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<無香性>の威力
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要さん用のボディーソープを泡立ててみると、私が使っているものよりも泡がきめ細かい気がする。無香性だから汗臭く思われるのが嫌で二度ほど洗ってしまったが、さすが敏感肌用だけあって泡を流した後の潤いがすごい。
きっと保湿成分がたっぷりと入っているのだろう。これなら要さんの滑らかな肌にもピッタリだ。
これまでもきっと敏感肌用のものを作っていただろうが、藤乃くんという存在ができてさらに改良を重ねたのかもしれない。ということは、倉橋くんが藤乃くんを大切に思えば思うほど、肌に優しいものがつくられるということだ。そしてそれらは私たちも最愛の人に使うことができる。それはかなり嬉しいことだな。
今まで私が使用していたものについても倉橋くんは定期的に送ってくれていたが、それらは全て無償だ。
支払うと言っても、いろいろと便宜を図ってもらっているお礼として受け取って欲しいと言われてしまう。
別にそれが賄賂になるようなことでもないから倉橋くんの気持ちに甘えて受け取っているが、要さんのものも送ってもらうとなるとやっぱり支払いをせずにはいられない。
今回だけは倉橋くんの気持ちに甘えたが、次回からは支払いを受け取ってもらえるように話をしておこう。
せっかくの<無香性>のボディーソープの威力を最大限に発揮させるために、今日は湯船には浸からずシャワーだけで済ませた。自分で自分の体臭には気づきにくいものだが、要さんは私の匂いに気づいてくれるだろうか?
少しでも要さんの興奮を呼び起こせればいい。
そんな期待を込めて、パジャマに着替えてさっと髪を乾かし脱衣所をでた。
リビングに戻ると、広いソファーの上で端っこにちょこんと座っているのが見える。
もっと気楽にしてくれていいのだが、まだ慣れていないのかもしれない。
「要さん、お待たせしました」
私が声をかけると、飛び上がらん勢いで身体をピクッとさせていた。
そんなに緊張していたのだろうか? それとも寂しかったのだろうか?
「一人にして不安にさせてしまいましたか?」
さっと駆け寄って隣に座り、要さんを抱きしめた。
「あ、違うんです。今から一緒に寝るんだと思ったらドキドキしちゃって……」
ああ、もうなんて可愛いことを言ってくれるんだろうな。
要さんの言葉に私の方がいつもドキドキさせられる。
「要さん、可愛い」
「冬貴さ――んっ!!」
可愛すぎて寝室まで我慢できずに唇を重ねた。
それでも重ねるだけの優しいキスに留めただけ褒めて欲しいくらいだ。
甘くて柔らかい感触に名残惜しさを感じつつ、唇を離した。
「寝室に、行きましょうか?」
力なくもたれかかってきた要さんの耳元で囁くと小さく頷いてくれる。
私は要さんを抱きかかえてそのまま寝室に連れて行った。
まだ恥ずかしがるだろう。
リビングの明かりの三分の一ほど明るさの間接照明だけをつけて、要さんをベッドに寝かせた。
「あれ?」
キョロキョロと辺りを見回しながら、要さんの手のひらがシーツの上を滑っていく。
「どうかしましたか?」
「あの、なんだかベッドが違う気がして……いえ、気のせいですね」
「いいえ、気のせいじゃないですよ。周平さんが私たちのために新しいベッドをプレゼントしてくれたんです」
サラッと告げると要さんは驚きの表情を見せた。
まぁ驚くのも無理はない。あれだけ短時間の搬入だったのだからな。
誰かが家に入ってきた痕跡すらわからないくらいだ。
「ベッドを、プレゼントなんて……」
「私たちに幸せの時間を過ごしてほしいということかもしれませんね」
その言葉に要さんの顔が一気に赤くなったのが、この薄明かりの中でもはっきりとわかった。
もしかしたら昨夜のように要さんと抱き合えるかも……いや、それ以上のことも進めるかもしれない。
そんな期待が込み上げる中、要さんが突然私に抱きついてきた。
「要さん?」
「あの、さっき抱きかかえられた時から、ずっとドキドキして……この部屋に入ってからそれがどんどん強くなって……だから、その……ここが、こんなふうになっちゃってるんですけど……」
急に手を取られたと思ったら、要さんのそこに触れるように手を置かれた。
今、私の手の中には確実に、硬く兆したソレがあった。
「要さん、これ……」
「また、一緒に気持ちよくなりたいです……」
「――っ!!」
まさか要さんの方から誘ってくれるなんて思わなかった。
そのことに一気に私のソコはとてつもなく昂ってしまっていた。
「じゃあ、昨日よりももっと気持ちいいことしてもいいですか?」
「昨日よりも……? はい、して欲しいです」
「くっ――!!」
もう言質はとった。
あの<Lube>を早速使えるチャンスが来たようだ。
私は可愛い要さんの唇にキスをしながら、パジャマのボタンに手をかけた。
きっと保湿成分がたっぷりと入っているのだろう。これなら要さんの滑らかな肌にもピッタリだ。
これまでもきっと敏感肌用のものを作っていただろうが、藤乃くんという存在ができてさらに改良を重ねたのかもしれない。ということは、倉橋くんが藤乃くんを大切に思えば思うほど、肌に優しいものがつくられるということだ。そしてそれらは私たちも最愛の人に使うことができる。それはかなり嬉しいことだな。
今まで私が使用していたものについても倉橋くんは定期的に送ってくれていたが、それらは全て無償だ。
支払うと言っても、いろいろと便宜を図ってもらっているお礼として受け取って欲しいと言われてしまう。
別にそれが賄賂になるようなことでもないから倉橋くんの気持ちに甘えて受け取っているが、要さんのものも送ってもらうとなるとやっぱり支払いをせずにはいられない。
今回だけは倉橋くんの気持ちに甘えたが、次回からは支払いを受け取ってもらえるように話をしておこう。
せっかくの<無香性>のボディーソープの威力を最大限に発揮させるために、今日は湯船には浸からずシャワーだけで済ませた。自分で自分の体臭には気づきにくいものだが、要さんは私の匂いに気づいてくれるだろうか?
少しでも要さんの興奮を呼び起こせればいい。
そんな期待を込めて、パジャマに着替えてさっと髪を乾かし脱衣所をでた。
リビングに戻ると、広いソファーの上で端っこにちょこんと座っているのが見える。
もっと気楽にしてくれていいのだが、まだ慣れていないのかもしれない。
「要さん、お待たせしました」
私が声をかけると、飛び上がらん勢いで身体をピクッとさせていた。
そんなに緊張していたのだろうか? それとも寂しかったのだろうか?
「一人にして不安にさせてしまいましたか?」
さっと駆け寄って隣に座り、要さんを抱きしめた。
「あ、違うんです。今から一緒に寝るんだと思ったらドキドキしちゃって……」
ああ、もうなんて可愛いことを言ってくれるんだろうな。
要さんの言葉に私の方がいつもドキドキさせられる。
「要さん、可愛い」
「冬貴さ――んっ!!」
可愛すぎて寝室まで我慢できずに唇を重ねた。
それでも重ねるだけの優しいキスに留めただけ褒めて欲しいくらいだ。
甘くて柔らかい感触に名残惜しさを感じつつ、唇を離した。
「寝室に、行きましょうか?」
力なくもたれかかってきた要さんの耳元で囁くと小さく頷いてくれる。
私は要さんを抱きかかえてそのまま寝室に連れて行った。
まだ恥ずかしがるだろう。
リビングの明かりの三分の一ほど明るさの間接照明だけをつけて、要さんをベッドに寝かせた。
「あれ?」
キョロキョロと辺りを見回しながら、要さんの手のひらがシーツの上を滑っていく。
「どうかしましたか?」
「あの、なんだかベッドが違う気がして……いえ、気のせいですね」
「いいえ、気のせいじゃないですよ。周平さんが私たちのために新しいベッドをプレゼントしてくれたんです」
サラッと告げると要さんは驚きの表情を見せた。
まぁ驚くのも無理はない。あれだけ短時間の搬入だったのだからな。
誰かが家に入ってきた痕跡すらわからないくらいだ。
「ベッドを、プレゼントなんて……」
「私たちに幸せの時間を過ごしてほしいということかもしれませんね」
その言葉に要さんの顔が一気に赤くなったのが、この薄明かりの中でもはっきりとわかった。
もしかしたら昨夜のように要さんと抱き合えるかも……いや、それ以上のことも進めるかもしれない。
そんな期待が込み上げる中、要さんが突然私に抱きついてきた。
「要さん?」
「あの、さっき抱きかかえられた時から、ずっとドキドキして……この部屋に入ってからそれがどんどん強くなって……だから、その……ここが、こんなふうになっちゃってるんですけど……」
急に手を取られたと思ったら、要さんのそこに触れるように手を置かれた。
今、私の手の中には確実に、硬く兆したソレがあった。
「要さん、これ……」
「また、一緒に気持ちよくなりたいです……」
「――っ!!」
まさか要さんの方から誘ってくれるなんて思わなかった。
そのことに一気に私のソコはとてつもなく昂ってしまっていた。
「じゃあ、昨日よりももっと気持ちいいことしてもいいですか?」
「昨日よりも……? はい、して欲しいです」
「くっ――!!」
もう言質はとった。
あの<Lube>を早速使えるチャンスが来たようだ。
私は可愛い要さんの唇にキスをしながら、パジャマのボタンに手をかけた。
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