207 / 275
豪華な部屋と甘いキス
しおりを挟む
<side卓>
部屋の前で昇と直くんと別れ、それぞれの部屋に入る。隣の部屋だが、あちらからの声は一切聞こえてくる気配はない。さすが貴船コンツェルンの保養所だ。防音設備はバッチリのようだ。これなら絢斗と夜に楽しんでも昇たちに聞こえることはなさそうだな。
広々としたリビングの先にあるテラスには露天風呂が見える。
「絢斗。夜はのんびりと温泉に浸かろう」
「うん。温泉久しぶりだからすっごく楽しみ」
「ああ。そうだな。ん? テラスからそのまま寝室に行けるようだな。それならゆっくりベッドでも楽しめそうだ」
「卓さんったら、えっち」
「今日はずっといつもと違う絢斗の姿に煽られて興奮していたんだ。仕方ないだろう?」
「ふふっ。夜まで我慢してね」
背伸びをしてそのまま唇を重ねてくれる。絢斗からの可愛いキスに我慢などできるはずもなく、そのまま舌を入れて絢斗の口内を堪能した。
「んんっ……」
絢斗の口から甘い声が漏れる。そろそろ昇たちが来るだろからやめなければいけないが、朝からの昂りでどうにもこうにも抑えが効かない。結局それからしばらく絢斗との甘いキスを堪能して唇を離した。
「んっ、卓さん……」
「悪い、絢斗が可愛すぎて抑えられなかった」
「いいよ。私も嬉しい。でもこれでもうちょっと我慢してね」
「ああ。分かってる」
少し暴走気味になっても絢斗がこうして止めてくれるから、私も止まっていられるんだ。
テラスにでて温泉の蒸気を感じながら、まったりと過ごしているとポケットに入れていたスマホが振動を伝えた。そっと画面を見ると相手は昇。
<もうそっちに行ってもいいかな?>
あいつもこんな気が回せる男になったらしい。
<ああ、構わないよ>
メッセージを返してしばらくして昇が直くんとともに部屋にやってきた。
絢斗をテラスに残し、格子戸の鍵を開けに行って中に案内すると直くんは嬉しそうに
「パパ! お部屋、すごかったです!」
とキラキラと目を輝かせて教えてくれた。
「そうか、気に入ったならよかった。絢斗がテラスにいるよ」
「わぁ! 僕も行っていいですか?」
「ああ。もちろんだよ。ジュースでも持ってこよう」
嬉しそうな直くんがテラスに向かうのを見届けて、私は昇とともにこの部屋にある小さなキッチンに向かった。
とはいえ、料理を作れるほどの広さはないが、潤沢に用意されている飲み物を入れたり、お菓子を準備したりということはできる。直くんにはストレートのリンゴジュースと絢斗にはアイスカフェオレを用意し、私たちのホットコーヒーも合わせてそれぞれトレイに乗せ持っていった。
「絢斗。アイスカフェオレだよ」
「わぁ、ありがとう!」
ミルクだけをたっぷり淹れたアイスカフェオレは、絢斗が疲れた時に必ず飲むもの。今朝は朝から動きっぱなしだったから疲れただろうと思って用意したが、この表情を見るとちょうど飲みたかったようだ。よかった。
直くんは美味しそうにリンゴジュースを飲んでいる。きっと征哉くんが直くんのために用意しておいてくれたものだろう。好みもきっと一花くんと同じなのだろうな。本当に二人はよく似ている。
「やっぱり直くん、そのドレスよく似合うね。お風呂に入るまでその格好でいたらいいよ」
「はい。あやちゃんがそう言ってくれるならそうします。僕もこのドレス、すごく気に入りました」
昇は自分が選んだドレスを直くんが気に入ったと言ったのが嬉しかったようで、コーヒーを飲みながらもニヤついていた。まぁ、気持ちはわかるけどな。
「ここ、緑がいっぱいで鳥の声も聞こえるしそんなところにお風呂って不思議な感じがしますね」
「夜は月の光と星明かりで幻想的な露天風呂が見られるそうだよ」
「わぁー、楽しみです!」
直くんは初めての温泉に少し興奮気味だ。今日は朝から直くんの子どもらしいところがいっぱい見られて本当によかった。絢斗も昇もそう思っているに違いない。
「ああ、そうだ。絢斗が父に今日の動画を送っていただろう? 絢斗にお礼を言ってくれってすぐに返事がきたよ」
「お義父さん、喜んでくれたんだ。よかった」
「ああ、もう大喜びでもっとたくさん送ってくれとねだられたよ」
「ふふっ。お義父さん、すっかり直くんにメロメロだね」
「パパの方のおじいちゃんですか?」
「ああ。直くんに早く会いたがってたよ」
「僕も会えるの楽しみです!」
今の言葉だけで、父は飛んできそうなくらい喜ぶだろうな。
しばらく話をしていると、スマホがまた振動を伝えた。賢将さんかまた父かと思っていると、画面表示には征哉くんの名前があった。
電話をとり、部屋のお礼と直くんたちが喜んでいたことを伝えた。すると、征哉くんから
ーもしお時間があれば、これから一時間ほどそちらに遊びに行きたいのですがいかがでしょう?
と打診があった。もちろん、拒む理由もない。絢斗も直くんも一花くんが来てくれたら喜ぶはずだ。
ーそれは嬉しいよ。直くんも一花くんとまた話ができるのを楽しみにしていたからね。いつでも来てくれ。
ーそれでは今からお伺いしますね。あの、それで、直純くんはもう着替えは済ませましたか?
ーいや、それが絢斗が直くんのあの格好を気に入ってね。せっかくだから風呂に入るまでドレスのままでいようということになったんだ。もしかして、一花くんは着替えを済ませたのか?
ーいえ、そんなこともあろうかと直純くんの様子を聞いてからにしようと話をしていたところです。
ーそうか、それはありがたい。助かるよ。じゃあ、いつでも来てくれ。
一花くんが着替えたのなら、直くんも着替えると言い出すかと心配したがよかった。さすが征哉くんたちだな。
そうして、私たちは今日の主役である二人の到着を待った。
部屋の前で昇と直くんと別れ、それぞれの部屋に入る。隣の部屋だが、あちらからの声は一切聞こえてくる気配はない。さすが貴船コンツェルンの保養所だ。防音設備はバッチリのようだ。これなら絢斗と夜に楽しんでも昇たちに聞こえることはなさそうだな。
広々としたリビングの先にあるテラスには露天風呂が見える。
「絢斗。夜はのんびりと温泉に浸かろう」
「うん。温泉久しぶりだからすっごく楽しみ」
「ああ。そうだな。ん? テラスからそのまま寝室に行けるようだな。それならゆっくりベッドでも楽しめそうだ」
「卓さんったら、えっち」
「今日はずっといつもと違う絢斗の姿に煽られて興奮していたんだ。仕方ないだろう?」
「ふふっ。夜まで我慢してね」
背伸びをしてそのまま唇を重ねてくれる。絢斗からの可愛いキスに我慢などできるはずもなく、そのまま舌を入れて絢斗の口内を堪能した。
「んんっ……」
絢斗の口から甘い声が漏れる。そろそろ昇たちが来るだろからやめなければいけないが、朝からの昂りでどうにもこうにも抑えが効かない。結局それからしばらく絢斗との甘いキスを堪能して唇を離した。
「んっ、卓さん……」
「悪い、絢斗が可愛すぎて抑えられなかった」
「いいよ。私も嬉しい。でもこれでもうちょっと我慢してね」
「ああ。分かってる」
少し暴走気味になっても絢斗がこうして止めてくれるから、私も止まっていられるんだ。
テラスにでて温泉の蒸気を感じながら、まったりと過ごしているとポケットに入れていたスマホが振動を伝えた。そっと画面を見ると相手は昇。
<もうそっちに行ってもいいかな?>
あいつもこんな気が回せる男になったらしい。
<ああ、構わないよ>
メッセージを返してしばらくして昇が直くんとともに部屋にやってきた。
絢斗をテラスに残し、格子戸の鍵を開けに行って中に案内すると直くんは嬉しそうに
「パパ! お部屋、すごかったです!」
とキラキラと目を輝かせて教えてくれた。
「そうか、気に入ったならよかった。絢斗がテラスにいるよ」
「わぁ! 僕も行っていいですか?」
「ああ。もちろんだよ。ジュースでも持ってこよう」
嬉しそうな直くんがテラスに向かうのを見届けて、私は昇とともにこの部屋にある小さなキッチンに向かった。
とはいえ、料理を作れるほどの広さはないが、潤沢に用意されている飲み物を入れたり、お菓子を準備したりということはできる。直くんにはストレートのリンゴジュースと絢斗にはアイスカフェオレを用意し、私たちのホットコーヒーも合わせてそれぞれトレイに乗せ持っていった。
「絢斗。アイスカフェオレだよ」
「わぁ、ありがとう!」
ミルクだけをたっぷり淹れたアイスカフェオレは、絢斗が疲れた時に必ず飲むもの。今朝は朝から動きっぱなしだったから疲れただろうと思って用意したが、この表情を見るとちょうど飲みたかったようだ。よかった。
直くんは美味しそうにリンゴジュースを飲んでいる。きっと征哉くんが直くんのために用意しておいてくれたものだろう。好みもきっと一花くんと同じなのだろうな。本当に二人はよく似ている。
「やっぱり直くん、そのドレスよく似合うね。お風呂に入るまでその格好でいたらいいよ」
「はい。あやちゃんがそう言ってくれるならそうします。僕もこのドレス、すごく気に入りました」
昇は自分が選んだドレスを直くんが気に入ったと言ったのが嬉しかったようで、コーヒーを飲みながらもニヤついていた。まぁ、気持ちはわかるけどな。
「ここ、緑がいっぱいで鳥の声も聞こえるしそんなところにお風呂って不思議な感じがしますね」
「夜は月の光と星明かりで幻想的な露天風呂が見られるそうだよ」
「わぁー、楽しみです!」
直くんは初めての温泉に少し興奮気味だ。今日は朝から直くんの子どもらしいところがいっぱい見られて本当によかった。絢斗も昇もそう思っているに違いない。
「ああ、そうだ。絢斗が父に今日の動画を送っていただろう? 絢斗にお礼を言ってくれってすぐに返事がきたよ」
「お義父さん、喜んでくれたんだ。よかった」
「ああ、もう大喜びでもっとたくさん送ってくれとねだられたよ」
「ふふっ。お義父さん、すっかり直くんにメロメロだね」
「パパの方のおじいちゃんですか?」
「ああ。直くんに早く会いたがってたよ」
「僕も会えるの楽しみです!」
今の言葉だけで、父は飛んできそうなくらい喜ぶだろうな。
しばらく話をしていると、スマホがまた振動を伝えた。賢将さんかまた父かと思っていると、画面表示には征哉くんの名前があった。
電話をとり、部屋のお礼と直くんたちが喜んでいたことを伝えた。すると、征哉くんから
ーもしお時間があれば、これから一時間ほどそちらに遊びに行きたいのですがいかがでしょう?
と打診があった。もちろん、拒む理由もない。絢斗も直くんも一花くんが来てくれたら喜ぶはずだ。
ーそれは嬉しいよ。直くんも一花くんとまた話ができるのを楽しみにしていたからね。いつでも来てくれ。
ーそれでは今からお伺いしますね。あの、それで、直純くんはもう着替えは済ませましたか?
ーいや、それが絢斗が直くんのあの格好を気に入ってね。せっかくだから風呂に入るまでドレスのままでいようということになったんだ。もしかして、一花くんは着替えを済ませたのか?
ーいえ、そんなこともあろうかと直純くんの様子を聞いてからにしようと話をしていたところです。
ーそうか、それはありがたい。助かるよ。じゃあ、いつでも来てくれ。
一花くんが着替えたのなら、直くんも着替えると言い出すかと心配したがよかった。さすが征哉くんたちだな。
そうして、私たちは今日の主役である二人の到着を待った。
1,271
お気に入りに追加
2,121
あなたにおすすめの小説
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
孤独なまま異世界転生したら過保護な兄ができた話
かし子
BL
養子として迎えられた家に弟が生まれた事により孤独になった僕。18歳を迎える誕生日の夜、絶望のまま外へ飛び出し、トラックに轢かれて死んだ...はずが、目が覚めると赤ん坊になっていた?
転生先には優しい母と優しい父。そして...
おや?何やらこちらを見つめる赤目の少年が、
え!?兄様!?あれ僕の兄様ですか!?
優しい!綺麗!仲良くなりたいです!!!!
▼▼▼▼
『アステル、おはよう。今日も可愛いな。』
ん?
仲良くなるはずが、それ以上な気が...。
...まあ兄様が嬉しそうだからいいか!
またBLとは名ばかりのほのぼの兄弟イチャラブ物語です。
春を拒む【完結】
璃々丸
BL
日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。
「ケイト君を解放してあげてください!」
大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。
ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。
環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』
そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。
オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。
不定期更新になります。
出戻り聖女はもう泣かない
たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。
男だけど元聖女。
一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。
「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」
出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。
ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。
表紙絵:CK2さま
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
瞳の代償 〜片目を失ったらイケメンたちと同居生活が始まりました〜
Kei
BL
昨年の春から上京して都内の大学に通い一人暮らしを始めた大学2年生の黒崎水樹(男です)。無事試験が終わり夏休みに突入したばかりの頃、水樹は同じ大学に通う親友の斎藤大貴にバンドの地下ライブに誘われる。熱狂的なライブは無事に終了したかに思えたが、……
「え!?そんな物までファンサで投げるの!?」
この物語は何処にでもいる(いや、アイドル並みの可愛さの)男子大学生が流れに流されいつのまにかイケメンの男性たちと同居生活を送る話です。
流血表現がありますが苦手な人はご遠慮ください。また、男性同士の恋愛シーンも含まれます。こちらも苦手な方は今すぐにホームボタンを押して逃げてください。
もし、もしかしたらR18が入る、可能性がないこともないかもしれません。
誤字脱字の指摘ありがとうございます
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる