ひとりぼっちになった僕は新しい家族に愛と幸せを教えてもらいました

波木真帆

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可愛い癒し※微

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<side昇>

緊張が直くんにバレないように必死に冷静を装って脱衣所に入ると、直くんはすぐに棚から可愛いひよこを取り出した。

「これ、温泉の子とは別の子だね」

「はい。これ、あわあわにしてくれる子なんです」

「あわあわ?」

聞けば、このひよこの頭についている赤い帽子型の蓋を取り、中に錠剤タイプの専用の入浴剤を入れてお湯に浮かべると、ひよこが泳ぐお尻からもこもこの泡が出るそうだ。その泡が肌をしっとりさせてくれるらしい。

なるほど、それなら温泉には連れて行けないな。

手慣れた様子で錠剤入浴剤を入れセットした直くんは、そのまま続けて服を脱ぎ始めた。

俺の前だからだろうか、恥じらう様子もなく服を一枚一枚脱いで行く。
少しずつ露わになっていく直くんの姿から目が離せなくてじっと見つめていると、

「昇さん? 脱がないんですか?」

と尋ねられる。

「あ、ああ。脱ぐよ」

直くんの可愛い姿を見てもうすっかり反応してしまっているけれど、隠す必要はない。
俺が反応しているほうが直くんを好きだと伝わるからな。

上着とインナーシャツをさっと脱ぎ、ズボンと下着も取り去ると直くんの視線を感じた。

「どうかした?」

「いえ、昇さんの……おっきくなってるのが、嬉しいなって」

「ああ。直くんが可愛いから当然だよ。さぁ行こっか」

軽く言いながら直くんの肩を抱くと、その吸い付くような柔らかな肌にさらに反応してしまった。

ぎゅんと音が聞こえそうなほど一気に昂ったけれど、直くんはそれを目の当たりにしても嬉しそうに笑うだけ。

あのお泊まりの前ならこんな状況になったらどうやって隠そうか困り果てていたと思ったら、やっぱりあの日のことは俺にとっては最高の経験だったな。

中に入り、髪をさっと洗ってあげて、直くんが自分で身体を洗っている間に俺も髪と身体を洗って、一緒に湯船に浸かった。

「昇さん、見ててくださいね」

直くんは嬉しそうにひよこをお湯に浮かべた。
すると、ひよこがお湯の上を滑っていく。その後ろから花の香りがする泡がもこもこと出てきた。

「わぁー、これはすごいね。いい香りもするし」

「そうなんです! それでこの泡を掬って、肌につけるとすっごくもちもちになるんですよ。ほら」

触るように腕を見せられて、俺は遠慮なくその腕に触れた。

「わっ、すごいね!」

「でしょう?」

得意げな顔を見せる直くんが可愛い。

「この泡が出なくなるまでひよこさんと遊んで、その泡を身体中に付けてから出るんです」

「そうか、だから出てきた時の直くんはほかほかでいい匂いがするんだね」

「昇さんも付けてみてください」

嬉しそうにもこもこの泡を手に乗せてお湯から出ている肩や胸につけてくれる。
直くんの小さくて柔らかな手で撫でられるとさらに興奮してしまう。

「直くんの身体にもつけないとね」

俺も真似して泡を手に取り、直くんの肩や首筋に撫でつけると

「ひゃんっ!」

直くんの可愛い声が聞こえた。

「ごめん、くすぐったかった?」

「あ、そうじゃなくて……あの、僕……」

直くんが真っ赤な顔をしてその場に立ち上がると、直くんの果実のように可愛いモノがぴょこんと反応しているのが見える。

「そっか。感じたんだね。でも大丈夫」

小さく頷く直くんを安心させるために俺もその場に立つと、直くんのとは比べものにならないほど大きくなったモノを見せた。

「ほら、俺もお揃い」

直くんは嬉しそうに笑うと、

「あの、一緒に……蜜、出したいです」

と言ってくれた。

俺だけさせることになりそうで、温泉から帰ってきてからずっと一緒に入るのを遠慮していたけど、直くんが一緒にするなら問題ない。

「いいよ。一緒にしよう。外のほうがやりやすいかな」

「わぁっ!」

直くんを抱きかかえて洗い場に戻ると、洗い場に置いてある椅子にそのまま座り、向かい合わせに座らせた。

「これ……」

「こうしたら一緒にできるから」

俺は直くんの可愛い果実と、俺の昂りをまとめて握った。

「ひゃあっ!」

「気持ちいいだろう?」

尋ねながら上下に擦ってやると、直くんは言葉も出せない様子で快感に身を委ねていた。
それがあまりにも可愛くて、さらに激しく動かすと直くんの果実からピュルピュルと蜜が弾けた。

「くっ――!!」

その瞬間の可愛いイキ顔を真正面で見て我慢できずに俺も欲望の蜜を弾けさせた。

直くんのとは比べものにならないほど大量の蜜に自分でも引いてしまいそうになるが、

「すごぃ、でたぁ……」

直くんはまだ少し荒い息のまま、嬉しそうに笑っていた。

綺麗に洗い流してもう一度湯船に浸かると、直くんが眠そうにしている。
きっと蜜を出して体力を消耗してしまったんだろう。

「寝ちゃっていいよ。あとは俺がしとくから」

耳元で優しく囁くと安心するように俺の腕の中で眠ってしまった。
ああ、本当に可愛いな。
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