15 / 28
第一章オオカミの子
〜弟〜
しおりを挟む
「誰なの?この子…」
フィンが、私を姉さんと呼んだ青年を見る。
『他人…じゃないんじゃない?だってさこんなに似るてるのに……』
「似てるって言っても、他人の空似かもしれないわよね……」
そう、その青年の顔はキリアと瓜二つと言っても過言ではない程似ていたのだ。
「そらそうだよ、だって君は僕の姉さんなんだから」
彼はそう言うけれども、キリアは弟がいるなんて聞いたことが無かった
「生き別れの姉弟感動の再会って感じ~?」
「解んないよ!とりあえず、信じるかどうかは置いといて君、名前は?」
「そうか、姉さんは知らないんだったね。僕はシルフ、姉さんと同じく十五歳、人狼族の代表として姉さんを迎えに来たんだ」
同じくってことは、、
「双子…って言いたいの?」
「そうだよ」
キリアが訝しんでいると、
「ちなみに、僕は姉さんの名前知ってるよ。」
「ねぇ、シルフ君さっき人狼族って言ったわよねぇ?」
「ああ」
「あの人間嫌いで有名な種族がクオーターを出すなんて…珍しいこともあるのね」
そうなんだ…
「まぁ、それもあって姉さんが孤児院に預けられたんだ。」
「それだったら、私だけじゃなくてシルフ君だって預けられてもおかしくないじゃない」
「それに…姉弟だって証拠もないし」
それなら、
と、シルフ君はあるものを取り出した
「これ、もってるでしょ?」
それは、美しい宝石だった。
その中には、まるで狼が遠吠えしているかの様な模様が入っていた。
「そ…それって」
「これ…だよね、?」
私は、ポケットからそれを取り出した。
「そう、これって人狼族のすべての人に渡されるんだ」
フィンが、私を姉さんと呼んだ青年を見る。
『他人…じゃないんじゃない?だってさこんなに似るてるのに……』
「似てるって言っても、他人の空似かもしれないわよね……」
そう、その青年の顔はキリアと瓜二つと言っても過言ではない程似ていたのだ。
「そらそうだよ、だって君は僕の姉さんなんだから」
彼はそう言うけれども、キリアは弟がいるなんて聞いたことが無かった
「生き別れの姉弟感動の再会って感じ~?」
「解んないよ!とりあえず、信じるかどうかは置いといて君、名前は?」
「そうか、姉さんは知らないんだったね。僕はシルフ、姉さんと同じく十五歳、人狼族の代表として姉さんを迎えに来たんだ」
同じくってことは、、
「双子…って言いたいの?」
「そうだよ」
キリアが訝しんでいると、
「ちなみに、僕は姉さんの名前知ってるよ。」
「ねぇ、シルフ君さっき人狼族って言ったわよねぇ?」
「ああ」
「あの人間嫌いで有名な種族がクオーターを出すなんて…珍しいこともあるのね」
そうなんだ…
「まぁ、それもあって姉さんが孤児院に預けられたんだ。」
「それだったら、私だけじゃなくてシルフ君だって預けられてもおかしくないじゃない」
「それに…姉弟だって証拠もないし」
それなら、
と、シルフ君はあるものを取り出した
「これ、もってるでしょ?」
それは、美しい宝石だった。
その中には、まるで狼が遠吠えしているかの様な模様が入っていた。
「そ…それって」
「これ…だよね、?」
私は、ポケットからそれを取り出した。
「そう、これって人狼族のすべての人に渡されるんだ」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
加護を疑われ婚約破棄された後、帝国皇子の契約妃になって隣国を豊かに立て直しました
黎
ファンタジー
幼い頃、神獣ヴァレンの加護を期待され、ロザリアは王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、侍女を取り上げられ、将来の王妃だからと都合よく仕事を押し付けられ、一方で、公爵令嬢があたかも王子の婚約者であるかのように振る舞う。そんな風に冷遇されながらも、ロザリアはヴァレンと共にたくましく生き続けてきた。
そんな中、王子がロザリアに「君との婚約では神獣の加護を感じたことがない。公爵令嬢が加護を持つと判明したし、彼女と結婚する」と婚約破棄をつきつける。
家も職も金も失ったロザリアは、偶然出会った帝国皇子ラウレンツに雇われることになる。元皇妃の暴政で荒廃した帝国を立て直そうとする彼の契約妃となったロザリアは、ヴァレンの力と自身の知恵と経験を駆使し、帝国を豊かに復興させていき、帝国とラウレンツの心に希望を灯す存在となっていく。
*短編に続きをとのお声をたくさんいただき、始めることになりました。引き続きよろしくお願いします。
異世界で一番の紳士たれ!
だんぞう
ファンタジー
十五歳の誕生日をぼっちで過ごしていた利照はその夜、熱を出して布団にくるまり、目覚めると見知らぬ世界でリテルとして生きていた。
リテルの記憶を参照はできるものの、主観も思考も利照の側にあることに混乱しているさなか、幼馴染のケティが彼のベッドのすぐ隣へと座る。
リテルの記憶の中から彼女との約束を思いだし、戸惑いながらもケティと触れ合った直後、自身の身に降り掛かった災難のため、村人を助けるため、単身、魔女に会いに行くことにした彼は、魔女の館で興奮するほどの学びを体験する。
異世界で優しくされながらも感じる疎外感。命を脅かされる危険な出会い。どこかで元の世界とのつながりを感じながら、時には理不尽な禍に耐えながらも、自分の運命を切り拓いてゆく物語。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

【完結】どうやら魔森に捨てられていた忌子は聖女だったようです
山葵
ファンタジー
昔、双子は不吉と言われ後に産まれた者は捨てられたり、殺されたり、こっそりと里子に出されていた。
今は、その考えも消えつつある。
けれど貴族の中には昔の迷信に捕らわれ、未だに双子は家系を滅ぼす忌子と信じる者もいる。
今年、ダーウィン侯爵家に双子が産まれた。
ダーウィン侯爵家は迷信を信じ、後から産まれたばかりの子を馭者に指示し魔森へと捨てた。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる