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第ニ章ドラゴンの里
〜未来のために〜2
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「………キリア?」
この声…カル?
「…?」
「キリア!キリアっ!…良かった…何で2週間も目を覚まさないのさ…!」
誰かが私をギュッと抱きしめる。
そんなことをしている間に意識ははっきりしてきて、
私を抱きしめているのは誰?
私をひしひしと抱きしめているのは黒髪の赤いメッシュの入った同い年位の青年だった。
「だ…誰?」
「えっ…あ、ゴメンわかんないよね」
すると眩い光を放ちながらスルスルと編み変えるように姿が変わっていく
それはフィンが変身するときそのままで
「カル!」
『ゴメン、ビックリさせちゃったよね。
でも…ほんとうに…本当に良かった…
キリアがあのまま目を覚まさなかったら、僕は…僕は!』
その姿は今まで見てきたカルが嘘のように弱々しく、2週間も寝ていたらしい私をどれだけ心配してくれていたのかが分かった。
「ごめんね、カル…」
カルを今度は私がきゅうと抱きしめた
「あのねカル。私、やりたいことがあるの」
『なに?僕にできることなら何でも手伝うよ』
「私ね…みんなをー…」
「キリアちゃん!!起きたのね!」
突然部屋に飛び込んできたのはフィンだった
『おい…フィン…?キリアが僕になにか言おうとしたのに遮るなんて!何を考えてんだ!』
「あらやだ、ごめんねキリアちゃん」
「大丈夫…フィンにも言わなきゃだから
…私ね、皆を探そうと思うの。私の大切な大切な親友…
もしかしたらもう居ないかもしれないけど、目的もないまま旅を続けるのはやめようと思うの」
「いい…かな?」
『いいけど、どうしたの?いきなり』
「そうね、どうしたの?」
キリアは少し寂しそうに笑うと
「夢の中で…その中の一人とあったの、私に生きてって言ってくれたんだ。人生楽しめよって
だから、最初の第一歩として…皆を探そうと思うの。
死ぬときに後悔なんて残したらハルトに顔向けできないから!」
「ところでキリアちゃん、話変わるんだけど…食欲あるかしら?食べれるなら何かもってくるわ」
そういえば、起きてから何も食べてない…
カルの話では2週間も寝ていたのだ何か食べなくては
「うん、おねがい!」
『分かってると思うけど、消化しやすい物だよ!』
「わかってるわよ~」
この声…カル?
「…?」
「キリア!キリアっ!…良かった…何で2週間も目を覚まさないのさ…!」
誰かが私をギュッと抱きしめる。
そんなことをしている間に意識ははっきりしてきて、
私を抱きしめているのは誰?
私をひしひしと抱きしめているのは黒髪の赤いメッシュの入った同い年位の青年だった。
「だ…誰?」
「えっ…あ、ゴメンわかんないよね」
すると眩い光を放ちながらスルスルと編み変えるように姿が変わっていく
それはフィンが変身するときそのままで
「カル!」
『ゴメン、ビックリさせちゃったよね。
でも…ほんとうに…本当に良かった…
キリアがあのまま目を覚まさなかったら、僕は…僕は!』
その姿は今まで見てきたカルが嘘のように弱々しく、2週間も寝ていたらしい私をどれだけ心配してくれていたのかが分かった。
「ごめんね、カル…」
カルを今度は私がきゅうと抱きしめた
「あのねカル。私、やりたいことがあるの」
『なに?僕にできることなら何でも手伝うよ』
「私ね…みんなをー…」
「キリアちゃん!!起きたのね!」
突然部屋に飛び込んできたのはフィンだった
『おい…フィン…?キリアが僕になにか言おうとしたのに遮るなんて!何を考えてんだ!』
「あらやだ、ごめんねキリアちゃん」
「大丈夫…フィンにも言わなきゃだから
…私ね、皆を探そうと思うの。私の大切な大切な親友…
もしかしたらもう居ないかもしれないけど、目的もないまま旅を続けるのはやめようと思うの」
「いい…かな?」
『いいけど、どうしたの?いきなり』
「そうね、どうしたの?」
キリアは少し寂しそうに笑うと
「夢の中で…その中の一人とあったの、私に生きてって言ってくれたんだ。人生楽しめよって
だから、最初の第一歩として…皆を探そうと思うの。
死ぬときに後悔なんて残したらハルトに顔向けできないから!」
「ところでキリアちゃん、話変わるんだけど…食欲あるかしら?食べれるなら何かもってくるわ」
そういえば、起きてから何も食べてない…
カルの話では2週間も寝ていたのだ何か食べなくては
「うん、おねがい!」
『分かってると思うけど、消化しやすい物だよ!』
「わかってるわよ~」
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