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10話
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「おおっ!! お前達無事だったか!!」
「会えて良かった……」
洞窟の入り口に向かって歩くこと数十分。無事、洞窟の入り口へ辿り着くことが出来た。
俺たちのグループが洞窟の入り口に着いたことに最初に反応したのは、ヌーナの親友の聖女のマロンだ。
聖女という言葉は、この国に存在する結構有名な宗教団体が選んだ幾つかの代表者に与えられている名前だ。
その宗教団体の名前は憶えていないが、結構不気味な名前をしていたのは憶えている。
聖女の名の通り、シスターがよく着る修道福をマロンは着ていて、純白の髪ととても似合っている。マロンは聖女としての自覚なのか修道服を一年中暑かろうが寒かろうが着ているが、こんなジメジメとしたダンジョンでさえ暑そうな修道服を着ているのを見るとその宗教に対して物凄い信仰心があるのだと思う。
そんなマロンの性格は比較的温厚で聖女に相応しい寛大な心を持っている。
特に、何か困っているときは心配そうな顔で自分のことじゃないのに真剣に困ったことを解決する方法を一緒に考えてくれたり、出来ることがあれば協力してくれたりしてくれたりする姿はとても惹かれる。下ネタも全く言わないし。
……だけど、俺はある程度の距離をマロンと保っている。
マロンは聖女ということもありその宗教団体が後ろに付いており、よく聖女として相応しい行動をしているか確認するために宗教団体の人員がよく視察している。その為、彼女と一緒にいると常に見られることになる為あまり落ち着くことが出来ない。
前、たまたま街中で出会ったことが会った時に感じた三人以上の視線はかなり恐ろしく感じた。軽く挨拶しただけで、こんなにも見られるのかと。それに、あまり仲良くなりすぎると聖女に近い人物として俺まで観察されかねない。
宗教とあまり関わりたくないと思っている俺にとって、彼女と仲が良くなることはかなりリスキーなのだ。
入り口へ辿り着くまで。スライム以外の魔物は出ることが無く、比較的穏やかに入り口へ辿り着くことが出来た。不安が溜まっていたのか女子同士の下ネタも長く続くことも無く、互いが互いの傷を舐め合うような話をしていた為雰囲気は明るくは無かったが、その分静かだった為音を集中して聞くことが出来た。
命の保証がないダンジョンに於いては、こうした落ち着いた雰囲気のほうが似合っていると思う。
寧ろ、こうした落ち着いた雰囲気の中ダンジョンを歩くと、どうして今までダンジョンの中だったのに旅行先で遊ぶような雰囲気だったのか不思議に思えてくる。
二人のボディタッチはそれでも止まることはなかったが。
「そっちには先生が付いていなかったけど、巨体の角が生えたような化け物は出なかった? 私達は先生が付いていたからよかったけど、そっちには先生が付いていなかったからあの化け物が現れて皆が襲われてたらどうしようって不安になってて……でも、その様子を見ると巨体の化け物は現れなかったんだよね?」
「……思い出したくないが、こっちでも巨体の化け物はでたぞ。」
ヌーナの発言に驚愕するもう一つのグループ。
先生がいないのにどうやって、あの化け物を対処したのだという疑問の目でこちらを見つめてくる。
対処したのが俺でないのならば問題は無いが、対処したのは俺だ。
これは、俺が今まで生きてきた中で最大規模の事案だろう。
皆を引っ張るようなリーダー格のヌーナやアンナだったら、少し驚かれるものの納得はされるだろうが、あまり目立たずにどちらかといえば陰に隠れていた俺が対処したとなったら、驚かれるどころじゃ済まされない。
しかも、ただ対処しただけでなく、俺は倒してしまった。化け物の目を引いて、逃げる時間を作ったというのならまだ分かるが、状況が状況な為に思うがままにやってしまった。恐らく、このダンジョンから帰ったとしても、この話は学校中に広がり、俺は一目置かれる存在となりとてつもない注目を浴びるだろう。……主に、彼奴のせいで。
「……それって、誰が対処したの? アンナとヌーナのどっち? それとも、二人が皆を纏めて、協力してあの化け物を対処したとか?」
「あの化け物を対処したのは、そこのキャーロットとティアに囲まれているノアだぞ。正直、ノアがこっちの班にいてくれて助かった。ノアが居なかったら、あの化け物は倒せてなかったし、死者が出ていた恐れもあるからな。」
「……倒したったて聞こえたんだけど、間違いじゃないわよね?」
「嘘じゃないぞ。」
ヌーナの一言で一気に俺に視線が集まる。
その目には俺が本当に倒したのかを疑うような目や、興味深そうに俺を観察するかのように見る目など種種雑多。その中でも、特に鋭く俺を睨んで来るのは問題児のマホ。その目には大きな嫉妬が含まれている。
現在、ヌーナと会話していたのもマホだが、マホはこの国の騎士団長の娘で、かなりプライドが高く自分は同年代最強と自負しているところがある。
マホを上に見るように接すればマホとは簡単に仲良くなれるし、何やかんや扱いやすい奴だが、今回の場合は面倒臭い。
俺があの化け物を倒してしまったことにより、彼女のプライドに傷が入ったのだ。「どうして彼奴が倒せて、私が倒せなかったのだ。」と。気付けば、マホが大切にしている大剣の剣先は俺に向けられていた。
「あなたの名前って確かノアだったわよね? ……今度、私と一対一の勝負しなさい。日程は明日の昼休み、競技場の中心で一戦やるわよ。ちなみに、逃げたら許さないわよ?」
大剣の剣先を俺の首元から数センチのとこまで近付け、狙った獲物を逃がさない蛇のような目で俺を睨み付ける。
競技場の中心でやるとか、絶対にやりたくない。
少しは人目を気にしろ。
ストランド学園には国で一、二番目を誇る大きさの競技場があり、ストランド学園の生徒は自由に使えるのたが、あまり生徒には授業以外で使われていない。
その分、昼休みなどは人が全く居ないのだが、一対一のバトルやその他の戦いが行われるとなると話は違ってくる。
ストランド学園には金持ちの商人の子や貴族の子が多いので、余った金を使ってどちらが勝つのか賭けをするのだ。娯楽が少ない世界にとって、賭けというのはかなり刺激される娯楽で、沢山の人が賭けをしに競技場に集まる。
その賭けは主に金持ちの子供がやる物だがかなりの大金が動くので、たまに行われる賭けはこのストランド学園を動かす大きな資金の内の一つになっている。賭け引き安全委員会とかいう、賭けの時にのみ活動する謎の委員会があるのも、この規模がどれだけ大きいか分かる。
この状況、断ったら首が吹き飛ぶ可能性もあるし、たまたま首が吹き飛ばはれなかったとしても、こいつに一生恨まれそうなので受けるしかない。こいつには実力だと勝てると思うが、勝ってしまうと絶対に面倒臭いし「私が勝つまで戦え!!」とか言ってきそうなので、適当に力を抜いて負ける。何なら、少しでも戦いの時間を減らす為に自分で自分に魔法を撃って自爆してもいい。
だけど、こいつはこんな性格なのに少人数ではあるものの後輩や同年代から尊敬されていて、そいつらが定期的に俺が負けた戦いのことをまるで英雄譚のように語る可能性が大いにある。
マジで、面倒臭い。
誰か代わりに戦ってくれないかな。
文句を垂れるも結局受けるしか無いので、了承の記として護身用に持っている小さな剣をマホと同じように向ける。マホに絡まれると面倒臭いことが分かっているのか、いつの間にか俺から離れていた二人がこっちを向いて何やら熱っぽい視線を向けてくるが何か腹立つ。傍観者め。
「……とりあえず、先生が来るのを後は待つか。」
「そういえば、先生と一緒に来てないよね? 先生はどうしたの?」
「よくわからないけど、結界を張りに一人で奥の方へ行ってしまった。後から追い付くと言っていたがーーー」
「追い付いてよかった。」
息を荒くさせた状態で、話の流れを読むようなタイミングで戻ってくる先生。
先生が現れたことで安心したのか、数人が安堵のため息を吐いた。
「会えて良かった……」
洞窟の入り口に向かって歩くこと数十分。無事、洞窟の入り口へ辿り着くことが出来た。
俺たちのグループが洞窟の入り口に着いたことに最初に反応したのは、ヌーナの親友の聖女のマロンだ。
聖女という言葉は、この国に存在する結構有名な宗教団体が選んだ幾つかの代表者に与えられている名前だ。
その宗教団体の名前は憶えていないが、結構不気味な名前をしていたのは憶えている。
聖女の名の通り、シスターがよく着る修道福をマロンは着ていて、純白の髪ととても似合っている。マロンは聖女としての自覚なのか修道服を一年中暑かろうが寒かろうが着ているが、こんなジメジメとしたダンジョンでさえ暑そうな修道服を着ているのを見るとその宗教に対して物凄い信仰心があるのだと思う。
そんなマロンの性格は比較的温厚で聖女に相応しい寛大な心を持っている。
特に、何か困っているときは心配そうな顔で自分のことじゃないのに真剣に困ったことを解決する方法を一緒に考えてくれたり、出来ることがあれば協力してくれたりしてくれたりする姿はとても惹かれる。下ネタも全く言わないし。
……だけど、俺はある程度の距離をマロンと保っている。
マロンは聖女ということもありその宗教団体が後ろに付いており、よく聖女として相応しい行動をしているか確認するために宗教団体の人員がよく視察している。その為、彼女と一緒にいると常に見られることになる為あまり落ち着くことが出来ない。
前、たまたま街中で出会ったことが会った時に感じた三人以上の視線はかなり恐ろしく感じた。軽く挨拶しただけで、こんなにも見られるのかと。それに、あまり仲良くなりすぎると聖女に近い人物として俺まで観察されかねない。
宗教とあまり関わりたくないと思っている俺にとって、彼女と仲が良くなることはかなりリスキーなのだ。
入り口へ辿り着くまで。スライム以外の魔物は出ることが無く、比較的穏やかに入り口へ辿り着くことが出来た。不安が溜まっていたのか女子同士の下ネタも長く続くことも無く、互いが互いの傷を舐め合うような話をしていた為雰囲気は明るくは無かったが、その分静かだった為音を集中して聞くことが出来た。
命の保証がないダンジョンに於いては、こうした落ち着いた雰囲気のほうが似合っていると思う。
寧ろ、こうした落ち着いた雰囲気の中ダンジョンを歩くと、どうして今までダンジョンの中だったのに旅行先で遊ぶような雰囲気だったのか不思議に思えてくる。
二人のボディタッチはそれでも止まることはなかったが。
「そっちには先生が付いていなかったけど、巨体の角が生えたような化け物は出なかった? 私達は先生が付いていたからよかったけど、そっちには先生が付いていなかったからあの化け物が現れて皆が襲われてたらどうしようって不安になってて……でも、その様子を見ると巨体の化け物は現れなかったんだよね?」
「……思い出したくないが、こっちでも巨体の化け物はでたぞ。」
ヌーナの発言に驚愕するもう一つのグループ。
先生がいないのにどうやって、あの化け物を対処したのだという疑問の目でこちらを見つめてくる。
対処したのが俺でないのならば問題は無いが、対処したのは俺だ。
これは、俺が今まで生きてきた中で最大規模の事案だろう。
皆を引っ張るようなリーダー格のヌーナやアンナだったら、少し驚かれるものの納得はされるだろうが、あまり目立たずにどちらかといえば陰に隠れていた俺が対処したとなったら、驚かれるどころじゃ済まされない。
しかも、ただ対処しただけでなく、俺は倒してしまった。化け物の目を引いて、逃げる時間を作ったというのならまだ分かるが、状況が状況な為に思うがままにやってしまった。恐らく、このダンジョンから帰ったとしても、この話は学校中に広がり、俺は一目置かれる存在となりとてつもない注目を浴びるだろう。……主に、彼奴のせいで。
「……それって、誰が対処したの? アンナとヌーナのどっち? それとも、二人が皆を纏めて、協力してあの化け物を対処したとか?」
「あの化け物を対処したのは、そこのキャーロットとティアに囲まれているノアだぞ。正直、ノアがこっちの班にいてくれて助かった。ノアが居なかったら、あの化け物は倒せてなかったし、死者が出ていた恐れもあるからな。」
「……倒したったて聞こえたんだけど、間違いじゃないわよね?」
「嘘じゃないぞ。」
ヌーナの一言で一気に俺に視線が集まる。
その目には俺が本当に倒したのかを疑うような目や、興味深そうに俺を観察するかのように見る目など種種雑多。その中でも、特に鋭く俺を睨んで来るのは問題児のマホ。その目には大きな嫉妬が含まれている。
現在、ヌーナと会話していたのもマホだが、マホはこの国の騎士団長の娘で、かなりプライドが高く自分は同年代最強と自負しているところがある。
マホを上に見るように接すればマホとは簡単に仲良くなれるし、何やかんや扱いやすい奴だが、今回の場合は面倒臭い。
俺があの化け物を倒してしまったことにより、彼女のプライドに傷が入ったのだ。「どうして彼奴が倒せて、私が倒せなかったのだ。」と。気付けば、マホが大切にしている大剣の剣先は俺に向けられていた。
「あなたの名前って確かノアだったわよね? ……今度、私と一対一の勝負しなさい。日程は明日の昼休み、競技場の中心で一戦やるわよ。ちなみに、逃げたら許さないわよ?」
大剣の剣先を俺の首元から数センチのとこまで近付け、狙った獲物を逃がさない蛇のような目で俺を睨み付ける。
競技場の中心でやるとか、絶対にやりたくない。
少しは人目を気にしろ。
ストランド学園には国で一、二番目を誇る大きさの競技場があり、ストランド学園の生徒は自由に使えるのたが、あまり生徒には授業以外で使われていない。
その分、昼休みなどは人が全く居ないのだが、一対一のバトルやその他の戦いが行われるとなると話は違ってくる。
ストランド学園には金持ちの商人の子や貴族の子が多いので、余った金を使ってどちらが勝つのか賭けをするのだ。娯楽が少ない世界にとって、賭けというのはかなり刺激される娯楽で、沢山の人が賭けをしに競技場に集まる。
その賭けは主に金持ちの子供がやる物だがかなりの大金が動くので、たまに行われる賭けはこのストランド学園を動かす大きな資金の内の一つになっている。賭け引き安全委員会とかいう、賭けの時にのみ活動する謎の委員会があるのも、この規模がどれだけ大きいか分かる。
この状況、断ったら首が吹き飛ぶ可能性もあるし、たまたま首が吹き飛ばはれなかったとしても、こいつに一生恨まれそうなので受けるしかない。こいつには実力だと勝てると思うが、勝ってしまうと絶対に面倒臭いし「私が勝つまで戦え!!」とか言ってきそうなので、適当に力を抜いて負ける。何なら、少しでも戦いの時間を減らす為に自分で自分に魔法を撃って自爆してもいい。
だけど、こいつはこんな性格なのに少人数ではあるものの後輩や同年代から尊敬されていて、そいつらが定期的に俺が負けた戦いのことをまるで英雄譚のように語る可能性が大いにある。
マジで、面倒臭い。
誰か代わりに戦ってくれないかな。
文句を垂れるも結局受けるしか無いので、了承の記として護身用に持っている小さな剣をマホと同じように向ける。マホに絡まれると面倒臭いことが分かっているのか、いつの間にか俺から離れていた二人がこっちを向いて何やら熱っぽい視線を向けてくるが何か腹立つ。傍観者め。
「……とりあえず、先生が来るのを後は待つか。」
「そういえば、先生と一緒に来てないよね? 先生はどうしたの?」
「よくわからないけど、結界を張りに一人で奥の方へ行ってしまった。後から追い付くと言っていたがーーー」
「追い付いてよかった。」
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