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第二章

愛してるを何度でも……※

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閨教育も受けていない僕は愛し合うという行為について、よくわかっていなかった。
けれどセシルとしての記憶が一気に甦った時、エリク様と愛し合って幸せそうだった記憶も一緒に思い出していた。
だから次は私も一緒にと言われて頷くことができたんだ。

僕の身体に触れるのはセシルの時も、そして、今もこれからもずっと、エリク様だけ。

――ただ感じていればいい……。

その言葉だけを信じて、僕はエリク様と愛し合う。

エリク様は僕のお腹に散らばった蜜をの手のひらに纏わせ、ベッドに横たわった僕の両脚をグッと持ち上げた。

「シリル、足を抱えていて」

言われた通り、膝の裏に手を回して抱えると、エリク様の眼前に僕の恥部が全て曝け出される。

「ああ、シリル……綺麗だ」

「えりく、さまぁ……」

恥ずかしいけれど、エリク様が喜んでくれている。
それが僕の救いだった。

エリク様は嬉しそうに僕のお尻に顔を近づける。
エリク様の息がかかるだけでゾクゾクと身体が震える。

「ひゃぁっ!」

チュッとお尻にキスされて、思わず声をあげてしまったけれどエリク様は

「ふふっ。感度がいいね」

と嬉しそうに舌を這わせていく。

こんなところを舐められるなんてと思うけれど、エリク様の舌の感触があまりにも気持ちよくて恥ずかしいなんて気持ちが吹き飛んでしまう。

「シリル、上手だよ。そのまま力を抜いていて……」

舌を挿しこまれてとろとろに解されていくのを感じる。

嬉しそうに顔を上げたエリク様は今度はお尻に指を差し込んだ。
プツリと挿入ってきた長い指が僕の中をグチュグチュにかき混ぜていく。

「ああ、シリルの中……温かくて私の指を締め付けてくるよ」

「ああっ、だめぇ……っ、きもち、よすぎて……おかしく、なるぅ……っ」

「ふふっ。じゃあ、そろそろ挿入いれようか」

エリク様は指を引き抜くと、僕に見せつけるように逞しい昂りを数回扱いて見せ、その熱い昂りを僕のお尻にあてがった。

「あ、つい……っおっきぃ……っ」

「力を抜いているんだぞ」

ググッと押し込まれたエリク様の昂りが少しずつ僕の中に挿入ってくる。

「ああっ、あっ……っああっ……んっ」

「シリル……ああっ、シリルの中、最高だよ」

「え、りく、さまぁ……っ」

「愛してるよ、シリル……」

熱い昂りが僕の中を押し広げながらゆっくりゆっくりじわじわと中に挿入ってくる。

「ああーーっん!!!」

腰をグッと押し込まれて、エリク様の腰が僕のお尻にぶつかった。

「わかるか? シリル、私たちは今ひとつになったんだ」

「えり、くさまぁ……うれ、しぃ……っ」

「シリル……っ、動くぞ」

そういうと、エリク様は僕の腰を掴み、激しく腰を動かし始めた。

「ああっんん……っんっ、んっ……ひゃぁ--っん、ああっ、そ、こっ……っきもちいぃっ」

エリク様の熱くて太い大きな昂りが僕の最奥をゴリゴリと擦るたびにとてつもない快感が身体中を駆け抜けていく。
つま先までビクビクと震えながら、必死にエリク様の身体にしがみついていると、さらに激しく貫かれる。

「ああああっーーーっ!!! もぅ……だめぇ……っ、で、ちゃう……っ!」

我慢できないほどの快感に、僕は耐えることもできなくて二度目の蜜を溢した。

「ああっ、シリル! 私も出すぞ!」

エリク様の切羽詰まったような声が聞こえたと思ったら、身体の奥に熱いものが広がっていくのを感じた。

ああ、エリク様も気持ちよくなってくれたんだ……。

「え、りくさま……だ、いすき……」

「シリル……っ、私も大好きだ。愛してるよ」

キスをされギュッと抱きしめられながら、僕は幸せのままに眠りに落ちていった。


  *   *   *

次回で完結です。
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