことだ? そうか、念話だからやり取りが分かってないからな、俺が叱って龍がしょんぼりしているように見えているんだな。
俺の計画が音を立てて崩れていく、どうするんだよ、このいじけそうな二匹の龍、絶対に地下シェルターに入れないぞ。長時間龍のままの姿でここに放置? 騒ぎになれば間違いなく怪我人が出そうだ……それでなくても、他国からも人が押し寄せてきているのに、想像しただけで恐ろしくなってきた。これはパレードも中止しないと人が倒れて圧死者が出てもおかしくない。
今回魔大陸から参加した獣人達だがそのまま永住申請を出すそうだ。ヘルホースが二匹混ざっている、聞いていないんだけど、ケンタウロスと一緒で大丈夫なのか? 大丈夫ではなさそうだな、ブルブル震えていてすごい汗が出ている。なんで結婚式の当日に来るんだよ、せめて前泊しようよ。
人魚まで連れて来たの?
荷物のうち、六つの包みが大量のマグロなどの魚だった。美味しいからありがたいが、こんなに沢山の魚、誰が料理するんだよ!
世話になったからだって! これくらいしか祝いの品がない!
そう言われると……ありがとうございます? だけど急に渡されてもな。
え! 移住したいって!? この魚は祝いじゃなくて賄賂だよね、俺が結婚するって知らなかったでしょ!
人化した人魚って分かりやすいな! 目が泳ぎまくっている、表情でバレバレじゃないか!
料理人たちの視線が痛い、もったいないから料理はしてもらうけど、せめて事前に連絡してよ。
え! シーサーペントまで海岸について来たの?
どうやらシーサーペントでここに向かう途中でパパ龍さん達に出会ったそうだ。
俺、今から結婚式なんだけど……慌てて確認に向かう。
シーサーペントは岸壁の水深のある場所で、プカプカと大人しく浮かんでいた。
隷属の首輪か! これなら帆船が沈められることもなさそうだな、急いで帰ろう。なんでこうなるかな?
次から次に想定外のことが起きる。今日くらいは俺のトラブル体質も休みにすればいいのに。
なんだ今度は……光の玉がふわふわと集まって来ると人の形を造り出した。上位精霊が人前に姿を現すなんてマジですか? こんなの聞いたことがない。
出席者がザワザワしており、明らかに動揺しているようだ。
はぁ! 牧師さんを頼んだら、神聖教会の教皇様が自ら執り行うとやって来ていた。サプライズ? いりませんからそんなサプライズ、事前に連絡してください!
クロード兄さんとスノーレット様に悪いことしたな、ふたりが涙目になっている。……一緒に結婚式するって誘ったせいでとんでもない状況になってしまった。
もう、完全に魔大陸にいるみたいな感じだな、それも奥地の魔境じゃないか!
なんで爆風竜フラトゥスが来るんだよ! お前らは帰れーーー!!
もう収拾がつかなくなってきた! 威嚇するんじゃない!
えっ! 精霊の女王様が出席するの! 爆風竜フラトゥスが護衛だって!?
アルテミシア様すみません、こんなはずではなかったんですけど、俺の立てた計画がメチャクチャだ。出席者が全員ガクブル状態になっている。
教皇様、震えていないで早く結婚式を始めてくださいお願いします!
教皇様が青い顔でブルブルと震えながら結婚式の会式宣言を行う。
「これよりアルフレッド・ハイルーン公爵とアルテミシア・ソム・メダリオンの結婚式を執り行う!……」
教皇様が気を言落ち着かせているのか少し間があった。クロード兄さんとスノーレット様も名前を読み上げられている。
「その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、……その命ある限り、……誓いますか?」
「「誓います」」
今、大きな神聖力を感じた気がするんだけど、キョロキョロはできないな、俺とアルテミシア様の言葉が被ってしまったが問題ないかな、次は指輪の交換だ。
指輪は銀製なので色は褪せてしまうだろうがその時は精霊にお願いしてみようかな。
俺の手が小さいんだよ、見た目だけなら犯罪行為だ、アルテミシア様に申し訳なくて我ながら悲しくなる。少しアルテミシア様の手が震えていたが、練習した成果があったな、ちゃんと交換することができた。クロード兄さんとスノーレット様も無事に交換できたようだ。
後は誓いのキスだ!
クロード兄さんがスノーレット様のベールアップを行い、誓いのキスをしている。
めちゃくちゃ情けないが、俺より四十センチメートルほど背の高いアルテミシア様が膝を折り曲げて屈んでくれる。俺はベールを持ち上げて誓いのキスをした。失った身長カムバック! 俺の切実な悩みなんだよ。
エリクシアに浸かり、牛乳を飲んで努力はしたんだけど、二年経っても俺の身長は伸びなかったんだ。というか全く成長しているように見えない、マイバイブルのラノベにある歳をとらないというやつだろうと疑っている。
半神になったが邪神との戦いで力を使い切り、人に戻れたかなとかすかな期待を抱いていたがどうやら叶わなかったみたいだ。
「クロード……スノーレット、……アルフレッド……アルテミシアは晴れて夫婦となりました……」
なんとか無事に終わった。
今は地上の二匹の龍に五匹の爆風竜フラトゥス、海岸のシーサーペントが気になる。早く料理を食べてパーティーを終わらせなきゃ!
ん! なんだこの光学迷彩みたいな神聖力の塊は? 精霊の女王は違うぞ! 俺が近づいて行くと避けようと移動する。
ついに壁に追い詰めた。明らかに動揺しているようだ、捕まえた、もう逃がさないぞ! 悪意や敵意は感じられないので、神聖力の塊に頭を突っ込んでみる。
〈えーーー!! 女神様、ここで何やってるんですか!!〉
地上に姿を現しては……いないのか? だから光学迷彩? 話が大きくなりそうなので気が付かなかったことにしよう。次回ルーナに行った時にお話が必要ですね!
女神様はジェラードを頬張りながらコクコクと頷いた。
神聖力の光学迷彩に覆われた女神様は冷蔵庫に向かって移動している。今度はアイスクリームを食べる気のようだ。
女神様はスイーツ大好きの食いしん坊キャラだからな! 俺が気付かなかったことにすればどこにも影響は出ないのか? それならいいのかな!? いや、もう冷凍冷蔵庫を俺に貸し出した時点でアウトな気がしてきた。
みんな、飲んで食べて楽しんで! そして無事に帰って! くれぐれもお帰りの際には、地上の龍と爆風竜フラトゥスには近づかないでよ。
そうだ、もったいないがマグロを食べさせて大人しくしてもらおう。というか、マグロはシーサーペントの餌なんじゃないのか? きっとそうだ! 人魚ーーー!
あんなに大きな荷物を掴んだまま、魔大陸から運んで来たのか? 信じられない握力をしているな、それとも重そうに見えるが実は軽い荷物なのかもしれないな。いったい何を運んで来たんだ? 全部で八袋も……そうか、獣人達の荷物だな!
四匹の龍が上空で円を描くように飛ぶと、街中から歓声が巻き起こっている。歓声というよりは悲鳴に近い気がするな、どちらにしても大騒ぎで間違いない。事前に龍が飛んで来ることは伝えていたが四匹も飛んで来ると圧巻だ。
あれ? チビとベビは少し豪華なドレスに着替えていたはずだよな? パパ龍さんとママ龍さんを迎えに行くわけない、この二匹には会ったことないぞ、人化できるんだろうか? それに、二匹の服は準備していないぞ! 誰かお母様にお願いして大人用の服を二着借りて来て!
文官の男が慌てて階段を駆け上がると、連絡橋を渡り屋敷の中に消えていった。
〈アルフレッド、来てやったぞ!〉〈結婚なんでしょ、お祝いに来てあげたわ!〉
パパ龍さんとママ龍さんから念話が届いた。
〈遠くから来てもらってありがとう! そちらの龍を紹介してもらえませんか?〉
俺は視線を若い二匹の龍に注いだ。
〈チビとベビの番い(つがい)候補の爆炎龍だ! 魔大陸からの参加者が多くて載せきれなくてな! だから運ばせるために連れて来た!〉
パパ龍さんから俺は偉いんだぞと自慢げな感情と共に念話が届いた。二匹の龍は少し赤みを帯びており一目で種族が違う事は分かった、候補という事は神龍の数は少ないのかもしれないな。
〈人化できたりします?〉
パパ龍さんと二匹の龍がそれぞれの尾を追いかけるようにグルグルと飛び回りながら会話している。
〈上空でグルグル飛びながら話し合っていないで降りてください、目が回りそうですよ〉
〈こいつらはまだ、人化できないと言っている、なんと未熟なやつだ!〉
二匹の龍が少しシュンとしたように見えたが、今まで人化する必要がなかっただけなんじゃないかな?
すこしずつ四匹の龍が降下してくる。
俺の目の前にドカドカドシンドシンと荷物が落ち、地響きがして揺れを感じるほどだ。人々が「うわっ! 地震だ!」などと大きな声で驚いている。この荷物のうち何個かはかなりの重量があるようだ。
地下のシェルターにいた人達は見えていないのだから、さぞ驚いたことだろう。
〈もう少し優しく下ろしてください! 危ないじゃないですか!!〉
〈すまない、背中に獣人を乗せていたから目測を誤ってしまった!〉
ほどなくして、シェルターからの階段に大勢の人々が現れた、やっぱり驚くよね。地面に穴が開かなくてよかったよ、天井が抜けでもしたら地下シェルターで大惨事になっていた。
〈そうなんですね……次は気を付けてくださいね、もう少しで潰れていましたよ!〉
パパ龍さん達が申し訳なさそうにしている。龍の謝る姿なんてなかなか見れないだろうな。
あれ? 周りの人たちがなぜか俺を見て恐れているように感じるんだがどういうことだ? そうか、念話だからやり取りが分かってないからな、俺が叱って龍がしょんぼりしているように見えているんだな。
俺の計画が音を立てて崩れていく、どうするんだよ、このいじけそうな二匹の龍、絶対に地下シェルターに入れないぞ。長時間龍のままの姿でここに放置? 騒ぎになれば間違いなく怪我人が出そうだ……それでなくても、他国からも人が押し寄せてきているのに、想像しただけで恐ろしくなってきた。これはパレードも中止しないと人が倒れて圧死者が出てもおかしくない。
今回魔大陸から参加した獣人達だがそのまま永住申請を出すそうだ。ヘルホースが二匹混ざっている、聞いていないんだけど、ケンタウロスと一緒で大丈夫なのか? 大丈夫ではなさそうだな、ブルブル震えていてすごい汗が出ている。なんで結婚式の当日に来るんだよ、せめて前泊しようよ。
人魚まで連れて来たの?
荷物のうち、六つの包みが大量のマグロなどの魚だった。美味しいからありがたいが、こんなに沢山の魚、誰が料理するんだよ!
世話になったからだって! これくらいしか祝いの品がない!
そう言われると……ありがとうございます? だけど急に渡されてもな。
え! 移住したいって!? この魚は祝いじゃなくて賄賂だよね、俺が結婚するって知らなかったでしょ!
人化した人魚って分かりやすいな! 目が泳ぎまくっている、表情でバレバレじゃないか!
料理人たちの視線が痛い、もったいないから料理はしてもらうけど、せめて事前に連絡してよ。
え! シーサーペントまで海岸について来たの?
どうやらシーサーペントでここに向かう途中でパパ龍さん達に出会ったそうだ。
俺、今から結婚式なんだけど……慌てて確認に向かう。
シーサーペントは岸壁の水深のある場所で、プカプカと大人しく浮かんでいた。
隷属の首輪か! これなら帆船が沈められることもなさそうだな、急いで帰ろう。なんでこうなるかな?
次から次に想定外のことが起きる。今日くらいは俺のトラブル体質も休みにすればいいのに。
なんだ今度は……光の玉がふわふわと集まって来ると人の形を造り出した。上位精霊が人前に姿を現すなんてマジですか? こんなの聞いたことがない。
出席者がザワザワしており、明らかに動揺しているようだ。
はぁ! 牧師さんを頼んだら、神聖教会の教皇様が自ら執り行うとやって来ていた。サプライズ? いりませんからそんなサプライズ、事前に連絡してください!
クロード兄さんとスノーレット様に悪いことしたな、ふたりが涙目になっている。……一緒に結婚式するって誘ったせいでとんでもない状況になってしまった。
もう、完全に魔大陸にいるみたいな感じだな、それも奥地の魔境じゃないか!
なんで爆風竜フラトゥスが来るんだよ! お前らは帰れーーー!!
もう収拾がつかなくなってきた! 威嚇するんじゃない!
えっ! 精霊の女王様が出席するの! 爆風竜フラトゥスが護衛だって!?
アルテミシア様すみません、こんなはずではなかったんですけど、俺の立てた計画がメチャクチャだ。出席者が全員ガクブル状態になっている。
教皇様、震えていないで早く結婚式を始めてくださいお願いします!
教皇様が青い顔でブルブルと震えながら結婚式の会式宣言を行う。
「これよりアルフレッド・ハイルーン公爵とアルテミシア・ソム・メダリオンの結婚式を執り行う!……」
教皇様が気を言落ち着かせているのか少し間があった。クロード兄さんとスノーレット様も名前を読み上げられている。
「その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、……その命ある限り、……誓いますか?」
「「誓います」」
今、大きな神聖力を感じた気がするんだけど、キョロキョロはできないな、俺とアルテミシア様の言葉が被ってしまったが問題ないかな、次は指輪の交換だ。
指輪は銀製なので色は褪せてしまうだろうがその時は精霊にお願いしてみようかな。
俺の手が小さいんだよ、見た目だけなら犯罪行為だ、アルテミシア様に申し訳なくて我ながら悲しくなる。少しアルテミシア様の手が震えていたが、練習した成果があったな、ちゃんと交換することができた。クロード兄さんとスノーレット様も無事に交換できたようだ。
後は誓いのキスだ!
クロード兄さんがスノーレット様のベールアップを行い、誓いのキスをしている。
めちゃくちゃ情けないが、俺より四十センチメートルほど背の高いアルテミシア様が膝を折り曲げて屈んでくれる。俺はベールを持ち上げて誓いのキスをした。失った身長カムバック! 俺の切実な悩みなんだよ。
エリクシアに浸かり、牛乳を飲んで努力はしたんだけど、二年経っても俺の身長は伸びなかったんだ。というか全く成長しているように見えない、マイバイブルのラノベにある歳をとらないというやつだろうと疑っている。
半神になったが邪神との戦いで力を使い切り、人に戻れたかなとかすかな期待を抱いていたがどうやら叶わなかったみたいだ。
「クロード……スノーレット、……アルフレッド……アルテミシアは晴れて夫婦となりました……」
なんとか無事に終わった。
今は地上の二匹の龍に五匹の爆風竜フラトゥス、海岸のシーサーペントが気になる。早く料理を食べてパーティーを終わらせなきゃ!
ん! なんだこの光学迷彩みたいな神聖力の塊は? 精霊の女王は違うぞ! 俺が近づいて行くと避けようと移動する。
ついに壁に追い詰めた。明らかに動揺しているようだ、捕まえた、もう逃がさないぞ! 悪意や敵意は感じられないので、神聖力の塊に頭を突っ込んでみる。
〈えーーー!! 女神様、ここで何やってるんですか!!〉
地上に姿を現しては……いないのか? だから光学迷彩? 話が大きくなりそうなので気が付かなかったことにしよう。次回ルーナに行った時にお話が必要ですね!
女神様はジェラードを頬張りながらコクコクと頷いた。
神聖力の光学迷彩に覆われた女神様は冷蔵庫に向かって移動している。今度はアイスクリームを食べる気のようだ。
女神様はスイーツ大好きの食いしん坊キャラだからな! 俺が気付かなかったことにすればどこにも影響は出ないのか? それならいいのかな!? いや、もう冷凍冷蔵庫を俺に貸し出した時点でアウトな気がしてきた。
みんな、飲んで食べて楽しんで! そして無事に帰って! くれぐれもお帰りの際には、地上の龍と爆風竜フラトゥスには近づかないでよ。
そうだ、もったいないがマグロを食べさせて大人しくしてもらおう。というか、マグロはシーサーペントの餌なんじゃないのか? きっとそうだ! 人魚ーーー!
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