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271.1森の賢者1(知りたがりのケンタウロス)✔
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「流石ドワーフは力持ちだな! あのまま道に木が倒れていたら帰れなかった。助かったよ。しかし、森でエルフを襲うなんてなんて馬鹿な奴らなんだ! 伝説の龍までいるいつならなおのことだ! それにしても物騒な世の中になったものだ!」
見上げるとそこにはケンタウロスの姿があった。身長は高さ三メートルほどだろうか?
「オレ達は力が強いからこれくらい、大したことはない!」
トールとオールはケンタウロスに褒められ嬉しそうだ。
「ところで、つぎの町までオレ様を雇わないか? ヤークが死んで困っているんだろ? 今の速度ではいつ到着できるか分からんぞ! 流石に龍に牽かせたりはできないだろ? どうせ帰るんだから安くしとくぜ!」
声をかけて来たのは営業活動のようだ。俺の目の前一メートルに、上半身が人で下半身が馬のケンタウロスがいる。体のほとんどをワニ皮の鎧で覆っているが、これは矢などから体を護るためなのだろう。ヤークも矢で狙われていたからな。これだけ体が大きいと、毒矢の格好の的になり避けるのは難しいだろう。
鎧の隙間から観察してみると、馬の体は艶のある短い毛に覆われており、サラブレッドのようだった。上半身だけを見れば、少し毛の濃い、がっちりとした体躯の人に見える。
ノールが言うには、ケンタウロスは森に住む獣人の中ではかなり頭がいいそうだ。中には森の賢者と呼ばれる好奇心旺盛なケンタウロスがいるのだとか。
「魔蜂蜜酒を運んだ帰りですか?」
「ああ、森のエルフから頼まれてな! 実は河が渡れなくなり仕事が減って困っていたんだ! 今後は安全に河を渡れると聞いたんだが、どういうことなんだ?」
ケンタウロスは営業スマイル全開で、質問してくる。帰りは空荷では勿体ないと思っているのだろう。それとも、チビとベビに興味があって声をかけてきたのかな? さっきから目線がチビとベビに行ったり来たりしては、話し相手の方に向き直る。きっと、ものすごく気になっているのだろう。
「オレ達ドワーフがトンネルを作ったからだな。河を安全に渡れるから仕事の依頼も増えるんじゃないか!」
トールが自慢げに応対している。
「そうだといいが……雨季は大雨になるから流石に渡れないだろ!」
「雨季か! どうなんだろう? 雨季は無理かな? アルフレッドはどう思う?」
急にトールが話を振ってきたせいで、みんなの視線が俺に集まっている。しかし、雨季の水量などの詳しい情報を俺は持っていない。
「ノール、雨季って河の推移はどうなるの?」
「雨季ですか? 大雨が続くと水位が上がって大型の船も出ませんね。長い時なんて一ヶ月近く船が出ませんでしたよ。河の辺が二段に高くなっていたでしょ。あの高い土の壁を越えたこともあったんですよ! 小舟なら出せるかもしれませんが、大型の魔物がウヨウヨしているので命がけですけどね!」
ノールが質問に答えてくれた。言われてみれば河から二百~三百メートル離れた場所に、二段目の高い壁というか堤防があった。河の水面から岸まで一~二メートル、二段目は更に三メートルは高くなっていた。雨季には三~四メートルは水位が高くなるのだろう。川幅も二段目までとなれば両岸で一・五キロメートルを超えることになる。そうなれば、仮のトンネルは雨季に利用はできないだろう。本来計画しているトンネルの総延長は三キロメートルを超える。河から一キロメートル以上離れた場所にトンネルの出入り口ができるので、雨季にも渡れる筈だ。
「河の水が二段目の高い壁を越えなければ、これから作るトンネルなら、雨季でも河を渡れると思うよ」
「雨季でも河を安全に渡れるようになれば、確かに仕事は増えそうだな! ドワーフはすごい事を考えたな! 一度会って話を聞いてみたいものだ!」
ケンタウロスは雨季の事でも想像しているのか、楽しそうにしている。
トールとオール、それにノールも俺がトンネルを設計したことを知っている。みんな、俺を見てくるが黙ったままだ。トールがさっきから目でバラしていいかと合図してくる。俺は首を小さく横に振る。
このケンタウロスは、知識欲を満たすためなら何でもやるタイプに見えて仕方がない。
「なんだ急に黙ってしまったな。 もしかして、お前が考えた奴なのか?」
ケンタウロスが、オールを凝視する。するとオールはブルブルと横に首を振る。すると今度はトールを覗き込むように顔を近づける。トールは一瞬俺に視線を向けたが、小さく横に首を振った。
「おかしいな! オレ様の勘ではこの中に考えた奴がいると感じたんだが!」
ケンタウロスはそう言いながら、ノール、ミーメ、護衛のエルフ達を見定めるように視線を送った。そして最後に視線が俺に降ってくると、満面の笑みを浮かべる。
「エルフかと思っていたが、よく見たらお前、人間だよな! 龍を体に巻き付けた奴なんて初めてだから、オレ様の背中に只で乗せてやろう。そのかわり町まで話し相手になってくれ、いいよな!」
有無を言わせない高圧的な口調だ。この一連の行動もベビを自分の背中に乗せることが目的だったのではないだろうか。ケンタウロスは、器用にヤーク用の荷車を自分の胴体に固定した。いつでも荷車を牽くことができるよう、鎧の下に固定用の器具が設置されているようだ。
変なのに目を付けられてしまったぞ! ケンタウロスに聞こえないように念話で助けを求める。
〈ノール、なんとかしてよ!〉
〈ケンタウロスが只で町まで牽いてくれると言ってるんですよ! 牽いてもらいましょうよ! それに背中には誰も乗せない筈のケンタウロスがアルフレッドを乗せるといってるんですよ! ほら! 「はい」といいましょうよ! そうすれば早く帰れますから〉
ノールには何を言ってもダメそうだ。
〈ミーメ! このケンタウロスをなんとかして!〉
〈羨ましい! ワタシ一度でいいからケンタウロスの背中に乗ってみたかったのよ!〉
ミーメの顔は本気で羨ましがっている。ノール以上にダメだった。護衛のエルフ達からは目を逸らされた。トールとオールに目を向けたが、小さく目で謝られた気がする。
仕方ない。貴重な体験と割り切って、背中に乗せてもらうことにしよう。
「次の町までお願いします!」
「そうか! 喜べ、オレ様の背中に乗れるのはすごい事なんだぞ! ボウズの名前はなんと言うのだ! オレ様はホルスと言う! 仲よくしようではないか!」
ホルスと名乗ったケンタウロスは満面の笑みを浮かべている。
「アルフレッドです!」
ホルスは、ヤーク車に乗っていた俺を両手でヒョイと抱え上げると、上半身を捻り、そのまま背中に乗せる。上半身も力が強いな。
「アルフレッド! 龍を落とさないでくれよ!」
やっぱり、ベビを乗せたかったみたいだな。時速二十キロメートル程は出ているだろうか。
〈チビ、飛んで来れそう?〉
〈元の姿に戻っているから大丈夫ダォ!〉
〈せっかく慣れてきてもう少しだったのに、チビはまた最初からなノ!〉
ベビとチビが何かを話しているが、教えてくれるつもりはないようだ。いったいなんの話をしているんだ?
ケンタウロスの背中は、荷車よりも振動は少ない。だけど、ワニの鎧が硬くごつごつしていて、お尻が削れてしまいそうだ。それに、予想していた通り、質問責めにあっている。
見上げるとそこにはケンタウロスの姿があった。身長は高さ三メートルほどだろうか?
「オレ達は力が強いからこれくらい、大したことはない!」
トールとオールはケンタウロスに褒められ嬉しそうだ。
「ところで、つぎの町までオレ様を雇わないか? ヤークが死んで困っているんだろ? 今の速度ではいつ到着できるか分からんぞ! 流石に龍に牽かせたりはできないだろ? どうせ帰るんだから安くしとくぜ!」
声をかけて来たのは営業活動のようだ。俺の目の前一メートルに、上半身が人で下半身が馬のケンタウロスがいる。体のほとんどをワニ皮の鎧で覆っているが、これは矢などから体を護るためなのだろう。ヤークも矢で狙われていたからな。これだけ体が大きいと、毒矢の格好の的になり避けるのは難しいだろう。
鎧の隙間から観察してみると、馬の体は艶のある短い毛に覆われており、サラブレッドのようだった。上半身だけを見れば、少し毛の濃い、がっちりとした体躯の人に見える。
ノールが言うには、ケンタウロスは森に住む獣人の中ではかなり頭がいいそうだ。中には森の賢者と呼ばれる好奇心旺盛なケンタウロスがいるのだとか。
「魔蜂蜜酒を運んだ帰りですか?」
「ああ、森のエルフから頼まれてな! 実は河が渡れなくなり仕事が減って困っていたんだ! 今後は安全に河を渡れると聞いたんだが、どういうことなんだ?」
ケンタウロスは営業スマイル全開で、質問してくる。帰りは空荷では勿体ないと思っているのだろう。それとも、チビとベビに興味があって声をかけてきたのかな? さっきから目線がチビとベビに行ったり来たりしては、話し相手の方に向き直る。きっと、ものすごく気になっているのだろう。
「オレ達ドワーフがトンネルを作ったからだな。河を安全に渡れるから仕事の依頼も増えるんじゃないか!」
トールが自慢げに応対している。
「そうだといいが……雨季は大雨になるから流石に渡れないだろ!」
「雨季か! どうなんだろう? 雨季は無理かな? アルフレッドはどう思う?」
急にトールが話を振ってきたせいで、みんなの視線が俺に集まっている。しかし、雨季の水量などの詳しい情報を俺は持っていない。
「ノール、雨季って河の推移はどうなるの?」
「雨季ですか? 大雨が続くと水位が上がって大型の船も出ませんね。長い時なんて一ヶ月近く船が出ませんでしたよ。河の辺が二段に高くなっていたでしょ。あの高い土の壁を越えたこともあったんですよ! 小舟なら出せるかもしれませんが、大型の魔物がウヨウヨしているので命がけですけどね!」
ノールが質問に答えてくれた。言われてみれば河から二百~三百メートル離れた場所に、二段目の高い壁というか堤防があった。河の水面から岸まで一~二メートル、二段目は更に三メートルは高くなっていた。雨季には三~四メートルは水位が高くなるのだろう。川幅も二段目までとなれば両岸で一・五キロメートルを超えることになる。そうなれば、仮のトンネルは雨季に利用はできないだろう。本来計画しているトンネルの総延長は三キロメートルを超える。河から一キロメートル以上離れた場所にトンネルの出入り口ができるので、雨季にも渡れる筈だ。
「河の水が二段目の高い壁を越えなければ、これから作るトンネルなら、雨季でも河を渡れると思うよ」
「雨季でも河を安全に渡れるようになれば、確かに仕事は増えそうだな! ドワーフはすごい事を考えたな! 一度会って話を聞いてみたいものだ!」
ケンタウロスは雨季の事でも想像しているのか、楽しそうにしている。
トールとオール、それにノールも俺がトンネルを設計したことを知っている。みんな、俺を見てくるが黙ったままだ。トールがさっきから目でバラしていいかと合図してくる。俺は首を小さく横に振る。
このケンタウロスは、知識欲を満たすためなら何でもやるタイプに見えて仕方がない。
「なんだ急に黙ってしまったな。 もしかして、お前が考えた奴なのか?」
ケンタウロスが、オールを凝視する。するとオールはブルブルと横に首を振る。すると今度はトールを覗き込むように顔を近づける。トールは一瞬俺に視線を向けたが、小さく横に首を振った。
「おかしいな! オレ様の勘ではこの中に考えた奴がいると感じたんだが!」
ケンタウロスはそう言いながら、ノール、ミーメ、護衛のエルフ達を見定めるように視線を送った。そして最後に視線が俺に降ってくると、満面の笑みを浮かべる。
「エルフかと思っていたが、よく見たらお前、人間だよな! 龍を体に巻き付けた奴なんて初めてだから、オレ様の背中に只で乗せてやろう。そのかわり町まで話し相手になってくれ、いいよな!」
有無を言わせない高圧的な口調だ。この一連の行動もベビを自分の背中に乗せることが目的だったのではないだろうか。ケンタウロスは、器用にヤーク用の荷車を自分の胴体に固定した。いつでも荷車を牽くことができるよう、鎧の下に固定用の器具が設置されているようだ。
変なのに目を付けられてしまったぞ! ケンタウロスに聞こえないように念話で助けを求める。
〈ノール、なんとかしてよ!〉
〈ケンタウロスが只で町まで牽いてくれると言ってるんですよ! 牽いてもらいましょうよ! それに背中には誰も乗せない筈のケンタウロスがアルフレッドを乗せるといってるんですよ! ほら! 「はい」といいましょうよ! そうすれば早く帰れますから〉
ノールには何を言ってもダメそうだ。
〈ミーメ! このケンタウロスをなんとかして!〉
〈羨ましい! ワタシ一度でいいからケンタウロスの背中に乗ってみたかったのよ!〉
ミーメの顔は本気で羨ましがっている。ノール以上にダメだった。護衛のエルフ達からは目を逸らされた。トールとオールに目を向けたが、小さく目で謝られた気がする。
仕方ない。貴重な体験と割り切って、背中に乗せてもらうことにしよう。
「次の町までお願いします!」
「そうか! 喜べ、オレ様の背中に乗れるのはすごい事なんだぞ! ボウズの名前はなんと言うのだ! オレ様はホルスと言う! 仲よくしようではないか!」
ホルスと名乗ったケンタウロスは満面の笑みを浮かべている。
「アルフレッドです!」
ホルスは、ヤーク車に乗っていた俺を両手でヒョイと抱え上げると、上半身を捻り、そのまま背中に乗せる。上半身も力が強いな。
「アルフレッド! 龍を落とさないでくれよ!」
やっぱり、ベビを乗せたかったみたいだな。時速二十キロメートル程は出ているだろうか。
〈チビ、飛んで来れそう?〉
〈元の姿に戻っているから大丈夫ダォ!〉
〈せっかく慣れてきてもう少しだったのに、チビはまた最初からなノ!〉
ベビとチビが何かを話しているが、教えてくれるつもりはないようだ。いったいなんの話をしているんだ?
ケンタウロスの背中は、荷車よりも振動は少ない。だけど、ワニの鎧が硬くごつごつしていて、お尻が削れてしまいそうだ。それに、予想していた通り、質問責めにあっている。
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