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273.3競ケンタウロス3(特別レース)✔
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前払い報酬として、大学芋を購入して食べてもらうことにする。
「なにこれ! 美味しい! アタイこのお芋好き!」「ベビもこれ好きなノ!」
赤毛さんとベビが大学芋を美味しそうに食べてくれる。気に入ってくれたみたいでよかった。赤毛さんに催促されて、更に十個追加で購入した。体が大きいからこれくらい食べないと食べた気がしないらしい。レース前だがこんなに食べて大丈夫だろうか?
「レースに勝てばもっといっぱい食べれますよ! 後は終わってから食べましょうね」
「全力で走るからケンタウロスには負けないと思うわ!」
赤毛さんとベビは初対面なはずだが、大学芋好き同士のためか、仲がいいようだ。ベビだが、変身の魔道具のコントロールに慣れたのか、身長百三十センチメートル、髪も目も金髪の女の子に変身しており、見た目は人間かエルフみたいだ。服はミーメから譲って貰ったが尻尾は付いていない。また、破れるかもしれないので予備を購入しておいたほうがいいだろうな。
そういえば、ベビは人化に成功したからだろう、言葉をしゃべりだした。小さな女の子な見た目だけに、かわいい声をしている。
おや、赤毛さんの額から斜め後ろに生えている角がピクピクしている。角ってあんなに動くモノだったっけ? 気になるが聞くのは止めておこう。
ホルスさんが走ってやって来た。
「アルフレッド様! 特別レースの申し込みありがとうございました! ところで、申請書に書かれた『赤毛、額から斜め後ろに一本角の馬、たぶん草食』について、種族が分からないのですがお聞きしてもいいでしょうか?」
ホルスさんの口調がおかしい。急に丁寧でよそよそしくなっている。
「ホルスさん。なんだかすごく距離を感じてしまうので、今まで通りの口調でお願いします!」
「そうですか? 賢者様と分かったので丁寧にと思ったのですが」
「だから、賢者ではないですから、今まで通りでお願いします」
「アルフレッドが言うなら、そうしよう」
「二倍くらい早そうだったので、こちらの赤毛さんにお願いしました。種族は聞いていないので不明ですが、牙は生えてないので草食だと思います! ヘルホースって頭に角が三本の牙まで生えてるやつですよね?」
「ええ、それで合っています! 森の中であれに見つかるとまず逃げることができません。だから最強だと言いました!」
「でも、肉食なんですよね。ヘルホースとケンタウロスは一緒に走れるんですか?」
「言われてみれば……無理かもしれませんね! ケンタウロスは捕食される側ですからね。速さを競う事ばかり考えてうっかりしていました!」
自称、森の賢者ホルスさんがポンコツ過ぎる。兎を追わせるドックレースじゃないんだからレースなんて無理だろ!
第四レースが始まった。優勝経験者によるデッドヒート。抜きつ抜かれつの手に汗握る戦いだった。賭けに参加していた人はかなり熱くなったのではないだろうか。優勝者はメルスと言う名の女性だった。ここで優勝すると特別レースの出場資格を得るが、次回から第四レースには参加できなくなるそうだ。強すぎると賭けが成立しなくなるからだろうな。
特別レースの参加者は集まるようにと言われた。連れてこられたのは出走予定の場所の近くにある広場みたいなところだった。参加者はオレ達も含めて全部で八名だ。観客が第五レースの出場者を見るために集まっている。ホルスさんもレースに参加するみたいだな。
「ホルスさんも出場するんですか?」
「オレ様が出ると賭けが成立しないから、前回は参加しなかったんだが、今年はオレ様の知らない赤毛とアルフレッドが参加してくれたからな。まあ、みんなオレ様に賭けているだろう! 言い忘れていたが、参加者は自分以外に賭けてはいけないぞ! まさかオレ様に賭けてないだろうな!」
「自分に賭けてもいいんですか?」
「いいぞ! だが、今回はオレ様が勝つけどな。みんながオレ様に賭けていたら、掛けた金よりも少ない金しか貰えんかもしれんぞ!」
ホルスさんが絶対の自信を持っているみたいだ。赤毛さんにお願いして出てもらうんだから、誰も掛ける人がいないのは寂し過ぎる。
「赤毛さんに賭けてきます!」
「オレ様が勝つから捨て金になる! 止めたほうがいいぞ!」
「一枚しか買わないので大丈夫です。誰も買わないと寂しいから!」
赤毛さんを購入してきたが、誰も買っていないのか俺が買った半券しか確認できなかった。他の売り場も沢山あるから、穴狙いで流石に誰か買っているよな。
出走五分前で並ぶように言われた。流石にゲートとかはなかった。レースについての注意事項や禁止事項の説明をすると言われた。
「フライングすると競争除外になり負けになります。レースは二周ですので今までの方たちはギリギリで走りだしたりはされませんでした。それと魔法は禁止ですよ。どんな魔法も絶対に使わないでください! 使ったら反則負けになり、二度とレースに参加できなくなります! 以上説明ですが、質問はありますか?」
説明してくれたケンタウロスが赤毛さんと俺を見てくる。まあ他のケンタウロスはルールを熟知しているだろうからな。
「質問があるの!」
おや、赤毛さんが聞きたいことがあるみたいだぞ!
「質問をどうぞ!」
「走るのに関係なくても、魔法は使ってはダメなの?」
「はい、いかなる魔法も使用してはいけません。その魔法が走るのに関係していないか分からないでしょ!」
「そうなの! だけど、魔法を止めると不味いと思うの! 多分みんな怖がるから!」
赤毛さんが悩んでいるな。赤毛さんは、体全体から溢れるほど魔力が多いからな。でも、それくらいならみんな怖がったりはしないだろう。これは魔法なしなら走るのを止めるかもしれないな!
「アルフレッド! 今、取り止めはかなり困る。なんとかお願いしてもらえないだろうか?」
「そうですよね。折角特別レースの要件をクリアしたのがダメになってしまいますね。……魔法なしで参加してもらえますか?」
「どうしてもって言うなら走ってもいいけど、アタイ責任とか取らないからね!」
何の責任だろうか? 負けても責任とれと誰も言ったりしないだろう。それに負けても俺甘いモノを食べさせてあげるつもりでいる。
「参加して本気で走ってもらえれば、誰も責任とれなんて言いませんから!」
「本当に? じゃあいいわ! 魔法を解くから驚かないでね!」
魔法を解く? 何かの魔法を使っているのか? だからこんなに魔力が体全体から駄々洩れなのか! 赤毛さんの体毛の色が更に濃い朱色に染まり始めた。跨っている俺の頭の高さがどんどんと高くなり始める。額から後ろに伸びた角が前方に角度を変え、三本に分かれていく。口の両端には牙まで生えてきた。体調はホルスさんの一・二倍ほどになっている。周りにいたケンタウロス達がみんなガクガクと震えだしてしまった。流石にこの距離では逃げることもできないみたいだ。ヘルホースに見えるが毛色が違う。
「あーぁ! この姿は美しくないから嫌いなのよ! 早く走って元の姿に戻りたいんだけど!」
「アルフレッド! レースできるかどうか分からん! みんな足が震えてまともに動けそうにない!」
「出走前なら魔法かけてもいいんですか?」
「ああ、走るスピードを上げる魔法とか、相手を妨害するモノでなければいい」
「そうですか。では! 恐怖心を取り除き冷静さを取り戻せ、エリアヒール!」
適当な呪文を唱えて、赤毛さんも含めた全員に癒しの魔法を発動させた。魔力は周りから集めたのでプライスレスだ。暖かな癒しの魔法が降り注ぎケンタウロス達の体に吸収されていく。
みんな落ち着きを取り戻してきたみたいだ。
「さあ、これ以上おかしくなる前に走ってしまいましょう。位置についてください。……よーいドン!」拍子木のカーンと言う音が響き渡る。レース開始の合図だ。
フライングは誰もしなかった。みんな全力で走りだしたがものすごい勢いで走って行く。みんな必死に逃げているように見える。赤毛さんだけが未だに走り出していない。
「走らないんですか?」
「本気で走ると直ぐに終わるけどいいの?」
「いいと思いますよ」
「そう! 行くわ!」
前を行く七名のケンタウロスだが、先頭はホルスさんだ。三ケンタウロス身(三馬身)は引き離している。しかし、赤毛さんが本気で走り始めると、ものすごい速さで追いつき、一気に追い越してしまった。ぶっちぎりで二周目に突入しそのままゴールしてしまった。
体が大きく一歩一歩が大きい。まるで飛ぶような速さというやつだ。時速百キロメートルは出ていただろう。こんなモノに森の中で追いかけられたら逃げられるとは思えない。
場内は大ブーイングだ。金返せコールが巻き起こっている。確かに購入時には小さな赤毛の馬だったからな。それが走る寸前になって巨大なヘルホースになるなんて詐欺以外の何物でもないだろう。
参加申込で草食と書いたのが虚偽になるかどうかが争点になりそうだな。
「普段はお肉食べるんですよね!」
「あんた、やっぱり野蛮ね! 食べないって言ってるでしょ! 失礼ね! 見た目はこんなだけど、アタイはベジタリアンなのよ!」
赤毛さんは、魔蜂蜜入りの大学芋を買い占めてバクバクと食べている。
参加時に書いた内容に虚偽が無いと判断され、レースは有効とされた。優勝賞金が貰えた赤毛さんは元のかわいらしい赤毛の姿に戻っている。殆どの者がホルスさんを購入しており、俺はただ一人の購入者で高額配当金を貰う事となった。過去の最高額だとホルスさんから言われた。
「アタイ、これでもヘルホースの次期女王なの! だからケンタウロスのレースに出たことは内緒にしておいてね!」
赤毛さんは、そう言い残して森へと帰って行った。
「なにこれ! 美味しい! アタイこのお芋好き!」「ベビもこれ好きなノ!」
赤毛さんとベビが大学芋を美味しそうに食べてくれる。気に入ってくれたみたいでよかった。赤毛さんに催促されて、更に十個追加で購入した。体が大きいからこれくらい食べないと食べた気がしないらしい。レース前だがこんなに食べて大丈夫だろうか?
「レースに勝てばもっといっぱい食べれますよ! 後は終わってから食べましょうね」
「全力で走るからケンタウロスには負けないと思うわ!」
赤毛さんとベビは初対面なはずだが、大学芋好き同士のためか、仲がいいようだ。ベビだが、変身の魔道具のコントロールに慣れたのか、身長百三十センチメートル、髪も目も金髪の女の子に変身しており、見た目は人間かエルフみたいだ。服はミーメから譲って貰ったが尻尾は付いていない。また、破れるかもしれないので予備を購入しておいたほうがいいだろうな。
そういえば、ベビは人化に成功したからだろう、言葉をしゃべりだした。小さな女の子な見た目だけに、かわいい声をしている。
おや、赤毛さんの額から斜め後ろに生えている角がピクピクしている。角ってあんなに動くモノだったっけ? 気になるが聞くのは止めておこう。
ホルスさんが走ってやって来た。
「アルフレッド様! 特別レースの申し込みありがとうございました! ところで、申請書に書かれた『赤毛、額から斜め後ろに一本角の馬、たぶん草食』について、種族が分からないのですがお聞きしてもいいでしょうか?」
ホルスさんの口調がおかしい。急に丁寧でよそよそしくなっている。
「ホルスさん。なんだかすごく距離を感じてしまうので、今まで通りの口調でお願いします!」
「そうですか? 賢者様と分かったので丁寧にと思ったのですが」
「だから、賢者ではないですから、今まで通りでお願いします」
「アルフレッドが言うなら、そうしよう」
「二倍くらい早そうだったので、こちらの赤毛さんにお願いしました。種族は聞いていないので不明ですが、牙は生えてないので草食だと思います! ヘルホースって頭に角が三本の牙まで生えてるやつですよね?」
「ええ、それで合っています! 森の中であれに見つかるとまず逃げることができません。だから最強だと言いました!」
「でも、肉食なんですよね。ヘルホースとケンタウロスは一緒に走れるんですか?」
「言われてみれば……無理かもしれませんね! ケンタウロスは捕食される側ですからね。速さを競う事ばかり考えてうっかりしていました!」
自称、森の賢者ホルスさんがポンコツ過ぎる。兎を追わせるドックレースじゃないんだからレースなんて無理だろ!
第四レースが始まった。優勝経験者によるデッドヒート。抜きつ抜かれつの手に汗握る戦いだった。賭けに参加していた人はかなり熱くなったのではないだろうか。優勝者はメルスと言う名の女性だった。ここで優勝すると特別レースの出場資格を得るが、次回から第四レースには参加できなくなるそうだ。強すぎると賭けが成立しなくなるからだろうな。
特別レースの参加者は集まるようにと言われた。連れてこられたのは出走予定の場所の近くにある広場みたいなところだった。参加者はオレ達も含めて全部で八名だ。観客が第五レースの出場者を見るために集まっている。ホルスさんもレースに参加するみたいだな。
「ホルスさんも出場するんですか?」
「オレ様が出ると賭けが成立しないから、前回は参加しなかったんだが、今年はオレ様の知らない赤毛とアルフレッドが参加してくれたからな。まあ、みんなオレ様に賭けているだろう! 言い忘れていたが、参加者は自分以外に賭けてはいけないぞ! まさかオレ様に賭けてないだろうな!」
「自分に賭けてもいいんですか?」
「いいぞ! だが、今回はオレ様が勝つけどな。みんながオレ様に賭けていたら、掛けた金よりも少ない金しか貰えんかもしれんぞ!」
ホルスさんが絶対の自信を持っているみたいだ。赤毛さんにお願いして出てもらうんだから、誰も掛ける人がいないのは寂し過ぎる。
「赤毛さんに賭けてきます!」
「オレ様が勝つから捨て金になる! 止めたほうがいいぞ!」
「一枚しか買わないので大丈夫です。誰も買わないと寂しいから!」
赤毛さんを購入してきたが、誰も買っていないのか俺が買った半券しか確認できなかった。他の売り場も沢山あるから、穴狙いで流石に誰か買っているよな。
出走五分前で並ぶように言われた。流石にゲートとかはなかった。レースについての注意事項や禁止事項の説明をすると言われた。
「フライングすると競争除外になり負けになります。レースは二周ですので今までの方たちはギリギリで走りだしたりはされませんでした。それと魔法は禁止ですよ。どんな魔法も絶対に使わないでください! 使ったら反則負けになり、二度とレースに参加できなくなります! 以上説明ですが、質問はありますか?」
説明してくれたケンタウロスが赤毛さんと俺を見てくる。まあ他のケンタウロスはルールを熟知しているだろうからな。
「質問があるの!」
おや、赤毛さんが聞きたいことがあるみたいだぞ!
「質問をどうぞ!」
「走るのに関係なくても、魔法は使ってはダメなの?」
「はい、いかなる魔法も使用してはいけません。その魔法が走るのに関係していないか分からないでしょ!」
「そうなの! だけど、魔法を止めると不味いと思うの! 多分みんな怖がるから!」
赤毛さんが悩んでいるな。赤毛さんは、体全体から溢れるほど魔力が多いからな。でも、それくらいならみんな怖がったりはしないだろう。これは魔法なしなら走るのを止めるかもしれないな!
「アルフレッド! 今、取り止めはかなり困る。なんとかお願いしてもらえないだろうか?」
「そうですよね。折角特別レースの要件をクリアしたのがダメになってしまいますね。……魔法なしで参加してもらえますか?」
「どうしてもって言うなら走ってもいいけど、アタイ責任とか取らないからね!」
何の責任だろうか? 負けても責任とれと誰も言ったりしないだろう。それに負けても俺甘いモノを食べさせてあげるつもりでいる。
「参加して本気で走ってもらえれば、誰も責任とれなんて言いませんから!」
「本当に? じゃあいいわ! 魔法を解くから驚かないでね!」
魔法を解く? 何かの魔法を使っているのか? だからこんなに魔力が体全体から駄々洩れなのか! 赤毛さんの体毛の色が更に濃い朱色に染まり始めた。跨っている俺の頭の高さがどんどんと高くなり始める。額から後ろに伸びた角が前方に角度を変え、三本に分かれていく。口の両端には牙まで生えてきた。体調はホルスさんの一・二倍ほどになっている。周りにいたケンタウロス達がみんなガクガクと震えだしてしまった。流石にこの距離では逃げることもできないみたいだ。ヘルホースに見えるが毛色が違う。
「あーぁ! この姿は美しくないから嫌いなのよ! 早く走って元の姿に戻りたいんだけど!」
「アルフレッド! レースできるかどうか分からん! みんな足が震えてまともに動けそうにない!」
「出走前なら魔法かけてもいいんですか?」
「ああ、走るスピードを上げる魔法とか、相手を妨害するモノでなければいい」
「そうですか。では! 恐怖心を取り除き冷静さを取り戻せ、エリアヒール!」
適当な呪文を唱えて、赤毛さんも含めた全員に癒しの魔法を発動させた。魔力は周りから集めたのでプライスレスだ。暖かな癒しの魔法が降り注ぎケンタウロス達の体に吸収されていく。
みんな落ち着きを取り戻してきたみたいだ。
「さあ、これ以上おかしくなる前に走ってしまいましょう。位置についてください。……よーいドン!」拍子木のカーンと言う音が響き渡る。レース開始の合図だ。
フライングは誰もしなかった。みんな全力で走りだしたがものすごい勢いで走って行く。みんな必死に逃げているように見える。赤毛さんだけが未だに走り出していない。
「走らないんですか?」
「本気で走ると直ぐに終わるけどいいの?」
「いいと思いますよ」
「そう! 行くわ!」
前を行く七名のケンタウロスだが、先頭はホルスさんだ。三ケンタウロス身(三馬身)は引き離している。しかし、赤毛さんが本気で走り始めると、ものすごい速さで追いつき、一気に追い越してしまった。ぶっちぎりで二周目に突入しそのままゴールしてしまった。
体が大きく一歩一歩が大きい。まるで飛ぶような速さというやつだ。時速百キロメートルは出ていただろう。こんなモノに森の中で追いかけられたら逃げられるとは思えない。
場内は大ブーイングだ。金返せコールが巻き起こっている。確かに購入時には小さな赤毛の馬だったからな。それが走る寸前になって巨大なヘルホースになるなんて詐欺以外の何物でもないだろう。
参加申込で草食と書いたのが虚偽になるかどうかが争点になりそうだな。
「普段はお肉食べるんですよね!」
「あんた、やっぱり野蛮ね! 食べないって言ってるでしょ! 失礼ね! 見た目はこんなだけど、アタイはベジタリアンなのよ!」
赤毛さんは、魔蜂蜜入りの大学芋を買い占めてバクバクと食べている。
参加時に書いた内容に虚偽が無いと判断され、レースは有効とされた。優勝賞金が貰えた赤毛さんは元のかわいらしい赤毛の姿に戻っている。殆どの者がホルスさんを購入しており、俺はただ一人の購入者で高額配当金を貰う事となった。過去の最高額だとホルスさんから言われた。
「アタイ、これでもヘルホースの次期女王なの! だからケンタウロスのレースに出たことは内緒にしておいてね!」
赤毛さんは、そう言い残して森へと帰って行った。
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