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241.1怪しい帆船1(狂暴化の原因)✔
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遠くで何かがぶつかる音が聞こえる。音のする方向に飛んでみると、帆船がシーサーペントに襲われていた。
助けになければ! 武器は棒手裏剣二十本のみしかもっておらず、少し心もとない。
この前の大きなシーサーペントの姿は見えないが、それでも十メートル以上はあるだろう。人が噛みつかれて海に引き込まれたように見えた。あの牙で噛みつかれたら大穴が開いてしまうだろう。あれでは助からない。何匹いるんだ?
なぜ、この帆船は南側に来たんだろうか? 流されたのか? 帆船の後ろが壊れている。 襲われて舵が壊れてしまったのだろう。帆船に近づくにつれて詳細な情報が目に入る。
なんだこの帆船!? 乗っているのはリザードマンばかりだ。さっきの海に引き込まれたのも、人ではなくリザードマンだったのかもしれないな。リザードマンといえばマシューさんたちを襲った盗賊を思い出し、あまりいいイメージがしない。
リザードマンとシーサーペントの首が近過ぎるため、棒手裏剣が当たらないように攻撃するのは難しい。このリザードマンは海賊なのだろうか? 助けたと思ったら背中から襲われでもしたら目も当てられない。そう考えると迂闊に助けには向かえないな。少し距離を置いてホバリングして様子を見ることにする。
なんと、船室から邪神教の狂信者が姿を現したではないか。この帆船は邪神教と関係しているようだ。このあたりでもテロ行為を働いているのだろうか?
邪神教の狂信者は、捕まえても自爆するからな。こんなところで何をしているのか知りたいが、今、船に乗り込むと自爆する可能性が高そうだ。ここで成り行きを見ているしかなさそうだな。
邪神教の狂信者がシーサーペントの口に魔石を放り込んでいる。魔石を食べたシーサーペントの様子がおかしい。更に狂暴になっているように見える。
邪神教の狂信者は、やはりおかしいようだな。シーサーペントを狂暴化させたら余計に助からないだろうに。
違うのか? 狂暴化させることが目的なのかもしれない。あの大きなシーサーペントもさっきみたいに魔石を与えられたのかもしれないな。邪神教ならそれくらいはやりそうだ。
以前、倒したミーノータウロスから魔石が二つ出てきたことがあったが、一つの魔石に違和感を感じていたんだよね。きっと、邪神教が魔物に魔石を与えて狂暴化させていたに違いない。
俺の考えが正しいとしたら、多発する特殊な魔物の発生にも説明がつく。
魔石爆弾や結界の魔道具。使い方は間違っているが、邪神教の技術力はかなり高いと言える。きっと優秀な研究者がいるのだろう。この技術力を正しい方向に使えばいいのに。
でかいシーサーペントが姿を現した。この帆船では耐えられないのではないだろうか。
俺の予想とは違い、でかいシーサーペントが大人しい。また、狂信者が魔石を口の中に投げ込んでいる。
でかいシーサーペントが帆船を守るように他のシーサーペントを攻撃し始めた。どうやっているのか分からないが、このでかいシーサーペントは操られているのではないだろうか。グラン帝国も翼竜を宝玉で操っていたからね。
でかいシーサーペントに攻撃され、他のシーサーペント達が逃げ出し始めた。
でかいシーサーペントから突然、俺に向かって水流弾が飛んで来た。俺が飛んでいることに気づかれたみたいだ。水流弾の届かない高度まで上昇する。これで水流弾が当たることはない。じっくりと観察しているが、やはりシーサーペントは操られているようだ。また、水流弾が飛んでくるがもちろん途中で失速して落ちていく。何度か発射していたが届かないと分かって諦めたみたいだな。
手持ちの棒手裏剣二十本だけでは、とても倒せるとは思えない。それに邪神教の狂信者がどこに行くのか気になる。操船はできないようなので、少し離れて観察を続けることにする。助けが来てどこかに帰るかもしれない。
しかし、こんな場所で邪神教の狂信者とリザードマンに会うとは思わなかったな。この様子だと世界中で暗躍していてもおかしくないな。
動きがなさ過ぎる。これ以上、動きが無いようなら攻撃して討伐を試みた方が良さそうだ。
一時間近く見守って来たがまったく動きがない。帆船は突然に消えたりはしないだろう。一度、戻って爆裂弾を取ってこよう。戻ったら攻撃だ。
助けになければ! 武器は棒手裏剣二十本のみしかもっておらず、少し心もとない。
この前の大きなシーサーペントの姿は見えないが、それでも十メートル以上はあるだろう。人が噛みつかれて海に引き込まれたように見えた。あの牙で噛みつかれたら大穴が開いてしまうだろう。あれでは助からない。何匹いるんだ?
なぜ、この帆船は南側に来たんだろうか? 流されたのか? 帆船の後ろが壊れている。 襲われて舵が壊れてしまったのだろう。帆船に近づくにつれて詳細な情報が目に入る。
なんだこの帆船!? 乗っているのはリザードマンばかりだ。さっきの海に引き込まれたのも、人ではなくリザードマンだったのかもしれないな。リザードマンといえばマシューさんたちを襲った盗賊を思い出し、あまりいいイメージがしない。
リザードマンとシーサーペントの首が近過ぎるため、棒手裏剣が当たらないように攻撃するのは難しい。このリザードマンは海賊なのだろうか? 助けたと思ったら背中から襲われでもしたら目も当てられない。そう考えると迂闊に助けには向かえないな。少し距離を置いてホバリングして様子を見ることにする。
なんと、船室から邪神教の狂信者が姿を現したではないか。この帆船は邪神教と関係しているようだ。このあたりでもテロ行為を働いているのだろうか?
邪神教の狂信者は、捕まえても自爆するからな。こんなところで何をしているのか知りたいが、今、船に乗り込むと自爆する可能性が高そうだ。ここで成り行きを見ているしかなさそうだな。
邪神教の狂信者がシーサーペントの口に魔石を放り込んでいる。魔石を食べたシーサーペントの様子がおかしい。更に狂暴になっているように見える。
邪神教の狂信者は、やはりおかしいようだな。シーサーペントを狂暴化させたら余計に助からないだろうに。
違うのか? 狂暴化させることが目的なのかもしれない。あの大きなシーサーペントもさっきみたいに魔石を与えられたのかもしれないな。邪神教ならそれくらいはやりそうだ。
以前、倒したミーノータウロスから魔石が二つ出てきたことがあったが、一つの魔石に違和感を感じていたんだよね。きっと、邪神教が魔物に魔石を与えて狂暴化させていたに違いない。
俺の考えが正しいとしたら、多発する特殊な魔物の発生にも説明がつく。
魔石爆弾や結界の魔道具。使い方は間違っているが、邪神教の技術力はかなり高いと言える。きっと優秀な研究者がいるのだろう。この技術力を正しい方向に使えばいいのに。
でかいシーサーペントが姿を現した。この帆船では耐えられないのではないだろうか。
俺の予想とは違い、でかいシーサーペントが大人しい。また、狂信者が魔石を口の中に投げ込んでいる。
でかいシーサーペントが帆船を守るように他のシーサーペントを攻撃し始めた。どうやっているのか分からないが、このでかいシーサーペントは操られているのではないだろうか。グラン帝国も翼竜を宝玉で操っていたからね。
でかいシーサーペントに攻撃され、他のシーサーペント達が逃げ出し始めた。
でかいシーサーペントから突然、俺に向かって水流弾が飛んで来た。俺が飛んでいることに気づかれたみたいだ。水流弾の届かない高度まで上昇する。これで水流弾が当たることはない。じっくりと観察しているが、やはりシーサーペントは操られているようだ。また、水流弾が飛んでくるがもちろん途中で失速して落ちていく。何度か発射していたが届かないと分かって諦めたみたいだな。
手持ちの棒手裏剣二十本だけでは、とても倒せるとは思えない。それに邪神教の狂信者がどこに行くのか気になる。操船はできないようなので、少し離れて観察を続けることにする。助けが来てどこかに帰るかもしれない。
しかし、こんな場所で邪神教の狂信者とリザードマンに会うとは思わなかったな。この様子だと世界中で暗躍していてもおかしくないな。
動きがなさ過ぎる。これ以上、動きが無いようなら攻撃して討伐を試みた方が良さそうだ。
一時間近く見守って来たがまったく動きがない。帆船は突然に消えたりはしないだろう。一度、戻って爆裂弾を取ってこよう。戻ったら攻撃だ。
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