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第一章オオカミの子
〜キリアの正体〜上
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カルは少し村から離れたところに着地した。
わたしは、ぎこちなくもカルの上から降りると
すぐさまカルが縮んでいった。
「カル早く行こ!」
わたしは、駆け出す
『まってよキリア!』
質素な村ではあるが、一応門はあるし見張りもいる…が
非力そうな少女と、これもまた非力そうな小さなドラゴンが通ったぐらい誰も気に留めもしないのだ。
「わあー」
この村が小さいことを考えると、ほぼ全員が集まっているのではないかというほど、その通りはにぎわっていた。
この村に来るのが初めてだった私は、落ち着きもなく周りを見渡す。
『もー、そんなにキョロキョロしてたら子供ぽいっていわれるよ?まぁぼく的には、可愛いからいいんだかど』
キリアは、その話を聞く素振りもなくある方向へ駆けていく
『えっ話聞いてた?!』
キリアが向かったのは、出店を出している占い師のところだった。
「あのーここって何するところなんですか?」
占い師として水晶をかまえる老婆にはなしかける。
「嬢ちゃん、こういうのを見るのは初めてかい?」
興味しんしんで水晶を覗きながら頷く
「そうかい、そうかい じぁあ今回だけ特別に無料で占ってあげよう。」
キリアの瞳がキラッと輝く
「本当に?」
「ああ」
老婆は、水晶に集中し何かを念じ始めた
『キリア?なにしてるの?』
いつの間にか追いついたらしいカルが、そう尋ねる。
「あのね、このおばあちゃんが今回だけ特別に無料で占ってくれるんだって。」
そう話していると
「出ました出ました。あなたの相が
あなたは、大変なことに見舞われる」
「さぁもう少し詳しく見るから、水晶に触れとくれ」
キリアは素直に水晶に触れる
すると
「あ………れ…?」
キリアが倒れる
『キリア!!』
ざわざわ
「おいあの嬢ちゃん…獣人じゃないか?」
「えっなんであんなところに…」
「ところでなんで倒れてんだ?」
「知るか」
こんな会話が至るところで交わされる。
なぜ?
それは、キリアがただ倒れただけでなく…
人の耳が無くなりオオカミの耳に変わっていたからである
わたしは、ぎこちなくもカルの上から降りると
すぐさまカルが縮んでいった。
「カル早く行こ!」
わたしは、駆け出す
『まってよキリア!』
質素な村ではあるが、一応門はあるし見張りもいる…が
非力そうな少女と、これもまた非力そうな小さなドラゴンが通ったぐらい誰も気に留めもしないのだ。
「わあー」
この村が小さいことを考えると、ほぼ全員が集まっているのではないかというほど、その通りはにぎわっていた。
この村に来るのが初めてだった私は、落ち着きもなく周りを見渡す。
『もー、そんなにキョロキョロしてたら子供ぽいっていわれるよ?まぁぼく的には、可愛いからいいんだかど』
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『えっ話聞いてた?!』
キリアが向かったのは、出店を出している占い師のところだった。
「あのーここって何するところなんですか?」
占い師として水晶をかまえる老婆にはなしかける。
「嬢ちゃん、こういうのを見るのは初めてかい?」
興味しんしんで水晶を覗きながら頷く
「そうかい、そうかい じぁあ今回だけ特別に無料で占ってあげよう。」
キリアの瞳がキラッと輝く
「本当に?」
「ああ」
老婆は、水晶に集中し何かを念じ始めた
『キリア?なにしてるの?』
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「あのね、このおばあちゃんが今回だけ特別に無料で占ってくれるんだって。」
そう話していると
「出ました出ました。あなたの相が
あなたは、大変なことに見舞われる」
「さぁもう少し詳しく見るから、水晶に触れとくれ」
キリアは素直に水晶に触れる
すると
「あ………れ…?」
キリアが倒れる
『キリア!!』
ざわざわ
「おいあの嬢ちゃん…獣人じゃないか?」
「えっなんであんなところに…」
「ところでなんで倒れてんだ?」
「知るか」
こんな会話が至るところで交わされる。
なぜ?
それは、キリアがただ倒れただけでなく…
人の耳が無くなりオオカミの耳に変わっていたからである
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