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イケメンすぎて
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<side昇>
直くんがじいちゃん達に声をかけて走っていく。
もちろん手を繋いでいるから俺も一緒だ。
決して手を離したりしない。
駆け寄りながらじいちゃんたちを見ると今まで見たことのない表情をしている。
何度も俺と直くんを見比べて茫然としている。
どうやらサプライズはうまく行ったみたいだ。
直くんが二人の目の前でくるくると回ってみせる。
その可愛い姿にじいちゃんたちはもちろん、橋で他に待ち合わせをしていた人たちも釘付けになっていた。
「わかっただろう? 直くんの可愛さが。お前、本当に今日は気をつけないといけないぞ」
俺たちの後ろにいた伯父さんからこそっと注意されて、俺は気を引き締めた。
初めて会った時から可愛かったけれど、健康的になってきてより一層可愛さに拍車がかかったもんな。
今日が楽しく終えられるように頑張らないとな。
直くんの可愛さに昇天しかかっていたじいちゃんと大おじさんだったけれど、直くんから感想を求められてすぐに返事を返せるのは流石だと思った。
俺は可愛すぎてすぐには返せないと正直に伝えたけれど、いつまでもそれに甘えるわけにはいかない。
俺もすぐに反応できるように頑張ろう!
なんて思っていると、
「おーい! 磯山ー!」
橋の反対側から村山の声が聞こえてきた。
手を振っている村山の隣で、この数日で見慣れた制服に身を包んだカールと家族四人で歩いている姿は何の違和感もない。まさしく家族といった様子だ。
カールは直くんの姿が目に入った途端、
「ナオ!!」
嬉しそうに駆け出してきた。
もちろん、手を繋いだま村山も一緒についてくる。
「カール!」
カールにナオと呼ばれた直くんは破顔の表情で近づいた。
直くんが近づいたからか、村山が握っていたカールの手を離すと、二人で手を繋いで嬉しそうにその場で小さく飛び跳ねる。
「ナオに会いたかったよー」
「僕も、カールに会いたかったです」
「ナオ、制服似合ってるね」
「カールもすごく似合ってます。今日のお出かけ、僕……すっごく楽しみにしてました!」
「うん、僕もだよ!!」
ああ、もう二人の会話が可愛すぎる。
あまりの可愛さに誰も邪魔できないまま見守っていたけれど、この上ない可愛さにかなりの注目を浴びまくっている。
俺は村山にアイコンタクトをすると、村山も大きく頷いた。
そして俺たちは周りから二人が見えないようにさっと、直くんたちと周りからの間に立ち塞がった。
それに気がついたじいちゃんたちも二人を囲むように立ってくれる。
ああ、やっぱりじいちゃんたちはさすがだな。
「カールくん、初めましてだね。私は直くんと昇のOpaだよ」
「わぁ! Opa!会えて嬉しいです!」
「私も直くんのOpaだよ。よろしくね」
「すごーい! ナオ、かっこいいOpaがいて羨ましいよ」
イケオジなじいちゃんと大おじさんに挨拶されて、カールは心から羨ましそうな声を出していた。
直くんはキラキラとした目でカールに見つめられて嬉しそうに、そして少し得意げな表情で笑っていた。
「とりあえず最初の目的地に移動しよう。カール、行きたい場所があるんだろう?」
「あ、そうそう! ルリママから教えてもらった美味しいクレープ屋さんに行きたいんだ。ねっ、ルリママ」
「ええ。早速行きましょうか」
かなりの大所帯で移動するのは大変だが、じいちゃんたちは揉めることなく、大おじさんはカールの隣に、じいちゃんは直くんの隣にたち歩き始めた。
村山と大おじさんでカールを挟んで先頭を歩き、その後ろを俺とじいちゃんで直くんを挟み、伯父さんと絢斗さん。そして村山の両親が後ろをついてくる。
可愛い直くんとカールにはかなり視線が集まっているが、年寄りとはいえ、体格のいい大おじさんとじいちゃんがいるからか、寄ってくる奴らはいない。やっぱり今日はみんなで来て正解だったかもな。
しばらく歩いて目的のクレープ屋に到着。
少し並んでいたが、そこまで時間はかからなさそうだ。
「お待ちの間にメニュー表をご覧ください」
並んでいる客にクレープ屋のスタッフがメニュー表を順番に渡しに来て、俺たちの前にいる村山たちに渡そうとしたが、
「お待ちのあい――っ!!!!」
村山たちの顔を見た瞬間、持っていたメニューをバラバラと落としてしまった。
「ご、ごめんなさいっ」
慌てて拾い集めようとするスタッフの隣で、大おじさんがさっとしゃがみ込みあっという間に散らばってしまった全てのメニューを拾い集めた。
「気をつけるんだよ」
「は、はい。ありがとう、ございます……」
スタッフはポーッとした目で大おじさんを見ながらメニューを渡し、今度は俺たちの列にやってきた。
「お待ちの間にメニューをご覧ください」
「ああ、ありがとう。助かるよ」
「――っ!!!」
じいちゃんの笑顔にさらに顔を赤くしたスタッフは少しよろよろとしながら、俺たちの後ろに立っていた伯父さんたちにメニューを渡す。
そして同じようによろよろしながら村山の両親にもメニューを渡し、戻っていく最中に
「やばっ! なにこれ? ドッキリ? 並んでいる人たちみんなイケメンだらけなんだけど……っ」
ぶつぶつ言いながら店に戻っていくのが聞こえて、少し笑ってしまった。
直くんがじいちゃん達に声をかけて走っていく。
もちろん手を繋いでいるから俺も一緒だ。
決して手を離したりしない。
駆け寄りながらじいちゃんたちを見ると今まで見たことのない表情をしている。
何度も俺と直くんを見比べて茫然としている。
どうやらサプライズはうまく行ったみたいだ。
直くんが二人の目の前でくるくると回ってみせる。
その可愛い姿にじいちゃんたちはもちろん、橋で他に待ち合わせをしていた人たちも釘付けになっていた。
「わかっただろう? 直くんの可愛さが。お前、本当に今日は気をつけないといけないぞ」
俺たちの後ろにいた伯父さんからこそっと注意されて、俺は気を引き締めた。
初めて会った時から可愛かったけれど、健康的になってきてより一層可愛さに拍車がかかったもんな。
今日が楽しく終えられるように頑張らないとな。
直くんの可愛さに昇天しかかっていたじいちゃんと大おじさんだったけれど、直くんから感想を求められてすぐに返事を返せるのは流石だと思った。
俺は可愛すぎてすぐには返せないと正直に伝えたけれど、いつまでもそれに甘えるわけにはいかない。
俺もすぐに反応できるように頑張ろう!
なんて思っていると、
「おーい! 磯山ー!」
橋の反対側から村山の声が聞こえてきた。
手を振っている村山の隣で、この数日で見慣れた制服に身を包んだカールと家族四人で歩いている姿は何の違和感もない。まさしく家族といった様子だ。
カールは直くんの姿が目に入った途端、
「ナオ!!」
嬉しそうに駆け出してきた。
もちろん、手を繋いだま村山も一緒についてくる。
「カール!」
カールにナオと呼ばれた直くんは破顔の表情で近づいた。
直くんが近づいたからか、村山が握っていたカールの手を離すと、二人で手を繋いで嬉しそうにその場で小さく飛び跳ねる。
「ナオに会いたかったよー」
「僕も、カールに会いたかったです」
「ナオ、制服似合ってるね」
「カールもすごく似合ってます。今日のお出かけ、僕……すっごく楽しみにしてました!」
「うん、僕もだよ!!」
ああ、もう二人の会話が可愛すぎる。
あまりの可愛さに誰も邪魔できないまま見守っていたけれど、この上ない可愛さにかなりの注目を浴びまくっている。
俺は村山にアイコンタクトをすると、村山も大きく頷いた。
そして俺たちは周りから二人が見えないようにさっと、直くんたちと周りからの間に立ち塞がった。
それに気がついたじいちゃんたちも二人を囲むように立ってくれる。
ああ、やっぱりじいちゃんたちはさすがだな。
「カールくん、初めましてだね。私は直くんと昇のOpaだよ」
「わぁ! Opa!会えて嬉しいです!」
「私も直くんのOpaだよ。よろしくね」
「すごーい! ナオ、かっこいいOpaがいて羨ましいよ」
イケオジなじいちゃんと大おじさんに挨拶されて、カールは心から羨ましそうな声を出していた。
直くんはキラキラとした目でカールに見つめられて嬉しそうに、そして少し得意げな表情で笑っていた。
「とりあえず最初の目的地に移動しよう。カール、行きたい場所があるんだろう?」
「あ、そうそう! ルリママから教えてもらった美味しいクレープ屋さんに行きたいんだ。ねっ、ルリママ」
「ええ。早速行きましょうか」
かなりの大所帯で移動するのは大変だが、じいちゃんたちは揉めることなく、大おじさんはカールの隣に、じいちゃんは直くんの隣にたち歩き始めた。
村山と大おじさんでカールを挟んで先頭を歩き、その後ろを俺とじいちゃんで直くんを挟み、伯父さんと絢斗さん。そして村山の両親が後ろをついてくる。
可愛い直くんとカールにはかなり視線が集まっているが、年寄りとはいえ、体格のいい大おじさんとじいちゃんがいるからか、寄ってくる奴らはいない。やっぱり今日はみんなで来て正解だったかもな。
しばらく歩いて目的のクレープ屋に到着。
少し並んでいたが、そこまで時間はかからなさそうだ。
「お待ちの間にメニュー表をご覧ください」
並んでいる客にクレープ屋のスタッフがメニュー表を順番に渡しに来て、俺たちの前にいる村山たちに渡そうとしたが、
「お待ちのあい――っ!!!!」
村山たちの顔を見た瞬間、持っていたメニューをバラバラと落としてしまった。
「ご、ごめんなさいっ」
慌てて拾い集めようとするスタッフの隣で、大おじさんがさっとしゃがみ込みあっという間に散らばってしまった全てのメニューを拾い集めた。
「気をつけるんだよ」
「は、はい。ありがとう、ございます……」
スタッフはポーッとした目で大おじさんを見ながらメニューを渡し、今度は俺たちの列にやってきた。
「お待ちの間にメニューをご覧ください」
「ああ、ありがとう。助かるよ」
「――っ!!!」
じいちゃんの笑顔にさらに顔を赤くしたスタッフは少しよろよろとしながら、俺たちの後ろに立っていた伯父さんたちにメニューを渡す。
そして同じようによろよろしながら村山の両親にもメニューを渡し、戻っていく最中に
「やばっ! なにこれ? ドッキリ? 並んでいる人たちみんなイケメンだらけなんだけど……っ」
ぶつぶつ言いながら店に戻っていくのが聞こえて、少し笑ってしまった。
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