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楽しい家族団欒
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<side直純>
「ねぇねぇ、直くん、一花ちゃんに教えてもらったアプリを卓さんにインストールしてもらおうよ」
「はい。パパ、お願いします」
「ああ、すぐにしておこう。その間、絢斗とこれをみて待っていてくれ」
パパに渡されたのは、明日行く予定の水族館のパンフレット。館内の地図や、可愛いお魚やペンギンさんたちの紹介と一緒に可愛い絵が描かれている。見ているだけで楽しめるパンフレットだ。
「わぁー、結構広いんですね。あやちゃんはここに行ったことあるんですか?」
「この水族館、少し前にリニューアルされたからそれからは初めてかな。イルカとアシカのショーをする場所が広くなったって聞いたよ」
「イルカと、アシカのショー? わぁー、楽しそう!!」
イルカもアシカもすごく賢い動物だからいっぱい芸ができるんだってって本に書いてあった。でも実物を見るのは初めてだ。
「明日はいっぱい楽しもうね」
「はい!」
僕はあやちゃんとパンフレットを見ながら、ここも見てみたい! こっちも見てみたい! と盛り上がっていると、
「絢斗、直くん。インストール終わったよ」
とパパがスマホを渡してくれた。
「わぁ、パパ。ありがとう」
「卓さん、ありがとう」
「気に入ったものがあったらなんでも買っていいよ。私の許可は必要ないからね」
本当に優しいパパだ。一花さんに教えてもらった通りにアプリを開くと『恋する子猫の狼さん』という可愛い絵が出てきて、かっこいい狼さんが現れる。
「この狼さんを好きに変えられるって言ってたよね?」
「はい。ここを押したらいいって……あっ、できました!」
「すごい、すごい! これをこっちに変えたら……ああ、昇くんになった!!」
「これを変えるとパパにも変わりますよ!!」
「わぁー、楽しい!! 私もやってみようっと!」
あやちゃんはすごく楽しそうに自分のスマホを手にして同じようにアプリを開いた。
「見て、直くん。私のも卓さんになったよ」
「わぁー!! いいですね!!」
「これで、お買い物もできるよ。直くん、何かほしいものない? あ、毛糸はどうする?」
あやちゃんが毛糸を検索すると、いろんな色の毛糸が出てきて、それぞれにマフラーにおすすめとか、セーターにおすすめとか書かれているのがわかる。
「わ、この色。とっても素敵! 毅パパに似合いそう! あ、こっちはふーちゃんに似合いそう!!」
「本当だね! あ、見て! 直くん。これ、卓さんに似合いそうじゃない?」
「わぁ、本当! こっちは昇さんに似合いそう!! あ、こっちはおじいちゃんに似合いそう!! パパの方のおじいちゃんはどんなのが好きそうですか?」
「うーん、お義父さんは卓さんとタイプがよく似ているから、こういうのとかかな?」
「すごく素敵ですね!!」
毛糸を見ているだけで楽しくなってくるけれど、僕には一つだけ不安がある。
「でも、僕……編み物、できるかな?」
「直くんは大丈夫だと思うけど、私は多分、難しいと思うんだよね。だから、毛糸を買うのは一度習いに行ってからにしてみようか? 自分の実力を知ってから、毛糸を買っても遅くないと思うんだよね」
「そうですね!」
やっぱりあやちゃんはさすがだ。編み物、できたらいいけど毛糸を買うのは教えてもらってから考えようかな。
そんな話をしてると、部屋に料理が運ばれてきた。
見たことのない美味しそうな料理がいっぱいで目を奪われてしまう。
あっという間にテーブルが料理でいっぱいになって
「さぁ、食べようか」
とパパに声をかけられた。
パパとあやちゃん、そして向かいに昇さんと僕が座り食事が始まった。
「直くんは食べたいものを食べられる分だけ食べたらいいからね。残ったら俺が全部食べるよ」
「はい」
一人分には思えないほどのたくさんの料理に不安になっているとすぐに昇さんが声をかけてくれてホッとする。
お刺身にステーキ、山菜の天ぷら、そして松茸の釜飯に、土瓶蒸し、松茸と平目の蒸し焼き。
説明をされてもどんな料理かわからないものも多いけど、美味しそうだってことはわかる。
まず最初に昇さんが入れてくれた土瓶蒸しのスープを飲んでみた。あやちゃんもパパに入れてもらってスープを飲んでいた。
「んっ! これ、すごく美味しいです!!」
「本当だ! これ、最高だね!!」
「ここで出されている松茸はすぐ近くの山で採れたばかりのものだそうだからね。本当に香りが良くて美味しいよ」
パパは昔から土瓶蒸しが大好きだそうで、僕たちの感想を聞きながら美味しそうにパパもスープを飲んでいた。
スープを飲んだ後は中に入っている具も昇さんに食べさせてもらって大満足。僕も昇さんにスープを注ぐと昇さんも美味しそうに飲んでくれた。
「ねぇねぇ、直くん、一花ちゃんに教えてもらったアプリを卓さんにインストールしてもらおうよ」
「はい。パパ、お願いします」
「ああ、すぐにしておこう。その間、絢斗とこれをみて待っていてくれ」
パパに渡されたのは、明日行く予定の水族館のパンフレット。館内の地図や、可愛いお魚やペンギンさんたちの紹介と一緒に可愛い絵が描かれている。見ているだけで楽しめるパンフレットだ。
「わぁー、結構広いんですね。あやちゃんはここに行ったことあるんですか?」
「この水族館、少し前にリニューアルされたからそれからは初めてかな。イルカとアシカのショーをする場所が広くなったって聞いたよ」
「イルカと、アシカのショー? わぁー、楽しそう!!」
イルカもアシカもすごく賢い動物だからいっぱい芸ができるんだってって本に書いてあった。でも実物を見るのは初めてだ。
「明日はいっぱい楽しもうね」
「はい!」
僕はあやちゃんとパンフレットを見ながら、ここも見てみたい! こっちも見てみたい! と盛り上がっていると、
「絢斗、直くん。インストール終わったよ」
とパパがスマホを渡してくれた。
「わぁ、パパ。ありがとう」
「卓さん、ありがとう」
「気に入ったものがあったらなんでも買っていいよ。私の許可は必要ないからね」
本当に優しいパパだ。一花さんに教えてもらった通りにアプリを開くと『恋する子猫の狼さん』という可愛い絵が出てきて、かっこいい狼さんが現れる。
「この狼さんを好きに変えられるって言ってたよね?」
「はい。ここを押したらいいって……あっ、できました!」
「すごい、すごい! これをこっちに変えたら……ああ、昇くんになった!!」
「これを変えるとパパにも変わりますよ!!」
「わぁー、楽しい!! 私もやってみようっと!」
あやちゃんはすごく楽しそうに自分のスマホを手にして同じようにアプリを開いた。
「見て、直くん。私のも卓さんになったよ」
「わぁー!! いいですね!!」
「これで、お買い物もできるよ。直くん、何かほしいものない? あ、毛糸はどうする?」
あやちゃんが毛糸を検索すると、いろんな色の毛糸が出てきて、それぞれにマフラーにおすすめとか、セーターにおすすめとか書かれているのがわかる。
「わ、この色。とっても素敵! 毅パパに似合いそう! あ、こっちはふーちゃんに似合いそう!!」
「本当だね! あ、見て! 直くん。これ、卓さんに似合いそうじゃない?」
「わぁ、本当! こっちは昇さんに似合いそう!! あ、こっちはおじいちゃんに似合いそう!! パパの方のおじいちゃんはどんなのが好きそうですか?」
「うーん、お義父さんは卓さんとタイプがよく似ているから、こういうのとかかな?」
「すごく素敵ですね!!」
毛糸を見ているだけで楽しくなってくるけれど、僕には一つだけ不安がある。
「でも、僕……編み物、できるかな?」
「直くんは大丈夫だと思うけど、私は多分、難しいと思うんだよね。だから、毛糸を買うのは一度習いに行ってからにしてみようか? 自分の実力を知ってから、毛糸を買っても遅くないと思うんだよね」
「そうですね!」
やっぱりあやちゃんはさすがだ。編み物、できたらいいけど毛糸を買うのは教えてもらってから考えようかな。
そんな話をしてると、部屋に料理が運ばれてきた。
見たことのない美味しそうな料理がいっぱいで目を奪われてしまう。
あっという間にテーブルが料理でいっぱいになって
「さぁ、食べようか」
とパパに声をかけられた。
パパとあやちゃん、そして向かいに昇さんと僕が座り食事が始まった。
「直くんは食べたいものを食べられる分だけ食べたらいいからね。残ったら俺が全部食べるよ」
「はい」
一人分には思えないほどのたくさんの料理に不安になっているとすぐに昇さんが声をかけてくれてホッとする。
お刺身にステーキ、山菜の天ぷら、そして松茸の釜飯に、土瓶蒸し、松茸と平目の蒸し焼き。
説明をされてもどんな料理かわからないものも多いけど、美味しそうだってことはわかる。
まず最初に昇さんが入れてくれた土瓶蒸しのスープを飲んでみた。あやちゃんもパパに入れてもらってスープを飲んでいた。
「んっ! これ、すごく美味しいです!!」
「本当だ! これ、最高だね!!」
「ここで出されている松茸はすぐ近くの山で採れたばかりのものだそうだからね。本当に香りが良くて美味しいよ」
パパは昔から土瓶蒸しが大好きだそうで、僕たちの感想を聞きながら美味しそうにパパもスープを飲んでいた。
スープを飲んだ後は中に入っている具も昇さんに食べさせてもらって大満足。僕も昇さんにスープを注ぐと昇さんも美味しそうに飲んでくれた。
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