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帰宅 -ストーカー
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「それよか、どうすんの?凪斗、今日も泊まって行くの?」
時計を見れば20時をさしていて。
「もうこんな時間か。流石に今日も泊まれないだろ」
「車で送ってもらえば?」
兄の方をチラ見し。
「歩いて帰れるから大丈夫」
「そんな事言わないで送ってもらいなよ。この辺、夜は不審者がでるみたいだしさ。俺も一緒に行くし」
「そういうなら…送ってもらっていいですか?」
逆に自分が不審者だと思われたら嫌なので立夏の兄さんに聞き。
「弟の彼氏を不審者に襲われても困るからな」
いいぞと言う意味らしい。
「ありがとうございます」
「俺、帰りに何回か襲われてかけたことあるもんな」
俺を襲いたい奴なんていないだろと思っていると、立夏は懐かしい話しでもするかのように語り。
「えっ、まじかよ。怖かっただろ…」
「うーん、まぁ…それで、休みの日は兄さんが迎えに来る事になったんだよ」
「可愛い、立夏に何かあったら大変だからな」
「なるほど…これからは俺が傍にいるから安心してな」
立夏を守らなければと思いなるべく傍にいようと心に決めて。
「うん、頼りにしてる」
凪斗に軽く抱き付いて。
「任せとけ」
優しく頭を撫でた後、兄さんがイラついてんのがわかりすぐ離れようとし。
「ほら、食い終わったんなら早く行くぞ」
「えぇーもう少し」
「か、帰ります」
睨みつけられ慌てて離れて食べ終わった食器を台所に持っていきテーブルを拭き終わると帰る準備をして。
「そっか、じゃあ、また学校だな。ミルクも行くか」
「おう、学校で立夏に会えるの楽しみ」
離れると玄関に向かい後をついてきたので抱き上げ。
玄関に行きミルクちゃんを撫でてから靴を履こうとして。
「早くしろよ。行くぞ」
「じゃあ、俺も」
二人は靴を履くと外に出て。その後に続き凪斗も出る。
「はい、お待たせしました。よろしくお願いします」
皆で車に乗るとエンジンを掛けて出発し。
「おい、家どこだ」
「ここです」
「OK」
自分が住んでいる駅前のマンションの住所を兄さんに教え、住所がわかれば車を走らせ。
「へぇ、マンション住まいなんだ」
「小さい頃は一軒家に住んでたけどな」
途中からマンション暮らしをしていることを話す。
「そうなんだ。両親と住んでるの?」
「今は母親と二人暮らし。そんなに帰ってこないから一人暮らしみたいなもんだけどさ」
「そうなんだ。うちも両親とは離れて暮らしてるから一緒だな」
あまり帰ってこない母親の事が気になりつつ聞かない方がいいかと思い。
「やっぱあんま会えないと寂しいよな…」
寂しそうな顔をして少し顔を俯き。
「凪斗って、マザコンなの?」
「どうだろ、そういえば小さい頃は母さんに褒められたくてなんでも頑張ってたな」
懐かしいなとふと思い出してしまい。
「そっか…」
からかったりして悪かったなと反省し。
「着いたぞ。このマンションだろ?」
「はい、そうです。ありがとうございます、お世話になりました」
マンションに着き車から降り。
「立夏、またな」
「うん、またね」
手を振って見送ってくれたので、手を振り返し立夏たちの車が見えなくなるまでいた。
目の前のマンションに入り鍵を開け。
家に入ると手を洗ってから弁当箱を洗い簡単に掃除してシャワーを浴びて部屋着に着替える。
「楽しかったな」
ごろんとベッドに寝転び枕で顔をうつ伏せ思い出し笑いをし。
「昨日はドキドキしてそんなに寝れてないから今日はぐっすり寝れそうだ…」
「あ、寝る前に勉強しないと」
欠伸をしてうとうとしていたが、すっかり忘れていた勉強のことを思い出してなんとかして起き上がり、
持って帰ってきた教材を鞄から取り出すと机に向かって勉強をし始め。
「…今日はここまでにするか」
「もう、眠い…」
切りのいいところで終わらしクッションに寄りかかった後、眠たい目を擦りながらベッドに横になり。
いつのまにか目を閉じて朝までぐっすり眠る。
「もう朝か」
ベッドから起き上がり顔を洗って眠気を覚まし。
「髪染めないとな」
電話して美容院に予約を取り昼から黒染めしに行くことを決め。
「行くとしますか」
髪を整え私服に着替えてから外に出る準備をして戸締りをし家を出て。
適当に駅前をぶらつき、予約時間になると美容院に行きシャンプーをしてから髪を染めてもらう。
綺麗に染めてもらった黒髪は昔に戻ったみたいになり、立夏吃驚するかなと思いながらお金を払い美容院を後にして。
「買い物してから帰ろっと」
スーパーに寄って晩ご飯の材料と弁当の材料を買って帰り。
「ん?話題のミステリー本か。読んでみよっか」
明日から立夏の弁当作るの楽しみだなと思いながら家に帰ろうとすると、近くの本屋に立ち止まってしまう。
「読むの楽しみだな」
ミステリー本を買って今度こそ家に帰ろうと歩き出し。
「偶には違う道通って帰るか…あれ?」
少し遠回りをしてみたくなりいつもと違う道を歩いてると向こうの方から誰かが走ってるのを見かけ。
「え、立夏じゃん」
気になり追いかけてみると逃げるようにミルクちゃんを抱えて走ってる立夏を見かけ前から声をかける。
「えっ?凪斗?」
声が聞こえたので前を向き。
「うわっ、てか髪黒っ!?どーしたんだよ」
金から黒に変わった髪を見て驚いており。
「よっ、まさか会えるなんてな。これで少しはまともに見えるかと思ってさ」
会えて嬉しそうにして黒髪にしたばかりの髪を触って。
「てか、立夏なんかあったのか?」
「あぁ、ミルクの散歩してたんだけど、知らない奴が後つけてくるから走って逃げてたんだよ」
「なんだって、まだいんのか…?」
立夏を守るように傍に寄り後ろを振り向き確認し。
「人通りが多いところにでれば諦めるかと思って…」
凪斗に会えて良かったと思い。
「…歩くか」
どうするかと考えた結果、立夏の腕を組み恋人同士だと見せつけるように歩き出す。
「なぁ、大丈夫かな。こんなふうに歩いてて凪斗にまで危害が及んだら…」
逆恨みしかねないと心配していて。
「相手がいると思ったら諦めるだろ。もし何かされそうになったら俺が守るから」
強くそう言い落ちつかせるように優しく腕を撫で。
「喧嘩弱いくせに、無理しなくていいんだぞ」
「なるべく喧嘩しない方法で守る」
苦笑いをし後ろをちらっと気にしながら歩き。
「口が上手いような感じもしないけどな」
「睨みつけることしかできないじゃん…」
自分の見た目しか役に立たないと嘆く。
「大丈夫だって、ここに居てくれただけで助かってるからな」
「なんか情けね…」
励ますように言われると余計落ち込み。
「えぇっ、なんでだよ」
「守るとか言っといて全然守れないからさ」
自分が情けなく感じてしまい。
「守れてるだろ、今現在」
会ってなかったら、捕まってたかもしれないと付け足し。
「そうだな、大変なことになってたかもしんないから会えてよかった」
ようやく調子を取り戻す。
時計を見れば20時をさしていて。
「もうこんな時間か。流石に今日も泊まれないだろ」
「車で送ってもらえば?」
兄の方をチラ見し。
「歩いて帰れるから大丈夫」
「そんな事言わないで送ってもらいなよ。この辺、夜は不審者がでるみたいだしさ。俺も一緒に行くし」
「そういうなら…送ってもらっていいですか?」
逆に自分が不審者だと思われたら嫌なので立夏の兄さんに聞き。
「弟の彼氏を不審者に襲われても困るからな」
いいぞと言う意味らしい。
「ありがとうございます」
「俺、帰りに何回か襲われてかけたことあるもんな」
俺を襲いたい奴なんていないだろと思っていると、立夏は懐かしい話しでもするかのように語り。
「えっ、まじかよ。怖かっただろ…」
「うーん、まぁ…それで、休みの日は兄さんが迎えに来る事になったんだよ」
「可愛い、立夏に何かあったら大変だからな」
「なるほど…これからは俺が傍にいるから安心してな」
立夏を守らなければと思いなるべく傍にいようと心に決めて。
「うん、頼りにしてる」
凪斗に軽く抱き付いて。
「任せとけ」
優しく頭を撫でた後、兄さんがイラついてんのがわかりすぐ離れようとし。
「ほら、食い終わったんなら早く行くぞ」
「えぇーもう少し」
「か、帰ります」
睨みつけられ慌てて離れて食べ終わった食器を台所に持っていきテーブルを拭き終わると帰る準備をして。
「そっか、じゃあ、また学校だな。ミルクも行くか」
「おう、学校で立夏に会えるの楽しみ」
離れると玄関に向かい後をついてきたので抱き上げ。
玄関に行きミルクちゃんを撫でてから靴を履こうとして。
「早くしろよ。行くぞ」
「じゃあ、俺も」
二人は靴を履くと外に出て。その後に続き凪斗も出る。
「はい、お待たせしました。よろしくお願いします」
皆で車に乗るとエンジンを掛けて出発し。
「おい、家どこだ」
「ここです」
「OK」
自分が住んでいる駅前のマンションの住所を兄さんに教え、住所がわかれば車を走らせ。
「へぇ、マンション住まいなんだ」
「小さい頃は一軒家に住んでたけどな」
途中からマンション暮らしをしていることを話す。
「そうなんだ。両親と住んでるの?」
「今は母親と二人暮らし。そんなに帰ってこないから一人暮らしみたいなもんだけどさ」
「そうなんだ。うちも両親とは離れて暮らしてるから一緒だな」
あまり帰ってこない母親の事が気になりつつ聞かない方がいいかと思い。
「やっぱあんま会えないと寂しいよな…」
寂しそうな顔をして少し顔を俯き。
「凪斗って、マザコンなの?」
「どうだろ、そういえば小さい頃は母さんに褒められたくてなんでも頑張ってたな」
懐かしいなとふと思い出してしまい。
「そっか…」
からかったりして悪かったなと反省し。
「着いたぞ。このマンションだろ?」
「はい、そうです。ありがとうございます、お世話になりました」
マンションに着き車から降り。
「立夏、またな」
「うん、またね」
手を振って見送ってくれたので、手を振り返し立夏たちの車が見えなくなるまでいた。
目の前のマンションに入り鍵を開け。
家に入ると手を洗ってから弁当箱を洗い簡単に掃除してシャワーを浴びて部屋着に着替える。
「楽しかったな」
ごろんとベッドに寝転び枕で顔をうつ伏せ思い出し笑いをし。
「昨日はドキドキしてそんなに寝れてないから今日はぐっすり寝れそうだ…」
「あ、寝る前に勉強しないと」
欠伸をしてうとうとしていたが、すっかり忘れていた勉強のことを思い出してなんとかして起き上がり、
持って帰ってきた教材を鞄から取り出すと机に向かって勉強をし始め。
「…今日はここまでにするか」
「もう、眠い…」
切りのいいところで終わらしクッションに寄りかかった後、眠たい目を擦りながらベッドに横になり。
いつのまにか目を閉じて朝までぐっすり眠る。
「もう朝か」
ベッドから起き上がり顔を洗って眠気を覚まし。
「髪染めないとな」
電話して美容院に予約を取り昼から黒染めしに行くことを決め。
「行くとしますか」
髪を整え私服に着替えてから外に出る準備をして戸締りをし家を出て。
適当に駅前をぶらつき、予約時間になると美容院に行きシャンプーをしてから髪を染めてもらう。
綺麗に染めてもらった黒髪は昔に戻ったみたいになり、立夏吃驚するかなと思いながらお金を払い美容院を後にして。
「買い物してから帰ろっと」
スーパーに寄って晩ご飯の材料と弁当の材料を買って帰り。
「ん?話題のミステリー本か。読んでみよっか」
明日から立夏の弁当作るの楽しみだなと思いながら家に帰ろうとすると、近くの本屋に立ち止まってしまう。
「読むの楽しみだな」
ミステリー本を買って今度こそ家に帰ろうと歩き出し。
「偶には違う道通って帰るか…あれ?」
少し遠回りをしてみたくなりいつもと違う道を歩いてると向こうの方から誰かが走ってるのを見かけ。
「え、立夏じゃん」
気になり追いかけてみると逃げるようにミルクちゃんを抱えて走ってる立夏を見かけ前から声をかける。
「えっ?凪斗?」
声が聞こえたので前を向き。
「うわっ、てか髪黒っ!?どーしたんだよ」
金から黒に変わった髪を見て驚いており。
「よっ、まさか会えるなんてな。これで少しはまともに見えるかと思ってさ」
会えて嬉しそうにして黒髪にしたばかりの髪を触って。
「てか、立夏なんかあったのか?」
「あぁ、ミルクの散歩してたんだけど、知らない奴が後つけてくるから走って逃げてたんだよ」
「なんだって、まだいんのか…?」
立夏を守るように傍に寄り後ろを振り向き確認し。
「人通りが多いところにでれば諦めるかと思って…」
凪斗に会えて良かったと思い。
「…歩くか」
どうするかと考えた結果、立夏の腕を組み恋人同士だと見せつけるように歩き出す。
「なぁ、大丈夫かな。こんなふうに歩いてて凪斗にまで危害が及んだら…」
逆恨みしかねないと心配していて。
「相手がいると思ったら諦めるだろ。もし何かされそうになったら俺が守るから」
強くそう言い落ちつかせるように優しく腕を撫で。
「喧嘩弱いくせに、無理しなくていいんだぞ」
「なるべく喧嘩しない方法で守る」
苦笑いをし後ろをちらっと気にしながら歩き。
「口が上手いような感じもしないけどな」
「睨みつけることしかできないじゃん…」
自分の見た目しか役に立たないと嘆く。
「大丈夫だって、ここに居てくれただけで助かってるからな」
「なんか情けね…」
励ますように言われると余計落ち込み。
「えぇっ、なんでだよ」
「守るとか言っといて全然守れないからさ」
自分が情けなく感じてしまい。
「守れてるだろ、今現在」
会ってなかったら、捕まってたかもしれないと付け足し。
「そうだな、大変なことになってたかもしんないから会えてよかった」
ようやく調子を取り戻す。
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