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7. セイゴー上層部
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大糸としては、一日中真由美と技術指導室内で二人きりで過ごしたかったが、そうはいかない。そもそも仕事は山積みだし、それに、あまり長い時間女子社員と二人で指導室に籠ると、執行部からの評価が悪くなることを大糸は知っていた。真由美の若い肢体を名残惜しみながら二人でシャワーを浴びると、それぞれすぐに自分の仕事場に戻った。
取締役役員に昇進せねばならない。美しい真由美の肢体を思い浮かべながら、大糸は改めてそのための戦略を練ることにした。セイゴーのトップに君臨するのは、社長以下10名の取締役役員である。役員の定員は厳密に定められているため、大糸が昇進するためには、誰かに辞めてもらわなければならない。
社長の宗谷義昭はまだ男盛りの47歳。創業者である先代社長の息子だが、世襲2代目とは思えない辣腕ぶりで、跡を継いでからわずか10年でセイゴーの年商を3倍以上に増やした。セイゴー社内で、この社長に面と向かってものが言えるのは、今は会長職に退いて悠々自適の生活を送っている先代社長くらいであろう。世界有数の資産家に名を連ねる一方で、母親譲りの甘いマスクから、女子社員の絶大な人気を誇る。もっとも、セイゴーの女子社員は、入社後の研修やその他で、社長を含めた役員は神と同様であり、彼らに自分の身体を捧げることは何よりも幸せであることを徹底的に洗脳されるため、例え社長がブサイクであったとしても同じくらいモテたと思われるが。
宗谷社長が有能なのには理由がある。なにせ、100人近いライバルとの競争の上で選ばれた社長なのだ。先代社長の宗谷義晴は、その生涯で150人近い妻に200人もの子を産ませた。そのうち半分が男子であり、その中から次期社長として選抜されたのが現在の宗谷社長である。先代社長は、世襲でありながら有能な人物が代々社長に選ばれるように、セイゴーを社長専用のハーレムに作り上げたと言っても過言ではない。全ての女子社員は、社長が求めれば喜んで股を開き、中出しを受け入れる。また、男子社員による托卵は最大の脅威であるため、それを防止するために様々な策が講じられている。セイゴーにあって、社長と会長の他に女子社員への種付けが許されているのは、その他9名の取締役役員―3人の専務と6人の常務に限定されている。彼らはいつでも一般女子社員に中出しすることが許されている。ただし、一度社長が手を付けた一般女子社員に対しては、その後生理が来るまでは、他の役員が種付けすることは固く禁止されている。こうして、役員同士で同じ女子社員を共有することで、取締役の連帯感を生みだしているのだ。下々の者たちが「同じ釜の飯を食う」のと同じ感覚である。加えて、これら役員は自分専属の秘書を持ち、その秘書に任命した女子社員は、他の役員から手を出されることなく、自分だけの愛人として囲うことができる。
こういうシステムである以上、当然ながら、女子社員は次々に孕んでいく。孕んだ女子社員には、孕ませた役員と結婚する権利が与えられる。ただし、社長以外の役員は妻にできる数に限度があり、その限度を超えると役員としての立場が危うくなるため、これはと決めた相手以外にはなるべく避妊するようにしているのが現状である。
社内各部の部長に、自分の部に所属する女子社員への性指導を許可したのも、先代社長の卓見である。入社した社員のうち、役員にまで昇進できる者はごく限られる。ほとんどの社員は、そこまで行きつくことなく定年を迎えることになる。だが、部長となると、それなりに成果を挙げれば定年までには昇進も可能だ。こうして、セイゴーに入社する男子社員の多くは、部長職に就くことがその目的となる。自分の周りにいる美貌の女子社員たちを、部長になれば好きなだけ抱くことができるのだ。他社より給料が安くとも、労働環境がブラックであろうとも、そこに希望がある限り、男子社員はセイゴーのためにひたすら貢献し続けるのである。
取締役役員に昇進せねばならない。美しい真由美の肢体を思い浮かべながら、大糸は改めてそのための戦略を練ることにした。セイゴーのトップに君臨するのは、社長以下10名の取締役役員である。役員の定員は厳密に定められているため、大糸が昇進するためには、誰かに辞めてもらわなければならない。
社長の宗谷義昭はまだ男盛りの47歳。創業者である先代社長の息子だが、世襲2代目とは思えない辣腕ぶりで、跡を継いでからわずか10年でセイゴーの年商を3倍以上に増やした。セイゴー社内で、この社長に面と向かってものが言えるのは、今は会長職に退いて悠々自適の生活を送っている先代社長くらいであろう。世界有数の資産家に名を連ねる一方で、母親譲りの甘いマスクから、女子社員の絶大な人気を誇る。もっとも、セイゴーの女子社員は、入社後の研修やその他で、社長を含めた役員は神と同様であり、彼らに自分の身体を捧げることは何よりも幸せであることを徹底的に洗脳されるため、例え社長がブサイクであったとしても同じくらいモテたと思われるが。
宗谷社長が有能なのには理由がある。なにせ、100人近いライバルとの競争の上で選ばれた社長なのだ。先代社長の宗谷義晴は、その生涯で150人近い妻に200人もの子を産ませた。そのうち半分が男子であり、その中から次期社長として選抜されたのが現在の宗谷社長である。先代社長は、世襲でありながら有能な人物が代々社長に選ばれるように、セイゴーを社長専用のハーレムに作り上げたと言っても過言ではない。全ての女子社員は、社長が求めれば喜んで股を開き、中出しを受け入れる。また、男子社員による托卵は最大の脅威であるため、それを防止するために様々な策が講じられている。セイゴーにあって、社長と会長の他に女子社員への種付けが許されているのは、その他9名の取締役役員―3人の専務と6人の常務に限定されている。彼らはいつでも一般女子社員に中出しすることが許されている。ただし、一度社長が手を付けた一般女子社員に対しては、その後生理が来るまでは、他の役員が種付けすることは固く禁止されている。こうして、役員同士で同じ女子社員を共有することで、取締役の連帯感を生みだしているのだ。下々の者たちが「同じ釜の飯を食う」のと同じ感覚である。加えて、これら役員は自分専属の秘書を持ち、その秘書に任命した女子社員は、他の役員から手を出されることなく、自分だけの愛人として囲うことができる。
こういうシステムである以上、当然ながら、女子社員は次々に孕んでいく。孕んだ女子社員には、孕ませた役員と結婚する権利が与えられる。ただし、社長以外の役員は妻にできる数に限度があり、その限度を超えると役員としての立場が危うくなるため、これはと決めた相手以外にはなるべく避妊するようにしているのが現状である。
社内各部の部長に、自分の部に所属する女子社員への性指導を許可したのも、先代社長の卓見である。入社した社員のうち、役員にまで昇進できる者はごく限られる。ほとんどの社員は、そこまで行きつくことなく定年を迎えることになる。だが、部長となると、それなりに成果を挙げれば定年までには昇進も可能だ。こうして、セイゴーに入社する男子社員の多くは、部長職に就くことがその目的となる。自分の周りにいる美貌の女子社員たちを、部長になれば好きなだけ抱くことができるのだ。他社より給料が安くとも、労働環境がブラックであろうとも、そこに希望がある限り、男子社員はセイゴーのためにひたすら貢献し続けるのである。
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