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327. ポート公爵領へ(カイル兄さんの1:6のお見合?)✔
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カイル兄さんはクロード兄さんの婚約の話を聞いた時に、『クロードに先を越されてしまったな。お前の頑張りが認められたんだろう、マルベリー公爵のご令嬢を妻にできるなんてすごいじゃないか、身分的に不釣り合いだとは思うが頑張れよ!! ガハハハ……』と、笑いながらクロード兄さんの肩をバシバシと叩いて面白がっていたんだ。
クロード兄さんはなんとも言えない表情をしながら、大きな溜息を吐き、痛がっていた。ふたりは仲がいいから、カイル兄さんなりの応援だったんだろうけど、絶対にクロード兄さんの肩は真っ赤になっていたんじゃないだろうか。訓練のやりすぎで身体強化魔法を使っているのかと思えるほど叩く力が強いからね。俺は直ぐに癒しの魔法を行使しておいたよ。
カイル兄さんが言った言葉がブーメランのように戻って来ると確信していたんだ。そうなった時のカイル兄さんとクロード兄さんがどのような反応をするのか楽しみだったからね。
数日後に、陛下からポート公爵家のご令嬢とお見合いの書簡が届き、日程を伝えるためにクロード兄さんを訪ねたんだ。
クロード兄さんは、カイル兄さんにどうしても会って祝いたいと言い出したんだ。ウイングスーツで飛んで来ていたため、引き返してカーゴウイングを引っ張り出し、クロード兄さんを迎えに行って来た。ベビだと大騒ぎになるし、馬車だと往復で一週間もかかるからね。
カーゴウイングの飛行はかなり揺れるため、ビビっていたんだけど、カイル兄さんの顔を見た途端に元気を取り戻し、メチャメチャ嬉しそうにニコニコしていた。
『ポート公爵家のご令嬢とお見合いですって、頑張った甲斐がありましたね。身分的に不釣り合いですが、引き続き努力してください!! アハハハ……』と、笑いながらペシペシと背中を叩き、満足そうな顔で帰って行った。勿論帰りもカーゴウイングで送ったよ。
どうしても、会って背中を叩きたかったんだろうね。でも、叩いたクロード兄さんの手に大きなダメージが入ったんじゃないだろうか。カイル兄さんは騎士ではないけれど、もう少し鍛えた方がいいんじゃないかな。掌が真っ赤になっていたからね。
ポート公爵には日程を緊急鳩便で送り、了解したと返事も受け取った。
明るくなると騒ぎになるため、前日のみんなが寝静まる遅い時間に、ポート公爵の城の庭にお邪魔した。夜遅いためポート公爵に挨拶だけ済ませると城で一泊している。
当日は、いい天気になり、絶好のお見合い日和だ。お母様とサーシャだが、俺がプレゼントした真珠のアクセサリーを身に着け、乳液でお肌の手入れも万全だ。
シルクスパイダー製のドレスが日に当たるとキラキラと輝いており、『これから見合いをする本人かよ』と、言いたくなるほどの気合の入れようで、緊張はされていないようだ。
チビとベビもシルクスパイダー製の飾り気のないワンピースを纏っている。これが持ち運びが便利で、変身した時に着替えやすくていいんだ。
お父様、カイル兄さん、クロード兄さんは軍服を着ており、身なりは整ってはいるものの、やたらと表情が硬い。クロード兄さんが軍服を着ているのは初めて見た気がする、持っていたんですね。
俺はシルクスパイダー製のマシューさんが作らせたいかにも高級そうな服を着ている。普段から陛下や騎士団長と話す機会があるからか緊張はしていない。
それに海竜討伐の際に、ポート公爵や双子のポート騎士団長のセシル様、第二騎士団長のクリス様と面識もあるからね。年齢はカイル兄さんよりもセシル様、クリス様の方が四歳上だと聞いている。
体つきはセシル様もクリス様も小柄で、よく日焼けしており髪はベリーショートなんだ。帆船に乗ることが多い仕事なので潮風で髪が痛むのかもしれないな。カイル兄さんの方ががっしりとしており背もかなり高い。並んで立てれば同い年くらいに見えなくもないかな。
長テーブルを挟んで並んで座っているのは、ポート公爵、公爵夫人、公妾方、六人の公爵令嬢だ。ポート公爵の長男は小さいころに亡くなられ、公爵家存続のために公妾を貰われたが、女性ばかりが生まれたと聞いているんだ。
セシル様とクリス様のどちらがカイル兄さんの見合い相手なんだろうか? ポート公爵、そろそろ発表をお願いします。
そうそう、お母様が言われるには普通なら当主が相手を決めて終わりだから、見合いなんて珍しいそうだ。お母様も初めてのことですごく楽しみにしているんだってさ。
「今日は遠路はるばる呼び立ててしまいすまなかったな。陛下の許しを得ることができ、今日の良き日を迎えることができた。ワタシも見合いというモノは初めてのことで勝手が分からないが、このような席を設けさせてもらった。ゆっくりと話をしてくれ!」
ポート公爵が挨拶をされ、公爵夫人から順番に紹介された。見合いが開始されたみたいだ。
「本日は息子カイルに声を掛けていただきありがたき幸せです。こちらこそよろしくお願いします」
お父様が緊張しているがなんとか挨拶を無事にすまし、うちもお母様から順番に紹介された。
チビとベビは子供と紹介したが、ポート公爵にだけは昨晩会った際に龍が人化していることを伝えている。勿論ビックリされていた。
紹介は終わったが、見合いはどちらも初めてのことでよく分からないからか、ポート公爵側の見合い相手の紹介がされないままだ。
カイル兄さんも公爵に話をしてくれと言われても、誰と話をすればいいのか困っているようだ。
ポート公爵がセシル様に目で合図されたぞ。
「カイル様は剣術が得意なのでしょうね、いい体つきをしていますね!」
セシル様はポート公爵家の騎士団長らしい話題を出された。
「そうですね。アルフレッドの剣に近づこうと日々、鍛錬をしています。父が無茶な訓練につき合わせるので困るのですよ!」
カイル兄さん、会話が上手です。練習した甲斐がありましたね。
「それは頼もしいですね。ワタシは帆船での仕事になるため、弓や魔法を特に訓練しているのですよ!」
これは、セシル様が見合い相手のようですね。話も弾んでおり、よかったですねカイル兄さん!
しかしだ、クリス様の質問タイムが始まった。どういうことだろうか? 分からなくなってきたぞ! 三女、四女、五女、六女と質問タイムは続いた。まったく分からなくなってきたぞ! 俺の頭の中はパニック状態になっていた。いや、我が家の全員が同じような顔をしている。
「よし、一人ずつ、話もしたようだ。お前達、カイル君と庭で話をしてくるといい!」
ポート公爵が六人の娘たちに声を掛けると、カイル兄さんを取り囲むように部屋から出て行った。
「私も、見合いというモノが分からないので困りましたが、上手く進んでいるようで良かった。誰がカイル君と相性がいいですかな! 楽しみですね!」
もしかして、六人とも紹介されたが、全員が見合いの相手だったのか?
俺はお母様とお父様と顔を見合わせたが、そういう事のようだ。
ここからは公爵夫人や公妾とお母様の美容談議に花が咲き、お父様とクロード兄さんはポート公爵の相手をしている。クロード兄さんにも婚約の話をしたみたいだが、既にスノーレット様と婚約したと説明していたな。ふたりは無理かと聞こえたが、空耳だろうか?
ポート公爵から離れていないと、直ぐに娘が六人いるから公妾にどうかと訊いて来るんだ。だから、チビとベビの相手をすると理由を付けてできるだけ距離を取るようにしていた。
どうやら、カイル兄さんに選択権はないらしく、六人が話し合って決めることになっているみたいだ。
後日、誰に決まったか連絡が来るようだ。それとなくカイル兄さんに訊いたところ、クリス様かセシル様ではないかと言っていた。他の四名は騎士の仕事にあまり興味はなく話が合わなかったみたいだ。
帰りはチビとベビに家族と先に帰ってもらった。ここまで来たついでなので、ポートの港に寄り魚を購入して帰ることにしたんだ。ポート港の仕事斡旋所にも寄ってギルド長にも会ってきたからね。
確かにお見合いで間違ってはいなかったが、とんでもなかったな。バルコニーから見たカイル兄さんが可哀そうに思えた。
あわよくば、俺たち兄弟三人共に娘を嫁がせようと考えていたとは……これがやり手の公爵というものなんだろうな。俺には絶対に真似できそうにない。
クロード兄さんはなんとも言えない表情をしながら、大きな溜息を吐き、痛がっていた。ふたりは仲がいいから、カイル兄さんなりの応援だったんだろうけど、絶対にクロード兄さんの肩は真っ赤になっていたんじゃないだろうか。訓練のやりすぎで身体強化魔法を使っているのかと思えるほど叩く力が強いからね。俺は直ぐに癒しの魔法を行使しておいたよ。
カイル兄さんが言った言葉がブーメランのように戻って来ると確信していたんだ。そうなった時のカイル兄さんとクロード兄さんがどのような反応をするのか楽しみだったからね。
数日後に、陛下からポート公爵家のご令嬢とお見合いの書簡が届き、日程を伝えるためにクロード兄さんを訪ねたんだ。
クロード兄さんは、カイル兄さんにどうしても会って祝いたいと言い出したんだ。ウイングスーツで飛んで来ていたため、引き返してカーゴウイングを引っ張り出し、クロード兄さんを迎えに行って来た。ベビだと大騒ぎになるし、馬車だと往復で一週間もかかるからね。
カーゴウイングの飛行はかなり揺れるため、ビビっていたんだけど、カイル兄さんの顔を見た途端に元気を取り戻し、メチャメチャ嬉しそうにニコニコしていた。
『ポート公爵家のご令嬢とお見合いですって、頑張った甲斐がありましたね。身分的に不釣り合いですが、引き続き努力してください!! アハハハ……』と、笑いながらペシペシと背中を叩き、満足そうな顔で帰って行った。勿論帰りもカーゴウイングで送ったよ。
どうしても、会って背中を叩きたかったんだろうね。でも、叩いたクロード兄さんの手に大きなダメージが入ったんじゃないだろうか。カイル兄さんは騎士ではないけれど、もう少し鍛えた方がいいんじゃないかな。掌が真っ赤になっていたからね。
ポート公爵には日程を緊急鳩便で送り、了解したと返事も受け取った。
明るくなると騒ぎになるため、前日のみんなが寝静まる遅い時間に、ポート公爵の城の庭にお邪魔した。夜遅いためポート公爵に挨拶だけ済ませると城で一泊している。
当日は、いい天気になり、絶好のお見合い日和だ。お母様とサーシャだが、俺がプレゼントした真珠のアクセサリーを身に着け、乳液でお肌の手入れも万全だ。
シルクスパイダー製のドレスが日に当たるとキラキラと輝いており、『これから見合いをする本人かよ』と、言いたくなるほどの気合の入れようで、緊張はされていないようだ。
チビとベビもシルクスパイダー製の飾り気のないワンピースを纏っている。これが持ち運びが便利で、変身した時に着替えやすくていいんだ。
お父様、カイル兄さん、クロード兄さんは軍服を着ており、身なりは整ってはいるものの、やたらと表情が硬い。クロード兄さんが軍服を着ているのは初めて見た気がする、持っていたんですね。
俺はシルクスパイダー製のマシューさんが作らせたいかにも高級そうな服を着ている。普段から陛下や騎士団長と話す機会があるからか緊張はしていない。
それに海竜討伐の際に、ポート公爵や双子のポート騎士団長のセシル様、第二騎士団長のクリス様と面識もあるからね。年齢はカイル兄さんよりもセシル様、クリス様の方が四歳上だと聞いている。
体つきはセシル様もクリス様も小柄で、よく日焼けしており髪はベリーショートなんだ。帆船に乗ることが多い仕事なので潮風で髪が痛むのかもしれないな。カイル兄さんの方ががっしりとしており背もかなり高い。並んで立てれば同い年くらいに見えなくもないかな。
長テーブルを挟んで並んで座っているのは、ポート公爵、公爵夫人、公妾方、六人の公爵令嬢だ。ポート公爵の長男は小さいころに亡くなられ、公爵家存続のために公妾を貰われたが、女性ばかりが生まれたと聞いているんだ。
セシル様とクリス様のどちらがカイル兄さんの見合い相手なんだろうか? ポート公爵、そろそろ発表をお願いします。
そうそう、お母様が言われるには普通なら当主が相手を決めて終わりだから、見合いなんて珍しいそうだ。お母様も初めてのことですごく楽しみにしているんだってさ。
「今日は遠路はるばる呼び立ててしまいすまなかったな。陛下の許しを得ることができ、今日の良き日を迎えることができた。ワタシも見合いというモノは初めてのことで勝手が分からないが、このような席を設けさせてもらった。ゆっくりと話をしてくれ!」
ポート公爵が挨拶をされ、公爵夫人から順番に紹介された。見合いが開始されたみたいだ。
「本日は息子カイルに声を掛けていただきありがたき幸せです。こちらこそよろしくお願いします」
お父様が緊張しているがなんとか挨拶を無事にすまし、うちもお母様から順番に紹介された。
チビとベビは子供と紹介したが、ポート公爵にだけは昨晩会った際に龍が人化していることを伝えている。勿論ビックリされていた。
紹介は終わったが、見合いはどちらも初めてのことでよく分からないからか、ポート公爵側の見合い相手の紹介がされないままだ。
カイル兄さんも公爵に話をしてくれと言われても、誰と話をすればいいのか困っているようだ。
ポート公爵がセシル様に目で合図されたぞ。
「カイル様は剣術が得意なのでしょうね、いい体つきをしていますね!」
セシル様はポート公爵家の騎士団長らしい話題を出された。
「そうですね。アルフレッドの剣に近づこうと日々、鍛錬をしています。父が無茶な訓練につき合わせるので困るのですよ!」
カイル兄さん、会話が上手です。練習した甲斐がありましたね。
「それは頼もしいですね。ワタシは帆船での仕事になるため、弓や魔法を特に訓練しているのですよ!」
これは、セシル様が見合い相手のようですね。話も弾んでおり、よかったですねカイル兄さん!
しかしだ、クリス様の質問タイムが始まった。どういうことだろうか? 分からなくなってきたぞ! 三女、四女、五女、六女と質問タイムは続いた。まったく分からなくなってきたぞ! 俺の頭の中はパニック状態になっていた。いや、我が家の全員が同じような顔をしている。
「よし、一人ずつ、話もしたようだ。お前達、カイル君と庭で話をしてくるといい!」
ポート公爵が六人の娘たちに声を掛けると、カイル兄さんを取り囲むように部屋から出て行った。
「私も、見合いというモノが分からないので困りましたが、上手く進んでいるようで良かった。誰がカイル君と相性がいいですかな! 楽しみですね!」
もしかして、六人とも紹介されたが、全員が見合いの相手だったのか?
俺はお母様とお父様と顔を見合わせたが、そういう事のようだ。
ここからは公爵夫人や公妾とお母様の美容談議に花が咲き、お父様とクロード兄さんはポート公爵の相手をしている。クロード兄さんにも婚約の話をしたみたいだが、既にスノーレット様と婚約したと説明していたな。ふたりは無理かと聞こえたが、空耳だろうか?
ポート公爵から離れていないと、直ぐに娘が六人いるから公妾にどうかと訊いて来るんだ。だから、チビとベビの相手をすると理由を付けてできるだけ距離を取るようにしていた。
どうやら、カイル兄さんに選択権はないらしく、六人が話し合って決めることになっているみたいだ。
後日、誰に決まったか連絡が来るようだ。それとなくカイル兄さんに訊いたところ、クリス様かセシル様ではないかと言っていた。他の四名は騎士の仕事にあまり興味はなく話が合わなかったみたいだ。
帰りはチビとベビに家族と先に帰ってもらった。ここまで来たついでなので、ポートの港に寄り魚を購入して帰ることにしたんだ。ポート港の仕事斡旋所にも寄ってギルド長にも会ってきたからね。
確かにお見合いで間違ってはいなかったが、とんでもなかったな。バルコニーから見たカイル兄さんが可哀そうに思えた。
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