244 / 287
経験も大事※微
しおりを挟む
「おい、磯山? どうしたんだ?」
「直くんが可愛すぎてヤバい……。悪い、俺ちょっとトイレ行ってくる」
「おい、ちょ――っ、教室で待ってるからな。早く来いよ!」
村山の言葉を背中に浴びながら、俺は急いで一番生徒が来ないトイレの個室に飛び込んだ。
ポケットに入れていたワイヤレスイヤホンを手早く装着し、大おじさんから送られてきた動画を再生する。
あの画像だけでもかなりの破壊力だったんだ。動画はとんでもなく可愛いに違いない。こんなのを教室で再生して他の奴らに可愛い直くんを見られたくない。直くんは俺だけのものだ。
ドキドキしながら再生を押すとさっきの三角巾&エプロン姿の直くんが椅子に膝立ちして、大おじさんに見守られながら何かの生地……お好み焼きか? それを流しているところが見える。
ジューと美味しそうな音を立てる直くんの顔に湯気がかぶっているがそれも嬉しそうだ。
ー直くん、一緒にひっくり返してみようか?
ーは、はい。
直くんが緊張しながら、大おじさんに支えられてお好み焼きは綺麗にひっくり返った。
「おお、上手!」
動画を見ながら思わず声が出たと同時に、画面の中の直くんも嬉しそうに
ーわぁー、できた! できました!!
と飛び跳ねそうな勢いで喜んでいるのがわかる。
それを大おじさんが優しく見つめているのが画面に映っていた。
本当の祖父と孫のようだな。それが見られて嬉しい。
その後も大おじさんは直くんにソースを塗らせたり、鰹節や青のりをかけさせたり……俺がいたら火傷させたくなくてついついやってしまいそうなことも全て直くんにやらせていた。
その時の直くんの表情がとてつもなく嬉しそうでたまらなかった。
もしかしたら、俺は直くん可愛さに過保護になりすぎていたのかもしれない。
こうやって少しくらい自分でさせてみるのもいい経験になるんじゃないか。
そんな気持ちが俺の中に湧き上がっていた。
ーふーっ、ふーっ、あちっ、あちちっ、んーっ!! おいひぃっ!!
いつもなら俺がフーフーして冷まして食べさせていたものも大おじさんは直くんにやらせて、直くんも美味しそうにそれを食べる。
俺もいつからか出来立てのものを自分で熱さと戦いながら食べるようになったっけ。
直くんに経験させてやるのも大事なことなんだなと動画を見て思い知らされる。
ーおじいちゃん、今度は昇さんとも一緒に作りたいです。熱々だから僕がフーフーして食べさせてあげますよ。
ーははっ。それは昇も喜ぶだろうな。
「くっ――!!」
直くんの優しい言葉に一気に興奮する。
離れてていても俺のことを思ってくれているんだ。俺……直くんに愛されているな。
可愛い直くんの映像と初っ端の可愛い画像にズボンの中で緩く勃ち上がっている。流石にこのまま戻るわけにもいかなくて、俺のとっておきの映像を再生した。
もちろん、あの温泉での映像だ。
直くんの全裸を見ただけで緩い昂りが一気にガチガチに天を向く。
ーああっ、ああっ、だめぇ……っ、やぁん、で、でるぅ……っ
色白の肌をピンク色に染めた直くんが可愛い声をあげながら蜜を出す、その映像を見ながら数回扱くだけで俺は一気に欲望の蜜を吐き出した。
本当に最高だ、この映像。
しっかりと後処理をして手を洗い、村山とカールが待つ教室に戻ると
「おせーよ。何かあったのか?」
と目があった途端に言われてしまった。
「いや、ちょっとな……」
流石に直くんの動画に興奮してヌイてたとはいえずに俺は急いで話題を変えた。
「早く学食行こうぜ!」
伯父さんが作ってくれたお弁当を持って、二人に声をかけ急いで教室を出た。
『ドイツは昼食はカフェテリアだったっけ?』
『そうだよ、ランチボックスを持っていくこともあるけどあったかいものを食べたいときはカフェテリアでパスタとかスープとか食べるよ』
『そうか、うちの学校の学食はメニューも多いし、ボリュームもいっぱいだから好きなのを選んだらいいよ』
『ノボルから前にガクショクの話を聞いていたから楽しみにしてたんだ。なんだったっけ? あー、カラ、アゲ?』
カールが唐揚げという言葉を出すと、村山はすかさずそれにしようと言い出した。
そしてもう一つは学食でも人気の高い生姜焼きにしようと声をかけ、学食ですぐさま食券を買っていた。
どうやら唐揚げはラスイチだったようで間に合ってよかった。
俺が遅くなったせいでカールが唐揚げを食べられなかったとなったら村山に恨まれそうだからな。
学食に並んでいる間、他の学年の奴らもカールに釘付けになっていた。
村山はそれに牽制するようにカールとピッタリくっついて注文する。
唐揚げと生姜焼きには本来デザートはついていないけれどそれぞれのトレイにプリンとガトーショコラが載っていた。
どうやらカールは学食のおばちゃんたちにも気に入られたようだ。
「直くんが可愛すぎてヤバい……。悪い、俺ちょっとトイレ行ってくる」
「おい、ちょ――っ、教室で待ってるからな。早く来いよ!」
村山の言葉を背中に浴びながら、俺は急いで一番生徒が来ないトイレの個室に飛び込んだ。
ポケットに入れていたワイヤレスイヤホンを手早く装着し、大おじさんから送られてきた動画を再生する。
あの画像だけでもかなりの破壊力だったんだ。動画はとんでもなく可愛いに違いない。こんなのを教室で再生して他の奴らに可愛い直くんを見られたくない。直くんは俺だけのものだ。
ドキドキしながら再生を押すとさっきの三角巾&エプロン姿の直くんが椅子に膝立ちして、大おじさんに見守られながら何かの生地……お好み焼きか? それを流しているところが見える。
ジューと美味しそうな音を立てる直くんの顔に湯気がかぶっているがそれも嬉しそうだ。
ー直くん、一緒にひっくり返してみようか?
ーは、はい。
直くんが緊張しながら、大おじさんに支えられてお好み焼きは綺麗にひっくり返った。
「おお、上手!」
動画を見ながら思わず声が出たと同時に、画面の中の直くんも嬉しそうに
ーわぁー、できた! できました!!
と飛び跳ねそうな勢いで喜んでいるのがわかる。
それを大おじさんが優しく見つめているのが画面に映っていた。
本当の祖父と孫のようだな。それが見られて嬉しい。
その後も大おじさんは直くんにソースを塗らせたり、鰹節や青のりをかけさせたり……俺がいたら火傷させたくなくてついついやってしまいそうなことも全て直くんにやらせていた。
その時の直くんの表情がとてつもなく嬉しそうでたまらなかった。
もしかしたら、俺は直くん可愛さに過保護になりすぎていたのかもしれない。
こうやって少しくらい自分でさせてみるのもいい経験になるんじゃないか。
そんな気持ちが俺の中に湧き上がっていた。
ーふーっ、ふーっ、あちっ、あちちっ、んーっ!! おいひぃっ!!
いつもなら俺がフーフーして冷まして食べさせていたものも大おじさんは直くんにやらせて、直くんも美味しそうにそれを食べる。
俺もいつからか出来立てのものを自分で熱さと戦いながら食べるようになったっけ。
直くんに経験させてやるのも大事なことなんだなと動画を見て思い知らされる。
ーおじいちゃん、今度は昇さんとも一緒に作りたいです。熱々だから僕がフーフーして食べさせてあげますよ。
ーははっ。それは昇も喜ぶだろうな。
「くっ――!!」
直くんの優しい言葉に一気に興奮する。
離れてていても俺のことを思ってくれているんだ。俺……直くんに愛されているな。
可愛い直くんの映像と初っ端の可愛い画像にズボンの中で緩く勃ち上がっている。流石にこのまま戻るわけにもいかなくて、俺のとっておきの映像を再生した。
もちろん、あの温泉での映像だ。
直くんの全裸を見ただけで緩い昂りが一気にガチガチに天を向く。
ーああっ、ああっ、だめぇ……っ、やぁん、で、でるぅ……っ
色白の肌をピンク色に染めた直くんが可愛い声をあげながら蜜を出す、その映像を見ながら数回扱くだけで俺は一気に欲望の蜜を吐き出した。
本当に最高だ、この映像。
しっかりと後処理をして手を洗い、村山とカールが待つ教室に戻ると
「おせーよ。何かあったのか?」
と目があった途端に言われてしまった。
「いや、ちょっとな……」
流石に直くんの動画に興奮してヌイてたとはいえずに俺は急いで話題を変えた。
「早く学食行こうぜ!」
伯父さんが作ってくれたお弁当を持って、二人に声をかけ急いで教室を出た。
『ドイツは昼食はカフェテリアだったっけ?』
『そうだよ、ランチボックスを持っていくこともあるけどあったかいものを食べたいときはカフェテリアでパスタとかスープとか食べるよ』
『そうか、うちの学校の学食はメニューも多いし、ボリュームもいっぱいだから好きなのを選んだらいいよ』
『ノボルから前にガクショクの話を聞いていたから楽しみにしてたんだ。なんだったっけ? あー、カラ、アゲ?』
カールが唐揚げという言葉を出すと、村山はすかさずそれにしようと言い出した。
そしてもう一つは学食でも人気の高い生姜焼きにしようと声をかけ、学食ですぐさま食券を買っていた。
どうやら唐揚げはラスイチだったようで間に合ってよかった。
俺が遅くなったせいでカールが唐揚げを食べられなかったとなったら村山に恨まれそうだからな。
学食に並んでいる間、他の学年の奴らもカールに釘付けになっていた。
村山はそれに牽制するようにカールとピッタリくっついて注文する。
唐揚げと生姜焼きには本来デザートはついていないけれどそれぞれのトレイにプリンとガトーショコラが載っていた。
どうやらカールは学食のおばちゃんたちにも気に入られたようだ。
1,232
お気に入りに追加
2,134
あなたにおすすめの小説
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!
ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー]
特別賞受賞 書籍化決定!!
応援くださった皆様、ありがとうございます!!
望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。
そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。
神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。
そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。
これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、
たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。
春を拒む【完結】
璃々丸
BL
日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。
「ケイト君を解放してあげてください!」
大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。
ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。
環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』
そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。
オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。
不定期更新になります。
俺の親友がモテ過ぎて困る
くるむ
BL
☆完結済みです☆
番外編として短い話を追加しました。
男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ)
中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。
一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ)
……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。
て、お前何考えてんの?
何しようとしてんの?
……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。
美形策士×純情平凡♪
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
生まれ変わりは嫌われ者
青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。
「ケイラ…っ!!」
王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。
「グレン……。愛してる。」
「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。
━━━━━━━━━━━━━━━
あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。
なのにー、
運命というのは時に残酷なものだ。
俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。
一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。
★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる