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〜はじまり〜
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朝が来た、それを私は孤児院の窓から差し込む朝日の光りで知る。
「もう、朝か…」
私は今日も学校へ行く。毎日決められた時間に決められた服を着て、決められたところに向かう。
孤児である私にとってそれは、とてもありがたいこと。
孤児の私にとっては、とても恵まれていること。
そう思い込みながら制服を着る。
それが私の日常、いつまでも続くと思っていた日々
こんなにあっさり崩れるなんて思っていなかった平和な日々
〘ズドーン〙床が揺れる
〘バリバリバリ〙建物が崩れる
〘ドスッ〙頭に衝撃が走る
そこで私は
何が起こったのかわからないまま気を失った。
どれくらい経ったのだろう?私は気を取り戻した。
「うっ……………」
頭が痛い、フラフラする。でも何が起こったのか確認するためにそっと目を開いた。
「!?」
そこには孤児院なんて最初から無かったかの様な惨状が広がっていた。
もともとが何だったのかすら分からない瓦礫の山
そして、血の海が広がっていた。
みんな、死んでしまったのだ
ただ一人、私を除いて
「もう、朝か…」
私は今日も学校へ行く。毎日決められた時間に決められた服を着て、決められたところに向かう。
孤児である私にとってそれは、とてもありがたいこと。
孤児の私にとっては、とても恵まれていること。
そう思い込みながら制服を着る。
それが私の日常、いつまでも続くと思っていた日々
こんなにあっさり崩れるなんて思っていなかった平和な日々
〘ズドーン〙床が揺れる
〘バリバリバリ〙建物が崩れる
〘ドスッ〙頭に衝撃が走る
そこで私は
何が起こったのかわからないまま気を失った。
どれくらい経ったのだろう?私は気を取り戻した。
「うっ……………」
頭が痛い、フラフラする。でも何が起こったのか確認するためにそっと目を開いた。
「!?」
そこには孤児院なんて最初から無かったかの様な惨状が広がっていた。
もともとが何だったのかすら分からない瓦礫の山
そして、血の海が広がっていた。
みんな、死んでしまったのだ
ただ一人、私を除いて
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