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第4章 憎しみの結末
第187話 幾多の憎しみを経て
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父上と久しぶりに会話をした後、俺は会場に向かってゆっくりと歩いていた。この殺意を胸に抱えたまま、試合など出来るはずが無い。どうにか心を静めなくては。
そう思っていた俺のところに、救いの女神が訪れた。
「アレク!」
先程試合を終えたアリスが、嬉しそうに笑顔を浮かべながら駆け寄ってきた。
「ねぇねぇ、私の試合どうだった!?」
可愛らしく首をかしげながらそう問いかけられ、俺はギクリとする。実は試合を見ていないというのに、アリスの顔を見て益々嘘をつくことが出来なくなってしまった。
「凄かったよ!流石アリスって感じだった!これなら決勝まで勝ち残れそうだな!」
アリスにそれを悟られないよう、全力の作り笑いで答える。俺の自慢の演技にアリスも騙されたのか益々笑顔になっていった。
「えへへへ……」
その笑顔を見て、俺は父上との会話を思い出す。俺が奴の提案を受けなければ、彼女はまた悲しい思いをすることになるのではないのか?そんな考えが頭から離れない。
兄が父と結託し、俺という駒を得て『カールストン家』の地位をより高いものにしようとしている。そのために、兄は地図を送ってきたのかもしれない。失った絆を取り戻すためにとか何とか言って、兄は俺に取り入ろうとしてるのだ。そうに決まってる──
「……アレク?」
すると、心配そうな顔をしたアリスが顔を覗き込んできた。どうやら、考え事をしていたせいでうつむいてしまっていたらしい。俺は咄嗟に笑いながらアリスの頭をなでた。
「なんでもない。ちょっと考え事してただけだ」
だがアリスは嬉しそうに笑うこともせず、黙ったまま俺の目をじっと見つめていた。
「……なにか、あったの?」
「いや?本当に何でもないんだ。心配かけちゃってごめんな」
アリスの言葉に、俺は再び嘘をついた。彼女に嘘をつくたび心が音を立ててひび割れていく気がした。だがここで俺が本当の事を話したら、アリスは傷つくかもしれない。昔の様に、俺の家族がアリスを傷つけてしまう。
そんなことになるくらいなら、俺は嘘をつくことを選ぶ。彼女を傷つけないための、優しい嘘を──
だがそんな俺の気づかいに対し、アリスは寂しそうに笑った。
「……私って、そんなに頼りない?」
「え?」
アリスはそう言うと、下を向いてしまった。そして静かに、ぽつりぽつりと話し始めた。
「アレクが私に何か隠してるの……気づかないとでも思った?」
「別に隠してなんて──」
「隠してるわよ……だって、アレクはいつも楽しそうに笑うじゃない。今のアレクは、全然楽しそうに見えないわ」
アリスの言葉に、俺は何も言い返せずに口を閉じる。俺がアリスの表情や仕草から、彼女の気持ちをくみ取ることが出来るように、アリスも何か感じ取ったのかもしれない。
「アレクは凄く強いから、きっと私の力なんか必要無いんだと思う。……今抱えてる問題だって、私のために隠してくれているのかもしれない」
「そんなことない!アリスが居てくれたから、俺はオークキングに勝てたんだ!ダンジョン攻略だって、アリスが居たから凄く楽しいんだぞ!?」
俺はアリスの言葉を必死に否定する。しかし、アリスは首を横に振って俺の言葉を否定した。
「私が居なかったら、もっと簡単に勝ててたはず。ダンジョン攻略だって、アレク一人の方がずっと楽に進めるわ。それは、一緒に居る私達が一番分かってる」
「そんなこと──」
もう一度否定の言葉を述べようとした矢先、アリスの手のひらが俺の胸に触れた。
「分かってる……けど」
アリスが顔を静かに上げる。彼女の瞳から一粒の涙が零れ落ちていった。
「分かってるけど……アレクと一緒に居たいの」
一緒に居たい?何を言ってるんだ?一緒にいるじゃないか。そう答えようとしたが、アリスの瞳は『そうじゃない』と訴えて来た。
「私はずっとアレクに支えられてきた。このまま一緒にいても、アレクは昔と変わらず、ずっと私を守ってくれるわ。貴方は私の事を愛してるから」
自分で行って恥ずかしそうに笑うアリス。だがそれも一瞬の出来事で、すぐに涙を浮かべて、その表情を崩してしまう。
アリスの白い手が俺の胸をギュッと握る。
「私は、アレクに守られてる私のままでいたくないの。貴方が私を支えてくれていたように、これから先、貴方を支えられるような人間になりたい」
アリスの言葉に、俺はハッと息をのんだ。俺はアリスが大切なあまり、彼女の本当の気持ちを理解できていなかったのだ。
学園でアリスが操られてからずっと、アリスはか弱い女の子だと、どこかで決めつけていた。だが本当の彼女は、この国のために自分の身を捧げることが出来るほど、強い女の子なんだ。
「アリス……」
俺が名前を呼ぶと、アリスは両手を俺の背中に回して抱きしめて来た。その強さが、アリスの意志の強さなのだと直ぐに理解した。
「あなたを護る剣になりたい」
アリスが一言発するごとに、抱きしめる力が強くなっていく。まるで言葉に力を籠める様に。決意と共につづられるアリスの言葉には、その重さの裏に、愛が込められていた。
俺と一緒に居たい。守られる存在としてではなく、俺を守る存在として。
アリスは願いを口にするのだ──
「私に、あなたを守らせてください」
そう思っていた俺のところに、救いの女神が訪れた。
「アレク!」
先程試合を終えたアリスが、嬉しそうに笑顔を浮かべながら駆け寄ってきた。
「ねぇねぇ、私の試合どうだった!?」
可愛らしく首をかしげながらそう問いかけられ、俺はギクリとする。実は試合を見ていないというのに、アリスの顔を見て益々嘘をつくことが出来なくなってしまった。
「凄かったよ!流石アリスって感じだった!これなら決勝まで勝ち残れそうだな!」
アリスにそれを悟られないよう、全力の作り笑いで答える。俺の自慢の演技にアリスも騙されたのか益々笑顔になっていった。
「えへへへ……」
その笑顔を見て、俺は父上との会話を思い出す。俺が奴の提案を受けなければ、彼女はまた悲しい思いをすることになるのではないのか?そんな考えが頭から離れない。
兄が父と結託し、俺という駒を得て『カールストン家』の地位をより高いものにしようとしている。そのために、兄は地図を送ってきたのかもしれない。失った絆を取り戻すためにとか何とか言って、兄は俺に取り入ろうとしてるのだ。そうに決まってる──
「……アレク?」
すると、心配そうな顔をしたアリスが顔を覗き込んできた。どうやら、考え事をしていたせいでうつむいてしまっていたらしい。俺は咄嗟に笑いながらアリスの頭をなでた。
「なんでもない。ちょっと考え事してただけだ」
だがアリスは嬉しそうに笑うこともせず、黙ったまま俺の目をじっと見つめていた。
「……なにか、あったの?」
「いや?本当に何でもないんだ。心配かけちゃってごめんな」
アリスの言葉に、俺は再び嘘をついた。彼女に嘘をつくたび心が音を立ててひび割れていく気がした。だがここで俺が本当の事を話したら、アリスは傷つくかもしれない。昔の様に、俺の家族がアリスを傷つけてしまう。
そんなことになるくらいなら、俺は嘘をつくことを選ぶ。彼女を傷つけないための、優しい嘘を──
だがそんな俺の気づかいに対し、アリスは寂しそうに笑った。
「……私って、そんなに頼りない?」
「え?」
アリスはそう言うと、下を向いてしまった。そして静かに、ぽつりぽつりと話し始めた。
「アレクが私に何か隠してるの……気づかないとでも思った?」
「別に隠してなんて──」
「隠してるわよ……だって、アレクはいつも楽しそうに笑うじゃない。今のアレクは、全然楽しそうに見えないわ」
アリスの言葉に、俺は何も言い返せずに口を閉じる。俺がアリスの表情や仕草から、彼女の気持ちをくみ取ることが出来るように、アリスも何か感じ取ったのかもしれない。
「アレクは凄く強いから、きっと私の力なんか必要無いんだと思う。……今抱えてる問題だって、私のために隠してくれているのかもしれない」
「そんなことない!アリスが居てくれたから、俺はオークキングに勝てたんだ!ダンジョン攻略だって、アリスが居たから凄く楽しいんだぞ!?」
俺はアリスの言葉を必死に否定する。しかし、アリスは首を横に振って俺の言葉を否定した。
「私が居なかったら、もっと簡単に勝ててたはず。ダンジョン攻略だって、アレク一人の方がずっと楽に進めるわ。それは、一緒に居る私達が一番分かってる」
「そんなこと──」
もう一度否定の言葉を述べようとした矢先、アリスの手のひらが俺の胸に触れた。
「分かってる……けど」
アリスが顔を静かに上げる。彼女の瞳から一粒の涙が零れ落ちていった。
「分かってるけど……アレクと一緒に居たいの」
一緒に居たい?何を言ってるんだ?一緒にいるじゃないか。そう答えようとしたが、アリスの瞳は『そうじゃない』と訴えて来た。
「私はずっとアレクに支えられてきた。このまま一緒にいても、アレクは昔と変わらず、ずっと私を守ってくれるわ。貴方は私の事を愛してるから」
自分で行って恥ずかしそうに笑うアリス。だがそれも一瞬の出来事で、すぐに涙を浮かべて、その表情を崩してしまう。
アリスの白い手が俺の胸をギュッと握る。
「私は、アレクに守られてる私のままでいたくないの。貴方が私を支えてくれていたように、これから先、貴方を支えられるような人間になりたい」
アリスの言葉に、俺はハッと息をのんだ。俺はアリスが大切なあまり、彼女の本当の気持ちを理解できていなかったのだ。
学園でアリスが操られてからずっと、アリスはか弱い女の子だと、どこかで決めつけていた。だが本当の彼女は、この国のために自分の身を捧げることが出来るほど、強い女の子なんだ。
「アリス……」
俺が名前を呼ぶと、アリスは両手を俺の背中に回して抱きしめて来た。その強さが、アリスの意志の強さなのだと直ぐに理解した。
「あなたを護る剣になりたい」
アリスが一言発するごとに、抱きしめる力が強くなっていく。まるで言葉に力を籠める様に。決意と共につづられるアリスの言葉には、その重さの裏に、愛が込められていた。
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アリスは願いを口にするのだ──
「私に、あなたを守らせてください」
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