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第2話 ハルスの街
第50話 寝耳に水
しおりを挟む 工事が着工してから一週間後。俺は工事中の第五区画へ顔を出すわけにもいかず、暇つぶしを兼ねてスネイデルの肉料理屋『トカゲの尻尾』へ訪れていた。
前世で作ってきた肉料理を教えて数日。始めは不安がっていたスネイデルだったが、その腕は見る見るうちに成長を遂げていた。
「んー美味い!よくここまで頑張ったな、スネイデル!もうお前に言うことは何もない!」
「ありがとうございます!これも全てアルス様の指導のお陰です!」
「そんな謙遜するな!間違いなく、この『特製ボア丼』はお前の努力の結晶が生み出した一品だ!これからも自信をもって作るんだぞ!」
スネイデルを褒めながら、目の前のかつ丼こと『ボア丼』を口に運んでいく。前世のように調味料が潤沢にあるわけではない中で、よくここまでの味を出せたと思う。それほどまでに、この料理は完成していた。
それなのに、今この店には俺とルナとスネイデル一家以外誰もいない。時刻は十二時を回り、お腹が減る頃だというのに、客が店に来ることはなかった。
「それにしても、客が来ないな。やっぱり多少強引でもサクラを雇って客引きした方が良かったんじゃないか?」
ボア丼を平らげた口で俺がそう告げると、スネイデルは首を横に振って見せる。
「いえ、大丈夫です!これだけ美味しいものを作れるようになったんです!時間が経てばお客様も来るようになりますよ!」
「お前がそう言うなら良いんだが。何か問題が起きたらすぐに俺に言えよ?」
「はい!」
俺の言葉にスネイデルは元気よく返事をしたが、結局それから二週間ほどが経っても、店に客が来ることはなかった。大丈夫か心配になったが、俺にも仕事があったためそれ以降スネイデルの店に行く暇が取れず。
状況を確認できたのは工事が始まってから一カ月程が経った日のことだった。
◇
丁度その日、俺は仕事に追われて屋敷にこもっていた。
「はぁ……なんでこうなるんだ。追加の移住希望者が二千人も居るなんて聞いてないぞ」
目の前に置かれた書類を眺めながら、ぶつくさと文句をつぶやく。
正直に言えばこうなることは予想がついていた。俺が魔族優遇の政策をうったところで、その情報が他領地に伝わるのには時間がかかる。情報が伝わるころには先駆者の後を追うように、移住する者達が出てくるというわけだ。
俺が眉間にしわを寄せていると、黙って様子を見ていたルイスが俺に問いかけてきた。
「いかがいたしましょう。これ以上の受け入れは、ルーミヤット子爵に言いがかりをつけられる可能性がございますが」
「そんなこと俺だって分かってる……ただここで受け入れを拒否したら、間違いなく死人が出るぞ」
そう答えると、ルイスは再び黙り込んでしまった。俺の立場上、これ以上の移住者は受け入れることは出来ない。しかしそうなれば、覚悟を決めて移住してきた民を見捨てることになる。その決断をする覚悟が俺にはなかったのだ。
「仕方ない。ルーミヤット子爵には『民の安全を確保するべく、一時的に移住を引き受ける。状況を見て移住者達を返還する』と文を出してくれ」
「承知いたしました」
俺の指示を聞き、ルイスは部屋から出ていく。一人残された部屋で、俺は天井を見つめながら大きく息を吐いた。
「はぁぁぁぁ……俺も移住してぇなぁ!どうせなら海が見える景色の良い領地に行きてぇよぉ!」
そんな馬鹿なことを言っても、実現することなんて出来やしないのは分かっているのだが、口にせずにはいられなかった。この面倒な状況から一秒でも早く逃げ出したい。その気持ちが湯水のように溢れ出して、止められなかった。
それから暫く駄々をこねて一人喚いていると、突然部屋の扉が叩かれた。俺は慌てて姿勢を戻し、入室の許可を与える。すると手に数枚の紙を持ったルナが入ってきた。
「何だ、ルナか。何かあったのか?」
「冒険者協会より、工事の進捗報告書が届きました」
「あー分かった。報告してくれ」
ノックの相手がルナだったことで、俺は再びだらけた態度を取り始める。そんな俺を見つめながら、ルナは淡々とした様子で工事の進捗状況を報告し始めた。
「畏まりました。現在、第五区画の整備は六割ほど完了しているとのことです」
「六割かー。じゃああと一ヶ月もすれば居住区は完成するってことだな?」
報告を聞いて俺は少し安堵する。これなら次の移住者達を受け入れることも可能になるだろう。問題はその後にどうやってサイクス領に移住者達を返還するかだな。まぁ適当に理由をつけて返還すればいいだろう。
そんな風に楽観的に考えていると、ルナが俺の問いかけに対し首を横に振って見せた。
「いえ。居住区は既に整備が完了しており、移住者達の住み分けも終えているとのことです。ですので、護衛依頼を受けていた冒険者達も引き上げさせたそうです」
「ん?じゃあ全部終わってるじゃないか。後の四割はなんなんだ?」
話の内容を耳にし、俺の頭の上には疑問符が浮かんでいた。今回の工事は第五区画の整備及び移住者達が暮らす居住区の建築だ。それが済んでいるのであれば、工事の進捗率は十割のはず。だがルナは先程、工事の進捗率は六割だと言っていた。
残りの四割が分からず困惑の表情を浮かべていると、ルナの口から信じられない言葉が飛び出した。
「残りの四割はコンサートホールですね」
「……はぁ?」
俺は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
コ、コンサートホール?それってあれか?歌ったり演奏したりする舞台のことか?いやおそらく俺の聞き間違いだろう。移住者達がそんなものを作る筈がない。
「すまん。ちょっと耳が聞こえづらくなってたようだ。もう一度言ってくれるか?」
「はい。残りの四割はコンサートホールのようです」
再度俺の耳に入ってきた言葉。今度は聞き違いしたなんて言えなかった。はっきりと聞こえてしまったのだから。
「なぁんだそれぇ!コンサートホール作れなんて一言も指示してないぞ、俺は!」
俺の頭の片隅にすら存在していなかった建造物を作っていると知り、俺は思わず声を荒げた。ルナに文句を言っても仕方が無いのだが、堪えることが出来ず文句をぶちまけていく。
「どう考えても必要ないだろ!ていうか、予算は何処から出てるんだ!そんな大きな建築物作る予算、オルトが捻出できるわけないだろう!」
「資料によると、予算オーバーはしていないようです。もしかすると、余った予算で小規模のコンサートホールを作っているのかもしれません」
ルナはそう言って手に持っていた資料を俺に渡してきた。それを奪い取るような勢いで掴み取り、読み逃しの無いように目をかっぴらいて確認していく。
だがどこを見ても、予算の追加があったという記載は見当たらなかった。その事実に俺は僅かながら安堵しホッと胸を撫でおろす。
「良かった……どうやらルナの言う通り、コンサートホールの規模は小さいようだ」
そう呟きながら俺はニヤリと笑みを零していた。
これは絶好のチャンスが到来したのではないかと。予算内とはいえ、俺の指示を無視して許可なくコンサートホールを建築しているのだ。俺自ら第五区画に赴いて説教することで、更に不平不満を買うことの出来るまたとない機会。
そうと決まれば即行動に移らねば。
「ルナ!馬車を用意してくれ!今から第五区画にむかうぞ!」
「畏まりました」
こうして俺は工事が始まって以来初めて、第五区画へと足を踏み入れることとなったのだった。
前世で作ってきた肉料理を教えて数日。始めは不安がっていたスネイデルだったが、その腕は見る見るうちに成長を遂げていた。
「んー美味い!よくここまで頑張ったな、スネイデル!もうお前に言うことは何もない!」
「ありがとうございます!これも全てアルス様の指導のお陰です!」
「そんな謙遜するな!間違いなく、この『特製ボア丼』はお前の努力の結晶が生み出した一品だ!これからも自信をもって作るんだぞ!」
スネイデルを褒めながら、目の前のかつ丼こと『ボア丼』を口に運んでいく。前世のように調味料が潤沢にあるわけではない中で、よくここまでの味を出せたと思う。それほどまでに、この料理は完成していた。
それなのに、今この店には俺とルナとスネイデル一家以外誰もいない。時刻は十二時を回り、お腹が減る頃だというのに、客が店に来ることはなかった。
「それにしても、客が来ないな。やっぱり多少強引でもサクラを雇って客引きした方が良かったんじゃないか?」
ボア丼を平らげた口で俺がそう告げると、スネイデルは首を横に振って見せる。
「いえ、大丈夫です!これだけ美味しいものを作れるようになったんです!時間が経てばお客様も来るようになりますよ!」
「お前がそう言うなら良いんだが。何か問題が起きたらすぐに俺に言えよ?」
「はい!」
俺の言葉にスネイデルは元気よく返事をしたが、結局それから二週間ほどが経っても、店に客が来ることはなかった。大丈夫か心配になったが、俺にも仕事があったためそれ以降スネイデルの店に行く暇が取れず。
状況を確認できたのは工事が始まってから一カ月程が経った日のことだった。
◇
丁度その日、俺は仕事に追われて屋敷にこもっていた。
「はぁ……なんでこうなるんだ。追加の移住希望者が二千人も居るなんて聞いてないぞ」
目の前に置かれた書類を眺めながら、ぶつくさと文句をつぶやく。
正直に言えばこうなることは予想がついていた。俺が魔族優遇の政策をうったところで、その情報が他領地に伝わるのには時間がかかる。情報が伝わるころには先駆者の後を追うように、移住する者達が出てくるというわけだ。
俺が眉間にしわを寄せていると、黙って様子を見ていたルイスが俺に問いかけてきた。
「いかがいたしましょう。これ以上の受け入れは、ルーミヤット子爵に言いがかりをつけられる可能性がございますが」
「そんなこと俺だって分かってる……ただここで受け入れを拒否したら、間違いなく死人が出るぞ」
そう答えると、ルイスは再び黙り込んでしまった。俺の立場上、これ以上の移住者は受け入れることは出来ない。しかしそうなれば、覚悟を決めて移住してきた民を見捨てることになる。その決断をする覚悟が俺にはなかったのだ。
「仕方ない。ルーミヤット子爵には『民の安全を確保するべく、一時的に移住を引き受ける。状況を見て移住者達を返還する』と文を出してくれ」
「承知いたしました」
俺の指示を聞き、ルイスは部屋から出ていく。一人残された部屋で、俺は天井を見つめながら大きく息を吐いた。
「はぁぁぁぁ……俺も移住してぇなぁ!どうせなら海が見える景色の良い領地に行きてぇよぉ!」
そんな馬鹿なことを言っても、実現することなんて出来やしないのは分かっているのだが、口にせずにはいられなかった。この面倒な状況から一秒でも早く逃げ出したい。その気持ちが湯水のように溢れ出して、止められなかった。
それから暫く駄々をこねて一人喚いていると、突然部屋の扉が叩かれた。俺は慌てて姿勢を戻し、入室の許可を与える。すると手に数枚の紙を持ったルナが入ってきた。
「何だ、ルナか。何かあったのか?」
「冒険者協会より、工事の進捗報告書が届きました」
「あー分かった。報告してくれ」
ノックの相手がルナだったことで、俺は再びだらけた態度を取り始める。そんな俺を見つめながら、ルナは淡々とした様子で工事の進捗状況を報告し始めた。
「畏まりました。現在、第五区画の整備は六割ほど完了しているとのことです」
「六割かー。じゃああと一ヶ月もすれば居住区は完成するってことだな?」
報告を聞いて俺は少し安堵する。これなら次の移住者達を受け入れることも可能になるだろう。問題はその後にどうやってサイクス領に移住者達を返還するかだな。まぁ適当に理由をつけて返還すればいいだろう。
そんな風に楽観的に考えていると、ルナが俺の問いかけに対し首を横に振って見せた。
「いえ。居住区は既に整備が完了しており、移住者達の住み分けも終えているとのことです。ですので、護衛依頼を受けていた冒険者達も引き上げさせたそうです」
「ん?じゃあ全部終わってるじゃないか。後の四割はなんなんだ?」
話の内容を耳にし、俺の頭の上には疑問符が浮かんでいた。今回の工事は第五区画の整備及び移住者達が暮らす居住区の建築だ。それが済んでいるのであれば、工事の進捗率は十割のはず。だがルナは先程、工事の進捗率は六割だと言っていた。
残りの四割が分からず困惑の表情を浮かべていると、ルナの口から信じられない言葉が飛び出した。
「残りの四割はコンサートホールですね」
「……はぁ?」
俺は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
コ、コンサートホール?それってあれか?歌ったり演奏したりする舞台のことか?いやおそらく俺の聞き間違いだろう。移住者達がそんなものを作る筈がない。
「すまん。ちょっと耳が聞こえづらくなってたようだ。もう一度言ってくれるか?」
「はい。残りの四割はコンサートホールのようです」
再度俺の耳に入ってきた言葉。今度は聞き違いしたなんて言えなかった。はっきりと聞こえてしまったのだから。
「なぁんだそれぇ!コンサートホール作れなんて一言も指示してないぞ、俺は!」
俺の頭の片隅にすら存在していなかった建造物を作っていると知り、俺は思わず声を荒げた。ルナに文句を言っても仕方が無いのだが、堪えることが出来ず文句をぶちまけていく。
「どう考えても必要ないだろ!ていうか、予算は何処から出てるんだ!そんな大きな建築物作る予算、オルトが捻出できるわけないだろう!」
「資料によると、予算オーバーはしていないようです。もしかすると、余った予算で小規模のコンサートホールを作っているのかもしれません」
ルナはそう言って手に持っていた資料を俺に渡してきた。それを奪い取るような勢いで掴み取り、読み逃しの無いように目をかっぴらいて確認していく。
だがどこを見ても、予算の追加があったという記載は見当たらなかった。その事実に俺は僅かながら安堵しホッと胸を撫でおろす。
「良かった……どうやらルナの言う通り、コンサートホールの規模は小さいようだ」
そう呟きながら俺はニヤリと笑みを零していた。
これは絶好のチャンスが到来したのではないかと。予算内とはいえ、俺の指示を無視して許可なくコンサートホールを建築しているのだ。俺自ら第五区画に赴いて説教することで、更に不平不満を買うことの出来るまたとない機会。
そうと決まれば即行動に移らねば。
「ルナ!馬車を用意してくれ!今から第五区画にむかうぞ!」
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こうして俺は工事が始まって以来初めて、第五区画へと足を踏み入れることとなったのだった。
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