上 下
1 / 287

僕を、ここに置いてくださいっ!

しおりを挟む
<side磯山>

迫田さんを乗せた車が遠ざかっていく。
直純くんは必死に涙を堪えているが、

「悲しい時は我慢しなくていいんだよ」

と声をかけると、ようやく子どもらしい表情を見せ大粒の涙を流した。

一花くんはもちろん長い間辛い目に遭い、不幸な人生を歩んできたが、この子も可哀想な運命であることに変わりはない。
しかも、親に裏切られ置き去りにされたのはかなりの傷となったことだろう。

なんとかしてやりたいと思うのは私のエゴかもしれない。
だが、目の前で必死に寂しさと戦う子どもの姿には心が揺れ動いてしまう。

「櫻葉さん、少しご相談があるのですが……」

「磯山先生、なんでしょう?」

「直純くんをこのまましばらく私に預けていただけませんか?」

「「えっ?」」

私の言葉に、櫻葉さんだけでなく、征哉くんもまた驚きの表情を向けた。

「磯山先生、本気ですか?」

「もちろんです。正直なところを申しますと、中学生の直純くんを受け入れてくれる児童養護施設をすぐに探すのはかなり難しいのです。母親が養育できないとしても本来ならば父親が養育できる立場にあり、虐待とされているとか経済的に困難であるというわけでもないのですからね。児童養護施設以外にも中高生が大部分を占める施設は児童自立支援施設というものありますが、素行不良の子どもたちが多く入るところですから、直純くんには合わないかと。一朝一夕で見つかるとも思えませんし、その間直純くんの面倒を見る人が必要でしょう?」

「確かにその通りですが……」

「それに、今夜にも一報が入るのでしょう? だったら、尚更ここから動かないほうがいいですよ。ここにいればマスコミに見つかることもないですし、絶対に直純くんには近づけさせません」

そういうと、櫻葉さんは少し考えてから、ゆっくりと口を開いた。

「磯山先生がそこまで仰ってくださるのでしたら私としては異論はありませんが、その……一緒にお住まいのパートナーさんに一度お尋ねしなくてもよろしいのですか?」

「ああ、それなら問題ありません。彼も教育者ですから、勉学意欲のある子を突き放したりはしませんよ」

絢斗なら絶対にNOとは言わない。
逆に引き取らなかった方が怒りそうだ。
絢斗はそういう人間だと私が一番よくわかっている。

「そう、ですね……磯山先生がよろしいのでしたら、私からは何も。なぁ、征哉くん」

「はい。そうですね。実際、今日すぐに直純くんを受け入れてくれるところは見つかっていませんし」

「それではあとは直純くん自身の気持ちですね。直純くん、どうかな? ここでしばらく一緒に暮らさないか?」

「あ、あの……」

「遠慮しないで本当のことを言っていいんだよ」

彼の前にしゃがみ込み、そう告げると彼は意を決した表情をしながら

「僕を、ここに置いてくださいっ!!」

と言ってくれた。

「これで決まりだな」

そう言って頭を撫でると、ようやく彼はホッとしたように小さな笑顔を見せてくれた。

「磯山先生、櫻葉会長。母にこれからのことを説明しなければいけないので私は先に失礼します」

「ああ、征哉くん。今日はありがとう。偶然だったが、君がいてくれて助かったよ」

一花くんのことが心配なのか足早に帰ろうとする征哉くんに急いでお礼の言葉を告げると、すぐ隣から櫻葉さんが声をかけた。

「ちょっと待ってくれ、征哉くん。車に一花への贈り物を置いてるんだ。それを持って帰ってくれ」

「それなら我が家に来ませんか? 一花も喜びますし、私と母が席を外している間、一緒にいていただけたら安心ですから」

「そうか? なら、お邪魔しようか」

「お邪魔だなんて、いつでも一花に会いに来てくださっていいんですよ」

「そうか、ありがとう。じゃあ、磯山先生、私も失礼しよう。何かあれば連絡してください」

「わかりました。気をつけておかえりください」

そう言って見送ると、部屋の中にしんと静寂が走った。

「あ、あの……」

「緊張しなくていいよ。この事務所の二階が自宅になっているんだ。しばらくはここを自分の家だと思って過ごしてくれたらいい。紹介したい人もいるから、おいで。案内しよう」

彼に手を差し出すと、おずおずと手を伸ばしてくれた。
その手を握り、事務所を出て自宅に戻る。

絢斗はどんな反応を見せてくれるだろうな。

<side直純>

母さんが犯罪者だったと知って辛かった。
母さんのせいで苦しんだ一花さんも、そしてその家族にも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

母さんが少しでもその人たちに悪いことをしたと反省して、心からの謝罪をしてくれたら、僕も少しは母さんへの愛情も残ったかもしれない。

でも、事実を突きつけられた母さんは僕の声が聞こえていたのに、僕を見捨てて逃げようとした。
あの時に、ほんのわずか残っていた母さんへの愛情も全て消えてしまった。

パトカーに乗せられていく姿を見ても、何の感情も湧かなかった。
これでもう二度と会わないんだろうなという冷めた気持ち。

家族が壊れてしまったことだけが何よりも辛かった。

日本で仕事ができなくなった父さんが中東に行くことが決まって、僕は日本に置いていかれることになった。
母さんに捨てられた時のような絶望はなかったけれど、それでも一気に両親を失うことは僕にとっては辛いことだった。

でも、その時に優しい手を差し伸べてくれたのは、磯山先生だったんだ。

――ここで一緒に暮らさないか?

そう言ってくれた時の磯山先生の優しい顔。
そして、頭を撫でてくれた時の優しい温もり。

僕は今日のこの日を一生忘れない。

みんないなくなり、磯山先生に連れられて二階にあるという自宅にいく。
その間、ずっと手は握られたままで、なんだかちょっと照れる。
でも自分からは離したくない。
そんな穏やかで心地よい温もりだった。

「絢斗。ただいま」

「卓さん、お帰りなさい……って、この子は?」

「今日からしばらくうちで預かることになった、直純くんだよ」

僕たちを出迎えてくれたのは、優しくて綺麗な顔立ちをした男性。

あれ? パートナーって言ってたけど、そういえば彼って言ってたっけ?
仕事のパートナーってことなのかな?

よくわからないけれど、優しそうだってことだけはわかる。
それでも突然預かるだなんて言われて気を悪くしないだろうか?

緊張しながらも、その人の目を見ながら

「あの、迫田直純です。しばらくお世話になります!」

と頭を下げると、

「ふふっ。直純くんだね。よろしく。私は絢斗あやと。名前で呼んでね」

「えっ、あの……」

いいのかな? と思って、磯山先生を見上げると、

「本人が言っているから名前で呼ぶといいよ」

と笑顔で言ってくれた。

「あ、じゃあ……絢斗、さん……よろしくお願いします」

「――っ、直純くん! 可愛いっ!!」

「えっ? わっ!!」

気づけば、僕は絢斗さんに抱きしめられていた。

「絢斗、直純くんが驚いているぞ」

「あっ、ごめんね。直純くんが可愛くてつい……」

「い、いえ。大丈夫です」

そう答えつつも、僕はなんだか嬉しかった。
だって、さっき頭を撫でてくれた磯山先生と同じ優しい温もりがしたから。

ああ、この人も信じられる。
そう思えたんだ。

「直純くんの部屋に案内しよう。絢斗、あの部屋を使わせていいだろう?」

「うん。大丈夫だよ」

あの部屋ってどこだろう?

ドキドキしながら案内されたのは、なんだかとっても可愛い部屋。
それにとってもいい匂いがする。

「ここ……」

「絢斗の趣味部屋なんだよ。仕事の合間にリースを作ったり、アロマキャンドルを作ったり……その材料を置いているから少し狭いけどね。ベッドもあるからそこを使ってくれたらいい。近いうちに空いている部屋を直純くん用に整えるからそれまでの間だけここで我慢してくれるかな」

「そんな我慢だなんて……っ、僕の前の部屋よりずっとずっと居心地がいいです」

家族で住んでいたあの家は、確かに広くていい家だったけど……僕の部屋のものは全て母さんが整えていてずっと母さんに監視されているような、そんなプレッシャーがあった。
野球やバスケをしたかったけど、習い事は小学生の頃からずっと週二回のそろばんとピアノに英会話、それに書道と進学塾で一週間がほぼ埋まってて運動する時間がなかった。

部屋には大きなピアノが置かれていて、毎日練習するように言われていたし……ピアノ自体は嫌いじゃないけど、朝起きてピアノを見るのは憂鬱になっていた。

あの部屋に比べると、ここはすごく心地良い。
何よりリラックスできる匂いがする。

「ふふっ。リースやアロマキャンドル、作ってみる?」

「良いんですか?」

「もちろん! 興味を持ってくれるのが嬉しいよ」

「じゃあ、絢斗。直純くんを頼むよ。私は食事を用意しておこう」

「わかりました」

磯山先生は優しい笑顔を見せると扉を閉めて出ていった。

二人っきりになって、ちょとドキドキする。

「直純くん、どっちから作ってみる?」

「えっ、あっ、じゃあリースから……」

「オッケー。じゃあ、こっちに来て、好きな材料選んでね」

「わぁ、材料いっぱいですね。リボンとか花とか、葉っぱもいっぱい!」

思った以上にいっぱいあって悩んでしまったけれど、やっと選んだのは大きさのまちまちな真っ白な薔薇の造花。
そして、小さな紫色の木の実みたいなものと緑の葉っぱ。
それにクリーム色のリボン。

「こんな感じでもできますか?」

「良いね! 可愛いのができそう!! その材料をこの土台につけていくんだよ」

土台に、接着剤をつけた葉っぱを巻きつけて、いろんな大きさの薔薇をバランスよく接着剤でくっつけていく。

「楽しいっ!!」

「バランスがとっても良いから見栄えがいいよ! 本当に直純くん、初めて? 上手だよ!」

手放しで褒めてもらえるのがとっても嬉しい。
でも、失敗しないかすっごく集中しちゃうなぁ。

「あ、あの……」

「どうした?」

「いや、あの……これ、弁護士さんの仕事の合間にやってるんですか? どっちも集中するから疲れたりしないですか?」

「えっ? 弁護士?」

あれ?
なんだかすっごく驚いてる。
なんで?

「えっ? だって、先生が絢斗さんのこと、パートナーだって……。それって仕事のパートナーってことですよね?」

「ああーっ、なるほど。そういうことか。ふふっ。パートナーは合ってるんだけどね。仕事のってことではないんだよ。まぁ、似てるけどね」

「似てる? どういうことですか?」

「直純くん、桜城大学って知ってる?」

「はい。もちろんです。将来僕もそこに行けたらなって思ってましたけど……でも、もう無理かも」

「そんなことないよ。大学は行きたい人が行くところだからね。私はそこで教授をしてるんだよ。法学部だから、法律関係ってことで言えば、卓さんとは仕事は似てるかもね」

「えっ? 絢斗さんが……教授?」

思いもかけない言葉に僕は驚きすぎて目を丸くしてしまった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」 授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。 途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。 ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。 駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。 しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。 毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。 翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。 使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった! 一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。 その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。 この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。 次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。 悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。 ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった! <第一部:疫病編> 一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24 二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29 三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31 四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4 五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8 六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11 七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!

ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー] 特別賞受賞 書籍化決定!! 応援くださった皆様、ありがとうございます!! 望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。 そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。 神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。 そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。 これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、 たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。

春を拒む【完結】

璃々丸
BL
 日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。 「ケイト君を解放してあげてください!」  大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。  ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。  環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』  そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。  オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。 不定期更新になります。   

俺の親友がモテ過ぎて困る

くるむ
BL
☆完結済みです☆ 番外編として短い話を追加しました。 男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ) 中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。 一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ) ……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。 て、お前何考えてんの? 何しようとしてんの? ……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。 美形策士×純情平凡♪

【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」  何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?  後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!  負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。  やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*) 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2022/06/22……完結 2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位 2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位 2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位

そばかす糸目はのんびりしたい

楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。 母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。 ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。 ユージンは、のんびりするのが好きだった。 いつでも、のんびりしたいと思っている。 でも何故か忙しい。 ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。 いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。 果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。 懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。 全17話、約6万文字。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

生まれ変わりは嫌われ者

青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。 「ケイラ…っ!!」 王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。 「グレン……。愛してる。」 「あぁ。俺も愛してるケイラ。」 壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。 ━━━━━━━━━━━━━━━ あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。 なのにー、 運命というのは時に残酷なものだ。 俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。 一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。 ★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!

処理中です...