末端による異世界侵略日記

 異世界が異世界を侵略するのに必要なものとは何か。それはダントツで「情報」と言えるだろう。
 異世界帝国ドラバレティは危惧していた。世界を統一したのも束の間、異世界という存在があることに。そして今までの経験から気づいてしまった。やられる前にやらなければならないということに。
 その日、別世界の国を侵略すべく帝国は異世界へスパイを送った。世界を侵略すべくスパイとしてやってきた異世界人であるエレセ。本国の待望である世界征服を叶えんために、日々奔走に明け暮れる。
 これは帝国から送り込まれた下っ端であるエレセが世界を滅ぼすために裏方に徹する物語...。


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