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パーティーの始まり
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「さぁ、これでいいだろう」
伯父さんの満足そうな表情に、一緒に準備した俺と父さんも笑みが溢れる。
大きなちらし寿司の桶が二つに、サクサクと揚がった天ぷら。
ジューシーな山盛りの唐揚げにトマトとチーズとバジルのカプレーゼ。
そして、大きな蛤のお吸い物。
中谷さんのアドバイスをたっぷり反映させたような、子どもが喜ぶパーティーメニュー。
これは直くんも喜んでくれることだろう。
「兄さん、それでどんな席順で座る?」
「そりゃあもちろん、私と絢斗と直くんがこっち。お前と二葉さんと昇が向かいでいいだろう」
「えっ、それはないよ! 俺は直くんの隣! そこは譲れない!」
伯父さんが言う通りの席順が正しいんだろうけど、せっかくなら隣に座りたい。
美味しいものを俺が食べさせてやりたいし、隣にいた方が話もしやすい。
幸い、伯父さんちのダイニングテーブルは広いし、四人で並んで座っても狭くなることはないだろう。
「ははっ。わかったよ。じゃあ、昇の言う通りにしよう」
伯父さんも父さんも半分呆れ顔だったけれど、どうしても譲れないのだから仕方がない。
「直くん! 準備できたよ」
急いで直くんのところに迎えに行くと、直くんはすっかり母さんとも打ち解けて楽しそうにおしゃべりをしていた。
その腕にはしっかりと小さなクマが抱っこされていて嬉しい。
大きいクマは俺が椅子に置いたままにしていたのに、それも直くんの膝の上に座っていて、こっちから見るとクマたちも一緒に母さんたちとおしゃべりしているように見える。
「クマ、気に入ってくれたんだね」
「はい。すっごくふわふわで可愛いです」
「そうか、嬉しいよ。今から食事だから、ソファーに座らせておくよ」
大きなクマをソファーに座らせて、それにピッタリと寄り添わせるように、直くんの腕にいた小さなクマを座らせた。
「あら、いいじゃない」
「ふふっ。ほんと。お似合いね」
俺たちに似ているクマを選んだから、まるで俺と直くんがお似合いだと言われているようで思わずにやける。
「じゃあ行こうか。絢斗さんと母さんもダイニングに来て」
「ふふっ。はいはい」
俺が直くんの手を取って連れて行くと、母さんたちも後ろからついてきた。
「わぁーっ!! すごいですっ!!」
直くんはテーブルの上を見ると、目をキラキラと輝かせながらその場に立ち止まってしまった。
「ふふっ。よかった、あのちらし寿司の飾り付けが俺がしたんだよ」
「ちらし、ずし……これ、ですか?」
「うん。可愛くできただろう?」
「はい。とっても可愛いです! ずっとみていたいくらい!! ちらしずしって、初めてみましたけどこんなに可愛いんですね」
その言葉に父さんと母さんが息を呑む。
直くんがちらし寿司を食べたことがないと気付いたんだ。
それどころか日本に住んでいればそこまで珍しいものでもないのに、みたこともないなんて驚くに決まってる。
けれど、父さんも母さんもそのことには何も言わずに、
「ああ、本当に可愛いな。昇、綺麗に盛り付けられたな」
「ええ、本当に。お義兄さんたちの家でお手伝いができてるってわかって安心したわ」
と話を合わせるように声をかけてくれた。
本当に父さんと母さんの気遣いは助かる。
「さぁ、座ってくれ」
俺と伯父さんは直くんと絢斗さんを挟むように座り、向かいには父さんと母さんが並んで座った。
「今日は直くんが私たちの子どもに、そして家族になるお祝いだ。遠慮しないでたくさん食べてくれ」
伯父さんの言葉に
「直くん、いっぱい食べましょう!」
と母さんが声をかけると、
「はい。いただきます!」
と嬉しそうに笑った。
「直くん、俺がちらし寿司を取り分けるよ」
「昇さん、ありがとうございます」
皿に綺麗に盛り付けていると、向かいでは母さんも皿に天ぷらや唐揚げを盛り付けているのが見える。
綺麗に盛り付けると
「さぁ、直くん。どうぞ」
と手渡した。
「わぁ、ありがとうございます。ふーちゃん」
「ふふっ。やっぱり直くんにふーちゃんって呼ばれるの、最高だわ!」
直くんの笑顔に母さんも嬉しそうだ。
その隣にいる父さんまでもが笑顔なことに驚いてしまう。
普段なら父さんの嫉妬の対象になってもおかしくないのに。
どうやら父さんたちの中でも直くんは特別な存在になっているみたいだ。
あっという間に直くんの目の前が料理でいっぱいになり、どれから手をつけていいか悩んでいるようだったけど、直くんが一番最初に手を伸ばしてくれたのは、俺がとりわけたちらし寿司。
飾り付けをしただけだから、俺の手作りとは言い難いけれどまぁ嬉しいものだ。
直くんはそれを箸で掬い上げると、小さな口に運び入れた。
「んっ!! おいひぃっ!!」
直くんの初めてのちらし寿司は最高の味になったみたいだ。
伯父さんの満足そうな表情に、一緒に準備した俺と父さんも笑みが溢れる。
大きなちらし寿司の桶が二つに、サクサクと揚がった天ぷら。
ジューシーな山盛りの唐揚げにトマトとチーズとバジルのカプレーゼ。
そして、大きな蛤のお吸い物。
中谷さんのアドバイスをたっぷり反映させたような、子どもが喜ぶパーティーメニュー。
これは直くんも喜んでくれることだろう。
「兄さん、それでどんな席順で座る?」
「そりゃあもちろん、私と絢斗と直くんがこっち。お前と二葉さんと昇が向かいでいいだろう」
「えっ、それはないよ! 俺は直くんの隣! そこは譲れない!」
伯父さんが言う通りの席順が正しいんだろうけど、せっかくなら隣に座りたい。
美味しいものを俺が食べさせてやりたいし、隣にいた方が話もしやすい。
幸い、伯父さんちのダイニングテーブルは広いし、四人で並んで座っても狭くなることはないだろう。
「ははっ。わかったよ。じゃあ、昇の言う通りにしよう」
伯父さんも父さんも半分呆れ顔だったけれど、どうしても譲れないのだから仕方がない。
「直くん! 準備できたよ」
急いで直くんのところに迎えに行くと、直くんはすっかり母さんとも打ち解けて楽しそうにおしゃべりをしていた。
その腕にはしっかりと小さなクマが抱っこされていて嬉しい。
大きいクマは俺が椅子に置いたままにしていたのに、それも直くんの膝の上に座っていて、こっちから見るとクマたちも一緒に母さんたちとおしゃべりしているように見える。
「クマ、気に入ってくれたんだね」
「はい。すっごくふわふわで可愛いです」
「そうか、嬉しいよ。今から食事だから、ソファーに座らせておくよ」
大きなクマをソファーに座らせて、それにピッタリと寄り添わせるように、直くんの腕にいた小さなクマを座らせた。
「あら、いいじゃない」
「ふふっ。ほんと。お似合いね」
俺たちに似ているクマを選んだから、まるで俺と直くんがお似合いだと言われているようで思わずにやける。
「じゃあ行こうか。絢斗さんと母さんもダイニングに来て」
「ふふっ。はいはい」
俺が直くんの手を取って連れて行くと、母さんたちも後ろからついてきた。
「わぁーっ!! すごいですっ!!」
直くんはテーブルの上を見ると、目をキラキラと輝かせながらその場に立ち止まってしまった。
「ふふっ。よかった、あのちらし寿司の飾り付けが俺がしたんだよ」
「ちらし、ずし……これ、ですか?」
「うん。可愛くできただろう?」
「はい。とっても可愛いです! ずっとみていたいくらい!! ちらしずしって、初めてみましたけどこんなに可愛いんですね」
その言葉に父さんと母さんが息を呑む。
直くんがちらし寿司を食べたことがないと気付いたんだ。
それどころか日本に住んでいればそこまで珍しいものでもないのに、みたこともないなんて驚くに決まってる。
けれど、父さんも母さんもそのことには何も言わずに、
「ああ、本当に可愛いな。昇、綺麗に盛り付けられたな」
「ええ、本当に。お義兄さんたちの家でお手伝いができてるってわかって安心したわ」
と話を合わせるように声をかけてくれた。
本当に父さんと母さんの気遣いは助かる。
「さぁ、座ってくれ」
俺と伯父さんは直くんと絢斗さんを挟むように座り、向かいには父さんと母さんが並んで座った。
「今日は直くんが私たちの子どもに、そして家族になるお祝いだ。遠慮しないでたくさん食べてくれ」
伯父さんの言葉に
「直くん、いっぱい食べましょう!」
と母さんが声をかけると、
「はい。いただきます!」
と嬉しそうに笑った。
「直くん、俺がちらし寿司を取り分けるよ」
「昇さん、ありがとうございます」
皿に綺麗に盛り付けていると、向かいでは母さんも皿に天ぷらや唐揚げを盛り付けているのが見える。
綺麗に盛り付けると
「さぁ、直くん。どうぞ」
と手渡した。
「わぁ、ありがとうございます。ふーちゃん」
「ふふっ。やっぱり直くんにふーちゃんって呼ばれるの、最高だわ!」
直くんの笑顔に母さんも嬉しそうだ。
その隣にいる父さんまでもが笑顔なことに驚いてしまう。
普段なら父さんの嫉妬の対象になってもおかしくないのに。
どうやら父さんたちの中でも直くんは特別な存在になっているみたいだ。
あっという間に直くんの目の前が料理でいっぱいになり、どれから手をつけていいか悩んでいるようだったけど、直くんが一番最初に手を伸ばしてくれたのは、俺がとりわけたちらし寿司。
飾り付けをしただけだから、俺の手作りとは言い難いけれどまぁ嬉しいものだ。
直くんはそれを箸で掬い上げると、小さな口に運び入れた。
「んっ!! おいひぃっ!!」
直くんの初めてのちらし寿司は最高の味になったみたいだ。
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