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315.キャスペル殿下の策は疲れる(禁書と聖女の杖)✔
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いい言い訳が思いつかないため、司祭様に目的の禁書のことを聞くことにした。
「神聖教会に聖女様の禁書とかあったりしますか? 勇者様や賢者様の資料でもいいのですが見せてもらえないでしょうか?」
司祭様は教皇様を見る。すると教皇様は大きく頷かれた。見せてもらえそうだ! キャスペル殿下の読みは完璧だな。
俺に注がれていたスポットライトのような光は時間が経つにつれて消えていった。
教皇様は気さくな方で、挨拶も早々に俺のファンだと冗談を言って来るほどの包容力を持ち合わせている。
これから案内してくれる場所は、特に神聖な場所になるのだそうで、シルクスパイダー製の法衣に着替えるよう手渡されたんだ。
この法衣だが、以前マシューさんが作ってくれた服にそっくりだ。きっと、マシューさんが神聖教会の法衣を真似していたんだろうな。違うな、マシューさんの事だから、神聖教会にも納品していそうだぞ、なんかそんな気がしてきた。
着替え終わるとついて来るようにと言われ、女神像の後ろ側に案内された。足元の近くの床板に大きな錠前が取り付けられている。教皇様が胸元から鍵を取り出すと神官に手渡した。
神官は受け取った鍵で開錠すると、数人がかりで重そうな石製の床板を引っ張る。ズルズルと床板は動き、畳一畳ほどの入り口が現れた。入り口から下に向かう階段が見えている。
既に準備されていたのか、オイルランプを手に持った神官が階段を照らしながら降りて待っている。
教皇様に続いて司祭様が下り、俺も後ろについていく。
仕組みは分からないが、空気の対流があり、城の地下のようにカビ臭さがない。この地下室は空気の流れを計算して造られているのかもしれないな。
地下は縦ニ十メートル、横十メートル程の長方形の部屋になっており、土製の柱が何本もある。繋ぎ目が見当たらないようなので、この部屋全体が土魔法で造られているのだろう。
柱の間が棚になっており、書物や祭事用の道具などが保管されているようだ。この棚も地面や天井と繋がっており、土魔法で造られていることがよく分かる。
部屋の天井まで四メートルはあるのではないだろうか。部屋の奥がオイルランプの光で照らされ始めた。壁にランプを引っ掛けるようになっている。
壁に八個のランプが設置され、炎がゆらゆらと揺れながら室内を照らしている。
よく見ると、壁の上部に空気のダクト口が見えた。空調完備のようだ。あそこから空気が噴き出して対流を生み出しているんだな。ここは書籍などの保管に適した環境が造られており、城の地下室とは大きく違っている。
土魔法が使えるんだから、城の地下の禁書庫にも後付けできるかもしれないな。風の流れるダクトを通せる場所が確保できればだけどね。
地下にまで女神様の像があった。高さは二メートルまではなさそうだ! 地上の女神像よりも小さくサイズ的には人の大きさに近い。
微妙に地上の女神像と衣服のデザインが違っているようだ。杖も人が扱うのにちょうどいいサイズに見える。きっと等身大に造られたんだろうな。
一瞬、祈っておこうかと考えたが、さっきのことがあるので思い留まった。
「アルフレッド様、聖女様の石像の右側の棚に、望まれている禁書扱いの書物が保管されております。何分古いモノですから、取り扱いには注意してください!」
教皇様が優しく説明してくれる。これ、聖女様の石像だったんですね。女神様かと思ったが違ったみたいだ。顔が同じに見えて違いがわからない。どちらも顔の表情は優しいし、髪は背中まである美人さんなんだよね。製作者が同じ人なのかもしれないな。想像で造ったから似ちゃったんだろうな。
棚に保管されている禁書扱いの書物だが、メダリオン城の禁書と材質が似ている。木簡、羊皮紙、粘土板に石板、時代も同じようなモノなのではないだろうか。
どれも、城の禁書庫にあったモノより保存状態がいい。やはり、聖女様は異世界から召喚されたようだ。女神様から授けられた杖を使うと、癒しの魔法の効力が最大限に発揮されるみたいだ。
当初は勇者と賢者、聖女の三人で行動していたようだ。どこかで勇者が別行動するようになったようだ。最後は賢者とも別々に行動しており、どうなったか書かれていなかった。
聖女は異世界に帰る方法を探していたようだが願いは叶っていない。ハッピーエンドとはいかなかったみたいだな。
勇者の事を気にかけていたようだが、好意を寄せていたのだろうか? 聞かれても答えられないが、勇者の事を意図的に隠している気がしてならない。
「アルフレッド様、この杖を持ってみてくださいますか?」
教皇様が聖女の石像が持つ、杖を指さしている。
「この杖を持ってみればいいのですか?」
聖女の石像の右手に握られている杖を両手で掴む。またか! 石像がまたもや光を発している。本日二度目のスポットライトだ。法衣の下で賢者の腕輪も光っているようだ。
シルクスパイダー製の法衣がキラキラと輝き神々しいまでに俺の体を包み込む。俺は急いで杖を抜き取ると距離を取った。またもや、スポットライトが俺を照らし続ける。
「これは驚いた!」「やはりな!」「おーーー!!」
教皇様、司祭様、神官から大きな歓声が上がる。さっきよりも歓声が大きな理由が分からない。見回しても聖女の石像が光っている以外に歓声の原因が思いつかない。これだけ光れば珍しくないでしょ、女神の石像も光ってましたよ。
「皆さん何に驚かれているのですか?」
「アルフレッド様が杖を持たれたんです! この杖ですがワタシが持とうとしても重たくて持ち上がりません。他の神官たちも持てないですよ。持っている人を始めて見ました!」
杖も光っているようだが、禁書のデザイン画から造られたレプリカとかかな? 重たいと言うので土魔法製だろうと想像していたが、木製の棒よりも軽い! 魔蟻の脚で造ればこれくらいの軽さに作れるかもしれないな。
「この杖、軽いですよ!」
材質はなんだろう、見た目よりも軽い! 石像の光が段々と収まってきた。それに伴い杖と法衣の光も消えていく。
「その杖はアルフレッド様が使われるのがよさそうですね!」
何を言ってるんだよ。聖女様の杖なんだから今まで通り、神聖教会で保管するべきでしょ!
司祭様が祭事用の短剣を取り出すと、いきなり自分の手の平に突き立てた。
「うっ!」
痛みに顔を歪めている。司祭様は気でも狂ったのか? 血がダラダラと流れており、ものすごく痛そうだ。
神官の皆さん、癒しの魔法の本職でしょ! 早く癒しの魔法をかけてあげて! 俺の顔を見るだけで誰も動こうとしない。
「聖女様の杖で癒しの魔法をかけてくださいませんか?」
杖を試すためだけに信じられないことをするな! なんだよ! 自傷行為は止めてくれよ、嫌になる!
癒しの魔法の詠唱はなんだっけな。
「司祭様の怪我が治りますように……彼の者の怪我を癒し給え、ヒール!」だったっけ?
杖の先から神々しい光が溢れ出し、司祭様の手の平に空いた傷が百倍速のビデオ映像のように塞がっていく。まるで初めから怪我などしていなかったかのような出来事に感じた。
今までの癒しの魔法とは別物のスピードと治癒力だ。禁書に書かれていたことは本当だったんだな! という事はこの杖は本物なのか!? いや、それよりも俺に聖女と同じ治癒力があるのか? 禁書どころの話ではなくなってきたぞ!
司祭様がふらつくとその場に倒れそうになった。後ろに控えていた神官が慌てて支えた。
教皇様はひとり、満足そうに何度も頷くと俺を見つめてくる。俺にはそのなんとも言えない笑顔が怖いんですが!
杖を聖女様の石像の手に戻そうとしたが、意思があるかのように拒否されてしまった。仕方なく、杖を石像に持たれ掛けるように返却した。メチャクチャピンチです!
神聖教会に保護されて外に出られないとか嫌なので、とにかくこの場から一刻も早く逃げ出そう!
「今日は僕の願いを聞いてくださり、ありがとうございました。お忙しいでしょうからこの辺りで帰りますね!」
有無を言わせず、撤退あるのみだ。話しかけられるも急いで階段を駆け上がり、着替える。法衣は丁寧に折りたたんで近くにいた神官に渡しておいた。
急いで飛び出してきたが、城に帰る途中でエリクシアの説明を忘れていることを思い出した。俺は何をやっているんだよ、焦り過ぎだ!
結局、もう一度戻り、教皇様と司祭様にエリクシアの説明をした。ふたりは笑い、驚かれ、喜ばれ、最後は呆れられていたのではないだろうか。とても包容力のある方たちで良かった。
キャスペル殿下の策に乗ってみたらメチャクチャ疲れた。心配し過ぎてしまったようだ、何事もなく帰ることができたじゃないか! あー恥ずかしい! 結局、聖女様の杖は俺の手元にあるんだよね! ここにあると神聖教会から頻繁に呼び出しがありそうで嫌なんだけどな!
「神聖教会に聖女様の禁書とかあったりしますか? 勇者様や賢者様の資料でもいいのですが見せてもらえないでしょうか?」
司祭様は教皇様を見る。すると教皇様は大きく頷かれた。見せてもらえそうだ! キャスペル殿下の読みは完璧だな。
俺に注がれていたスポットライトのような光は時間が経つにつれて消えていった。
教皇様は気さくな方で、挨拶も早々に俺のファンだと冗談を言って来るほどの包容力を持ち合わせている。
これから案内してくれる場所は、特に神聖な場所になるのだそうで、シルクスパイダー製の法衣に着替えるよう手渡されたんだ。
この法衣だが、以前マシューさんが作ってくれた服にそっくりだ。きっと、マシューさんが神聖教会の法衣を真似していたんだろうな。違うな、マシューさんの事だから、神聖教会にも納品していそうだぞ、なんかそんな気がしてきた。
着替え終わるとついて来るようにと言われ、女神像の後ろ側に案内された。足元の近くの床板に大きな錠前が取り付けられている。教皇様が胸元から鍵を取り出すと神官に手渡した。
神官は受け取った鍵で開錠すると、数人がかりで重そうな石製の床板を引っ張る。ズルズルと床板は動き、畳一畳ほどの入り口が現れた。入り口から下に向かう階段が見えている。
既に準備されていたのか、オイルランプを手に持った神官が階段を照らしながら降りて待っている。
教皇様に続いて司祭様が下り、俺も後ろについていく。
仕組みは分からないが、空気の対流があり、城の地下のようにカビ臭さがない。この地下室は空気の流れを計算して造られているのかもしれないな。
地下は縦ニ十メートル、横十メートル程の長方形の部屋になっており、土製の柱が何本もある。繋ぎ目が見当たらないようなので、この部屋全体が土魔法で造られているのだろう。
柱の間が棚になっており、書物や祭事用の道具などが保管されているようだ。この棚も地面や天井と繋がっており、土魔法で造られていることがよく分かる。
部屋の天井まで四メートルはあるのではないだろうか。部屋の奥がオイルランプの光で照らされ始めた。壁にランプを引っ掛けるようになっている。
壁に八個のランプが設置され、炎がゆらゆらと揺れながら室内を照らしている。
よく見ると、壁の上部に空気のダクト口が見えた。空調完備のようだ。あそこから空気が噴き出して対流を生み出しているんだな。ここは書籍などの保管に適した環境が造られており、城の地下室とは大きく違っている。
土魔法が使えるんだから、城の地下の禁書庫にも後付けできるかもしれないな。風の流れるダクトを通せる場所が確保できればだけどね。
地下にまで女神様の像があった。高さは二メートルまではなさそうだ! 地上の女神像よりも小さくサイズ的には人の大きさに近い。
微妙に地上の女神像と衣服のデザインが違っているようだ。杖も人が扱うのにちょうどいいサイズに見える。きっと等身大に造られたんだろうな。
一瞬、祈っておこうかと考えたが、さっきのことがあるので思い留まった。
「アルフレッド様、聖女様の石像の右側の棚に、望まれている禁書扱いの書物が保管されております。何分古いモノですから、取り扱いには注意してください!」
教皇様が優しく説明してくれる。これ、聖女様の石像だったんですね。女神様かと思ったが違ったみたいだ。顔が同じに見えて違いがわからない。どちらも顔の表情は優しいし、髪は背中まである美人さんなんだよね。製作者が同じ人なのかもしれないな。想像で造ったから似ちゃったんだろうな。
棚に保管されている禁書扱いの書物だが、メダリオン城の禁書と材質が似ている。木簡、羊皮紙、粘土板に石板、時代も同じようなモノなのではないだろうか。
どれも、城の禁書庫にあったモノより保存状態がいい。やはり、聖女様は異世界から召喚されたようだ。女神様から授けられた杖を使うと、癒しの魔法の効力が最大限に発揮されるみたいだ。
当初は勇者と賢者、聖女の三人で行動していたようだ。どこかで勇者が別行動するようになったようだ。最後は賢者とも別々に行動しており、どうなったか書かれていなかった。
聖女は異世界に帰る方法を探していたようだが願いは叶っていない。ハッピーエンドとはいかなかったみたいだな。
勇者の事を気にかけていたようだが、好意を寄せていたのだろうか? 聞かれても答えられないが、勇者の事を意図的に隠している気がしてならない。
「アルフレッド様、この杖を持ってみてくださいますか?」
教皇様が聖女の石像が持つ、杖を指さしている。
「この杖を持ってみればいいのですか?」
聖女の石像の右手に握られている杖を両手で掴む。またか! 石像がまたもや光を発している。本日二度目のスポットライトだ。法衣の下で賢者の腕輪も光っているようだ。
シルクスパイダー製の法衣がキラキラと輝き神々しいまでに俺の体を包み込む。俺は急いで杖を抜き取ると距離を取った。またもや、スポットライトが俺を照らし続ける。
「これは驚いた!」「やはりな!」「おーーー!!」
教皇様、司祭様、神官から大きな歓声が上がる。さっきよりも歓声が大きな理由が分からない。見回しても聖女の石像が光っている以外に歓声の原因が思いつかない。これだけ光れば珍しくないでしょ、女神の石像も光ってましたよ。
「皆さん何に驚かれているのですか?」
「アルフレッド様が杖を持たれたんです! この杖ですがワタシが持とうとしても重たくて持ち上がりません。他の神官たちも持てないですよ。持っている人を始めて見ました!」
杖も光っているようだが、禁書のデザイン画から造られたレプリカとかかな? 重たいと言うので土魔法製だろうと想像していたが、木製の棒よりも軽い! 魔蟻の脚で造ればこれくらいの軽さに作れるかもしれないな。
「この杖、軽いですよ!」
材質はなんだろう、見た目よりも軽い! 石像の光が段々と収まってきた。それに伴い杖と法衣の光も消えていく。
「その杖はアルフレッド様が使われるのがよさそうですね!」
何を言ってるんだよ。聖女様の杖なんだから今まで通り、神聖教会で保管するべきでしょ!
司祭様が祭事用の短剣を取り出すと、いきなり自分の手の平に突き立てた。
「うっ!」
痛みに顔を歪めている。司祭様は気でも狂ったのか? 血がダラダラと流れており、ものすごく痛そうだ。
神官の皆さん、癒しの魔法の本職でしょ! 早く癒しの魔法をかけてあげて! 俺の顔を見るだけで誰も動こうとしない。
「聖女様の杖で癒しの魔法をかけてくださいませんか?」
杖を試すためだけに信じられないことをするな! なんだよ! 自傷行為は止めてくれよ、嫌になる!
癒しの魔法の詠唱はなんだっけな。
「司祭様の怪我が治りますように……彼の者の怪我を癒し給え、ヒール!」だったっけ?
杖の先から神々しい光が溢れ出し、司祭様の手の平に空いた傷が百倍速のビデオ映像のように塞がっていく。まるで初めから怪我などしていなかったかのような出来事に感じた。
今までの癒しの魔法とは別物のスピードと治癒力だ。禁書に書かれていたことは本当だったんだな! という事はこの杖は本物なのか!? いや、それよりも俺に聖女と同じ治癒力があるのか? 禁書どころの話ではなくなってきたぞ!
司祭様がふらつくとその場に倒れそうになった。後ろに控えていた神官が慌てて支えた。
教皇様はひとり、満足そうに何度も頷くと俺を見つめてくる。俺にはそのなんとも言えない笑顔が怖いんですが!
杖を聖女様の石像の手に戻そうとしたが、意思があるかのように拒否されてしまった。仕方なく、杖を石像に持たれ掛けるように返却した。メチャクチャピンチです!
神聖教会に保護されて外に出られないとか嫌なので、とにかくこの場から一刻も早く逃げ出そう!
「今日は僕の願いを聞いてくださり、ありがとうございました。お忙しいでしょうからこの辺りで帰りますね!」
有無を言わせず、撤退あるのみだ。話しかけられるも急いで階段を駆け上がり、着替える。法衣は丁寧に折りたたんで近くにいた神官に渡しておいた。
急いで飛び出してきたが、城に帰る途中でエリクシアの説明を忘れていることを思い出した。俺は何をやっているんだよ、焦り過ぎだ!
結局、もう一度戻り、教皇様と司祭様にエリクシアの説明をした。ふたりは笑い、驚かれ、喜ばれ、最後は呆れられていたのではないだろうか。とても包容力のある方たちで良かった。
キャスペル殿下の策に乗ってみたらメチャクチャ疲れた。心配し過ぎてしまったようだ、何事もなく帰ることができたじゃないか! あー恥ずかしい! 結局、聖女様の杖は俺の手元にあるんだよね! ここにあると神聖教会から頻繁に呼び出しがありそうで嫌なんだけどな!
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