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「わっ! 何、あれ?」
カールと村山、そして大おじさんの三人を先頭に歩いていると、突然カールが立ち止まり声を上げた。
カールが指差す先にあるのはゲームセンター。
カップルがクレーンゲームでぬいぐるみをとっているのが見える。
「カールがやってみたいなら入ろうか?」
村山のそんな言葉にカールが嬉しそうにその場で飛び跳ねていた。
俺たちの後ろを歩く伯父さんにそっと視線を向けると頷いていたからきっと直くんを連れて入っても大丈夫なところなんだろう。
「直くん、俺たちも入ろう」
「いいんですか?」
「ああ。みんなで楽しもうよ」
「はい! おじいちゃまも一緒に入りましょう」
じいちゃんは直くんから誘われて嬉しそうに一緒に店に入った。
カップルたちが使っていたクレーンゲームの他にもたくさんのクレーンゲームがある。
反対側のエリアにはプリクラやレーシングゲームなどの機械もたくさん置いてあって、賑わっている。
「カール、何か欲しいものある?」
「リューヤ、僕あれをやってみたい!」
カールが指差したのは小さなウサギのぬいぐるみがたくさん入っているクレーンゲーム。
ストラップが付いているからカバンにもつけられるということで学生に人気のクレーンゲームだ。
一つの大きな機械に操作するところが二箇所ある。
「ナオもこっちでやってみてよ。どっちが取れるか競争しよう!」
すっかりやる気になっているカールとは対照的に初めてのクレーンゲームに直くんは戸惑っている。
「大丈夫、私も一緒にやろう。こういうのは得意なんだよ」
「おじいちゃま、本当?」
「ああ。任せておきなさい」
じいちゃんは財布から小銭を取り出すと、直くんに持たせた。
「直くん、入れてごらん」
直くんが入れる横で、カールもお金を入れて、二人一緒に機械が動き出す。
カールの隣にはもちろん村山がいる。そして直くんの隣にはじいちゃん。
じいちゃんは直くんに優しく操作方法を教えて、
「私がストップって言ったら手を離すんだよ」
と声をかける。
「は、はい」
直くんは少し緊張した表情で頷きながら、レバーに手をかけた。
レバーを動かすと少しずつレバーが動いていく。
「ストップ!」
じいちゃんの声と同時にクレーンが止まる。
そしてもう一つのレバーを操作し、もう一度ストップの声がかかると、直くんはしっかりと手を離した。
そして、ゆっくりとクレーンが下りていく。
クレーンの先がウサギのぬいぐるみのストラップに綺麗に入っていくとそのまま吊り上げられた。
「わぁー!! やったぁー!!」
クレーンに引っかかったウサギを見て、直くんが目を輝かせている。
あれ、かなり高等なテクニックだと思うんだけど、じいちゃんいつの間にこんなのできるようになったのかな?
そう思っている間にもウサギは吸い込まれるように落とし口にストンと落ちていった。
直くんはしゃがみ込んで落とし口に手を入れ、今取ったばかりのウサギのぬいぐるみを取り出した。
「取れましたー! 可愛い!! おじいちゃま! 昇さん、見て!!」
小さなウサギを手に笑顔で見せてくれる直くんが可愛くてたまらない。
じいちゃんも嬉しそうに眦を下げている。
「上手に取れて良かった」
「おじいちゃまのおかげです!」
「いやいや、直くんの止め方が良かったんだよ。なぁ、昇」
「うん。集中してたし、本当に上手だったよ」
少しでもタイミングがズレるとあんなに綺麗にストラップに入ったかわからない。
反応が良かったのも一発で取れた要因だ。
「あの、昇さん。これ好きですか?」
「んっ? うん、かわいいね」
ふわふわの、ピンクベージュがかったかわいい毛色のウサギ。
まるで結婚式の時の直くんみたいだ。
「良かったー。じゃあ、いつも学校に行く時の鞄につけてください」
「えっ? 鞄? 学校のあれ?」
「はい。あれならいつも一緒に昇さんと学校に行けるかなって……」
「――っ!!!」
ってことは、このウサギは直くんの代わり?
くぅーっ!!! すっごくかわいいんだけど!!!!
「昇さん?」
「あ、ありがとう! 嬉しすぎて昇天してた!! 鞄につけるよ!」
正直に告げると直くんはホッとしたように笑っていた。
「じゃあ、帰ったらつけてくださいね。それまで僕がここに大切に入れておきます」
直くんはそのウサギを上着の胸ポケットに入れた。
かわいいウサギがポケットに手をかけているようなその格好がとてつもなくよく似合う。
俺と同じような制服を着ているのに、直くんだけなんでこんなに可愛く見えるんだろうな。
こんなにもうちの制服を可愛く着こなしているのは他には誰もいないだろう。
「カール、どうでした?」
「僕も取れたよー! ほら!」
カールは薄い黄色のウサギを直くんに見せた。
「わぁ、カールのもかわいい!」
「ねぇ、直くん。見て!」
直くんとカールが話している後ろから絢斗さんの声が聞こえたと思ったら、チワワのようなかわいい犬のぬいぐるみを抱いているのが見えた。
「わ! かわいい!」
「ふふっ。卓さんが取ってくれたよ」
「私も純弥さんが取ってくれたの」
話に加わってきたのは村山の母さん。その胸には黄色のシマエナガのぬいぐるみを抱えている。
どうやら俺たちがクレーンゲームをしている間に、伯父さんと村山の父さんも愛しい伴侶のためにしっかりぬいぐるみをゲットしていたようだ。
こんな大きなものを短時間でゲットするなんて……すごいな。
「なぁ、せっかく来たしプリクラも撮っていこうぜ!」
村山のその言葉に俺は大きく賛同した。
カールと村山、そして大おじさんの三人を先頭に歩いていると、突然カールが立ち止まり声を上げた。
カールが指差す先にあるのはゲームセンター。
カップルがクレーンゲームでぬいぐるみをとっているのが見える。
「カールがやってみたいなら入ろうか?」
村山のそんな言葉にカールが嬉しそうにその場で飛び跳ねていた。
俺たちの後ろを歩く伯父さんにそっと視線を向けると頷いていたからきっと直くんを連れて入っても大丈夫なところなんだろう。
「直くん、俺たちも入ろう」
「いいんですか?」
「ああ。みんなで楽しもうよ」
「はい! おじいちゃまも一緒に入りましょう」
じいちゃんは直くんから誘われて嬉しそうに一緒に店に入った。
カップルたちが使っていたクレーンゲームの他にもたくさんのクレーンゲームがある。
反対側のエリアにはプリクラやレーシングゲームなどの機械もたくさん置いてあって、賑わっている。
「カール、何か欲しいものある?」
「リューヤ、僕あれをやってみたい!」
カールが指差したのは小さなウサギのぬいぐるみがたくさん入っているクレーンゲーム。
ストラップが付いているからカバンにもつけられるということで学生に人気のクレーンゲームだ。
一つの大きな機械に操作するところが二箇所ある。
「ナオもこっちでやってみてよ。どっちが取れるか競争しよう!」
すっかりやる気になっているカールとは対照的に初めてのクレーンゲームに直くんは戸惑っている。
「大丈夫、私も一緒にやろう。こういうのは得意なんだよ」
「おじいちゃま、本当?」
「ああ。任せておきなさい」
じいちゃんは財布から小銭を取り出すと、直くんに持たせた。
「直くん、入れてごらん」
直くんが入れる横で、カールもお金を入れて、二人一緒に機械が動き出す。
カールの隣にはもちろん村山がいる。そして直くんの隣にはじいちゃん。
じいちゃんは直くんに優しく操作方法を教えて、
「私がストップって言ったら手を離すんだよ」
と声をかける。
「は、はい」
直くんは少し緊張した表情で頷きながら、レバーに手をかけた。
レバーを動かすと少しずつレバーが動いていく。
「ストップ!」
じいちゃんの声と同時にクレーンが止まる。
そしてもう一つのレバーを操作し、もう一度ストップの声がかかると、直くんはしっかりと手を離した。
そして、ゆっくりとクレーンが下りていく。
クレーンの先がウサギのぬいぐるみのストラップに綺麗に入っていくとそのまま吊り上げられた。
「わぁー!! やったぁー!!」
クレーンに引っかかったウサギを見て、直くんが目を輝かせている。
あれ、かなり高等なテクニックだと思うんだけど、じいちゃんいつの間にこんなのできるようになったのかな?
そう思っている間にもウサギは吸い込まれるように落とし口にストンと落ちていった。
直くんはしゃがみ込んで落とし口に手を入れ、今取ったばかりのウサギのぬいぐるみを取り出した。
「取れましたー! 可愛い!! おじいちゃま! 昇さん、見て!!」
小さなウサギを手に笑顔で見せてくれる直くんが可愛くてたまらない。
じいちゃんも嬉しそうに眦を下げている。
「上手に取れて良かった」
「おじいちゃまのおかげです!」
「いやいや、直くんの止め方が良かったんだよ。なぁ、昇」
「うん。集中してたし、本当に上手だったよ」
少しでもタイミングがズレるとあんなに綺麗にストラップに入ったかわからない。
反応が良かったのも一発で取れた要因だ。
「あの、昇さん。これ好きですか?」
「んっ? うん、かわいいね」
ふわふわの、ピンクベージュがかったかわいい毛色のウサギ。
まるで結婚式の時の直くんみたいだ。
「良かったー。じゃあ、いつも学校に行く時の鞄につけてください」
「えっ? 鞄? 学校のあれ?」
「はい。あれならいつも一緒に昇さんと学校に行けるかなって……」
「――っ!!!」
ってことは、このウサギは直くんの代わり?
くぅーっ!!! すっごくかわいいんだけど!!!!
「昇さん?」
「あ、ありがとう! 嬉しすぎて昇天してた!! 鞄につけるよ!」
正直に告げると直くんはホッとしたように笑っていた。
「じゃあ、帰ったらつけてくださいね。それまで僕がここに大切に入れておきます」
直くんはそのウサギを上着の胸ポケットに入れた。
かわいいウサギがポケットに手をかけているようなその格好がとてつもなくよく似合う。
俺と同じような制服を着ているのに、直くんだけなんでこんなに可愛く見えるんだろうな。
こんなにもうちの制服を可愛く着こなしているのは他には誰もいないだろう。
「カール、どうでした?」
「僕も取れたよー! ほら!」
カールは薄い黄色のウサギを直くんに見せた。
「わぁ、カールのもかわいい!」
「ねぇ、直くん。見て!」
直くんとカールが話している後ろから絢斗さんの声が聞こえたと思ったら、チワワのようなかわいい犬のぬいぐるみを抱いているのが見えた。
「わ! かわいい!」
「ふふっ。卓さんが取ってくれたよ」
「私も純弥さんが取ってくれたの」
話に加わってきたのは村山の母さん。その胸には黄色のシマエナガのぬいぐるみを抱えている。
どうやら俺たちがクレーンゲームをしている間に、伯父さんと村山の父さんも愛しい伴侶のためにしっかりぬいぐるみをゲットしていたようだ。
こんな大きなものを短時間でゲットするなんて……すごいな。
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