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水泳 -寂しい夜-

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「おう、頑張るとするか」

「授業終わったらすぐ立夏の教室に行くから。また後でなー」

手を振って立夏と別れ、教室に向かい自分の席に座ってから前の授業の教材を片付け次の授業の用意をして。

「うん、分かった」

軽く手を振れば自分の教室に戻り、授業を受け。

午後の授業を全て受け終わると出された宿題をするため教材を鞄に入れ持ちすぐ立夏の教室に行き立夏に声をかけ。

「立夏、お疲れー」

「相変わらず早いな。ちゃんと最後まで授業うけてんのかよ…」

なんとなく疑いの眼差しで見て。

「立夏に早く会いたくてよ。ちゃんと全部受けてるわ、体育はサボるときあるけどさ…」

体育だけはサボってることを正直に言い。

「なんで?運動苦手なの?」

少し気になり聞いてみた。

「運動は苦手じゃないけど、2人1組でなんかやるときとか決まって誰も俺と組みたがらないんだよ…」

チーム分けするときも俺除け者だしと落ち込み。

「なんかそれ、切ねぇな…」

悪い事を聞いてしまったかもしれないと思い。

「だろ…早く水泳の授業に変わんねーかな」

水泳の授業に変わるのを心待ちにしていて。

「水泳は好きなんだ」

まぁ、基本個人遊戯だしなと思い。

「気楽に泳げるしな」

「何も気にせず早く泳ぎたいわ」と言い。

「じゃあさ、今度2人でプール行かない?」

何気なく誘ってみて。

「おっ、いいな!行きてー」

「じゃあ、夏休みになったら行こうよ」

教科書を鞄にいれると教室を出て。

「おう!楽しみにしてる」

歩いて下駄箱に行き。

「なんか人だかりができてるな」

校門の前で女子が固まってるなと思うと、その中心に兄貴が見えて。

「おー…すげーな。てか、兄さんじゃん」

人だかりをよく見ると立夏の兄さんがいることに気づき。

「よし、他人のふりしよう」

「あ、立夏。迎えに来たぞー」

横を通り抜けようとするが、当然兄に見つかり。

「立夏!会いたかったぞー」

人混みをかき分けて近付き。

「うわっ、こっち来んなよ」

「大丈夫か、立夏」

人混みが流れて危ないと思い、人混みから守るように肩をグッと抱き寄せ。

「あ、ありがとう」

「おい、こら。俺の前でイチャイチャするな!」

ようやく2人の前に来ればお怒りのようで。

「危なかったんで守っただけですよ。立夏が怪我でもしたらどうするんですか」

力強く言ってから兄さんを見る。

「それは、困るな」

凪斗の説得に納得し。

「よし、じゃあ、帰るぞ立夏」

立夏の手を掴み。

「立夏、また明日な」

手を振って別れようとして。

「あ、うん。またね」

名残り惜しそうに手を振ると兄に連れられて車に乗り。

車が見えなくなると家に帰ろうと歩き出し。

寄り道せずまっすぐ家に帰り、鍵を開けると鞄を置き制服から私服に着替え。

「ちょっと買い物でも行くか」

日用品の買い出しに行こうとして。

「こんくらいかな」

買うものをメモると鞄を持ち戸締まりをし家を出て、安くていいのが売ってるドラッグストアに行き。

「おっ、これいいな。こっちも捨てがたい…」

あれこれ見てるうちにメモに書いてないものまでたくさん買ってしまい。

満足して家に帰り鍵を開け電気をつけてから、買ったものを袋から出し。

「宿題でもするか」

教材を取り出して、授業で習ったとこの復習をしてから宿題をすることに。

「これでよし」

復習と宿題を終わらすとクッションに寄りかかり少し休憩をしてから晩ご飯を作ろうと思い。

休憩してから冷蔵庫を開けて中身を確認し作るメニューを考える。

「炒飯と野菜炒めにしよう。スープはわかめスープだな」

「完成っと」

手際よく料理を作り皿に盛り付け食器を用意してから食べようとして。

「味気ないな…」

最近立夏と一緒にご飯を食べてたのでいつもより余計にそう思いながら晩ご飯を食べ。

食べ終わった食器を洗い部屋の片付けをしてしまうとベッドに寝転ぶ。

『明日、家まで迎えに来てくれる?』

「あ、立夏からメールきてる」

メールに気づき携帯を開くと

『おう!もちろん迎えに行くわー』

速攻で返信をし。

『あぁ、待ってる』

『朝から立夏に会えるとかまじ嬉しい!』

メールを送るともう一件元カノからメールがきてるのに気づき

『もう連絡はしないでくれ』と元カノに送りつける。

『うん、俺も。てか今日兄さんが晩御飯作ったんだけど、凪斗の方が上手だから、物足りない味だった』

『まじかよ。兄さんには悪いけどそう言ってもらえて幸せだ…よし、明日も張り切って弁当作るな』

立夏に料理を褒めてもらったので顔がにやけ顔を枕に突っ伏し。

『うん、楽しみにしてる。おやすみ』

『おやすみーまた明日』

メールを送りベッドから起き上がりシャワーを浴びて部屋着に着替え。

「そろそろ寝ないとな」

寝る準備をしてもう寝ようと電気を消してからベッドに横たわり目を閉じて眠り

ぐっすり寝て目覚ましの音で目が覚めて顔を洗ってから、2人ぶんの弁当を作ると忘れないように鞄に入れて手短に学校に行く準備をする。

『はよ、今から家出て立夏ん家に向かうわー』

立夏にメールを送り戸締まりをしてから家を出て。

立夏ん家に向かい歩き出し、暫く歩いてると立夏ん家に到着して少し緊張しながらインターホンを押し。

「いや、来るの早ぇーよ。もうちょい待ってて」

立夏が出てきて玄関に招き入れると、待つように言い。

「悪い、なんか早く着きすぎた」

一緒に学校に行くのが楽しみで早くに着いてしまったようだ。

「おっけー、待ってるなー」

玄関で待つことにすると

「ハッハッハ」

ミルクが人の気配を察知して玄関にやってきた。

「ワンワン」

「ミルクちゃんじゃん、朝から元気だなー」

近寄りミルクちゃんの頭を撫で。

「お待たせ。行こうか」

ミルクの頭を撫でてから外にでて鍵をかけ。

「おう、行きますか」

学校の方に向かって歩き出し。

「凪斗って、朝ごはん食べる人?」

ふと聞いなったので聞いてみて。

「基本食べないわ。偶に休みの日の暇な時に作って食べるぐらいだな」

「立夏は?」

「だから、朝早いのか。俺はまぁ、基本は食べるけど、今日は食べてない」

と言うより今日から食べないかなと思い。

「俺が早く来たせいで朝ご飯食べれなかったんじゃ…」

今度から迎えに行くときは丁度いい時間に行こうと心がけ。

「あー違うから大丈夫」

さらっと否定。

「もしかして、食欲ねーの?」

心配して聞いてみて。

「なんか凪斗の料理以外、極力食べたくないから…」

「え、まじで。そこまで俺の料理を…」

まさかそんなにも自分の料理にはまってくれてるとは思ってなく驚いてしまい。















































































































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