218 / 287
最高に幸せな夜※微
しおりを挟む
<side昇>
俺が欲望の蜜を出すのを見て、興味を持ってくれた直くんは自分も蜜を出してみたいと言い出した。
このチャンスを逃す手はない。
――いいか、昇くん。直純くんと温泉に入って、もし初めての精通をさせられるチャンスが来たら、洗い場の棚に置かれている<LUBE>と書かれたボトルを使うんだ。あれは肌にも優しくて最高の滑りを与えてくれるからデリケートな部分に使っても安心だよ。直純くんはまだ大人になりかけの繊細な肌だから力加減がわからない昇くんの手で何もつけずに扱いたら痛みを与えてしまう。直純くんに痛いとか、怖いとか思わせないように細心の注意を払わないといけないよ。
あの時、食事会で悩みを打ち明けた後、こっそりと貴船さんが教えてくれた。
最初に会った時こそ怖い人だと思ったけれど、これだけの注意を払いながら一花さんに向き合っているのだなと思ったら頼もしく感じた。
いや、貴船さんはもちろん、きっとあの場にいた人全員が恋人に痛みを感じさせないような努力を行なっているのだろう。
俺もそういった人たちの真似をしながら頑張らないとな。
そうしてやってきた直くんとの触れ合いの時間。
俺は貴船さんの言葉を思い出し、直くんを岩風呂の岩に座らせて急いで<LUBE>を取りに行った。
俺も使ったことはないけれど、知識はある。
でも直くんは<LUBE>の知識は何もない。突然何かわからないものを自分の身体に塗られたら恐怖を感じるかもしれない。ただでさえ、直くんはアレルギー検査と称して訳のわからないものを塗りたくられて肌が真っ赤になってしまった経験を持つ。それがトラウマにまでなっている以上、決して怖がらせるわけにはいかない。
目の前で自分の手のひらに取り、どういうものかを説明して実際に直くんにもその粘液に触れさせてから、直くんのモノに触れた。直くんの小さくて可愛い果実のようなモノは俺の手の中にすっぽりとおさまり、包み込んでゆっくりと扱いてやるとクチュクチュと粘液が擦れる音にまじって直くんの可愛い声が漏れ聞こえてホッとした。
気持ちよくなってくれている、その事実が俺を喜ばせたんだ。
そうして何度か動かすと直くんの可愛い果実からピュルっと蜜が弾けた。他の男の蜜なんて気持ち悪いとしか思えないのに、直くんのだけは愛おしく感じられて舐めたい衝動に駆られた。
だって、これは直くんにとって生まれて初めて出した蜜。もう二度と舐めることはできない。
ぐったりと俺に身を預けている直くんにみられないようにこっそりと手にかかった蜜を舐めてみた。
――っ!! すごい!! 全く嫌な味がしない!!
これは運命の相手だからなのか。本当にすごいな。
感動しつつ、初めての蜜を出すことに成功した直くんを褒めて抱きしめた。
そうして、手のひらに残っていた直くんの蜜を見せると、直くんもまた俺と同じ蜜が出たことに感動してくれているように見えた。
「直くんが俺のことが好きだから出たんだよ」
「うれしい……っ」
伝えたかったことを告げると、直くんは満面の笑みを見せてくれた。
この機会に、これからは直接触れなくても反応することがあることを教えた。
そしてこれまでも俺が直くんの可愛い姿に反応してそれを隠すのに大変だったこと、あまりにも可愛すぎると反応しすぎて声が出せないことを告げると、わかってくれたようでホッとした。
これで直くんの可愛い姿を見て昇天してすぐに反応できなくても泣かせてしまうことは防げるだろう。
俺はまだまだ瞬時には反応できないから、直くんに理解してもらえればいい。
一度温泉を出て綺麗に身体を洗い流してから、もう一度二人で湯に浸かる。
ピッタリと寄り添っているせいで俺のはすぐに反応していたけれど、もう隠さなくてもいい。
それが心のゆとりにつながっている気がして、気楽に考えることができた。
一緒に温泉を出て脱衣所に戻ると、棚に浴衣があることに気がついた。
「ねぇ、直くん。着替えを持ってきたけど、せっかくだから浴衣着ようか?」
「わぁ、着てみたいです!」
浴衣も初めてなんだろう。思いっきり喜んでくれた直くんの横で、俺も直くんの浴衣姿が見られることに大喜びしながら、下着だけ着替えて、俺が浴衣に着替えさせた。
「どう、ですか?」
「くっ!! か、可愛いっ!!」
「ふふっ、嬉しい!!」
俺が必死に反応を返すと直くんは嬉しそうに回って見せてくれた。
ああ、もう可愛すぎる。
可愛い直くんを見ながら、俺も浴衣に着替えるとキラキラした目で俺を見てくれる。
「どう?」
「昇さん、すっごくかっこいいです!!」
心からの言葉だとわかるからこそたまらなく幸せになる。
「じゃあ、せっかくだから写真でも撮ろうか?」
「はい! 僕、昇さんと二人で一緒に撮りたいです!!」
嬉しそうな直くんと一緒にリビングに戻り、俺たちは温泉が見えるテラスをバッグに二人だけの写真を撮った。
俺が欲望の蜜を出すのを見て、興味を持ってくれた直くんは自分も蜜を出してみたいと言い出した。
このチャンスを逃す手はない。
――いいか、昇くん。直純くんと温泉に入って、もし初めての精通をさせられるチャンスが来たら、洗い場の棚に置かれている<LUBE>と書かれたボトルを使うんだ。あれは肌にも優しくて最高の滑りを与えてくれるからデリケートな部分に使っても安心だよ。直純くんはまだ大人になりかけの繊細な肌だから力加減がわからない昇くんの手で何もつけずに扱いたら痛みを与えてしまう。直純くんに痛いとか、怖いとか思わせないように細心の注意を払わないといけないよ。
あの時、食事会で悩みを打ち明けた後、こっそりと貴船さんが教えてくれた。
最初に会った時こそ怖い人だと思ったけれど、これだけの注意を払いながら一花さんに向き合っているのだなと思ったら頼もしく感じた。
いや、貴船さんはもちろん、きっとあの場にいた人全員が恋人に痛みを感じさせないような努力を行なっているのだろう。
俺もそういった人たちの真似をしながら頑張らないとな。
そうしてやってきた直くんとの触れ合いの時間。
俺は貴船さんの言葉を思い出し、直くんを岩風呂の岩に座らせて急いで<LUBE>を取りに行った。
俺も使ったことはないけれど、知識はある。
でも直くんは<LUBE>の知識は何もない。突然何かわからないものを自分の身体に塗られたら恐怖を感じるかもしれない。ただでさえ、直くんはアレルギー検査と称して訳のわからないものを塗りたくられて肌が真っ赤になってしまった経験を持つ。それがトラウマにまでなっている以上、決して怖がらせるわけにはいかない。
目の前で自分の手のひらに取り、どういうものかを説明して実際に直くんにもその粘液に触れさせてから、直くんのモノに触れた。直くんの小さくて可愛い果実のようなモノは俺の手の中にすっぽりとおさまり、包み込んでゆっくりと扱いてやるとクチュクチュと粘液が擦れる音にまじって直くんの可愛い声が漏れ聞こえてホッとした。
気持ちよくなってくれている、その事実が俺を喜ばせたんだ。
そうして何度か動かすと直くんの可愛い果実からピュルっと蜜が弾けた。他の男の蜜なんて気持ち悪いとしか思えないのに、直くんのだけは愛おしく感じられて舐めたい衝動に駆られた。
だって、これは直くんにとって生まれて初めて出した蜜。もう二度と舐めることはできない。
ぐったりと俺に身を預けている直くんにみられないようにこっそりと手にかかった蜜を舐めてみた。
――っ!! すごい!! 全く嫌な味がしない!!
これは運命の相手だからなのか。本当にすごいな。
感動しつつ、初めての蜜を出すことに成功した直くんを褒めて抱きしめた。
そうして、手のひらに残っていた直くんの蜜を見せると、直くんもまた俺と同じ蜜が出たことに感動してくれているように見えた。
「直くんが俺のことが好きだから出たんだよ」
「うれしい……っ」
伝えたかったことを告げると、直くんは満面の笑みを見せてくれた。
この機会に、これからは直接触れなくても反応することがあることを教えた。
そしてこれまでも俺が直くんの可愛い姿に反応してそれを隠すのに大変だったこと、あまりにも可愛すぎると反応しすぎて声が出せないことを告げると、わかってくれたようでホッとした。
これで直くんの可愛い姿を見て昇天してすぐに反応できなくても泣かせてしまうことは防げるだろう。
俺はまだまだ瞬時には反応できないから、直くんに理解してもらえればいい。
一度温泉を出て綺麗に身体を洗い流してから、もう一度二人で湯に浸かる。
ピッタリと寄り添っているせいで俺のはすぐに反応していたけれど、もう隠さなくてもいい。
それが心のゆとりにつながっている気がして、気楽に考えることができた。
一緒に温泉を出て脱衣所に戻ると、棚に浴衣があることに気がついた。
「ねぇ、直くん。着替えを持ってきたけど、せっかくだから浴衣着ようか?」
「わぁ、着てみたいです!」
浴衣も初めてなんだろう。思いっきり喜んでくれた直くんの横で、俺も直くんの浴衣姿が見られることに大喜びしながら、下着だけ着替えて、俺が浴衣に着替えさせた。
「どう、ですか?」
「くっ!! か、可愛いっ!!」
「ふふっ、嬉しい!!」
俺が必死に反応を返すと直くんは嬉しそうに回って見せてくれた。
ああ、もう可愛すぎる。
可愛い直くんを見ながら、俺も浴衣に着替えるとキラキラした目で俺を見てくれる。
「どう?」
「昇さん、すっごくかっこいいです!!」
心からの言葉だとわかるからこそたまらなく幸せになる。
「じゃあ、せっかくだから写真でも撮ろうか?」
「はい! 僕、昇さんと二人で一緒に撮りたいです!!」
嬉しそうな直くんと一緒にリビングに戻り、俺たちは温泉が見えるテラスをバッグに二人だけの写真を撮った。
1,239
お気に入りに追加
2,134
あなたにおすすめの小説
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!
ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー]
特別賞受賞 書籍化決定!!
応援くださった皆様、ありがとうございます!!
望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。
そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。
神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。
そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。
これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、
たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。
春を拒む【完結】
璃々丸
BL
日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。
「ケイト君を解放してあげてください!」
大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。
ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。
環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』
そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。
オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。
不定期更新になります。
俺の親友がモテ過ぎて困る
くるむ
BL
☆完結済みです☆
番外編として短い話を追加しました。
男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ)
中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。
一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ)
……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。
て、お前何考えてんの?
何しようとしてんの?
……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。
美形策士×純情平凡♪
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
生まれ変わりは嫌われ者
青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。
「ケイラ…っ!!」
王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。
「グレン……。愛してる。」
「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。
━━━━━━━━━━━━━━━
あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。
なのにー、
運命というのは時に残酷なものだ。
俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。
一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。
★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる