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第1章 土地神ってなんですか
第4話 土地神の力
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部屋の中で一人、俺は覚悟を決めていた。今から問いかける質問の返答次第で、俺の未来が全て決ってしまうのだから。
宴がお開きになり、そのままザイルさんの家で休ませて貰うことになったのだ。先程の奇行は神託があったと、でまかせを言ってなんとか納得して貰えたので、村人達は俺の事を土地神様と認定してくれたままである。
一人きりになり冷静になった俺は、静かに願いを口にした。
「日本へは帰れるのか?」
俺の予想が合っているのであれば、文字は答えをくれるはずだ。その答えがどちらであったとしても、俺は受け入れなければならない。その覚悟を決めるために、数時間もかかったのは言うまでもない。
俺の目の前にゆっくりと文字が浮かび上がってきた。
『日本への帰還について:可能』
「よっし!!」
その文字に俺は思わずガッツポーズする。不可能だと思っていた日本への帰還が出来ると知れただけでも、今の俺には最高の知らせである。
「次は、どうやって日本へ帰るかだが……」
方法が分かりさえすればその手順を追っていけば良いだけ。だが、浮かび上がってきた文字は、俺の望みを拒絶するものだった。
『帰還方法について:現在の土地レベルでは閲覧不可』
「また土地レベルかよ。はぁ……どうやれば上がるのかねぇ」
俺の言葉に見慣れた文字が浮かび上がる。『一定の条件』というモノが何なのかわかりさえすれば、頑張り甲斐もあるのだが。
「まぁとにかく日本へ帰れるって分かっただけでも良しとしよう。後はこれからどうするかだなぁ」
堅い床に寝そべり、天井を見つめながら一人呟く。街への移動に制限がある以上、しばらくの間、俺の活動拠点はミモイ村という事になる。
正直不安で一杯だ。今ですら村人達が十分な栄養を取れていないというのに、そこに育ちざかりの男がもう一人加わると言うのだから。
「自分の命も大事だけど、だからってあの人達の生活を苦しくしちゃだめだよな」
食事状況を圧迫させず、尚且つ俺の目的を遂行させる。そのためには村の状況を知らなくてはならない。そうなると、村人達が俺の事を土地神だと思ってくれてラッキーだったな。怪しい男が村を見て回りたいと言っても、絶対に案内して貰えないだろうし。
「野菜が有るってことは多分畑があるだろうし、俺の知識も役に立てられるだろ」
男子高校生だと言うのに、爺ちゃんの畑仕事ばかり手伝わされていたのが功を奏した。この世界の野菜について教えて貰えば、もっと立派な物を育てられるハズだ。
問題は野菜が育つまでの間の食糧問題。そこは明日、村の人に聞いて主食をどうしてるいのか確認しなければ。俺が役に立てないようなら、別の方法を探さなくちゃならないし。
「そうだ! この村の人の主食は?」
俺はさっきまで使っていた文字の事を思い出し、空中に向かって問いかけた。しかし、文字は浮かび上がることなく、誰も返事を返すこともなかった。
「この質問には答えられないってことか。じゃあ俺には何が出来るんだ?」
文字が浮かび上がらなかったことに対し、少し悲しくなりつつも、俺はめげずに問いかけを続けた。そして今度の問いかけには、文字が浮かび上がってくる。その多さに、俺は驚愕した。
____________________
発動可能スキル
治療(信仰Pt5)
土地改善(信仰Pt1)
種生成(信仰Pt5)
水生成(信仰Pt1)
成長促進(信仰Pt5)
____________________
「なんだこれ!これが俺に出来ること……いや発動出来るスキルってことか!?」
浮かんでいる文字に目を通す。俺が発動できるスキルは全部で五つ。治療は子供を直した時に使ったやつだろう。後のスキルは、見るからに農作業に関係してそうなスキルなんだが。
「まぁ一個ずつ聞いていけばいいか」
俺はそう言うと治療のスキルから頭に思い浮かべ始めた。
――――――――――
『治療』
信仰ポイントを5消費して発動することが出来る。怪我や病気を治すことが出来るが、肉体から欠損した部位は治すことが出来ない。発動範囲は自分を中心にとした10m四方。
――――――――――
――――――――――
『土地改善』
信仰ポイントを1消費して発動することが出来る。自分の想像した地質に改善することが出来る。発動対象は自分が管理する土地のみ。発動範囲は自分を中心にとした10m四方。
――――――――――
――――――――――
『種生成』
信仰ポイントを5消費して発動することが出来る。自分の想像した種を5個生成することが出来る。なおこのスキルで得た種は、自分が管理する土地以外に植えても育たない。
――――――――――
――――――――――
『水生成』
信仰ポイントを1消費して発動することが出来る。自分の手のひらから水を10リットル生成することが出来る。
――――――――――
――――――――――
『成長促進』
信仰ポイントを5消費して発動することが出来る。自分の管理する土地で育てている物の成長を速めることができる。発動範囲は自分を中心にとした10m四方。
――――――――――
全部のスキルを確認し終えると、俺は安心してホっと息を吐いた。
「なるほど。このスキルがあれば食糧問題は解決出来そうだな。それに水も全員にあげられるぞ」
誰かが怪我をしても、俺が治せてやれるのはかなり使える。気になるのは信仰ポイントというものだが、どのスキルを発動させるのにも必要になっているし、その消費量はスキルによって違うようだ。
「信仰ポイントってなんなんだ?」
そう口にすると、スキルの詳細が書かれていた文章が消えていき、新たに文字が浮かび上がってきた。
――――――――――
『信仰ポイント』
土地神ナオキを信仰する者から貰えるポイント。5Pt保有中。
――――――――――
「……やっぱり俺は土地神なのか。まぁその方が過ごしやすいから良いんだけどさ」
俺を信仰する者から貰えるってことは、今日何かしらの形で村の人から貰ったってことになるな。今保有している5Pの使い処もしっかりと考えないと。もしかしたら頻繁に手に入らないポイントかも知れないしな。
「ふわぁ……眠くなってきたな。明日に備えて寝るとするか」
ザイルさんから頂いた布を身体にかけ、瞼を閉じていく。
「なんで俺がこんな目に合わなきゃいけないんだ。俺に何しろって言うんだよ」
不安が頭を過り、俺は愚痴を漏らしながら夢の中へと落ちていく。その問いかけの答えが、目の前に浮かび上がっているとも知らずに。
宴がお開きになり、そのままザイルさんの家で休ませて貰うことになったのだ。先程の奇行は神託があったと、でまかせを言ってなんとか納得して貰えたので、村人達は俺の事を土地神様と認定してくれたままである。
一人きりになり冷静になった俺は、静かに願いを口にした。
「日本へは帰れるのか?」
俺の予想が合っているのであれば、文字は答えをくれるはずだ。その答えがどちらであったとしても、俺は受け入れなければならない。その覚悟を決めるために、数時間もかかったのは言うまでもない。
俺の目の前にゆっくりと文字が浮かび上がってきた。
『日本への帰還について:可能』
「よっし!!」
その文字に俺は思わずガッツポーズする。不可能だと思っていた日本への帰還が出来ると知れただけでも、今の俺には最高の知らせである。
「次は、どうやって日本へ帰るかだが……」
方法が分かりさえすればその手順を追っていけば良いだけ。だが、浮かび上がってきた文字は、俺の望みを拒絶するものだった。
『帰還方法について:現在の土地レベルでは閲覧不可』
「また土地レベルかよ。はぁ……どうやれば上がるのかねぇ」
俺の言葉に見慣れた文字が浮かび上がる。『一定の条件』というモノが何なのかわかりさえすれば、頑張り甲斐もあるのだが。
「まぁとにかく日本へ帰れるって分かっただけでも良しとしよう。後はこれからどうするかだなぁ」
堅い床に寝そべり、天井を見つめながら一人呟く。街への移動に制限がある以上、しばらくの間、俺の活動拠点はミモイ村という事になる。
正直不安で一杯だ。今ですら村人達が十分な栄養を取れていないというのに、そこに育ちざかりの男がもう一人加わると言うのだから。
「自分の命も大事だけど、だからってあの人達の生活を苦しくしちゃだめだよな」
食事状況を圧迫させず、尚且つ俺の目的を遂行させる。そのためには村の状況を知らなくてはならない。そうなると、村人達が俺の事を土地神だと思ってくれてラッキーだったな。怪しい男が村を見て回りたいと言っても、絶対に案内して貰えないだろうし。
「野菜が有るってことは多分畑があるだろうし、俺の知識も役に立てられるだろ」
男子高校生だと言うのに、爺ちゃんの畑仕事ばかり手伝わされていたのが功を奏した。この世界の野菜について教えて貰えば、もっと立派な物を育てられるハズだ。
問題は野菜が育つまでの間の食糧問題。そこは明日、村の人に聞いて主食をどうしてるいのか確認しなければ。俺が役に立てないようなら、別の方法を探さなくちゃならないし。
「そうだ! この村の人の主食は?」
俺はさっきまで使っていた文字の事を思い出し、空中に向かって問いかけた。しかし、文字は浮かび上がることなく、誰も返事を返すこともなかった。
「この質問には答えられないってことか。じゃあ俺には何が出来るんだ?」
文字が浮かび上がらなかったことに対し、少し悲しくなりつつも、俺はめげずに問いかけを続けた。そして今度の問いかけには、文字が浮かび上がってくる。その多さに、俺は驚愕した。
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発動可能スキル
治療(信仰Pt5)
土地改善(信仰Pt1)
種生成(信仰Pt5)
水生成(信仰Pt1)
成長促進(信仰Pt5)
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「なんだこれ!これが俺に出来ること……いや発動出来るスキルってことか!?」
浮かんでいる文字に目を通す。俺が発動できるスキルは全部で五つ。治療は子供を直した時に使ったやつだろう。後のスキルは、見るからに農作業に関係してそうなスキルなんだが。
「まぁ一個ずつ聞いていけばいいか」
俺はそう言うと治療のスキルから頭に思い浮かべ始めた。
――――――――――
『治療』
信仰ポイントを5消費して発動することが出来る。怪我や病気を治すことが出来るが、肉体から欠損した部位は治すことが出来ない。発動範囲は自分を中心にとした10m四方。
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『土地改善』
信仰ポイントを1消費して発動することが出来る。自分の想像した地質に改善することが出来る。発動対象は自分が管理する土地のみ。発動範囲は自分を中心にとした10m四方。
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――――――――――
『種生成』
信仰ポイントを5消費して発動することが出来る。自分の想像した種を5個生成することが出来る。なおこのスキルで得た種は、自分が管理する土地以外に植えても育たない。
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『水生成』
信仰ポイントを1消費して発動することが出来る。自分の手のひらから水を10リットル生成することが出来る。
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『成長促進』
信仰ポイントを5消費して発動することが出来る。自分の管理する土地で育てている物の成長を速めることができる。発動範囲は自分を中心にとした10m四方。
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全部のスキルを確認し終えると、俺は安心してホっと息を吐いた。
「なるほど。このスキルがあれば食糧問題は解決出来そうだな。それに水も全員にあげられるぞ」
誰かが怪我をしても、俺が治せてやれるのはかなり使える。気になるのは信仰ポイントというものだが、どのスキルを発動させるのにも必要になっているし、その消費量はスキルによって違うようだ。
「信仰ポイントってなんなんだ?」
そう口にすると、スキルの詳細が書かれていた文章が消えていき、新たに文字が浮かび上がってきた。
――――――――――
『信仰ポイント』
土地神ナオキを信仰する者から貰えるポイント。5Pt保有中。
――――――――――
「……やっぱり俺は土地神なのか。まぁその方が過ごしやすいから良いんだけどさ」
俺を信仰する者から貰えるってことは、今日何かしらの形で村の人から貰ったってことになるな。今保有している5Pの使い処もしっかりと考えないと。もしかしたら頻繁に手に入らないポイントかも知れないしな。
「ふわぁ……眠くなってきたな。明日に備えて寝るとするか」
ザイルさんから頂いた布を身体にかけ、瞼を閉じていく。
「なんで俺がこんな目に合わなきゃいけないんだ。俺に何しろって言うんだよ」
不安が頭を過り、俺は愚痴を漏らしながら夢の中へと落ちていく。その問いかけの答えが、目の前に浮かび上がっているとも知らずに。
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