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第3章 楽園
第66話 参上
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「いやぁ『温泉街』とは素晴らしいものだな! それにあの『マレットゴルフ』という遊びも中々面白かったぞ!老体のワシにピッタリであったわ!」
温泉につかって浴衣に着替えた父上が、酒を呑みながら楽しそうに語りだす。『温泉街』の森林コースに設営されたマレットゴルフが気に入ったのか、自分専用の道具を作るとまで豪語していた。
本来であればベイブス山脈は魔獣が多く出現するため、森の中で遊んだりすることはできない。だがソフィアの開発した『魔獣除け結界』のお陰で、魔獣を気にせず遊ぶことが出来るのだ。
もちろん、結界なんて名前を付けているが実際は『ブスレシア』と呼ばれる、超臭い魔物を媒介にした魔獣除けを作ったそうなのだが。
そんな感じで上機嫌の父上だったが、その横でセイルスが少し不満そうな顔でペンを走らせていた。
「そうですね。ただ、陛下がお楽しみになられるには、改善が必要かと思います。いくら魔獣対策の結界があるとはいえ、安全性は確認出来ていませんから」
「なんじゃセイルス! そんなこと言ってお主も楽しんでおったではないか!」
「それとこれとは別です、陛下」
父上の小言に対し、淡々とした様子で返して見せるセイルス。
そんなつれない態度を見せながらも、セイルスはちゃっかり浴衣に着替えていた。彼もこの『温泉街』を十分に楽しんでくれたのだろう。だがその一方で、彼の前に置かれた食事はあまり減ってはいなかった。
今日のためにベイブス山脈で採った山菜の天ぷらや、わざわざ買い付けてきた高級肉のコースだというのに。まさかお気に召さなかったのか?
そう思ったのだが、セイルスの表情を見てその不安は直ぐ消え去った。彼は自分の前に並べられた食事を見て、悔しそうに唇を噛み締めていたのだ。食べることが出来ず、悔しくてたまらないのだろう。
だがその責任はセイルス自身にある。ここに来るまでの道中、屋台で出された食事のすべてを『評価のためですので』と言って食べつくしていたのだから。
「ハハハ!いやはや、楽しんでいただけたようで何よりでございます!我々も準備した甲斐がありますなぁ、アルス殿下!」
「あ、ああ……」
そんなセイルスの気持ちも考えず、バクバクと飯を食らいながら空気の読めない発言をするルーミヤット子爵。そんな子爵に対し、俺は乾いた笑みを浮かべることしかできなかった。
そんな子爵を睨みつけるセイルス。その視線に気づいていないのか、子爵は酒と食事を楽しんでいる。
その姿を見たセイルスは、ものすごい勢いでペンを走らせて手に持っていたノートに何かを書き残していた。もしかしたら子爵の愚痴でも書いているのかもしれない。
「ふぅ……アルス殿下。今回の視察の結果についてですが、後日追ってご連絡致します。多少の改善はして頂くことになるかと思いますが、恐らく『療養地』の認定については問題ないでしょう」
「本当ですか!? それは良かった!」
セイルスの言葉に、俺は食事の手を止めて喜びを露にする。ここが『療養地』になれば、俺の計画は完了だ。ルーミヤット子爵が苦汁をなめる日も近いだろう。
だがそんな俺の期待を余所に、セイルスは少し険しい表情を浮かべて見せた。
「しかしその他にいくつかの問題があるのも事実です」
「も、問題ですか!? それはいったいなんなのでしょう!」
俺達の会話を聞いていたのか、セイルスが口にした『問題』という言葉を聞き、ルーミヤット子爵が焦ったように会話に割り込んで来た。
そんな子爵に嫌気がさしたように、セイルスは深く息を吐いて見せる。だが話を進めなければならなかったため、セイルスは子爵の方に少し体をずらしてから語り始めた。
「まず初めに、『療養地』にはその地を管理する『管理者』が必要なことをご存知でしょうか?」
セイルスの語りに、俺はコクリと頷く。俺はソレを主軸にして子爵と契約を結んだのだから。子爵も同じように、頷いて見せた。
それを見たセイルスは、手に持っていたノートを一枚めくり、再び語りだす。
「その『管理者』には国から毎年資金が支給され、その他にもいくつか褒美が与えられます。本来であればその『管理者』は、この『温泉街』があるエドハス領の領主であるルーミヤット子爵となりますが……」
そう言い終わると、セイルスはノートから顔を上げて俺達の方へ眼を向ける。急に眼を向けられた子爵は緊張した様子でもう一度頷いていた。子爵の緊張が俺にも伝わってきたのか、手のひらに汗がにじみ始める。
セイルスの言う問題とやらが俺にも予想が出来なかった。そんな俺達の表情を確認した後、セイルスは子爵を見つめながら口を開いた。
「今回、ルーミヤット子爵は土地を提供したのみで『温泉街』の建設には一切関わっていないと伺っております。そうなりますと、建設者であるアルス殿下には一切の利益がございません。その点についてはどうお考えでしょう?」
セイルスにそう問われると、子爵は不安げな表情から一変して安堵の笑みを浮かべて見せた。
「それについては既に私共の間で話は済んでおります! 『管理者』はアルス殿下に一任すると! 契約も結んでおりますのでご安心ください!」
子爵はそう口にしながら俺の方へと顔を向ける。それにつられるように、セイルスも俺の方へ視線を送ってきた。俺はただ黙ってセイルスの目を見つめ返す。
それを見たセイルスは「なるほど」と呟いた後、ノートにペンを走らせた。
「そうでしたか。それならば『管理者』については問題ありませんね」
セイルスの一言に、俺と子爵は安堵の息を吐く。だがセイルスが無言でノートをめくり始めたことで、俺達は不安に思い始める。そして案の定その不安は的中する。
「ですがそうなると新たに一つ問題が発生いたします」
セイルスが再び『問題』と口にしたとき、俺は思わずつばを飲み込んだ。あと一歩で計画も完了だというのに、その一歩が近いようで遠い。どうか些細な問題であってくれ。
俺はそう願いながら、セイルスの次の言葉を待った。
「本来『療養地』は陛下がお疲れを癒す際に利用する地でございます。ですがこの『温泉街』は特例として観光地としても利用されることになるでしょう」
ノートを見ながら、確認するようにゆっくりと言葉を続けていくセイルス。
「そこで問題になるのが納税の義務でございます。本来『療養地』からは利益が発生しないため、納税の義務はありません。その規則は今回の場合も適用されるため、この地から発生される利益は、エドハス領の税収には還元されません。問題はありませんか?」
「ええ、勿論でございます!国王陛下の『療養地』が我が領内にあるということだけで、大変名誉なことでございますから!」
「そうですか。ではそのように報告させていただきます」
ルーミヤット子爵の回答を聞き、セイルスは再びノートにペンを走らせていく。これですべての問題が解決されたのか、セイルスが俺達の方をみて「以上になります」と告げた。それを聞いて、子爵が安堵の表情を浮かべる。
「いやぁ無事に終わって良かったですなぁアルス殿下!今後とも是非良きお付き合いをして頂きたいものです!」
俺の元に歩み寄りながら、右手を差し出してくるルーミヤット子爵。その右手が、セレスティアの失われた右手と重なり、俺は思わず拳を握りしめた。怒りを抑えるために、深く息を吸い込む。
そして子爵の手を握ることなく、俺はニコリと微笑み返してやった。俺の行動が理解できず、戸惑いを見せるルーミヤット子爵。
まぁ分かるはずもないだろう。まさか天国から地獄に突き落とされることになるなんて、想像もつかないだろうからな。
この微笑は、まだ笑うことの出来ないセレスティアに代わって俺が送る、憎悪と憐みを込めたもの。あと少しすれば、奴もこの意味に気付くことになるだろう。
そして、子爵に死の宣告を告げる音色がドアの奥から鳴り始めた。ギシギシと床が鳴る音の後に、ふすまがトントンと叩かれる。
「失礼いたします。アルス様、お客様がご到着なされました」
ふすまの向こうからルナの声が聞こえ、俺を除く三人は全員「客?」と驚いた様子で俺の顔を覗き込んできた。俺はただ子爵の顔を真直ぐに見つめたまま、静かにルナへ返事をする。
「そうか。それじゃあここへご案内してくれ」
「そうおっしゃると思いまして、既にこちらご案内させて頂きました」
俺とルナのやり取りに、理解が追い付かず困惑の表情を浮かべる三人。その三人の意識を奪うかのような轟音と共に、ふすまが勢いよく開かれた。
「ハハハ!久しぶりだな、アルスよ!元気にしていたか!」
そこから現れたシェスカ姉様の姿を見て、三人は益々動揺した姿を見せるのだった。
温泉につかって浴衣に着替えた父上が、酒を呑みながら楽しそうに語りだす。『温泉街』の森林コースに設営されたマレットゴルフが気に入ったのか、自分専用の道具を作るとまで豪語していた。
本来であればベイブス山脈は魔獣が多く出現するため、森の中で遊んだりすることはできない。だがソフィアの開発した『魔獣除け結界』のお陰で、魔獣を気にせず遊ぶことが出来るのだ。
もちろん、結界なんて名前を付けているが実際は『ブスレシア』と呼ばれる、超臭い魔物を媒介にした魔獣除けを作ったそうなのだが。
そんな感じで上機嫌の父上だったが、その横でセイルスが少し不満そうな顔でペンを走らせていた。
「そうですね。ただ、陛下がお楽しみになられるには、改善が必要かと思います。いくら魔獣対策の結界があるとはいえ、安全性は確認出来ていませんから」
「なんじゃセイルス! そんなこと言ってお主も楽しんでおったではないか!」
「それとこれとは別です、陛下」
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そんなつれない態度を見せながらも、セイルスはちゃっかり浴衣に着替えていた。彼もこの『温泉街』を十分に楽しんでくれたのだろう。だがその一方で、彼の前に置かれた食事はあまり減ってはいなかった。
今日のためにベイブス山脈で採った山菜の天ぷらや、わざわざ買い付けてきた高級肉のコースだというのに。まさかお気に召さなかったのか?
そう思ったのだが、セイルスの表情を見てその不安は直ぐ消え去った。彼は自分の前に並べられた食事を見て、悔しそうに唇を噛み締めていたのだ。食べることが出来ず、悔しくてたまらないのだろう。
だがその責任はセイルス自身にある。ここに来るまでの道中、屋台で出された食事のすべてを『評価のためですので』と言って食べつくしていたのだから。
「ハハハ!いやはや、楽しんでいただけたようで何よりでございます!我々も準備した甲斐がありますなぁ、アルス殿下!」
「あ、ああ……」
そんなセイルスの気持ちも考えず、バクバクと飯を食らいながら空気の読めない発言をするルーミヤット子爵。そんな子爵に対し、俺は乾いた笑みを浮かべることしかできなかった。
そんな子爵を睨みつけるセイルス。その視線に気づいていないのか、子爵は酒と食事を楽しんでいる。
その姿を見たセイルスは、ものすごい勢いでペンを走らせて手に持っていたノートに何かを書き残していた。もしかしたら子爵の愚痴でも書いているのかもしれない。
「ふぅ……アルス殿下。今回の視察の結果についてですが、後日追ってご連絡致します。多少の改善はして頂くことになるかと思いますが、恐らく『療養地』の認定については問題ないでしょう」
「本当ですか!? それは良かった!」
セイルスの言葉に、俺は食事の手を止めて喜びを露にする。ここが『療養地』になれば、俺の計画は完了だ。ルーミヤット子爵が苦汁をなめる日も近いだろう。
だがそんな俺の期待を余所に、セイルスは少し険しい表情を浮かべて見せた。
「しかしその他にいくつかの問題があるのも事実です」
「も、問題ですか!? それはいったいなんなのでしょう!」
俺達の会話を聞いていたのか、セイルスが口にした『問題』という言葉を聞き、ルーミヤット子爵が焦ったように会話に割り込んで来た。
そんな子爵に嫌気がさしたように、セイルスは深く息を吐いて見せる。だが話を進めなければならなかったため、セイルスは子爵の方に少し体をずらしてから語り始めた。
「まず初めに、『療養地』にはその地を管理する『管理者』が必要なことをご存知でしょうか?」
セイルスの語りに、俺はコクリと頷く。俺はソレを主軸にして子爵と契約を結んだのだから。子爵も同じように、頷いて見せた。
それを見たセイルスは、手に持っていたノートを一枚めくり、再び語りだす。
「その『管理者』には国から毎年資金が支給され、その他にもいくつか褒美が与えられます。本来であればその『管理者』は、この『温泉街』があるエドハス領の領主であるルーミヤット子爵となりますが……」
そう言い終わると、セイルスはノートから顔を上げて俺達の方へ眼を向ける。急に眼を向けられた子爵は緊張した様子でもう一度頷いていた。子爵の緊張が俺にも伝わってきたのか、手のひらに汗がにじみ始める。
セイルスの言う問題とやらが俺にも予想が出来なかった。そんな俺達の表情を確認した後、セイルスは子爵を見つめながら口を開いた。
「今回、ルーミヤット子爵は土地を提供したのみで『温泉街』の建設には一切関わっていないと伺っております。そうなりますと、建設者であるアルス殿下には一切の利益がございません。その点についてはどうお考えでしょう?」
セイルスにそう問われると、子爵は不安げな表情から一変して安堵の笑みを浮かべて見せた。
「それについては既に私共の間で話は済んでおります! 『管理者』はアルス殿下に一任すると! 契約も結んでおりますのでご安心ください!」
子爵はそう口にしながら俺の方へと顔を向ける。それにつられるように、セイルスも俺の方へ視線を送ってきた。俺はただ黙ってセイルスの目を見つめ返す。
それを見たセイルスは「なるほど」と呟いた後、ノートにペンを走らせた。
「そうでしたか。それならば『管理者』については問題ありませんね」
セイルスの一言に、俺と子爵は安堵の息を吐く。だがセイルスが無言でノートをめくり始めたことで、俺達は不安に思い始める。そして案の定その不安は的中する。
「ですがそうなると新たに一つ問題が発生いたします」
セイルスが再び『問題』と口にしたとき、俺は思わずつばを飲み込んだ。あと一歩で計画も完了だというのに、その一歩が近いようで遠い。どうか些細な問題であってくれ。
俺はそう願いながら、セイルスの次の言葉を待った。
「本来『療養地』は陛下がお疲れを癒す際に利用する地でございます。ですがこの『温泉街』は特例として観光地としても利用されることになるでしょう」
ノートを見ながら、確認するようにゆっくりと言葉を続けていくセイルス。
「そこで問題になるのが納税の義務でございます。本来『療養地』からは利益が発生しないため、納税の義務はありません。その規則は今回の場合も適用されるため、この地から発生される利益は、エドハス領の税収には還元されません。問題はありませんか?」
「ええ、勿論でございます!国王陛下の『療養地』が我が領内にあるということだけで、大変名誉なことでございますから!」
「そうですか。ではそのように報告させていただきます」
ルーミヤット子爵の回答を聞き、セイルスは再びノートにペンを走らせていく。これですべての問題が解決されたのか、セイルスが俺達の方をみて「以上になります」と告げた。それを聞いて、子爵が安堵の表情を浮かべる。
「いやぁ無事に終わって良かったですなぁアルス殿下!今後とも是非良きお付き合いをして頂きたいものです!」
俺の元に歩み寄りながら、右手を差し出してくるルーミヤット子爵。その右手が、セレスティアの失われた右手と重なり、俺は思わず拳を握りしめた。怒りを抑えるために、深く息を吸い込む。
そして子爵の手を握ることなく、俺はニコリと微笑み返してやった。俺の行動が理解できず、戸惑いを見せるルーミヤット子爵。
まぁ分かるはずもないだろう。まさか天国から地獄に突き落とされることになるなんて、想像もつかないだろうからな。
この微笑は、まだ笑うことの出来ないセレスティアに代わって俺が送る、憎悪と憐みを込めたもの。あと少しすれば、奴もこの意味に気付くことになるだろう。
そして、子爵に死の宣告を告げる音色がドアの奥から鳴り始めた。ギシギシと床が鳴る音の後に、ふすまがトントンと叩かれる。
「失礼いたします。アルス様、お客様がご到着なされました」
ふすまの向こうからルナの声が聞こえ、俺を除く三人は全員「客?」と驚いた様子で俺の顔を覗き込んできた。俺はただ子爵の顔を真直ぐに見つめたまま、静かにルナへ返事をする。
「そうか。それじゃあここへご案内してくれ」
「そうおっしゃると思いまして、既にこちらご案内させて頂きました」
俺とルナのやり取りに、理解が追い付かず困惑の表情を浮かべる三人。その三人の意識を奪うかのような轟音と共に、ふすまが勢いよく開かれた。
「ハハハ!久しぶりだな、アルスよ!元気にしていたか!」
そこから現れたシェスカ姉様の姿を見て、三人は益々動揺した姿を見せるのだった。
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