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第一章
私たちの決意
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寝室でジョセフが来るのを待っていると、急に部屋の外が騒がしくなってきた。
何事かと思っていると、
「ハドリーっ!!! どこにいるんだ!! 出てこいっ!!!」
大声を張り上げ、私の名を呼ぶ声が聞こえる。
あれは……父上っ。
まさか、待ちきれずに部屋までやってきたのか?
「え、エリク様……っ」
「大丈夫、私がついている」
恐怖に怯えるセシルを抱きしめ、様子を伺っていると、突然寝室の扉がバァーーンと破壊されたような大きな音が響き渡った。
「――っ!!!」
身を挺してセシルを抱きしめていると、
「ハドリーっ! お前、一体何をしているんだ!!」
と額に青筋をたて、憤激の雄叫びを上げながら父上が寝室に飛び込んできた。
「旦那様。どうか落ち着いてください」
「これが落ち着いていられるか! 大体、ジョセフ! お前がついていてどういうことだ! この役立たずめがっ!」
父上は、必死に止めようとするジョセフにも罵声を浴びせながら、私に怒鳴りつけてきた。
「おいっ! 隣にいるのがスタンスフィールドの息子か! どうせその可愛い顔でハドリーを誘惑するように父親に頼まれたんだろう! こざかしいスタンスフィールド家の人間がやりそうなことだ!」
「そ、そんな……っ」
「父上っ! おやめください! セシルと私は本気で愛し合っているのです! これ以上、セシルを傷つけるようなことを仰るなら私は父上を許しません!」
「ハドリーっ、お前……すっかり此奴に誑かされおって! それでもウェインライト家の嫡男か! 恥を知れっ!!」
父上の恐ろしいほどの剣幕に腕の中のセシルは可哀想に、ブルブルと震えていた。
私のセシルをこんなにも怖がらせるとは……っ。
たとえ父上でも絶対に許さない!
私はセシルを強く抱きしめながら、父上を思いっきり睨みつけた。
「父上、今の言葉は撤回して下さい! それにさっきのジョセフへの暴言も!」
「なんだと? お前、誰に向かってそんなことを言ってるか分かってるのか?」
「分かってるからこそ、申しているのです。あなたは私の大事な人を二人も傷つけた。私はそれを決して許しません」
「お前……よほど、家から叩き出されたいらしいな」
「ええ。父上がそれをお望みになるなら、そうしてくださって結構です」
キッパリとそう言い切ると父上の顔から余裕の笑みが消えた。
「何? それは本気なのか?」
「はい。私にはウェインライトの名など要りません。私にはセシルだけがいてくれればそれでいい」
「お前……ウェインライト公爵家がどうなってもいいというのか?」
「私でなくとも後継ぎはいるはずです。まぁ父上のお眼鏡に適う者がいるかはわかりませんが……」
「くっ――! お前、それを分かっていて、家を捨てるつもりなのか?」
「申し上げたはずです。私にはセシルがいれば何も要らないと」
「お前、それこそスタンスフィールド家の思う壺だぞ! 分かっているのか? まんまとそいつの術中にはまりおって! 大体、そいつは次男だろう? 捨て駒にされてお前共々、外に放り出されるだけだ。お前たち、家から出てどうやって生活するつもりだ? 野垂れ死ぬのがオチだぞ。お前が今、そいつを捨てれば今までのことは許してやる。ほら、早くそいつから離れて私に許しを請え!」
後継としての私を失うのが怖いくせに、少しでも優位にたちながら私を繋ぎ止めようとする父上の姿に怒りどころか、呆れてしまう。
これがわがウェインライト公爵家のトップに立つ者なのだろうか。
「私もセシルも家を捨てる覚悟など疾うにできています。たとえ野垂れ死にすることがあろうとも、二人でいられたらそれも本望です。ですから、父上……私のことはもう死んだものだと思って忘れてください」
「ハドリー! 今まで育ててやった恩も忘れて、私よりもそんなやつを選ぶというのか!! 私は決して許さないぞ!!」
「許してもらわずとも結構です! 私はセシルとともにこれからの人生を歩みます」
「はっ。そう言っていられるのも今のうちだ! どんな手を使ってでもお前たちを引き離し、お前を我が家の後継者にして見せる! お前たちが一緒にいられるのも今だけだ、せいぜい楽しむんだな」
父上はそう言い捨てると、そこにあった椅子を蹴飛ばしながら部屋を出ていった。
ようやく静寂が訪れた後で、腕の中で震えるセシルに声をかけた。
「セシル……嫌な思いをさせてすまない。父があれほどまでに話がわからない人だとは思わなかった。セシル……私を嫌いになっていないか?」
「そんな……っ、エリク様を嫌いになるなんて……そんなことは決してありません」
「ああっ、セシル!」
あんなふうに理不尽に怒鳴られて、怖かっただろうに。
「でも……エリク様……本当に宜しいのですか? 公爵家を捨てるだなんて……」
「私はセシルがいてくれればそれでいいんだ。セシルもそう思ってくれるだろう?」
「はい。僕も……エリク様と一緒にいられたらそれだけで……」
「セシル……このまま二人ですぐにここを離れよう。父からの追手が来る前に隣国に行くんだ」
「えっ、隣国に?」
「ああ。隣国には私の親友がいる。きっと助けになってくれるはずだ」
「はい。エリク様。僕を連れて行ってください……」
これで私たちの気持ちは固まった。
もう公爵家にも、そしてこの国にも未練はない。
「ジョセフ、悪いが裏口に馬車を……いや、馬の用意を頼む。一頭でいい」
「隣国までお行きになるのに馬車でなくて宜しいのですか? しかも、1頭だなんてそれでは……」
「いや、無事に隣国に着くまではあまり目立ちたくないのだ。隣国に入りさえできれば何も持たぬとも生きて行ける」
「承知いたしました」
ジョセフは私の言葉に納得してくれたのかすぐに準備をしてくれた。
その間に私とセシルは身支度を整え、部屋の緊急用通路を使って、誰にも見つからないように裏口へと向かった。
「ハドリー様。馬の準備は整ってございます」
「ああ。ありがとう。ジョセフ、世話になったな。お前がいてくれて本当に良かった」
「ハドリー様。本当にお行きになるのですか?」
「ああ。お前には悪いが私はもう……決めたのだ」
「ハドリー様……私も一緒に……」
「ジョセフ……。お前の気持ちは嬉しい。だが、父上と……そして、ウェインライト家を頼む。私の最後の願いだ。聞き遂げてくれるな?」
「ハドリー様……。どうか、どうかご無事で……」
ジョセフの目に光るものが見える。
幼い時から私のそばでずっと世話をしてくれていたジョセフ。
私にとっては父以上に信頼できる相手であった。
いつも私に助言を与えてくれ、いつも私のためを思って行動してくれて、私の一番の味方でいてくれたジョセフ。
ジョセフのために幸せになろうと思っていたのに。
最後の最後に泣かせてしまってすまない。
だが、セシルといることが私にとっての幸せなのだ。
わがままかもしれないが、ジョセフに理解してもらえて嬉しいよ。
「ジョセフ……ありがとう」
私の言葉にジョセフは涙をこぼしながら、セシルに頭を下げた。
「セシル様……ハドリー様をどうぞよろしくお願い申し上げます」
「はい。ジョセフさんもお気をつけて……」
私はセシルを抱き上げ、馬に飛び乗った。
いつかまたジョセフと会える日を夢見て、私たちは隣国へと馬を走らせた。
何事かと思っていると、
「ハドリーっ!!! どこにいるんだ!! 出てこいっ!!!」
大声を張り上げ、私の名を呼ぶ声が聞こえる。
あれは……父上っ。
まさか、待ちきれずに部屋までやってきたのか?
「え、エリク様……っ」
「大丈夫、私がついている」
恐怖に怯えるセシルを抱きしめ、様子を伺っていると、突然寝室の扉がバァーーンと破壊されたような大きな音が響き渡った。
「――っ!!!」
身を挺してセシルを抱きしめていると、
「ハドリーっ! お前、一体何をしているんだ!!」
と額に青筋をたて、憤激の雄叫びを上げながら父上が寝室に飛び込んできた。
「旦那様。どうか落ち着いてください」
「これが落ち着いていられるか! 大体、ジョセフ! お前がついていてどういうことだ! この役立たずめがっ!」
父上は、必死に止めようとするジョセフにも罵声を浴びせながら、私に怒鳴りつけてきた。
「おいっ! 隣にいるのがスタンスフィールドの息子か! どうせその可愛い顔でハドリーを誘惑するように父親に頼まれたんだろう! こざかしいスタンスフィールド家の人間がやりそうなことだ!」
「そ、そんな……っ」
「父上っ! おやめください! セシルと私は本気で愛し合っているのです! これ以上、セシルを傷つけるようなことを仰るなら私は父上を許しません!」
「ハドリーっ、お前……すっかり此奴に誑かされおって! それでもウェインライト家の嫡男か! 恥を知れっ!!」
父上の恐ろしいほどの剣幕に腕の中のセシルは可哀想に、ブルブルと震えていた。
私のセシルをこんなにも怖がらせるとは……っ。
たとえ父上でも絶対に許さない!
私はセシルを強く抱きしめながら、父上を思いっきり睨みつけた。
「父上、今の言葉は撤回して下さい! それにさっきのジョセフへの暴言も!」
「なんだと? お前、誰に向かってそんなことを言ってるか分かってるのか?」
「分かってるからこそ、申しているのです。あなたは私の大事な人を二人も傷つけた。私はそれを決して許しません」
「お前……よほど、家から叩き出されたいらしいな」
「ええ。父上がそれをお望みになるなら、そうしてくださって結構です」
キッパリとそう言い切ると父上の顔から余裕の笑みが消えた。
「何? それは本気なのか?」
「はい。私にはウェインライトの名など要りません。私にはセシルだけがいてくれればそれでいい」
「お前……ウェインライト公爵家がどうなってもいいというのか?」
「私でなくとも後継ぎはいるはずです。まぁ父上のお眼鏡に適う者がいるかはわかりませんが……」
「くっ――! お前、それを分かっていて、家を捨てるつもりなのか?」
「申し上げたはずです。私にはセシルがいれば何も要らないと」
「お前、それこそスタンスフィールド家の思う壺だぞ! 分かっているのか? まんまとそいつの術中にはまりおって! 大体、そいつは次男だろう? 捨て駒にされてお前共々、外に放り出されるだけだ。お前たち、家から出てどうやって生活するつもりだ? 野垂れ死ぬのがオチだぞ。お前が今、そいつを捨てれば今までのことは許してやる。ほら、早くそいつから離れて私に許しを請え!」
後継としての私を失うのが怖いくせに、少しでも優位にたちながら私を繋ぎ止めようとする父上の姿に怒りどころか、呆れてしまう。
これがわがウェインライト公爵家のトップに立つ者なのだろうか。
「私もセシルも家を捨てる覚悟など疾うにできています。たとえ野垂れ死にすることがあろうとも、二人でいられたらそれも本望です。ですから、父上……私のことはもう死んだものだと思って忘れてください」
「ハドリー! 今まで育ててやった恩も忘れて、私よりもそんなやつを選ぶというのか!! 私は決して許さないぞ!!」
「許してもらわずとも結構です! 私はセシルとともにこれからの人生を歩みます」
「はっ。そう言っていられるのも今のうちだ! どんな手を使ってでもお前たちを引き離し、お前を我が家の後継者にして見せる! お前たちが一緒にいられるのも今だけだ、せいぜい楽しむんだな」
父上はそう言い捨てると、そこにあった椅子を蹴飛ばしながら部屋を出ていった。
ようやく静寂が訪れた後で、腕の中で震えるセシルに声をかけた。
「セシル……嫌な思いをさせてすまない。父があれほどまでに話がわからない人だとは思わなかった。セシル……私を嫌いになっていないか?」
「そんな……っ、エリク様を嫌いになるなんて……そんなことは決してありません」
「ああっ、セシル!」
あんなふうに理不尽に怒鳴られて、怖かっただろうに。
「でも……エリク様……本当に宜しいのですか? 公爵家を捨てるだなんて……」
「私はセシルがいてくれればそれでいいんだ。セシルもそう思ってくれるだろう?」
「はい。僕も……エリク様と一緒にいられたらそれだけで……」
「セシル……このまま二人ですぐにここを離れよう。父からの追手が来る前に隣国に行くんだ」
「えっ、隣国に?」
「ああ。隣国には私の親友がいる。きっと助けになってくれるはずだ」
「はい。エリク様。僕を連れて行ってください……」
これで私たちの気持ちは固まった。
もう公爵家にも、そしてこの国にも未練はない。
「ジョセフ、悪いが裏口に馬車を……いや、馬の用意を頼む。一頭でいい」
「隣国までお行きになるのに馬車でなくて宜しいのですか? しかも、1頭だなんてそれでは……」
「いや、無事に隣国に着くまではあまり目立ちたくないのだ。隣国に入りさえできれば何も持たぬとも生きて行ける」
「承知いたしました」
ジョセフは私の言葉に納得してくれたのかすぐに準備をしてくれた。
その間に私とセシルは身支度を整え、部屋の緊急用通路を使って、誰にも見つからないように裏口へと向かった。
「ハドリー様。馬の準備は整ってございます」
「ああ。ありがとう。ジョセフ、世話になったな。お前がいてくれて本当に良かった」
「ハドリー様。本当にお行きになるのですか?」
「ああ。お前には悪いが私はもう……決めたのだ」
「ハドリー様……私も一緒に……」
「ジョセフ……。お前の気持ちは嬉しい。だが、父上と……そして、ウェインライト家を頼む。私の最後の願いだ。聞き遂げてくれるな?」
「ハドリー様……。どうか、どうかご無事で……」
ジョセフの目に光るものが見える。
幼い時から私のそばでずっと世話をしてくれていたジョセフ。
私にとっては父以上に信頼できる相手であった。
いつも私に助言を与えてくれ、いつも私のためを思って行動してくれて、私の一番の味方でいてくれたジョセフ。
ジョセフのために幸せになろうと思っていたのに。
最後の最後に泣かせてしまってすまない。
だが、セシルといることが私にとっての幸せなのだ。
わがままかもしれないが、ジョセフに理解してもらえて嬉しいよ。
「ジョセフ……ありがとう」
私の言葉にジョセフは涙をこぼしながら、セシルに頭を下げた。
「セシル様……ハドリー様をどうぞよろしくお願い申し上げます」
「はい。ジョセフさんもお気をつけて……」
私はセシルを抱き上げ、馬に飛び乗った。
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