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第1章 幼年期
20.帰宅
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クーレル家一行は現在、長い帰路の馬車に4人揃って、ゆらゆらと揺られている。
「ノエルはここに来るの初めてだったけど、楽しかった?」
「もちろん!テオと沢山遊べて楽しかった!ルーにぃにとロイにぃにもイリーナさま?と沢山遊んだの?」
「あぁ、イリーナ……まぁ、そうだね。」
滞在期間中、ルーベルトとローレンツはイリーナと木刀で勝負をしたり、木登りを強制されたり、魔法を見せてくれとせがまれたりと、ほとんど毎日イリーナに付き合わされていた。
イリーナは魔法の才能はからきしだが、その剣の腕は確かで、2人が気圧される瞬間があるほどだった。おそらく、元騎士団長であるランドルフ叔父様に直接鍛えられているのだろう。
そんな中、遊びの最中にイリーナが小さく「私も男の子だったらね」と呟いたのが耳に残った。本人は誰にも聞かれていないと思っているのだろうが、僕の耳にははしっかり届いてしまった。
皮肉なものだ。女性は騎士になれないという現実が、彼女を悩ませているのだろう。彼女の言葉は短いものだったが、そこには計り知れない重みが感じられた。
僕は1人の友人として対等に彼女を見ているつもりで、同情や哀れみの目で彼女を見たくはなかった。それではきっと彼女をさらに傷つけてしまうだけだから。むしろ、彼女自身の強さや努力を心から尊敬する気持ちを持ちながら、それでもどこか、自分に対する無力感を覚えた。
――僕にはどうしてやることもできない。
そんな風に結論づけたはずなのに、その無力感が妙に胸に引っかかっていたのかもしれない。そのせいだろうか。気が付けば僕は、口では「嫌だ」と言いながらも、イリーナに付き合う時間が増えていた。
「ルーベルト、また勝負して!」
「いいけど、僕はローレンツみたいに剣は得意じゃないからほどほどにしてよ?」
「だってローレンツと勝負すると必ず負けるんだもの!そんなの面白く無いわ。私にはルーベルトが丁度いいの!」
「だってよ、頑張れ~ルーベルト兄さーん!」
「くっそ、ローレンツ……」
木刀を握る彼女の瞳は、剣の振り下ろし方と同じくらい鋭い。それでも、彼女が見せるたまの笑顔には、どこかほっとするような温かさがあった。
僕が彼女に付き合う理由。それは、単なる遊びの延長ではなく、もしかすると“彼女の心を少しでも軽くしてあげたい”という思いだったのかもしれない。
その気持ちが同情なのか、そうではないのか――自分でもよく分からなかった。ただ、イリーナが目を輝かせて「もう一回!」と笑う姿を見ると、心の奥底で何かがふっと軽くなる気がした。
イリーナの背負うものが、いつかもっと自由になる日が来るといい。その時、彼女の剣の鋭さが、ただの“楽しい遊び”に変わる日が来るといい。
そう願いながら、僕は彼女と木刀を交え続けていた。
***
「……僕たちのことより、ノエルの事を聞かせて欲しいな。ノエルはテオと何をして遊んだの?」
「うん!えっとね、本を読んだり、探検をしたり、すっごく楽しかったよ!また今度、テオが僕を迎えに来てくれるんだって!ずっと一緒って言ってくれたの!」
その瞬間、馬車の中の空気が凍った。
「ちょ、待てノエル。迎えに来るって……テオが?」
「うん、そうだよ。『覚悟しといて』……だったっけ?また遊ぶのがすっごく楽しみ!」
ノエルはその言葉の真意を理解せず、ただ楽しい約束だと思い込んで意気揚々と語る。
「……あのガキ、穏やかな顔してやってくれるな。」
「マジか。アイツ、一度叩き潰しに行くか?」
ルーベルトとローレンツは明らかに苛立ちを露わにしていた。そんなピリピリとした空気をよそに、ノエルはもじもじと2人を見上げた。
「あのね、僕ね、にぃに達に言いたいことがあるの。聞いてくれる?」
「ノエル、まさかまだ何か言われたのか?詳しく教えてくれない……っ!?!?」
突然、ノエルはルーベルトとローレンツにぎゅっと抱きついた。
「ノエル!?ど、どうした?」
いきなりの行動にルーベルトは目を白黒させた。
「あのね、あのね?僕、テオと遊べて嬉しかったよ。でもね、ずっとにぃに達が僕に構ってくれなくて寂しかったの。僕ね、僕ね……」
そう言ってノエルは2人の間に頭を埋めた。
「僕ね、寂しかったんだよぉ……?」
ノエルは涙目で上目遣いに兄達を見上げる。
「「か”わ”い”い”!!!!」」
2人の声が見事に重なった。早い者勝ちだとばかりに、ローレンツがノエルを抱き上げ、自分の膝の上に座らせる。
「ノエル……俺も寂しかったよ。」
そう言ってノエルの額にそっとキスを落とすと、ノエルは体を捻ってローレンツに抱きつく。
「えへっ……だいすきだよぉ。」
そう言って、ノエルは自らローレンツに優しくキスを落とした。
「ねぇ、ノエル。僕も寂しいよ?」
ルーベルトはローレンツからノエルを取り上げるべく、「ここだよ」と自分の膝を指さした。するとノエルは満面の笑みでローレンツの膝を降り、ルーベルトの元へ駆け寄る。
「るーにぃにも、だぁーいすき!」
そう言いながらノエルはルーベルトに抱きつき、またしてもその唇を重ねた。
「~~~っつ!!ノエル、僕も大好きだよ!」
ルーベルトはノエルの頬を自分の頬に擦り寄せながら、ぎゅっと抱きしめた。
「ノエル、私のことは……」
今まで構ってもらえなかったロイスが、少し期待しながら声をかけた。
「もちろん、おとーさまもだぁいすき!」
ノエルは満面の笑顔でそう言うと、ロイスの方へ微笑みかけた。ロイスは思わず口角を緩ませるのであった。
馬車の中は甘々な空間で満たされ、その場にいた従者たちも苦笑いを浮かべるしかなかったという。
_______________________
この20話で、幼年期編は終了となります。
次回の更新からは2章にて成長したノエル達をお送り致します!
「ノエルはここに来るの初めてだったけど、楽しかった?」
「もちろん!テオと沢山遊べて楽しかった!ルーにぃにとロイにぃにもイリーナさま?と沢山遊んだの?」
「あぁ、イリーナ……まぁ、そうだね。」
滞在期間中、ルーベルトとローレンツはイリーナと木刀で勝負をしたり、木登りを強制されたり、魔法を見せてくれとせがまれたりと、ほとんど毎日イリーナに付き合わされていた。
イリーナは魔法の才能はからきしだが、その剣の腕は確かで、2人が気圧される瞬間があるほどだった。おそらく、元騎士団長であるランドルフ叔父様に直接鍛えられているのだろう。
そんな中、遊びの最中にイリーナが小さく「私も男の子だったらね」と呟いたのが耳に残った。本人は誰にも聞かれていないと思っているのだろうが、僕の耳にははしっかり届いてしまった。
皮肉なものだ。女性は騎士になれないという現実が、彼女を悩ませているのだろう。彼女の言葉は短いものだったが、そこには計り知れない重みが感じられた。
僕は1人の友人として対等に彼女を見ているつもりで、同情や哀れみの目で彼女を見たくはなかった。それではきっと彼女をさらに傷つけてしまうだけだから。むしろ、彼女自身の強さや努力を心から尊敬する気持ちを持ちながら、それでもどこか、自分に対する無力感を覚えた。
――僕にはどうしてやることもできない。
そんな風に結論づけたはずなのに、その無力感が妙に胸に引っかかっていたのかもしれない。そのせいだろうか。気が付けば僕は、口では「嫌だ」と言いながらも、イリーナに付き合う時間が増えていた。
「ルーベルト、また勝負して!」
「いいけど、僕はローレンツみたいに剣は得意じゃないからほどほどにしてよ?」
「だってローレンツと勝負すると必ず負けるんだもの!そんなの面白く無いわ。私にはルーベルトが丁度いいの!」
「だってよ、頑張れ~ルーベルト兄さーん!」
「くっそ、ローレンツ……」
木刀を握る彼女の瞳は、剣の振り下ろし方と同じくらい鋭い。それでも、彼女が見せるたまの笑顔には、どこかほっとするような温かさがあった。
僕が彼女に付き合う理由。それは、単なる遊びの延長ではなく、もしかすると“彼女の心を少しでも軽くしてあげたい”という思いだったのかもしれない。
その気持ちが同情なのか、そうではないのか――自分でもよく分からなかった。ただ、イリーナが目を輝かせて「もう一回!」と笑う姿を見ると、心の奥底で何かがふっと軽くなる気がした。
イリーナの背負うものが、いつかもっと自由になる日が来るといい。その時、彼女の剣の鋭さが、ただの“楽しい遊び”に変わる日が来るといい。
そう願いながら、僕は彼女と木刀を交え続けていた。
***
「……僕たちのことより、ノエルの事を聞かせて欲しいな。ノエルはテオと何をして遊んだの?」
「うん!えっとね、本を読んだり、探検をしたり、すっごく楽しかったよ!また今度、テオが僕を迎えに来てくれるんだって!ずっと一緒って言ってくれたの!」
その瞬間、馬車の中の空気が凍った。
「ちょ、待てノエル。迎えに来るって……テオが?」
「うん、そうだよ。『覚悟しといて』……だったっけ?また遊ぶのがすっごく楽しみ!」
ノエルはその言葉の真意を理解せず、ただ楽しい約束だと思い込んで意気揚々と語る。
「……あのガキ、穏やかな顔してやってくれるな。」
「マジか。アイツ、一度叩き潰しに行くか?」
ルーベルトとローレンツは明らかに苛立ちを露わにしていた。そんなピリピリとした空気をよそに、ノエルはもじもじと2人を見上げた。
「あのね、僕ね、にぃに達に言いたいことがあるの。聞いてくれる?」
「ノエル、まさかまだ何か言われたのか?詳しく教えてくれない……っ!?!?」
突然、ノエルはルーベルトとローレンツにぎゅっと抱きついた。
「ノエル!?ど、どうした?」
いきなりの行動にルーベルトは目を白黒させた。
「あのね、あのね?僕、テオと遊べて嬉しかったよ。でもね、ずっとにぃに達が僕に構ってくれなくて寂しかったの。僕ね、僕ね……」
そう言ってノエルは2人の間に頭を埋めた。
「僕ね、寂しかったんだよぉ……?」
ノエルは涙目で上目遣いに兄達を見上げる。
「「か”わ”い”い”!!!!」」
2人の声が見事に重なった。早い者勝ちだとばかりに、ローレンツがノエルを抱き上げ、自分の膝の上に座らせる。
「ノエル……俺も寂しかったよ。」
そう言ってノエルの額にそっとキスを落とすと、ノエルは体を捻ってローレンツに抱きつく。
「えへっ……だいすきだよぉ。」
そう言って、ノエルは自らローレンツに優しくキスを落とした。
「ねぇ、ノエル。僕も寂しいよ?」
ルーベルトはローレンツからノエルを取り上げるべく、「ここだよ」と自分の膝を指さした。するとノエルは満面の笑みでローレンツの膝を降り、ルーベルトの元へ駆け寄る。
「るーにぃにも、だぁーいすき!」
そう言いながらノエルはルーベルトに抱きつき、またしてもその唇を重ねた。
「~~~っつ!!ノエル、僕も大好きだよ!」
ルーベルトはノエルの頬を自分の頬に擦り寄せながら、ぎゅっと抱きしめた。
「ノエル、私のことは……」
今まで構ってもらえなかったロイスが、少し期待しながら声をかけた。
「もちろん、おとーさまもだぁいすき!」
ノエルは満面の笑顔でそう言うと、ロイスの方へ微笑みかけた。ロイスは思わず口角を緩ませるのであった。
馬車の中は甘々な空間で満たされ、その場にいた従者たちも苦笑いを浮かべるしかなかったという。
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この20話で、幼年期編は終了となります。
次回の更新からは2章にて成長したノエル達をお送り致します!
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