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選外聖女と外面だけ王子様
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「エミュシカ、君は選ばれなかった」
「え……?」
「神はリューン嬢を聖女として選んだ。これは、君が劣っているということではない。君には他になすべきことがあるということだ」
いきなりのことに困惑しかない。聖女は私でほぼ確定だったのでは?
いつも公明正大に堂々とした大司教様が、私から困ったように目をそらす。眼鏡の奥にある瞳の表情は読めなかった。
「なぜ……」
聖女は神に選ばれしもの。民に慈愛を捧げ導くもの。
そういうことになっているけれど実態は、民の怒りを受け止める存在というのが近い。民と並んで祈りを捧げ、死にゆくものを看取り、大災害が起これば命を捧げる。
そういった立場であるので、高位貴族の令嬢から選ばれる。悪く言えば民へのゴマすり、よく言えば身分差の架け橋になれということだ。
神に選ばれたというのは真っ赤な嘘だけれど、必要な欺瞞だと教えられてきた。実際、国が荒れていいことなどないのだから。民衆の怒りには何らかの矛先が必要だ。
「王家は君の優秀さを惜しみ、ダーヴァリッド殿下の婚約者として求めている」
「……優秀?」
「君は神の声をよく聞き、民衆に伝えた」
ああ、と思わず声が漏れてしまった。
大司教様が髭を揺らし、重々しくご立派に言えばそうだ。具体的に私がしたのは教会の所蔵する本を読み、それらをまとめて子供用の布教書を作っただけ。
余計なことをしてしまった……まあ、どうせ口実なのだろうけど。
(ダーヴァリッド殿下の噂は事実だったのね。身分の低い女性を愛し、妻にしたいと言っているとか。……お気の毒だけれど、王太子殿下の妻にそれは難しいでしょうね)
けれど殿下は諦めず、周囲を説得して彼女の王子妃教育を始めたのだとか。
(身分が低くても王妃になった例はある。150年前にサンドラ妃が、王都を水害から救った功績で……まあこれも伝説じみていて、本当にあったかわからないけれど)
方法がないわけはない。どうとでも、例えば失われた尊い血筋を持つものだとか言い張ってしまえば良い。我が国の周辺には中小国が乱立していて、途絶えた王家、貴族家などいくらでもあるのだ。
(でも王家は、つまり殿下のご両親はそう思わなかったわけだ。詳しいいきさつはわからないけど、結局、私に白羽の矢が立ったってことね)
大司教様は難しい顔をして、この話に納得がいっていないのだろう。それでも王家には逆らえない、そんな苦渋が見えた。
申し訳ない気持ちになる。
大司教様は私の恩人だ。8つで聖女候補として教会に入った私にあらゆることを教えてくれた。聖女なんて見かけだけ取り繕って地位につけてしまえばいいというのに。
「はあ」
私はため息を隠せなかった。
聖女に選ばれなかったことにすれば、私は未婚の侯爵家の娘でしかない。王家の希望に逆らえるはずがない。
(私が王太子殿下の婚約者? ……まるで現実味がないわ)
それになにより、聖女に就任後に予定していたことはどうなるんだろう。貧困地区に人と物資が流れ込むように、けれどあからさまにならないように、上手く活動予定をたてたつもりだった。
市井の篤志家や下位貴族に顔を繋いで、援助も約束してもらっていたのに。あれが、全部無駄?
(せめて災害の備えだけでもリューン様にお願いして……いえ、彼女だって大変なはずよ。聖女候補から外れる予定で、婚約者候補と仲を深めていると聞いたのに)
ああしてほしいこうしてほしいなんて、とても言えない。
聖女に選ばれなかった以上、私の要望に重みなんてないのだし、ただの図々しい発言だ。ああ……。
私は呆然としたままで教会を出され、馬車に乗せられた。
そして、8歳で出て連絡さえ疎遠だった実家に戻ったのだった。
生活が落ち着く前に、王太子殿下との顔合わせとなった。
なだれるような日々に私はまだぼんやりしている。なんだろうこれ、夢かしら。未来が急にぽっかり空白になった上に、変なガラクタを詰められた気分だ。
何をしたいとかするべきとかそういう考えにも至らないので、言われるまま、望まれるままでいるだけだ。
「エミュシカと申します。市井のマナーしか学んでおりませんので、ご容赦ください」
聖女になっていたら、主に民を相手にしていたはずの私だ。王太子殿下の前にドレスを着て来るなんて、場違いも甚だしい。本当に現実なんだろうか、これ。
夢ならさめてほしいけれど、もう夢の中で3泊くらいしてしまった。
ああもう、座り方もわかんない。簡単なマナーは教えられたけど、ドレスの裾をどうすんのよこれ。
もう開き直るしかないよね。
私は微妙な笑顔で王太子殿下を見た。
「突然のことでこちらこそ申し訳ない。王家の都合にあなたを巻き込んでしまった」
「……いえ」
良かった、王太子殿下は優しいお方らしい。まあ、そっちの都合だってのはわかってるわよね。さすがにね、王家が横暴って話はよく聞くけど、さすがにね。
「本日はその詫びで席を設けたようなもの。珍しい茶葉を用意したので楽しんでいってほしい」
「は、はい。光栄に思います」
「恥ずかしながら私は王家のことしか知らぬのだが、教会ではどのような暮らしを?」
「……その、私は8歳から教会におりましたので、貴族の暮らしの方があまり記憶にないのです。教会では自分のことは自分でしなければならないのですが、周囲に恵まれ、みなの妹のように扱っていただきました」
視察人への説明のようになってしまった。
でも嘘は言っていない。ほぼ確定の聖女候補とはいえ、自分のことは自分でしていた。おかげで実家に帰ってからは困っている。さほど親しくもない使用人に色々されると、こう、なんだか気持ち悪いのだ。
はあ。もうすでにシスターのお姉様方が懐かしい。高い立場のくせちょいちょい顔をみせる大司教様も、なにかと私を気遣ってくれた。
「妹のように……なるほど、大家族のような暮らしというのは興味深い」
「ええ、でも大変なこともあります。ちょっとした喧嘩はよくあるので……たとえば……」
私は教会でのなんでもない日々を語った。それを殿下はうんうんと微笑みながら聞いている。
彼の穏やかな翡翠の瞳を見ていると、なんでも話せそうに思う。大司教様と似た空気かもしれない。ただ眩しいほど若くて、金色の髪もきらきらと輝いている。
どんな女性でも手に入れられそうな容姿と立場を持っていて、身分の低い女性を愛したという。いったいどんな女性なんだろう。
ついつい好奇心をくすぐられてしまう。
「……それでは、今日はこれで」
「はい、ありがとうございました」
和やかなティータイムを終わらせて、殿下が立ち上がった。悪い時間ではなかった。私は安堵する。
(少なくとも禍根はなさそう。なんとかやっていけるかな)
他の女性を愛して、妻にしようとしていた人だ。
私に対して少しくらい嫌な顔をしそうなものだけれど、そんなことはなかった。よくできた人だ。彼女のことは諦めるか、諦めていなくても、私とは無関係なことだとわかってくれているんだろう。
「ああ、失礼、髪が」
「えっ?」
別れの挨拶の前に、殿下が私の髪に手を伸ばした。
乱れてしまっていたのだろうか。殿下がひどく間近で真面目な顔をしている。瞳に、私の髪飾りがうつっていた。
「ありが」
「何もかも足りない」
「……?」
「君を愛することはないだろう」
「……」
私がぽかんとしている間に、殿下はにこやかに帰っていった。私はその後姿を馬鹿のように眺めているしかない。
悪意を向けられたのだ、と気づいたのは部屋に戻ってよく考えてからだ。
そしてその日、私は腹が立って眠れなかった。
顔合わせの場には護衛と侍女が何人もいた。彼らからすれば私は、殿下に見とれてぼけ~っとしていたように見えたのだろうから。
「え……?」
「神はリューン嬢を聖女として選んだ。これは、君が劣っているということではない。君には他になすべきことがあるということだ」
いきなりのことに困惑しかない。聖女は私でほぼ確定だったのでは?
いつも公明正大に堂々とした大司教様が、私から困ったように目をそらす。眼鏡の奥にある瞳の表情は読めなかった。
「なぜ……」
聖女は神に選ばれしもの。民に慈愛を捧げ導くもの。
そういうことになっているけれど実態は、民の怒りを受け止める存在というのが近い。民と並んで祈りを捧げ、死にゆくものを看取り、大災害が起これば命を捧げる。
そういった立場であるので、高位貴族の令嬢から選ばれる。悪く言えば民へのゴマすり、よく言えば身分差の架け橋になれということだ。
神に選ばれたというのは真っ赤な嘘だけれど、必要な欺瞞だと教えられてきた。実際、国が荒れていいことなどないのだから。民衆の怒りには何らかの矛先が必要だ。
「王家は君の優秀さを惜しみ、ダーヴァリッド殿下の婚約者として求めている」
「……優秀?」
「君は神の声をよく聞き、民衆に伝えた」
ああ、と思わず声が漏れてしまった。
大司教様が髭を揺らし、重々しくご立派に言えばそうだ。具体的に私がしたのは教会の所蔵する本を読み、それらをまとめて子供用の布教書を作っただけ。
余計なことをしてしまった……まあ、どうせ口実なのだろうけど。
(ダーヴァリッド殿下の噂は事実だったのね。身分の低い女性を愛し、妻にしたいと言っているとか。……お気の毒だけれど、王太子殿下の妻にそれは難しいでしょうね)
けれど殿下は諦めず、周囲を説得して彼女の王子妃教育を始めたのだとか。
(身分が低くても王妃になった例はある。150年前にサンドラ妃が、王都を水害から救った功績で……まあこれも伝説じみていて、本当にあったかわからないけれど)
方法がないわけはない。どうとでも、例えば失われた尊い血筋を持つものだとか言い張ってしまえば良い。我が国の周辺には中小国が乱立していて、途絶えた王家、貴族家などいくらでもあるのだ。
(でも王家は、つまり殿下のご両親はそう思わなかったわけだ。詳しいいきさつはわからないけど、結局、私に白羽の矢が立ったってことね)
大司教様は難しい顔をして、この話に納得がいっていないのだろう。それでも王家には逆らえない、そんな苦渋が見えた。
申し訳ない気持ちになる。
大司教様は私の恩人だ。8つで聖女候補として教会に入った私にあらゆることを教えてくれた。聖女なんて見かけだけ取り繕って地位につけてしまえばいいというのに。
「はあ」
私はため息を隠せなかった。
聖女に選ばれなかったことにすれば、私は未婚の侯爵家の娘でしかない。王家の希望に逆らえるはずがない。
(私が王太子殿下の婚約者? ……まるで現実味がないわ)
それになにより、聖女に就任後に予定していたことはどうなるんだろう。貧困地区に人と物資が流れ込むように、けれどあからさまにならないように、上手く活動予定をたてたつもりだった。
市井の篤志家や下位貴族に顔を繋いで、援助も約束してもらっていたのに。あれが、全部無駄?
(せめて災害の備えだけでもリューン様にお願いして……いえ、彼女だって大変なはずよ。聖女候補から外れる予定で、婚約者候補と仲を深めていると聞いたのに)
ああしてほしいこうしてほしいなんて、とても言えない。
聖女に選ばれなかった以上、私の要望に重みなんてないのだし、ただの図々しい発言だ。ああ……。
私は呆然としたままで教会を出され、馬車に乗せられた。
そして、8歳で出て連絡さえ疎遠だった実家に戻ったのだった。
生活が落ち着く前に、王太子殿下との顔合わせとなった。
なだれるような日々に私はまだぼんやりしている。なんだろうこれ、夢かしら。未来が急にぽっかり空白になった上に、変なガラクタを詰められた気分だ。
何をしたいとかするべきとかそういう考えにも至らないので、言われるまま、望まれるままでいるだけだ。
「エミュシカと申します。市井のマナーしか学んでおりませんので、ご容赦ください」
聖女になっていたら、主に民を相手にしていたはずの私だ。王太子殿下の前にドレスを着て来るなんて、場違いも甚だしい。本当に現実なんだろうか、これ。
夢ならさめてほしいけれど、もう夢の中で3泊くらいしてしまった。
ああもう、座り方もわかんない。簡単なマナーは教えられたけど、ドレスの裾をどうすんのよこれ。
もう開き直るしかないよね。
私は微妙な笑顔で王太子殿下を見た。
「突然のことでこちらこそ申し訳ない。王家の都合にあなたを巻き込んでしまった」
「……いえ」
良かった、王太子殿下は優しいお方らしい。まあ、そっちの都合だってのはわかってるわよね。さすがにね、王家が横暴って話はよく聞くけど、さすがにね。
「本日はその詫びで席を設けたようなもの。珍しい茶葉を用意したので楽しんでいってほしい」
「は、はい。光栄に思います」
「恥ずかしながら私は王家のことしか知らぬのだが、教会ではどのような暮らしを?」
「……その、私は8歳から教会におりましたので、貴族の暮らしの方があまり記憶にないのです。教会では自分のことは自分でしなければならないのですが、周囲に恵まれ、みなの妹のように扱っていただきました」
視察人への説明のようになってしまった。
でも嘘は言っていない。ほぼ確定の聖女候補とはいえ、自分のことは自分でしていた。おかげで実家に帰ってからは困っている。さほど親しくもない使用人に色々されると、こう、なんだか気持ち悪いのだ。
はあ。もうすでにシスターのお姉様方が懐かしい。高い立場のくせちょいちょい顔をみせる大司教様も、なにかと私を気遣ってくれた。
「妹のように……なるほど、大家族のような暮らしというのは興味深い」
「ええ、でも大変なこともあります。ちょっとした喧嘩はよくあるので……たとえば……」
私は教会でのなんでもない日々を語った。それを殿下はうんうんと微笑みながら聞いている。
彼の穏やかな翡翠の瞳を見ていると、なんでも話せそうに思う。大司教様と似た空気かもしれない。ただ眩しいほど若くて、金色の髪もきらきらと輝いている。
どんな女性でも手に入れられそうな容姿と立場を持っていて、身分の低い女性を愛したという。いったいどんな女性なんだろう。
ついつい好奇心をくすぐられてしまう。
「……それでは、今日はこれで」
「はい、ありがとうございました」
和やかなティータイムを終わらせて、殿下が立ち上がった。悪い時間ではなかった。私は安堵する。
(少なくとも禍根はなさそう。なんとかやっていけるかな)
他の女性を愛して、妻にしようとしていた人だ。
私に対して少しくらい嫌な顔をしそうなものだけれど、そんなことはなかった。よくできた人だ。彼女のことは諦めるか、諦めていなくても、私とは無関係なことだとわかってくれているんだろう。
「ああ、失礼、髪が」
「えっ?」
別れの挨拶の前に、殿下が私の髪に手を伸ばした。
乱れてしまっていたのだろうか。殿下がひどく間近で真面目な顔をしている。瞳に、私の髪飾りがうつっていた。
「ありが」
「何もかも足りない」
「……?」
「君を愛することはないだろう」
「……」
私がぽかんとしている間に、殿下はにこやかに帰っていった。私はその後姿を馬鹿のように眺めているしかない。
悪意を向けられたのだ、と気づいたのは部屋に戻ってよく考えてからだ。
そしてその日、私は腹が立って眠れなかった。
顔合わせの場には護衛と侍女が何人もいた。彼らからすれば私は、殿下に見とれてぼけ~っとしていたように見えたのだろうから。
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