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買い物デート -夏休み-

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「ごめんって、なんでもするから機嫌なおしてくれ…」

どうすればいいかと思いながら頭を撫でじっと見つめる。

「なんでも?」

「俺ができることならなんでもするわ」

ちょっと顔を上げて興味を持ってくれたようで。

「じゃあ、グラタン作って」

「おっけー!任せとけ」

グラタンか。得意料理だったので張り切って作ろうとし。

「あ、でも材料ないから買いに行かなきゃダメだと思う」

「よし、材料買いに行くか」

立夏と二人でお出かけできるので嬉しくなり。

「うん、じゃあ着替えてくる。あ、兄さんの着なくなった服でよければ貸そうか」

「いいのか?借りれるなら借りよっかな」

制服だと目立つもんな。

「いいよ、どうせ兄さんのだしね」

兄さんの部屋に移動してタンスを開け

「好きなのどうぞ」

「失礼します…!おおー、兄さんお洒落だよな…これにするわ」

兄さんの部屋に上がり、タンスの奥にある着やすそうな服を選んだ。

「うん、じゃあ、俺も着替えてくるから」

「おっけー、着替え終わったら立夏の部屋に行くな」

ここで着替えようと思い、兄さんの服に着替え。


立夏は部屋に戻り外が暑そうなので、割と露出度の高い服を着ればリビングに行き、ミルクに餌をあげてから戸締りをし出かける準備をしていて。

「戻るか」

脱いだ制服はまた綺麗に畳み持ち、兄さんの部屋から出て立夏の部屋に行き。

「そういえば、朝起きてからのままじゃん」

一旦部屋を出て洗面所に行き顔を洗ってから、髪を手櫛で整え立夏の部屋に戻る。

「凪斗ー!まだぁ?早く行くぞ」

「悪い、今から行くわ!」

リビングから立夏の声が聞こえ鞄から財布を取り出しポケットに入れてから返事をし慌ててリビングに向かい。

「よし、じゃあ、行くか」

凪斗が降りてくると、玄関まで行き。

「待たせたな…お、おう」

立夏の姿を見つけ声をかけると薄着だったので思わず少し顔を逸らしてしまう。

「ん?どうかした」

顔を逸らす凪斗を見て不思議そうにし。

「…っ!あ、いや、気にすんな」

動揺しながら顔を向けると、露出してる肌をちらっと見てほんのり顔が赤くなる。

「変なの」

よく分からないが靴を履くと外に出ていき。

「はぁっ…これでよし」

大きく息を吸って落ち着かせてから靴を履き少し遅れて外に出て。

「じゃあ、行こうぜ。ここからだと1番近いスーパーだと10分くらいかな」

「おっけー!んじゃ、歩きますか」

どっちと聞きながらスーパーの方向に歩こうとしてると

「こっち」

右を指指すと歩き始め。

「それにしても、暑いな」

「確かにちょっと暑いよなー」

いい天気で太陽の日差しが眩しい。

「まだ梅雨もきてないのに夏みたいだよなぁ」

手で顔を扇ぎ。

「暑いなら早く夏休みがきてほしいわー」

夏休みならイベントが盛りだくさんなので楽しみにしていて。

「夏休みねぇ…」

「たくさん遊ぼうな!」

遊ぶことだけを考えにっと笑う。

「勉強もしなきゃダメだろ」

呆れた口調で言い。

「もちろん、勉強もするに決まってんだろー!夏休みの宿題は早めに終わらすし夜にも勉強するからさ」

「ならいいけど、あ、着いたよ」

「おー、着いたか」

スーパーに着くと中に入り。

「中は涼しいなぁ」

「ほんとそれなー」

買い物カゴを持ち野菜から何買うか見て回ろうとし。

「俺、グラタンにはエビと鶏肉入れてほしい」

「おっけー!グラタンの他にサラダとスープも作るかー」

野菜をじっと見てから玉ねぎ、じゃがいも、レタス、ミニトマト、きゅうりをカゴに入れていき。

「あ、グラタンにセロリ入れていい?」

セロリを手に持ちながら聞きいてみて。

「セロリは嫌いだから、いらない」

「りょーかい」

セロリを元の場所に戻し。

「マカロニは入れる?」

「マカロニ…も、あんま好きじゃない」

グラタンは好きだが、マカロニが嫌いなのでファミレスとかでは頼んだ事がなく。

「じゃあ、入れないでおくなー。牛乳はあるからあとはエビ、鶏肉、チーズ、小麦粉、バター、コンソメぐらいか」

グラタンの材料を思い浮かべながら口にして。
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