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第一章オオカミの子
〜フルート〜
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「でっでも、それだったらなんで私は孤児院にいたの?
私は、…生まれて直ぐからもう要らなかったって言うこと?」
覚えてすら居ない親、そして急に現れた私の姉弟だと名乗る男の子、
「いや、違う。姉さんは僕より弱かったんだ、だから母さんが独断で安全な人里に預けた。時期が来たら迎えに行くために」
『なんでこんなにしんみりしちゃう訳?もっと感動的再開でいいじゃない』
するりと、シルフ君の着ていた外套の隙間から蛇のような生き物が出てきた。
『フルート!?』
カルが驚いたような声を出す。
「っ?どうしたの、知り合い?」
『うん、幼馴染…てかなんでこんなとこまで来てるのさ!』
『別にいいでしょ、カルにどうこう言われる筋合いはないわ!それに私がメディスンドラゴンだからって外に出たらいけないなんていやよ!!』
メディスンドラゴン…
あっ
「薬龍…」
メディスンドラゴンは、その名の通り薬になるドラゴンでわかりやすい目印は小さな翼と、蛇のような姿、そして淡い緑の体にたてがみのように、ある薬草が生えているということ。
……そして、その薬草は万能でどんな病も怪我も一瞬で治してしまうのだという…
しかし絶対数が少なく、目撃件数は100件にも満たない。
「うん、だから僕が守りながら一緒にいたんだ。」
『そうよ!私のシルフ君が守ってくれるんだから!』
「でも、珍しいわよねメディスンドラゴンが人前に現れるなんて!」
『だって…だって……仕方ないじゃない!一目惚れだったんだから……』
私は、…生まれて直ぐからもう要らなかったって言うこと?」
覚えてすら居ない親、そして急に現れた私の姉弟だと名乗る男の子、
「いや、違う。姉さんは僕より弱かったんだ、だから母さんが独断で安全な人里に預けた。時期が来たら迎えに行くために」
『なんでこんなにしんみりしちゃう訳?もっと感動的再開でいいじゃない』
するりと、シルフ君の着ていた外套の隙間から蛇のような生き物が出てきた。
『フルート!?』
カルが驚いたような声を出す。
「っ?どうしたの、知り合い?」
『うん、幼馴染…てかなんでこんなとこまで来てるのさ!』
『別にいいでしょ、カルにどうこう言われる筋合いはないわ!それに私がメディスンドラゴンだからって外に出たらいけないなんていやよ!!』
メディスンドラゴン…
あっ
「薬龍…」
メディスンドラゴンは、その名の通り薬になるドラゴンでわかりやすい目印は小さな翼と、蛇のような姿、そして淡い緑の体にたてがみのように、ある薬草が生えているということ。
……そして、その薬草は万能でどんな病も怪我も一瞬で治してしまうのだという…
しかし絶対数が少なく、目撃件数は100件にも満たない。
「うん、だから僕が守りながら一緒にいたんだ。」
『そうよ!私のシルフ君が守ってくれるんだから!』
「でも、珍しいわよねメディスンドラゴンが人前に現れるなんて!」
『だって…だって……仕方ないじゃない!一目惚れだったんだから……』
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