37 / 287
良き相談相手
しおりを挟む
<side絢斗>
直純くんの父親からの初めての手紙。
これだけの期間が空いたことにほんの少し心配があった。
それは卓さんが毎日、直純くんの父親と共に行動をしている櫻葉さんの秘書に、直純くんの様子を報告していると聞いていたからだ。
直純くんの父親がどこまでその報告を受けていたかはわからないけれど、もし全てを聞かされていたとしたら、直純くんのここでの生活の様子を知っていくたびに、直純くんがあの家でどんな仕打ちを受けていたかを理解し、自分が直純くんを守ろうとしなかったことを後悔したに違いない。
離れていれば離れている分、今すぐに何も行動できないジレンマが突発的な行動を起こす。
自分がいない方が幸せになれる。
そう思い込んで別れを告げても仕方がない。
直純くんの父がそんなことを考え、その決意を手紙に書いたのではないかと思うと、たまらなく不安で直純くんの部屋に向かえば、やはり直純くんは悲しみに打ちひしがれていた。
小さな身体で床に崩れ落ち、大粒の涙を流していた直純くんの姿を見るだけで、胸が締め付けられる思いだった。
直純くんを抱きかかえて座らせると、私に身を預けて声を堪えながら涙を流す。
手紙を読んだ卓さんが、直純くんに私たちの子どもにならないかと告げた時点で、やっぱり父親は直純くんとの別れを選んだのかとショックを受けた。
直純くんの父親もずっと悩み続けた結果、直純くんに一番良いと思って自分から別れを告げたのかもしれない。
けれど、この大粒の涙を見ればきっとそれが間違いだったことに気づくだろう。
それくらいに直純くんは悲しんでいた。
けれど、今の私にできることは、そんな決断を出した直純くんの父親を非難することじゃない。
直純くんの心をどうしたら癒せるかを考えるだけ。
卓さんが昇くんに話をしている間に、どちらかを選ぶのではなく、家族が増えるということだと説明すると、直純くんは少し安心してくれたように見えた。
話を終えた昇くんが直純くんを連れて部屋に戻るのを見送り、
「卓さん、私は賛成だよ。直純くんと家族になりたい」
というと、
「ああ、絢斗ならそう言ってくれると思っていた」
と抱きしめてくれた。
「私たちの気持ちは決まっている。あとは直純くんの気持ちだけだ。それはゆっくり決めて貰えばいいと思ってる」
「うん。そうだね。私たちはこれからも今まで通りにするだけだね」
「ああ、そうだ。その通りだよ」
「昇くんがいてくれてよかったね」
「そうだな……昇の存在は大きいな」
本当に、昇くんが直純くんのそばにいてくれて……それだけで直純くんの心も落ち着きやすいだろう。
「絢斗、もうそろそろ授業だろう」
「あっ、そうだ。卓さんも依頼人が来るんだよね?」
「ああ、17時には戻れるよ」
「うん、わかった。ねぇ、皐月に直純くんのこと、相談してもいいかな?」
同じ教授仲間の鳴宮皐月は同じ大学の教授だった志良堂さんと夫夫で、直純くんのケースとは全然違うけれど、二十年以上前に養子を迎えている。
困った時にはいつもお互いに悩みを相談し合う間柄だから、今回のことも第三者の立場から意見を聞いてみたいと思ったんだ。
「そうだな。鳴宮くんならいいアドバイスをくれるかもしれないな。私も志良堂に話をしてみよう」
「うん、ありがとう! 卓さん、大好き!!」
「ふふっ。私も愛しているよ」
そういうと、キスをして事務所に向かった。
急いで講義の準備を整えて、スマホを手に取った。
皐月もこれから講義だったはず。
私は直純くんといられるようにオンライン講義で対応しているけれど、皐月は大学にいるはずだから講義が終わったら少し電話で話したいって言っておこうかな。
<ちょっと大事な相談事があるんだ。この講義が終わったら、少し電話で話したい。絢斗>
よし、これでいい。
って、わっ! もう返事きた。
<オッケー。講義終わったら電話するね。皐月>
さすが、皐月!
そうとなれば集中! 集中!
いつも以上に気持ちを入れて、講義を始めた。
なんだかかなり盛り上がったのは気のせいかな?
まぁ、とにかく無事に終わってよかった。
キッチンに行き、コーヒーとお菓子を持って部屋に戻るとちょうど皐月から電話が来たところだった。
ーもしもし、皐月!
ーごめん、遅くなった。
ーいや、大丈夫。ちょうどよかったよ。
ーそれならよかった。それでどうした?
ーあー、実は、前に少し話した直純くんのことだけど…………
私はこれまでのことを全て皐月に話した。
直純くんが母親から虐待を受けていたことから、父親に別れの手紙が送られてきて、卓さんが私たちの養子にしようと告げたところまで包み隠さず。
ーそうだったんだ……。それは絢斗も磯山さんも大変だったね。
ーでもね、家族になれるのは嬉しいと思ってるんだ。皐月が伊織くんを養子に迎えてからずっと羨ましいなって思ってたし。
ー伊織は宗一郎さんとよく似たタイプだったから、対応しやすかったっていうのもあるけどね。ねぇ、近いうちに直純くんと直接話がしたいな。どうかな?
ー前に一度皐月のことは話しているし、大丈夫だと思うよ。
ーじゃあ、近いうちに会いにいくよ! お土産持って。
ーそうだね。直純くんも少しは気分も晴れるかも。頼もうかな。
ーオッケー!
予定を調べて連絡するねと言って、電話は切れた。
皐月は思い立ったら即行動だから、きっとすぐに訪ねてくるはず。
きっと直純くんにとってもいい刺激になるんじゃないかな。
直純くんの父親からの初めての手紙。
これだけの期間が空いたことにほんの少し心配があった。
それは卓さんが毎日、直純くんの父親と共に行動をしている櫻葉さんの秘書に、直純くんの様子を報告していると聞いていたからだ。
直純くんの父親がどこまでその報告を受けていたかはわからないけれど、もし全てを聞かされていたとしたら、直純くんのここでの生活の様子を知っていくたびに、直純くんがあの家でどんな仕打ちを受けていたかを理解し、自分が直純くんを守ろうとしなかったことを後悔したに違いない。
離れていれば離れている分、今すぐに何も行動できないジレンマが突発的な行動を起こす。
自分がいない方が幸せになれる。
そう思い込んで別れを告げても仕方がない。
直純くんの父がそんなことを考え、その決意を手紙に書いたのではないかと思うと、たまらなく不安で直純くんの部屋に向かえば、やはり直純くんは悲しみに打ちひしがれていた。
小さな身体で床に崩れ落ち、大粒の涙を流していた直純くんの姿を見るだけで、胸が締め付けられる思いだった。
直純くんを抱きかかえて座らせると、私に身を預けて声を堪えながら涙を流す。
手紙を読んだ卓さんが、直純くんに私たちの子どもにならないかと告げた時点で、やっぱり父親は直純くんとの別れを選んだのかとショックを受けた。
直純くんの父親もずっと悩み続けた結果、直純くんに一番良いと思って自分から別れを告げたのかもしれない。
けれど、この大粒の涙を見ればきっとそれが間違いだったことに気づくだろう。
それくらいに直純くんは悲しんでいた。
けれど、今の私にできることは、そんな決断を出した直純くんの父親を非難することじゃない。
直純くんの心をどうしたら癒せるかを考えるだけ。
卓さんが昇くんに話をしている間に、どちらかを選ぶのではなく、家族が増えるということだと説明すると、直純くんは少し安心してくれたように見えた。
話を終えた昇くんが直純くんを連れて部屋に戻るのを見送り、
「卓さん、私は賛成だよ。直純くんと家族になりたい」
というと、
「ああ、絢斗ならそう言ってくれると思っていた」
と抱きしめてくれた。
「私たちの気持ちは決まっている。あとは直純くんの気持ちだけだ。それはゆっくり決めて貰えばいいと思ってる」
「うん。そうだね。私たちはこれからも今まで通りにするだけだね」
「ああ、そうだ。その通りだよ」
「昇くんがいてくれてよかったね」
「そうだな……昇の存在は大きいな」
本当に、昇くんが直純くんのそばにいてくれて……それだけで直純くんの心も落ち着きやすいだろう。
「絢斗、もうそろそろ授業だろう」
「あっ、そうだ。卓さんも依頼人が来るんだよね?」
「ああ、17時には戻れるよ」
「うん、わかった。ねぇ、皐月に直純くんのこと、相談してもいいかな?」
同じ教授仲間の鳴宮皐月は同じ大学の教授だった志良堂さんと夫夫で、直純くんのケースとは全然違うけれど、二十年以上前に養子を迎えている。
困った時にはいつもお互いに悩みを相談し合う間柄だから、今回のことも第三者の立場から意見を聞いてみたいと思ったんだ。
「そうだな。鳴宮くんならいいアドバイスをくれるかもしれないな。私も志良堂に話をしてみよう」
「うん、ありがとう! 卓さん、大好き!!」
「ふふっ。私も愛しているよ」
そういうと、キスをして事務所に向かった。
急いで講義の準備を整えて、スマホを手に取った。
皐月もこれから講義だったはず。
私は直純くんといられるようにオンライン講義で対応しているけれど、皐月は大学にいるはずだから講義が終わったら少し電話で話したいって言っておこうかな。
<ちょっと大事な相談事があるんだ。この講義が終わったら、少し電話で話したい。絢斗>
よし、これでいい。
って、わっ! もう返事きた。
<オッケー。講義終わったら電話するね。皐月>
さすが、皐月!
そうとなれば集中! 集中!
いつも以上に気持ちを入れて、講義を始めた。
なんだかかなり盛り上がったのは気のせいかな?
まぁ、とにかく無事に終わってよかった。
キッチンに行き、コーヒーとお菓子を持って部屋に戻るとちょうど皐月から電話が来たところだった。
ーもしもし、皐月!
ーごめん、遅くなった。
ーいや、大丈夫。ちょうどよかったよ。
ーそれならよかった。それでどうした?
ーあー、実は、前に少し話した直純くんのことだけど…………
私はこれまでのことを全て皐月に話した。
直純くんが母親から虐待を受けていたことから、父親に別れの手紙が送られてきて、卓さんが私たちの養子にしようと告げたところまで包み隠さず。
ーそうだったんだ……。それは絢斗も磯山さんも大変だったね。
ーでもね、家族になれるのは嬉しいと思ってるんだ。皐月が伊織くんを養子に迎えてからずっと羨ましいなって思ってたし。
ー伊織は宗一郎さんとよく似たタイプだったから、対応しやすかったっていうのもあるけどね。ねぇ、近いうちに直純くんと直接話がしたいな。どうかな?
ー前に一度皐月のことは話しているし、大丈夫だと思うよ。
ーじゃあ、近いうちに会いにいくよ! お土産持って。
ーそうだね。直純くんも少しは気分も晴れるかも。頼もうかな。
ーオッケー!
予定を調べて連絡するねと言って、電話は切れた。
皐月は思い立ったら即行動だから、きっとすぐに訪ねてくるはず。
きっと直純くんにとってもいい刺激になるんじゃないかな。
368
お気に入りに追加
2,134
あなたにおすすめの小説
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!
ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー]
特別賞受賞 書籍化決定!!
応援くださった皆様、ありがとうございます!!
望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。
そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。
神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。
そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。
これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、
たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。
俺の親友がモテ過ぎて困る
くるむ
BL
☆完結済みです☆
番外編として短い話を追加しました。
男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ)
中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。
一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ)
……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。
て、お前何考えてんの?
何しようとしてんの?
……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。
美形策士×純情平凡♪
春を拒む【完結】
璃々丸
BL
日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。
「ケイト君を解放してあげてください!」
大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。
ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。
環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』
そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。
オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。
不定期更新になります。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
生まれ変わりは嫌われ者
青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。
「ケイラ…っ!!」
王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。
「グレン……。愛してる。」
「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。
━━━━━━━━━━━━━━━
あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。
なのにー、
運命というのは時に残酷なものだ。
俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。
一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。
★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる