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第一章オオカミの子
〜弟〜
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「誰なの?この子…」
フィンが、私を姉さんと呼んだ青年を見る。
『他人…じゃないんじゃない?だってさこんなに似るてるのに……』
「似てるって言っても、他人の空似かもしれないわよね……」
そう、その青年の顔はキリアと瓜二つと言っても過言ではない程似ていたのだ。
「そらそうだよ、だって君は僕の姉さんなんだから」
彼はそう言うけれども、キリアは弟がいるなんて聞いたことが無かった
「生き別れの姉弟感動の再会って感じ~?」
「解んないよ!とりあえず、信じるかどうかは置いといて君、名前は?」
「そうか、姉さんは知らないんだったね。僕はシルフ、姉さんと同じく十五歳、人狼族の代表として姉さんを迎えに来たんだ」
同じくってことは、、
「双子…って言いたいの?」
「そうだよ」
キリアが訝しんでいると、
「ちなみに、僕は姉さんの名前知ってるよ。」
「ねぇ、シルフ君さっき人狼族って言ったわよねぇ?」
「ああ」
「あの人間嫌いで有名な種族がクオーターを出すなんて…珍しいこともあるのね」
そうなんだ…
「まぁ、それもあって姉さんが孤児院に預けられたんだ。」
「それだったら、私だけじゃなくてシルフ君だって預けられてもおかしくないじゃない」
「それに…姉弟だって証拠もないし」
それなら、
と、シルフ君はあるものを取り出した
「これ、もってるでしょ?」
それは、美しい宝石だった。
その中には、まるで狼が遠吠えしているかの様な模様が入っていた。
「そ…それって」
「これ…だよね、?」
私は、ポケットからそれを取り出した。
「そう、これって人狼族のすべての人に渡されるんだ」
フィンが、私を姉さんと呼んだ青年を見る。
『他人…じゃないんじゃない?だってさこんなに似るてるのに……』
「似てるって言っても、他人の空似かもしれないわよね……」
そう、その青年の顔はキリアと瓜二つと言っても過言ではない程似ていたのだ。
「そらそうだよ、だって君は僕の姉さんなんだから」
彼はそう言うけれども、キリアは弟がいるなんて聞いたことが無かった
「生き別れの姉弟感動の再会って感じ~?」
「解んないよ!とりあえず、信じるかどうかは置いといて君、名前は?」
「そうか、姉さんは知らないんだったね。僕はシルフ、姉さんと同じく十五歳、人狼族の代表として姉さんを迎えに来たんだ」
同じくってことは、、
「双子…って言いたいの?」
「そうだよ」
キリアが訝しんでいると、
「ちなみに、僕は姉さんの名前知ってるよ。」
「ねぇ、シルフ君さっき人狼族って言ったわよねぇ?」
「ああ」
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そうなんだ…
「まぁ、それもあって姉さんが孤児院に預けられたんだ。」
「それだったら、私だけじゃなくてシルフ君だって預けられてもおかしくないじゃない」
「それに…姉弟だって証拠もないし」
それなら、
と、シルフ君はあるものを取り出した
「これ、もってるでしょ?」
それは、美しい宝石だった。
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